映画「サウンドオブミュージック」の名曲に合わせて英語を学ぼう!

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みなさんこんにちは!今回の記事では、今もなお色あせることなく、ファンも多い不朽のミュージカル映画、「サウンドオブミュージック」を用いた英会話・英語学習方法をお伝えしていきたいと思います。

映画、サウンドオブミュージックといえば見どころとなるのはやはり主人公たちの歌唱シーンですよね。映画の中には、現在もテレビCMや広告などで使用され、耳にしたことがある人も多い音楽がたくさん登場します。

特に今回は、そんな映画サウンドオブミュージックで、ドラマチックな物語とともに主人公たちが視聴者を魅了する歌を用いた英語表現をご紹介したいと思います!

まずはサウンドオブミュージックの時代背景とあらすじと見どころを紹介。

また、筆者がなぜサウンドオブミュージックで英会話学習をお勧めするのか、理由をお伝えしたいと思います。

その後、映画内で使用されている有名な歌の歌詞を、その歌の意味や背景もいり交ぜながら解説していき、そこから学ぶことができる大切な英語表現や文法も紹介していきたいと思います!

それでは、ミュージックで映画、サウンドオブミュージックの歌から学ぶ英会話のはじまりです!

映画「サウンドオブミュージック」の時代背景と登場人物

この映画の舞台は、1938年のオーストリア。当時ヨーロッパは第一次世界大戦を終え、第二次世界大戦回線の直前に控えているという厳しい時代でした。

第一次世界大戦後に世界は好景気に突入しましたが、その期間もつかの間、1929年にアメリカのウォール街で株価の大暴落が起こります。するとたちまちその影響は世界へ飛び火。

第一次世界大戦で敗戦したドイツはその影響を深く負うことに。そこで経済がどん底まで落ちてしまったドイツを立て直そうと、ヒトラーが、ドイツ労働者党(ナチ党)として台頭します。

ヒトラー率いるナチ党の力はすさまじく、この映画の舞台、隣国オーストリアでもその力が忍び寄ります。当初オーストリアの首相であったドルフスはナチ勢力を弾圧しますが、その後暗殺されてしまいます。

するとたちまちオーストリアはドイツのナチ軍によってオーストリア侵攻をされ、ドイツとオーストリアは併合となってしまうのです。

そんな時代背景の中、サウンドオブミュージックの主人公であるマリアと、トラップ一家は生まれ、関わり合いながら激動の時代を生きていきます。

あらすじ

時は第二次世界大戦直前。主人公であるマリアは見習い修道女です。

規律の厳しい修道院でしたが、マリアは歌を歌うことが大好きでした。窮屈な修道院を抜け出しては、近くの山へ出かけて大好きな歌を思いっきり歌うのが日課です。

ある日、マリアのことを見守り、時に厳しく指導してきた修道院長にマリアは呼ばれます。そこで、男爵夫人を亡くしたトラップ大佐とその7人の子ども達のところで家庭教師を始めるように言われるのです。この機会を承諾したマリアの運命は動き出します。

トラップ大佐は軍隊式の教育を行っていました。子供たちを呼ぶときは笛で呼びつけ、儀式のように毎回きっちりと列を作らせ、名前を呼びます。

そんな厳しい生活の中で、楽しい遊びも歌も知らない子供たち。そんな様子を目の当たりにしたマリアは、自分の信じた方法で子供たちに音楽の素晴らしさを教えていきます。

最初は戸惑う子供たちでしたが、マリアの優しい心遣いと歌の素晴らしさに徐々に心を開き、見違えるように生き生きと毎日を過ごすようになります。

最初はマリアの教育方針を否定し反発するトラップ大佐でしたが、子どもたちの見違えるような姿を目の当たりにすると、徐々にマリアの人柄や心優しさにひかれていくようになります。家族の一員として毎日を共にする中で、マリアとトラップ大佐は互いにひかれるように。

しかし、トラップ大佐には婚約者がいたのです。舞踏会の夜に手を取り合いダンスを踊るマリアとトラップ大佐でしたが、婚約者の存在を知っているマリアは複雑な心境からその場を立ち去ってしまいます。

しかし、修道院に戻ったマリアは、修道院長にこう言われます。「自分の道は自分で切り開きなさい。」と。

一家の元へ戻ったマリアは、トラップ大佐との気持ちを確かめ合います。子供たちは戻ってくれたマリアを心から祝福し、喜びました。

しかし幸せな瞬間も、ナチ軍のオーストリア侵攻によりさえぎられてしまいます。反ナチ軍の大佐に対して群は招集命令を出したのです。愛する大切な家族と共に生きる道を選択した大佐は、アルプス山脈を越えてスイスへと亡命する道を選びます。

なぜ「サウンドオブミュージック」で英語学習がいいのか?

映画、「サウンドオブミュージック」の時代背景とあらすじはつかめましたでしょうか?

二度の大戦の勃発、ドイツにおけるナチ軍の対等という激動の時代に生きた家族を追った、ドラマチックかつスリリングな作品となっていますね。

そんな映画「サウンドオブミュージック」を用いた英吾学習をすることのメリットをお伝えしたいと思います。

メリット① マリアと子供たちの会話の明瞭さ

あらすじでもお伝えした通り、マリアは7人の子供たちの家庭教師として、修道院から送られてきます。

子供たちと過ごすシーンでは、下は3歳、上は17歳の子供たちとのリアルな会話がはっきりと、わかりやすい英語でされています。

特に年齢の低い子供とマリアが話す際は、英語のネイティブスピーカーでなくても聞き取りやすい、明瞭な発音で話してくれていますよ。 

メリット② 名曲に合わせて英語の音声を学ぶことができる!

ミュージカル映画で英語を学ぶメリットはなんといってもこれ。

英語の音声の習得です。この映画には、耳にしたことのある人も多い名曲、「エーデルワイス」や「私のお気に入り」が使用されています。

英語にはリンキングと言って音と音をくっつけて一つの音のように発音する時や、リダクションよいって文字通りの音で発音せず音を消してしまうこともあります。そのようなルールを、英語の歌に乗せて覚えるのが効果的です。

メリット③ ドラマチック&スリリングなストーリーによって主人公に感情移入しながら英語表現を学べること

主人公のマリアが初めて家庭教師としてトラップ家へ訪れるシーンのワクワク感や、家族たちとなじめずつらい思いをするシーン、そしてだんだんと恋に落ちていくトラップ大佐とマリアのキュンとするシーンや、トラップ大佐に婚約者がいたことを知った時のマリアのせつない気持ち…など、この映画には登場人物に感情移入できるところがたくさんあります!

そこで覚えた英語表現は自分の記憶にもすっと入りなかなか忘れないため、新しい単語や慣用句、表現を学ぶのにもってこいな作品なのです。

名曲 My favorite things で英語学習

My Favorite Things 私のお気に入り


Raindrops on roses
バラに滴る雨のしずくや

And whiskers on kittens
子ねこのひげ

Bright copper kettles and warm woolen mittens
ぴかぴか光る銅のやかんや温かいウールの手袋

Brown paper packages tied up with strings
紐で結んである茶色い小包

These are a few of my favorite things
みんな私のお気に入り

Cream-colored ponies and crisp apple strudels
クリーム色の子馬やカリカリなリンゴのシュトゥリューデル

Doorbells and sleigh bells
ドアのベルやスレイベルに

And schnitzel with noodles
ヌードルを添えたシュニッツェル

Wild geese that fly with the moon on their wings
月に向かい羽ばたく野生のガチョウたち

These are a few of my favorite things
みんなわたしのお気に入り

Girls in white dresses with blue satin sashes
白いドレスを着て青いサテンの帯の女の子たち

Snowflakes that stay on my nose and eyelashes
わたしのまつ毛と鼻に残る雪の粉

Silver white winters that melt into springs
春が訪れると消えていく白銀の冬

These are a few of my favorite things
全部私のお気に入り

When the dog bites
犬が噛んだとしても

When the bee stings
八に刺されたとしても

When I'm feeling sad
悲しくたって

I simply remember my favorite things
私のお気に入りのすべてを思い浮かべるの

And then I don't feel so bad
そうしたらそんなに悪い気分じゃなくなるの


ここで少し余談!

下記記事では、大人から子供まで楽しめるディズニー映画の勉強法をご紹介しています!なかでもリトルマーメイドは人気の高い作品なので、楽しんで英語学習できますよ♪

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1.A fewとfewの使い分け

まず大前提として、A few/ fewどちらも数えられるものを対象に使うということが挙げられます。

では両者の違いは何か?それは、肯定的か否定的かの違いです。

A fewの場合:We’ve spent a few wonderful moments together.
私たちはわずかな時間一緒に最高の時を過ごした。

Fewの場合:I have few friends whom I can rely on.
わたしには頼れる友だちがほとんどいない。

2.関係代名詞Thatの使い方

・Wild geese that fly with the moon on their wings 
・Silver white winters that melt into springs

名詞+That+動詞(be動詞)で、名詞がどんなものかを説明できるんです。上記の例でいうと、名詞=Wild geese(野生のガチョウ)ですよね。

じゃあどんなWild geeseなのか?That以下を見ればわかります。月に向かい羽を使って(=羽ばたいて)いる。ということはこの野生のガチョウは、「月に向かって羽ばたいている野生のガチョウ」ということになりますね。

3.○○色の服を着ているという表現をする時にwithは使わない!代わりに使うのは…?!

たとえばこんなシチュエーションにいたとしましょう。

友人A「この辺で同年代の男の子見なかった?」
私「さっき青いTシャツを着ている男の子なら見たけど。」

さて、「青いTシャツを着ている男の子。」これをどのように英語で表現するでしょうか。

よく思われがちなのがwithを使った表現。× A boy with a blue t-shirt.
実は「○○色の服を着ている」と言いたいとき、withは使わないんです。代わりに使うのは、in!

歌詞の例では、
Girls in white dresses  白いドレスを着ている女の子たち
となっていますね。来ている服の色を表すときは、必ず「in+色(素材)」です。

例えばこんな感じで使います。

I saw a girl in a denim skirt when I was walking outside this morning.
今朝外を散歩している時にデニムスカートをはいた女の子を見たよ。

Boys in black suits look really handsome.
黒いスーツを着た男の子たちはとてもハンサムだ。

She looks very beautiful in her favorite pink dress.
彼女はお気に入りのピンクのワンピースを着ているとすごくきれいだ。


ここでまた少し余談!

下記記事では、児童にも親しみやすい「くまのプーさん」を使った英語学習をご紹介しています!癒されながら勉強しましょう♪

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まとめ

今回の記事では、映画「サウンドオブミュージック」で英語を学ぼう!というテーマで、劇中の有名な曲「My favorite things」を用いて以下の重要な英語表現を紹介しました。

1.A fewとfewの使い分けの方法
2.名詞の就職thatの使い方
3. 「○○色の服を着ている」という表現の仕方

これらの英語表現は、日常会話でも特に頻出度の高いものです。学校の英語の授業でも習ったとしても、実際のコミュニケーションの中でこれらを使えることが大切ですよね。

今回題材にした “My favorite things”「私のお気に入り」という曲は、主人公のマリアが現実で悲しいことがあったときにも好きな物のことを思い浮かべれば少しは気持ちが和らぐんだということを歌っています。

そんなマリアの気持ちと歌詞を関連させながら、今回習った英語の表現を覚えていくと、皆さんの記憶に残るでしょう。