「Concern」と「Problem」ってどう違う?その使い分け方をご紹介!

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英語に触れているときに、「Concern」と「Problem」の意味が似ていると思ったことはありませんか?

日本語でもそうであるように、英語でも微妙に意味の似ている単語がたくさん存在します。自然な英会話を身につけるためには、そうした単語の使い分けができるかどうかは、とても重要です。

そこで今回は「Concern」と「Problem」について、それぞれの意味と使い分け方をご説明していきます。これを参考にして、上手に使い分けて、英語での表現力が広がるように練習してみてくださいね。

「Concern」と「Problem」の意味を確認!

Problemという単語は良く使うので、こちらは意味を知っている人が多いでしょう。ですが、Concernの方はよくわからないという人もいるのではないでしょうか。

この2つの違いを見る前に、まずは2つの単語の基本的な意味を確認しておきましょう。

Problemの基本的な意味

「Problem」という単語には「問題」「課題」「困難な状況」などといった意味があります。困った人や扱いが難しい人がいれば、その人に対しても使えます。

この単語には、「問題」「課題」といった意味の裏に、解決するべきだというニュアンスが隠れています。つまり、「problem」を使う場合、話者はその問題を解決する必要があると考えているのです。

また、problemは名詞なので、当然ですが名詞的用法しかできません。
たとえば下記のような形で使われます。

I have to solve this problem.

私はこの問題を解決しなければならない。

It’s not my problem.

それは私の問題ではありません。

Concernの基本的な意味

では次は、「concern」の意味をみていきましょう。「Concern」は動詞でも名詞でもある単語です。このうち、「problem」と意味が似ているのは、名詞の方ですね。

名詞としての「concern」には、「懸念」「心配」「不安」「気遣い」という意味があります。これらの意味が「問題」を意味する「problem」と似ているのです。

ただし、名詞の「concern」にはまだまだ意味があり、「関連」や「利害関係」「企業」なんて意味になることもあります。また動詞の「concern」は他動詞で、「興味がある」「重要である」「~を心配させる」「~に関連する」といったような意味があります。

ではこちらも「problem」と同様に、例文をみてみましょう。

It’s not my concern.

それは私には関係ないことです。

The problem is not my concern.

その問題は私の不安ではありません。=その問題は心配していません。

「Problem」で使った例文と見比べてみると、似ているような、全く違うような……という感じでしょうか。実は、和訳すると「problem」と「concern」が似ている場合もあるのですが、そこに含まれるニュアンスには明らかな違いがあります。

では、次からはもっと詳しく「problem」と「concern」の違いをみていきましょう。

「Concern」と「Problem」の違いとは?

この2つの単語の違いは、上の例文を見比べてみるとわかりやすいかもしれません。

まずは似ているこちらの例文を使って、2つの違いをみていきましょう。

Problem

It’s not my problem.

それは私の問題ではありません。

Concern

It’s not my concern.

それは私には関係ないことです。

この2つの例文は文脈にもよりますが、どちらも「それは私には関係ないよ。」という風に訳すことがあります。つまり、話者としては、大体同じようなことを言っているわけです。

ですが、「problem」を使った例文の方では、そこに何か解決すべき問題を抱えている人がいたり、問題がある状況があったりして、それに対して「それは私の問題ではなくて、他の人の問題である」。つまり、他の人が解決すべき問題だということを暗に表しています。

一方、「concern」を使った方の例文では、文脈によっては「私はそれを心配していないよ。」「それは私の懸念事項ではないよ。」という意味にもなります。「concern」は文脈によって、意味が異なるため、和訳をするときには文脈を参考にしなければなりません。

イメージ的には「それは私の心に引っかかっていない」「心の中にない」という感じでしょうか。「concern」は「problem」よりも、もう少し精神的な意味合いが含まれる単語なのです。

では、もう1つの例文もみてみましょう。

The problem is not my concern.
その問題は私の不安ではありません。=その問題は心配していません。

こちらは、「problem」も「concern」も使っている例文です。この2つの単語はそもそも意味が異なる単語なので、こんな風に1つの文章でどちらも使うことができるんですね。

この例文では、「そこに解決すべき問題があるけど、それについて自分は懸念していない。」というようなことを表しています。

たとえば、プロジェクト進行中に何か問題が発生して進行が難しくなった場合に、「それは問題ではないから、私はプロジェクトを進めていけると思うよ。」ということを言い表したいのかもしれません。もしくは「その問題よりも、他に懸念していることがある。」なんてシチュエーションかもしれません。

たくさんのシチュエーションが考えられますが、いずれにしろその問題が心に引っかかっていないことを表しているのです。

つまり、「concern」と「problem」の違いとは、「concern」がもう少し「心配事」といったような精神的なものであるのに対し、「problem」は気持ちは別として、そこにある解決されるべき「問題」ということです。

単に「problem」と言った場合は、そこに精神的なニュアンスはほとんど含まれていません。ですが「concern」は頭を悩ませていたり、心に引っかかっているようなイメージなんですね。


ここで少し余談!

下記記事では、nearとcloseの違いについてご紹介しています!使う場面になった時に混乱しないように正しい使い方を覚えていきましょう♪♪

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「Concern」や「Problem」に似た言葉

ほかにも「concern」や「problem」に似た言葉はまだまだあります。

ここでは、それらの意味と違いも簡単にご説明します。

Issue

「Issue」も「問題」という意味を持つ単語ですが、こちらは「problem」と違って、その場で意見がわかれていたり、議論しなければならない問題といった感じです。また、「problem」よりは、ネガティブな意味を持った「問題」でもあります。

婉曲表現としても使える表現で「There’s a bit of issue.(ちょっと問題があるんだよね。)」というと、「problem」を使う場合よりも、何か含んだようなニュアンスになります。

Trouble

「Trouble」は「問題」「トラブル」といった意味を持ちますが、日本語でも使われているので、もう少しニュアンスがわかりやすいでしょう。

この「問題」とは、予期せず起こってしまった問題を表します。そしてそこには、ネガティブな感情が含まれていることが多いです。

Matter

「What’s the matter?」というフレーズでもおなじみの「matter」という単語も「問題」と訳されることもあります。

しかし、意味合いはもっと軽く、深刻な問題にはあまり使われません。正確に日本語にしづらいのですが、ややネガティブなニュアンスを持つ「今考えていること」「物事」という感じでしょうか。

ちなみにこの「What’s the matter?」は「どうしたの?」という意味です。


ここでまた少し余談!

下記記事では、日常会話で役立つ、absolutelyとdefinitelyの違いについてご紹介しています!ニュアンスが似ていて間違えやすい表現なので、一緒に正しい使い方を学んでいきましょう♪♪

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まとめ

今回ご紹介した「Concern」と「Problem」の他にも、意味が似ている英単語はたくさんあります。

使い方や使い分けを覚えるのに苦労するかもしれませんが、意味の似た単語は一緒に覚えてしまえば、覚えやすいですよ。

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