英語には、名詞や接続詞、動詞、形容詞など沢山の〇〇詞と書いている品詞があります。
中でも名詞には沢山の複数形があるので、英語の勉強を始めたばかりの方だと複数形の使い方や単語のスペルなど分からない方もいるでしょう。
そこで今回は、複数形の基本や複数形の大事なポイントについて説明します。
- 複数形ってなに?
- 複数形の5つのルール
- 〈複数形で大事なポイント5つ〉
- 可算名詞と不可算名詞の違い
- 可算名詞ってなに?
- 不可算名詞ってなに?
- 不可算名詞でも数えられるものってあるの?
- 可算名詞でも不可算名詞でもある単語
- まとめ
複数形ってなに?
英語では、その名詞が示す人や物が「1人なのか、2人なのか」、「1つなのか、2つなのか」を区別します。「2人以上、2つ以上」を示す形が、複数形です。日本語で言う「犬達」や「山々」などにあたりますが、英語では日本語よりも単数・複数の違いにシビアです。
基本的には、単数形の「1人、1つ」を示す形に、「〜s」、「〜es」が付く形になります。
複数形の5つのルール
複数形には5つのルールがあります。主にそのルールは、名詞の最後に「s」を付けたりすると言うルールです。しかし、その他にもイレギュラーな形になるものがあります。「昔英語の授業でなんとなく習ったけど、そのルールについて良く分からない。」と思う方も中にはいらっしゃると思います。
今回は、ルールごとに分かりやすくまとめているので、ルールごとに「s」や、「es」の付け方を覚えていきましょう。
ルール1.名詞の最後に「s」を付ける
単数から複数形にしたいときには、名詞の後に「s」を付けます。名詞の後に「s」を付けるだけで、単数だった名詞が複数形になります。どのような感じになるのか、例文で「boy」と「girl」を使って、単数から複数形にしてみます。
girl(ガール)→girls(ガールズ)
このような感じで、名詞の最後に「s」を付けて単数から複数形にします。
ここで気付いた方だと、 『元々最後の名詞の文字が「s」で終わっている名詞にも、もう1回「s」を付けないといけないの?』 と思った方もいらっしゃるかもしれません。
そこで、ルール2が登場します。
ルール2.名詞の最後が「s」の動詞には「es」を付ける
以下の例文を見てみましょう。glass(グラス)→glasses(グラスィズ)
このように、名詞の最後が「s」になっている場合は、名詞の「s」のあとに「es」を付けます。
「class」と「glass」の例を覚えておくと、最後が「s」になる名詞を「es」に変える事をイメージしやすいと思います。
ルール3.最後が「s」じゃなくても、「es」を付ける名詞がある
名詞の最後が「s」じゃなくても、最後に「es」を付ける名詞があります。いくつか例文で見てみましょう。
box(ボックス)→boxes(ボクシーズ)〈箱〉
watch(ウォッチ)→watches(ウォッチーズ)〈時計〉
このように名詞の最後が「s」じゃなくても、「es」を付ける名詞があります。
「es」を付けて、複数形にするのは、ルール2と、ルール3で見てきた、『s』、『sh』、『ch』、『x』で終わる名詞のみなので、しっかりとその点を抑えておきましょう。
ルール4.「y」で終わる名詞は「y」を「i」に変えて「es」にする
このルール4を見て「どういうこと?」と疑問に思われた方もいらっしゃるかもしれません。こちらも以下の例文で見ていきましょう。lady(レイディー)→ladies(レイディース)
このように、名詞の最後が「y」になる場合は、「y」を「i」に変えてから「es」を付けます。
ルール5. 単語の形が変わる複数形がある
今まで名詞の最後に「s」を付けたりするルールを説明して来ましたが、例外で今までのルールと該当しない物があります。まずは例文で見てみましょう。child(チャイルド)→children(チルドレン)〈子供〉
このように、 「複数形になると、単語そのものの形が変わってしまう」ものがあります。
ただし、名詞の複数形はルール1〜4に当てはまることがほとんどです。そのため、まずはどの名詞に「s」や「es」を付けたら良いのかを確実に覚えておきましょう。
〈複数形で大事なポイント5つ〉
ポイント2.『名詞の最後が「s」で終わっている名詞には、最後に「es」を付ける。』
ポイント3.『名詞の最後が「s」じゃなくても、「es」を付ける名詞がある。』
ポイント4.『「y」で終わる名詞は、「y」を「i」に変えて「es」に変える。』
ポイント5.『例外や数えられない名詞がある』
以上が複数形で大事な5つのポイントです。この5つのポイントは複数形の勉強で、大事なポイントなので、しっかりと覚えておきましょう。
可算名詞と不可算名詞の違い
英語は日本語とは違って、単数形か複数形かを言い分ける必要があります。しかし、可算名詞と不可算名詞の違いが良く分からないという方もいるのではないでしょうか。そこで、ここからは可算名詞と不可算名詞の違いなどを解説していきます。
可算名詞ってなに?
まず最初に可算名詞とはどのようなものなのか解説します。可算名詞とは、「数として数えられる名詞」の事を言います。例えば、本だと「1冊、2冊」、ペンだと「1本、2本」、犬や猫だと「1匹、2匹」と数を数えられますよね?
日本語では上記のような名詞をあまり複数形にする事がありませんが、英語では上記のように数を数える事ができる名詞は基本的に単数形か複数形かで表します。
例文だとこのような感じになります。
私は1冊の本を持っている。
I have 5 books.
私は5冊の本を持っている。
「I have book.」のように、「a」も「s」も付かない表現だと不自然な表現になってしまいます。「book」という単語は「1冊、2冊」と数える事が出来るからです。
このように数を数えられる名詞の場合、それが1つしかないのか・複数あるのかを意識するようにしましょう。
不可算名詞ってなに?
不可算名詞とは名前の通り、「数として数える事が出来ない名詞」の事を言います。例えば、雨を「rain」を「1雨、2雨」のように「a rain,two rain」と数えませんよね?このように数を数える事が出来ない液体や素材などの名詞が不可算名詞です。
不可算名詞の例をいくつか見てみましょう。
・water…(ウォーター)水
・tea…(ティー)お茶
・coffee…(コーヒー)コーヒー
・sugar…(シュガー)砂糖
・salt…(ソルト)塩
・rice…(ライス)米
・bread…(ブレッド)パン
・happiness…(ハピネス)幸福
・fun…(ファン)楽しい、楽しみ
・anger…(アンガー)怒り
・information…(インフォメーション)情報
上記に挙げた名詞は数えようと思っても数えられないので、不可算名詞になります。
特に間違えやすいのが「information」。「たくさんの情報」と言うときに、「a lot of informations」と「s」を付けてしまう間違いがよくありますが、「情報」は「数」ではなく「量」として考えましょう。
このサイトにはたくさんの情報がある。
不可算名詞でも数えられるものってあるの?
ここまでの説明で、可算名詞と不可算名詞の違いについてお分かりいただけましたでしょうか?ここでは、少し応用編をご紹介します。不可算名詞は「数として数えられない名詞」だと説明しましたが、ある方法をとると不可算名詞でも数えられるものもあります。
例えば食パンだと、「6枚の食パン」なら、「six slices of bread.」と表現する事ができます。
このように不可算名詞でも数えられる文章をいくつか例文を挙げてみます。
お茶を一杯飲みたいです。
I bought three bottles of honey.
ボトル入りのハチミツを3つ買いました。
上記のように不可算名詞を数える文章にする場合には、「数+他の名詞+of+不可算名詞」と言う形をとれば、不可算名詞でも数を表せられるようになります。
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可算名詞でも不可算名詞でもある単語
不可算名詞の中には、可算名詞として使われることがある名詞もあります。たとえば、「髪」を意味する”hair”は通常は不可算名詞として使われますが、1本1本の髪の毛を意味する場合は、”a hair”のように可算名詞扱いになります。
私は数本白髪があります。
また、そもそも可算名詞にする場合と不可算名詞にする場合で意味が変わる単語もあります。
[paper]
〈可算名詞の場合〉I read the paper every day.
私は毎日新聞を読みます。
〈不可算名詞の場合〉
Could you give me some sheets of paper?
少し紙をください。
[work]
〈可算名詞の場合〉I went to the museum to see Leonardo da Vinci's early works.
レオナルド・ダ・ヴィンチの初期の作品を観に美術館に行きました。
〈不可算名詞の場合〉
I got off work earlier than usual today.
私はいつもより早く仕事を切り上げました。
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まとめ
今回は「可算名詞」と「不可算名詞」について解説しました。
まずは基本をしっかりおさえた上で、「可算名詞」か「不可算名詞」か微妙なものについては、たくさん英語の本・洋楽・ネイティブスピーカーの会話から感覚で覚えていきましょう。

◇経歴
・コールセンターでの日英バイリンガルオペレーター(3年)
・外資系企業(製薬業界)でのテクニカルサポート(2年)
・副業でオンライン英会話の講師(2年)
・東京にて通学型の英会話スクール経営(4年)
・英会話スクールをオンラインに切り替えて運営(現在で約4年)
・英会話講師歴は合計で10年
◇資格
・英検1級
・TOEIC990点
◇海外渡航経験
・イギリス(3ヶ月、短期留学)
・タイ(6ヶ月)、マレーシア(3ヶ月)、台湾(3ヶ月)の滞在歴あり(海外ノマド)
・海外旅行:韓国、マルタ、ベトナム、インドネシア、アメリカ
◇自己紹介
バイリンガル英会話コーチのBobです!ほぼ日本国内で英語を習得してバイリンガルになりました。たまたま始めたオンライン英会話講師の仕事が天職だと悟り、自らの英会話スクールを開校。これまでに200人以上の英語学習者に教えてきました。多くの人たちに英語を好きになってもらい、思いっきり英会話を楽しんでもらえるよう日々活動しています!