『魔女の宅急便』のセリフで英語学習をしよう!

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幅広い世代から愛されているジブリ映画『魔女の宅急便』

英語吹替・字幕版もあり、海外でも広く知られています。本記事では、魔女の宅急便のセリフが英語でどのように表現されるかをご紹介します。

外国人に作品について説明するときに使えるフレーズも解説するので、ぜひ参考にしてくださいね。

『魔女の宅急便』って英語でなんていう?

作品名は英語で何というか、外国人にあらすじをどのように説明するかなどを見ていきましょう。

『魔女の宅急便』は英語で『KiKi’s Delivery Service』

『魔女の宅急便』は英語で『KiKi’s Delivery Service』といいます。

英語のタイトルでは「魔女」という意味の単語ではなく、この映画の主人公である「キキ」の名前が使われています。「Delivery Service」は直訳すると「配達便、配達サービス」の意味です。

作品について英語で説明してみよう

続いて、作品について英語で説明する方法を見ていきましょう。

魔女の宅急便は、1985年に出版された角野栄子の小説を原作として、宮崎駿が脚本・製作・監督を務めた日本のアニメ映画です。スタジオジブリがアニメ化しました。
Kiki's Delivery Service is a Japanese animated film written, produced, and directed by Hayao Miyazaki, adapted from the 1985 novel by Eiko Kadono. It was animated by Studio Ghibli.

「written」が「脚本」、「produced」が「製作」、「directed」が「監督」の意味で使われています。

「adapted」は「適応する、変化する」を意味する単語「adapt」の過去分詞形で、この英文では小説を原作として映画を製作したことが表現されています。

ストーリーについては、以下のように説明できます。

この映画は新しい町に引っ越し、空を飛ぶ能力を使って生計を立てている若い魔女「キキ」の物語です。
The film tells the story of a young witch, Kiki, who moves to a new town and uses her flying ability to earn a living.

「tell」は一般的には「話す、伝える」の意味で使われることが多いですが、ここでは「物語る」の意味で使われています。

「witch」は「魔女、魔法使い」の意味です。「earn a living」は頻出の熟語で「生計を立てる、生活費を稼ぐ」を意味します。

『魔女の宅急便』のセリフはどのように英訳されている?

魔女の宅急便のセリフがどのように英訳されているかを見ていきましょう。

今回は、魔女のキキ・キキのお供をする小さな黒猫のジジ・キキの母親で魔女のコキリ・キキの父親のオキノ・丸メガネが特徴の少年のトンボのなかで、特に印象に残るセリフをご紹介します。

キキのセリフ

We’d be honored if we could live here.
ここに住みたいんです。

キキが新しい町に引っ越すときのセリフです。
「would be honored if ~ 」は日常・ビジネス英会話でよく出てくる表現で「〜できれば光栄だ」を意味します。このセリフを直訳すると「私たちはここに住めれば光栄です」という意味です。

There are still times when I feel sad but all in all, I sure love this town.
落ち込んだりもしたけれど、私はこの町が大好きです。

「There are times~」は日常会話でよく出てくる表現で「〜するときもある、〜といった場合もある」を意味します。「all in all」は「全体的に見れば、大体において」を意味する慣用表現です。

You’re such a wonderful person!
おソノさんっていい人ね!

「such a + 形容詞 + 名詞」は「なんて〜だ!/なんて〜なの!」のように名詞を強調する表現で、「とても〜だ!」というニュアンスも含まれています。その他の例文には以下のようなものがあります。

It’s such a wonderful day!
なんて素晴らしい日なの!

ジジのセリフ

Your mother’s broom would be better.
僕もお母さんのほうきがいいと思う。

「broom」は「ほうき」の意味です。
「would be better」は頻出表現で「〜のほうが良い、〜のほうが賢明だ」を意味します。この表現は個人的な意見を言いたいときに使えるので、ぜひ覚えてくださいね。

Witches get no respect these days.
あーあ、魔女も落ちぶれたものだよ。


「these days」は日常英会話で使える便利な表現で「近頃、最近」を意味します。このセリフを直訳すると「魔女は最近まったく尊敬されない」という意味で、そこから「落ちぶれた」というニュアンスを表現しています。

I think it’s better to leave with decorum and great dignity.
違うよ、旅立ちはもっと慎重におごそかに行うべきだと思うんだよ。

「It’s better to + 動詞の原型」は頻出表現で「〜したほうが良い」の意味です。「leave」は「去る、出発する」、「decorum」は「礼儀正しさ」、「dignity」は「威厳、尊厳」を意味します。

What a snob she is.
ちぇっ、気取ってやんの。


これはスラングで、「snob」は「お高くとまった人、嫌なやつ」という意味です。「What a snob ~ 」の形で海外映画やドラマによく出てきます。

コキリのセリフ

Did you borrow your father’s radio without permission again?
キキ、あなたまたお父さんのラジオ持ち出したの?

「borrow」は「借りる」の意味で、セリフでは「持ち出す」という意味で使われています。「permission」は「許可、承認」の意味で、「without permission」で「許可なしに」という意味になります。

オキノのセリフ

How come you never told me you were growing up so fast? You can always come home if things don’t work out.
いつの間にこんなに大きくなっちゃったんだろう…うまくいかなかったら、帰ってきていいんだよ。

「How come + 主語 + 動詞」は日常会話でよく出てくる表現で「なんでだろう?」と問いかけるときに使われます。

フォーマルな場面ではあまり使われないので、注意してくださいね。「なぜ?」を意味する「Why ~ ?」は相手に何かしらの答えを求めるときに使われることが多いです。

それに対して「How come + 主語 + 動詞」は、自分自身が想定していたことと異なる出来事が起こったとき、自分自身に問いかけるときに使われることが多いのが特徴といえます。「grow up」は「成長する」という意味の熟語です。

「work out」は頻出熟語で「うまくいく」という意味です。「Things work out」で「物事がうまくいく」という意味になります。

トンボのセリフ

トンボはある日、ホウキを使って空を飛ぶキキを発見します。そのときからキキを気にかけ、好意を持つようになっていきます。以下は、トンボがキキに言ったセリフです。

It’s not fun for you, but I’d think it would be, putting your talents to work.
そうかな、才能を生かした仕事だろ?

「put」は「置く」、「talent」は「才能」を意味し「putting your talents to work」を直訳すると「あなたの才能を仕事に置く」という意味になります。これはつまり「才能を仕事に活かす」という意味です。


ここで少し余談!

下記記事では、『となりのトトロ』のセリフを活用した英語学習方法についてご紹介しています!ぜひ皆さんの英語学習の参考にしてみて下さい♪♪

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『魔女の宅急便』の主題歌を英語で歌おう!

この映画の主題歌「やさしさに包まれたなら」は英語で「If I've Been Enveloped By Tenderness」と表現されます。

「envelop」は「包む、くるむ」、「tenderness」は「やさしさ、柔らかさ」の意味です。早速サビ周辺の歌詞を見ていきましょう。

On mornings when you wake up feeling at ease
やさしい気持ちで目覚めた朝は

Miracles happen even when you grow up
大人になっても奇跡は起こるよ

Open the curtain wide let faint sunbeams shine through
カーテンを開いて静かな木漏れ日の

Let their gentleness engulf I’m sure
やさしさに包まれたならきっと

All that appears before your eyes is a message
目に映るすべてのことはメッセージ

「at ease」は「安心して、ホッとして」の意味です。

「faint」は「かすかな、ほのかな」、「sunbeams」は「木漏れ日」を意味し、「faint sunbeams shine」で「静かな木漏れ日」という意味になります。

「gentleness」は「やさしさ、穏やかさ」、「engulf」は「巻き込む、包み込む」の意味です。ぜひ英語版の歌詞でも歌ってみてくださいね。


ここでまた少し余談!

下記記事では、『アナと雪の女王』のセリフを使った英語学習方法についてご紹介しています!自分の好きな作品なども上手く活用しながら、英語学習を継続していきましょう♪♪

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映画を活用して英語学習をしよう

映画を活用することで、テキストだけを使うよりも楽しく英語を学べます。

洋画だけではなく、『魔女の宅急便』のような昔からなじみのある邦画の英語吹替・字幕版を観て学ぶのも面白いかもしれません。

また、映画の話題は外国人との会話で頻繁に出てきます。ネイティブキャンプでは、講師とさまざまな話題について話せるので、ぜひ本記事で学習した内容を参考にレッスンで練習してみてくださいね。