英検準1級を受験しようと思ったら、試験料もそれなりに高くなってきますよね。
せっかく受験するならこれを一発で合格したいはず!面接の前に筆記に合格しなければならないため、ここでは英検準1級の筆記試験の対応策を紹介していきます。
2級から準1級となるとレベルもグッと上がるため、入念に試験対策をして本番に臨めるようにしておきましょう!
- 英検準1級の筆記の問題構成を知ろう
- ①語彙力:短文の語句空所補充 25問に対応するための対策
- ②読解力:長文の語句空所補充 6問に対応するための対策
- ③読解力:長文の内容一致選択 10問に対応するための対策
- ④作文力:英作文 1問に対応するための対策
- まとめ
英検準1級の筆記の問題構成を知ろう
合格を目指すならまずはその筆記内容を知っておく必要があります。英検の場合、問題数は1級も準1級も同じになっています。問題構成は以下の通りです。ちなみに、制限時間は90分なのでそれぞれ15~20分くらいで解くのが理想となります。
②読解力:長文の語句空所補充 6問
③読解力:長文の内容一致選択 10問
④作文力:英作文 1問
合 計: 42問
気になるのは英作文ですね。他の問題に関しては受験時に練習したり、触れてきた方も多いと思います。
英作文は、準1級の場合エッセイ形式になります。書く文章は120~150語と、IELTSに比べるとかなり短めで1問しかありません。
しかし、これまでの英検を考えると英作文が追加されただけでも画期的だったので、これでも慣れていないと難しいと感じるでしょう。
すべき対策としては、もう英語に関するすべてですね。問題構成を見てわかる通り、語彙力から始まり読解力、作文力と、語学における筆記の全部が詰まっているような構図です。
読解問題は2つあると思ってそれにばかり力を入れていても、語彙力を問う問題は25問も出されるのでやはりこちらも気が抜けません。
では、英検準1級の筆記がどのようなものかわかったので、以下では具体的にそれぞれをどのように対策していくべきかを紹介していきますね!
①語彙力:短文の語句空所補充 25問に対応するための対策
25問出題される語彙力の問題。これは準1級ともなると知らない単語ばかりと感じる方も多いのでは?英検はかなり文法チックというか、英語のネイティブスピーカーの大学教授でも1級に落ちたと言うほどです。
だから、英検1級を持っていてもネイティブスピーカーレベルと言えるのかという疑問はあるのですが…。と、この話は置いておいて、準1級で問われる単語ともなるとかなりレベルアップします。
英検2級が高校を卒業した人なら合格するレベルだったのに対し、準1級はそれからかなりレベルアップした先にあるため単語を暗記するのにかなりの時間を要します。
ここで改めて、単語を効率的に覚える方法をおさらいしておきましょう。
準1級の受験を考えているのであればもう単語の暗記法は自分なりに完成していると思いますが、他の手で気分転換をしたい場合などに参考にしてみてください。
まず基本的なのは英検準1級用の単語帳を買って勉強することですよね。これは過去問も調べられているので効率的です。
ただ単語だけを覚えれば良いのではなく、その文章に合う単語はどれかわかるくらいの能力が必要なので、普段から例文に当てはめた状態で暗記をしている人も多いでしょう。
使う媒体が紙ベースだとやりにくいなと感じるのであれば、電車内などでも片手で操作できるスマホアプリもおすすめです。
英検に特化しているものもありますし、これなら単語を隙間時間で学習できるでしょう。スマホならではの機能としては、単語を画像と一緒に覚えられるという点があり、これはとても優秀です。画像から意味を捉えられるからわかりやすく、結果覚えやすさにつながるからです。
あとは、英作文で実際に英語を書くことや、しっかりと定着させるのであれば、見て覚えるのではなく書いて覚えることが大事です。書く作業は脳細胞をものすごい数使うのだそうです。対して、パソコンやスマホを使って文字を書き込むのは数個の脳細胞しか使っていないというから驚きです。
忘れたころにまた繰り返し、とにかく時間をかけてたくさんの単語を脳に染み込ませるようにしましょう。これは一朝一夕にはできないので、コツコツと地道に続けるのが近道です。
②読解力:長文の語句空所補充 6問に対応するための対策
では、読解力が試される長文の語句空所補充への対策を考えていきましょう。結局、出題形式が変わろうと読解力さえあればどんな形式でも解けるので、英文をいかに理解できるかが鍵になってきます。英検の場合は制限時間があるので、素早く理解する能力も必須です。
語句空所補充は、その文だとここにはどんな品詞が入るのかということが自然にわからなければいけません。これは読解力と同時に文法力も問いています。
高校で習う文法がすべて脳内に入っているならさほど時間がかかるものではありませんが、長文の内容がうまくつかめないと迷ってしまいます。
練習方法は英検準1級の筆記問題集で十分なのですが、数をこなそうと思うと1冊では足りないでしょう。単語のように忘れたら繰り返すことができず、一度解説を読んだらその話の内容というのは頭に残ってしまうからです。
解き方を確認するという目的でなら何度も同じ問題に挑戦できますが、初見の問題を数多くこなすのであれば不適切でしょう。ここはたくさんの本を買って対策するのが適切です。
お金がかかってしまうなと思うのであれば、図書館へ行ってそこでそのまま英検対策の問題集を解くことをおすすめします。
時間制限があり、かつ自宅ではなく慣れない会場で試験を受ける英検であれば似たような環境を作ってあげることも大切です。借りるのではなく、あえて図書館という自宅でない場所で人の気配を感じながら学習することには一定の効果が期待できます。
ただし、デメリットは図書館の本には書き込みができないことです。いつも線を引いたり印をつけて解いているというのであれば、長文部分をコピーして使いましょう。これで心置きなく書き込めます。解いた後の学習でも蛍光ペンや色ペンが使えるのでおすすめの方法ですよ?
ここで少し余談!
下記記事では、大学受験の英語を効率よく乗り越える方法をご紹介しています!ぜひ参考にしてみて下さい♪♪
③読解力:長文の内容一致選択 10問に対応するための対策
英検準1級の筆記には、もう一つ読解力が問われる問題がありましたね。長文の内容一致選択です。これは苦手という人も多いのではないでしょうか。明らかに間違っているものが見当たらず、2択で迷う場面も出てきます。
それに、これだと思ったものはそもそも長文内に書かれていなかったなんてオチも。これらに引っかからないようにするにはどうしたら良いのでしょうか。
対策としては、まず設問を読んでから文章の中でめぼしい部分を探すのか、それとも文章をすべて読んでから設問を読むのか、この2つの方法のうち自分はどちらに適しているのかを決めることが先決です。
どちらの方法が正しいということはなく、自分がやりやすい方、得点が高くなる方を選ぶべきです。
まだ読むスピードが遅く、時間内に長文を読めるかどうか自信がないという場合は、設問を先に読んで長文をすべて読まなくても良い方法が向いているかもしれません。
しかし、長文をすべて読めるだけのスピードがあるのならば、くまなく読んでから設問に取り組むことでとりこぼしがないでしょう。
英検準1級ともなると長文の内容も複雑になってきますし、まるでひっかけのような設問もあります。個人的には、長文の内容を余すことなく理解してから設問に触った方が引っかからないと思うので、私は長文を先にすべて読んでしまう派です。
この方法だと、読んだ記憶がない選択肢は除外できるので引っかかりにくくなると思うのです。ただ、この方法は時間が足りなくなるリスクを背負うためデメリットもあることを覚えておいてくださいね。
④作文力:英作文 1問に対応するための対策
最後に英作文の対策ですが、こちらは慣れていない人もいるのでしっかりと練習をしてコツをつかんでおきましょう。日本人は、自分の意見を外に出すことが苦手とされています。ライティングとスピーキングは能動的な技能なので、これに対して苦手意識を持っているなら克服しておきましょう。
英作文の場合は、出される質問に対して自分がどう思うかを書く問題です。
明確な正解がないため、練習がしにくいと感じることもあるでしょう。模範解答を見ればなんとなくわかるものの、自分が書いた英作文は果たしてどの程度合っているのか、これを自分で採点するのは困難です。
たとえネイティブスピーカーでも、きちんと採点方法を学習していないなら人によって点数が変わってくるかもしれません。
ということで、英作文の練習をする際には採点にこだわらず、模範解答と解説を見て、解答に行きつくまでの経過をじっくり理解することに努めましょう。英作文には一定の書き方があるのでそれをまず覚えるところから始めれば大きく話題がそれることはありません。
自分の本当に思っていることでなくても、こちらの方がキレイな文章を書けそう、知っている単語で完結できそうと思えば違う意見でも良いのです。
採点基準はいかに適切な単語や文法を使えているかであって、いかに難しい単語や文法を使っているかではないことに注意です。
ここでまた少し余談!
下記記事では、【ビジネス英語】会議で英語が聞き取れない時の対策法についてご紹介しています!ぜひ参考にしてみて下さい♪♪
まとめ
これから英検準1級という高い壁に挑もうとしている方、こちらの記事は少しでも役に立ったでしょうか。まとめると、
・読解力は図書館へ行って英検同様の空気を作りだし、長文問題をコピーしたら時間をはかって数をこなすべし!
・英作文は、書き方を覚えた後、それに沿って自分の自信のある単語と文法で勝負すべし!
英検2級から英検準1級へのレベルアップの幅は大きく、自主的に学習をしないと合格できなくなってきます。
大学で外国語学部に通っている、または通っていたならまだしも、そうでないのであれば、英検のための時間を作って一発合格をつかみ取る自信がつくまでひたすら勉強です!頑張りましょう!

◇経歴
英語科高校卒
外国語学部英米学科卒
学習塾で英語を教えている
◇資格
・IELTS6.5
◇海外渡航経験
高校時代にオックスフォードの語学学校へ留学
大学時代にエディンバラ大学へ1年交換留学
◇自己紹介
ハリー・ポッターがきっかけで英語に目覚め、高校・大学とイギリスに留学したイギリスマニア。学校はアメリカ英語なので自己流でイギリス英語を習得。発音、スペル、すべてにおいてクイーンズ・イングリッシュを使い英語の先生にバツをくらうもめげず。生まれも育ちも日本で、海外に繋がりがなかったため留学が夢となった。アルバイトで全資金を稼ぎ渡英すると、勝手な高い理想を上回るほどの素晴らしさを目の当たりにし更に虜に。