韓国語に興味を持ち勉強を始めたいと思う人、また、勉強を始めたばかりの人がたくさんいると思います。
韓国語に限らずですが、外国語習得は、必ずしもスクールやオンラインレッスンで習わないと習得できないわけではありません。
やる気があり、正しいマインドセットと勉強法を知っていればある程度のところまでは独学で習得することはできます。
ですが、学習の方法を間違えてしまうと、時間と労力をかけて勉強している割に成果が出ないことになってしまいます。
これは、日本人が学生時代に中高と6年もかけて英語を学んで来ても、ほとんどの場合使える英語力が身に付いていないことからも分かると思います。
今回の記事は、主にこれから韓国語の勉強を独学で始めたい人、また独学で始めたばかりの人向けです。
韓国語を話したり書いたりして自分で韓国語を使えるようになりたい人向けに、韓国語初級者がやりがちな間違った勉強法と韓国語習得のためのポイントについて書いていきます。
韓国語初心者がやりがちな間違った勉強法
韓国語など外国語の勉強を独学で始める場合、なかなかできるようにならない人に共通している間違った勉強法があります。
まずは、それらのやりがちな間違った勉強法について書きます。
1.会話から勉強を始める
韓国語の勉強を始める人は、多くの場合話せるようになりたいと思っているはずです。
そのため、会話集やフレーズ集を使って、いきなり会話やフレーズの暗記をして話せるようになろうと勉強する人が少なからずいます。
ですが、会話から勉強を始めるのは間違った勉強法です。
何事もそうですが、物事には順番があります。
韓国語習得も同じことで、会話ができるようになるためにはまずは基礎がなければなりません。
具体的には、参考書などの教材を使って、基本文法や単語、発音をしっかりと勉強し理解することから始めます。
その理由は、大人は子供と違い、文法や単語を勉強しないで言葉を自然に話せるようになることはないからです。
2.いろいろなことを同時進行で勉強する
韓国語の勉強をしようと思うと、あれこれと勉強をしなければならないと思う人もいるかも知れません。
ちまたでは教材や動画コンテンツが数多く出ていますが、それらを色々と使って勉強する必要はありません。
なぜかと言うと、やることを増やすと時間や労力がそれぞれのことに分散してしまうため、本来やらなければならない必要な勉強に時間と労力を集中的に使うことができなくなるからです。
また、負荷がかかる勉強になるので、それだけ継続が難しく挫折しやすくなります。
そのため、最初の段階ではあれこれといろいろなことをやらず、やる事をなるべく絞って本当に必要な勉強にのみ集中してください。
まずは一冊で学べるきちんとした総合書を使い、内容をしっかり学ぶだけで十分です。
3.好きなことで勉強する
韓国語を楽しく勉強したい、興味のあることで勉強したいという気持ちがあるのは分かります。
例えば、韓国ドラマが好きだからドラマを観て表現や日常会話を学ぶというものです。
ですが、先にも触れたように、物事には順番があります。
たとえ自分が好きなことや興味のあることであっても、それが自分の学習レベルや目的と合っていない場合、効率の悪い勉強になってしまいます。
実際に、韓国語が何も分からない状態で韓国ドラマを観ても、理解できるのは簡単なあいさつやたまたま知っているフレーズ程度でほとんど理解ができないと思います。
好きなことは基礎をしっかりと理解し、段々と韓国語能力が上がってくれば、最初から好きなことをやるよりもずっと楽しんですることができます。
好きなことを楽しむためにも、必要なことをまずは学ぶという考えで勉強してください。
4.単語の意味だけをひたすら暗記する
韓国語を使えるようになるためには単語学習は必ずする必要があります。
ですが、なかなかできるようにならない人がやりがちな単語学習の方法が、単語の意味だけをひたすら暗記し数を増やすことです。
確かに、単語の数をある程度増やすことは必要です。
ですが、単語は意味だけ知っていても使えるようにはなりません。
名詞や代名詞など活用のしない体言は意味だけ覚えれば大体使えますが、活用する用言は意味だけ覚えても、活用ができなければ使えるようになりません。
また、単語は実際に使う時は呼びかけや、文脈上、単語だけでも意味が通じる場合などを除いては、単語だけで使うことはごく稀です。
通常は複数の単語を使い、文を書く場合はもちろん、話す場合でも作文して使います。
私たちが学生時代にやった英単語テストのように、単語の綴りと意味だけ答えるというような使い方は、実際に使う時にはしません。
そのため、単語だけ切り離して覚えるという方法は実用的な勉強法ではありません。
単語の意味を覚えるのは基本であって、それがすべてではないということです。
5.書いて勉強することしかしない
勉強と言うと、ノートに要点をまとめてノート作りをするとか単語などを何度も書いて覚えるというイメージがあるかもしれません。
確かに、知識習得が目的であれば、書くことはそれなりに効果があるかも知れません。
ですが、書くことだけしていても発音ができるようになったり、話せるようになるわけではありません。
多くの人は、学生時代の勉強法、特に英語の勉強法を真似して韓国語を勉強しているのではないかと思います。
ですが、ここでひとつ注意すべきことは、学校英語の目的は英語を使えるようになることではありません。
受験に合格することが目的の知識偏重の勉強です。
そのため、韓国語の勉強の目的が使えるようになることなのであれば、学校英語の勉強法を真似てもできるようになることは難しいです。
6.時間がある時やできる時だけ勉強する
韓国語の勉強をしている多くの人は社会人だと思います。
社会人であれば、仕事をしていたり結婚していれば家事や子育てなどあり忙しいと思います。
そんな中で韓国語学習の時間を作って勉強することになるので、多くの時間や労力をかけることは難しいと思います。
ですが、韓国語の習得はスキルの習得なので、できるようになるには勉強を継続して習慣化できることが前提になります。
つまり、時間がある時やできる時、気が向いた時だけ勉強する、といったムラのある勉強では習得はまずできません。
これはスポーツや、仕事でもスキルを必要とするシェフや美容師などで考えてみると分かりやすいです。
スポーツ、そしてシェフや美容師といったスキルを必要とする仕事はちょっとやってすぐにできるようになるわけではなく、それなりの時間をかけて継続的にやることでできるようになります。
韓国語もこれとまったく同じです。
一日あたりどのくらい勉強するか自分で決めて進めるマイペースな勉強は構わないですが、勉強を習慣化させてすることは必要になります。
ここで少し余談!
下記記事では、韓国語の禁止表現についてご紹介しています!気づかないうちに禁止表現を使ってしまわないように、しっかりと学んでおきましょう♪♪
初心者と初級者の韓国語習得のポイント
ここからは、韓国語初心者と初級者の韓国語習得のポイントについて書きます。
1.単語と文法を教材で学びできるようになること
韓国語の勉強は、既に触れた通りいきなり会話から始めるのではなく、まずは教材を使って内容をひとつひとつ勉強し理解することから始めます。
教材の内容を勉強して理解ができたら、理解したことを自分でできるようになることが重要です。
多くの学習者が勉強しているのになかなか話せるようにならないのは、知識習得しかしていないか、練習が足りないためです。
つまり、学生時代の勉強のようにいろいろなことを覚えることだけをしていても、見れば分かるとか、知っている状態になるだけで話せるようにはほとんどなりません。
学んだ知識を使える知識にするためには、教材に出ている例文をしっかりと理解し、その例文を声に出してスラスラと読めるようになるまで音読練習をしたり、音声教材を使って聞き取りの練習もします。
そして、例文を基に単語を入れ替えたり表現を付け加えることで、少しだけアレンジして基本の文をしっかりと使いこなせるまでパターン練習をしてみてください。
こうすることで、単語も単なる意味の暗記ではなく実際にどう使うのかも学ぶことができます。
分かるからできる状態になるにはかなりの練習量が必要なため、多くのことを勉強することができません。
そのため、必然的にやることは限定されるので、基本に集中して勉強できるはずです。
2.勉強を習慣化する
韓国語習得をするためには、具体的に何をどうやってするかということを知ることは重要です。
ですが、いくらそれを知っていたとしても、それをやらなかったり継続できていなければ習得することはできません。
そのため、韓国語の勉強でまず優先すべきことは、勉強を毎日続けて勉強を習慣化することです。
それまでしていなかった韓国語の勉強を習慣化させることは、そんなに簡単なことではありません。
ダイエットなどと同じく、初めは一生懸命にできても、三日も経てば嫌になってきていつの間にか止めてしまっていた。ということはよくある話です。
そのため、初めは無理をせず、これなら毎日できると思う程度の勉強から始めてください。
まずは3日を目標に勉強を続け、それが3週間程度続けば習慣化ができます。
ここでまた少し余談!
下記記事では、韓国語のおススメの勉強方法をご紹介しています!ぜひ参考にしてみて下さい♪♪
まとめ
ここまで韓国語初級者がやりがちな間違った勉強法と韓国語習得のためのポイントについて書いてきました。
韓国語習得は初めが肝心です。
最初に間違った勉強法で始めてしまうと、それを継続しても間違った勉強法なので成果が上がらず時間と労力だけ無駄に使うことになってしまいます。
何事も同じことが言えると思いますが、まずは基礎をしっかりと理解しできるようになることが大事です。
そして、韓国語習得はスキルの習得であることを忘れず、コツコツと毎日少しずつでも勉強を継続し、知識習得だけではなく、実際に使える知識を身に付けて下さい。
◇経歴
日本、韓国の企業で通訳・翻訳、アシスタントとして勤務
日本にて韓国語講師として5年勤務
フィリピンにてフリーの通訳として英語、韓国語、日本語の3言語の通訳を担当
◇資格
韓国語能力試験(TOPIK)6級
延世大学校韓国語教員養成課程修了
◇海外渡航経験
ワーキングホリデーにてソウルの企業数社で通訳・翻訳、セールス、マーケティングを担当
韓国語習得のための留学5回(一般韓国語、ビジネス韓国語)
延世大学校にて韓国人と共に韓国語教育について学ぶ
◇自己紹介
韓国語学習コンサルタント
韓国語講師
講座構築コンサルタント
オンラインで韓国語学習に悩みを持つ学習者の問題解決をする韓国語学習コンサルタント、韓国語講師として韓国語習得に成功する学習法や練習法も指導しています。
また、英語と韓国語習得に成功した経験とカリキュラム構築、教材作成の経験を活かし講座構築の方法をあらゆるジャンルのプロに指導するコンサルタントとしても活動しています。
海外就職でフィリピンのセブに移住して5年半在住、現在はタイのチェンマイに住んでいます。
外国語に興味があり、英語、韓国語(ビジネスレベル)、中国語(中級)、現在はタイ語習得を目標に勉強しています。