英語で政治を語ろう!大統領・首相・選挙って英語で何ていう?

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好きなトピックだとスラスラと言葉がでてくるのに、ふだん日本語の会話でもあまり話さないようなトピックとなると、言葉に詰まってしまうことってありませんか?

今回の記事では、そんな難解なトピックの中でも、特に話題にのぼりやすい「政治」について、それに関する英語表現をご紹介していきます。

最近、日本の総理大臣が替わったり、米国の大統領選挙が近づいていたり、なにかとホットな政治ニュースが多いです。

政治にまつわる英語表現を学びながら、国際社会でいま何がおこっているのか、世界に関心を向け、真のグローバル人材を目指しましょう。

絶対に押さえたい基本の政治用語

まずは、政治ニュースで必ずといっていいほど出てくる英単語をおさらいしましょう。

ここでご紹介するのは頻出なので、政治に関心がなくても一般常識として、覚えておいたほうが良いでしょう。

政治:politics(ポリティクス)
政治家:politician(ポリティシャン)
政府:government(ガバメント)
国会(議会):diet (ダイエット)・parliament(パーラメント)・congress(コングレス)

日本語でダイエットは減量という意味で使われますね。英語では、文脈によってdiet(ダイエット)は「国会」という意味で使われることがあります。日本人からするとちょっと驚きですね!

総理大臣(首相):Prime Minister
大統領:President

日本の政治のトップは総理大臣なのでPrime Ministerですが、米国は大統領制なので、トップはPresidentと呼ばれます。Presidentは(会社の)社長や(大学や協会などの)学長・会長という意味で使われることもあります。

政党:party

英語でpartyは、日本語でも使われるパーティ(宴)の意味と、そのほかに政党という意味もあります。

選挙:election
投票する:vote

米国では、選挙前に投票を促すための「vote」と書かれたステッカーや看板を見かけるようになったり、SNSなどで「I voted」と投票したことを示す投稿をする人がいたり、全体として政治への関心の高さが伺えます。

(選挙前の)候補者:(a) candidate
〇〇を支持する:support 〇〇

日本の政治

つづいて日本の政治について見ていきましょう。
日本の政治制度の特徴として挙げられるのが、「議院内閣制」です。

議院内閣制:Parliamentary cabinet system

選挙で選ばれた国会議員は、衆議院と参議院のいずれかに所属します。

衆議院:House of Representatives
参議院:House of Councilors

行政を担う内閣は、cabinetと呼ばれます。首相は内閣のメンバーとなる国務大臣を選びます。国務大臣はministerといいます。

内閣:cabinet
総理大臣(首相):Prime Minister
国務大臣/〇〇大臣:minister

日本の政治に関して間違えやすいポイントは、日本の政治のトップは大統領ではなく、総理大臣(首相)なので、Prime Ministerと呼ばれる点です。県知事、府知事、知事は、prefectural governorと呼ばれます。市長は、mayorです。

日本の主要な政党

自由民主党: Liberal Democratic Party
立憲民主党: The Constitutional Democratic Party of Japan
公明党: Komeito
日本共産党: Japanese Communist Party
日本維新の会: Japan Innovation Party

政治思想が左、右どちらに寄りかは、英語でも同じように表現します。

左翼: left wing
右翼: right wing


ここで少し余談!

下記記事では、「グローバル化」の英語表現についてご紹介します!どんどんグローバル化が進んできている世の中で、知っておいた方が良い表現が出てきます!ぜひ参考にしてみて下さい♪♪

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政治を語る時に使える表現

日本では、学校や会社で政治について誰かと話をする機会は少ないかと思います。

政治について意見を述べる機会が少ないので、海外の人に政治的な自分の意見を聞かれて、戸惑うといったシーンに直面する方も、もしかするといるのではないでしょうか。

海外に目を向けると、政治的議論が活発に行われている国もあれば、いまだに独裁国家の国もあったり、いろいろな政治のあり方があることに気がつきます。

ここでは、政治を語る際に使えそうな英語フレーズをご紹介していきます。

民主主義:democracy
社会主義:socialism
独裁制: dictatorship
資本主義者:capitalist
資本主義:capitalism

英語で資本主義経済について学びたい人にぜひおすすめするのが、2009年に公開されたマイケル・ムーア監督の「キャピタリズム〜マネーは踊る〜」という作品です。資本主義が進む昨今の世界経済や国際政治に疑問を投げかける作品です。

その他にも、2013年にはフランスの経済学者であるトマ・ピケティの著書「21世紀の資本」では、資本主義社会における富の不平等について世界中で話題になりました。

政治を語る上で欠かせないトピックなので、日本語でこういった映画や著書を読み、前提知識をつけておくことが、会話の幅を広げる大きな手助けになるでしょう。

自由主義者:liberal
保守的・保守派:conservative

アメリカの政治において、よく出てくる言葉がこの「リベラル」と「コンサーバティブ」という言葉です。

最近の海外ニュースで話題になっていた、「Black Lives Matter」などの人種差別問題や、移民に関する政策など、伝統を守りたい保守派と、自由を重視したいリベラルの間で、政治的な対立が起こることがよくあります。

政治トークで話題に上がりやすいトピック

つづいて、政治的な議論で話題になりやすいテーマについて、ご紹介します。

移民:Imigrant
移住:Imigration

移民に関する政策は、意見が別れやすい政治トピックです。

労働人口の減少などの社会問題がある国では、移民を受け入れることで、経済競争力を高めたいと考える人がいる一方で、移民が流入することで、治安の悪化の危惧やそこに元々住んでいた人の雇用機会が奪われると考える人がいて、よく議論になります。

特に現在のアメリカでは移民政策が、政治上の大きな争点となっています。

日本でも少子高齢化が物凄いスピードで進んでいます。今後の日本社会において、労働人口が不足することはほぼ確実なので、日本でも移民の受入れに関して話題になることが多くなるでしょう。

移民政策(immigration policy)について、自分なりの意見を持っておくことが、国際政治を語る上で大切となるかもしれません。

Nationalize:国営化する
Privatize:民営化する

近年は郵政民営化や電気の自由化など、今まで国営されていたものが、民営化される動きがありました。

しかし、コロナウイルスのパンデミックにより、社会基盤としての要素が強い企業などが国営化されるといった動きがあるかもしれません。Nationalize、Privatizeは覚えておくとよいでしょう。

政策:policy
税金:tax
累進課税:progressive tax
富裕税:wealth tax
ベーシックインカム:universal basic income / income-support program

貧富の差の拡大を是正するため、資産家に富裕税を課すといった政策や、国民全員にベーシックインカムを与えるという政策が海外で話題になっています。実際にベーシックインカムシステムを実験的に行っているところもあります。

気候変動:climate change
エネルギー:energy

気候変動に関するトピックは、アメリカの大統領戦の討論でも話題にあがりました。経済成長を優先させるのか、それとも環境保護を優先させるのかが大きな争点となっています。

ヨーロッパ連合 :EU (European Union)
国民投票:referendum

イギリスの政治は、Brexit(ブレグジット)に関する話題で持ちきりです。これはイギリスがEUを離脱するというもので、2017年にEU側に勧告されました。

BrexitはBritain(英国)とExit(離脱)を掛け合わせた言葉です。

イギリスのEU離脱を問う国民投票では、離脱派と残留派で接戦となりました。離脱派が僅差で勝利したため、結果的にはイギリスのEU離脱が決まりましたが、Bregret (Brexit +Regret(後悔))という、離脱を後悔する言葉も生まれました。

ヨーロッパ連合国間では、人、モノ、サービスおよび資金の自由な移動が可能です。しかし、イギリスはこういった単一市場から抜けることとなります。

社会福祉:social welfare
国家安全保障:national security

その他に、政治的なトピックとして話題に上がりやすいのが、福祉に関するトピックと国家安全保障に関わるトピックです。

医療制度などの福祉に関する制度は国によって、全く異なります。国民皆保険制度がない国もあれば、医療費は全額政府が負担するという国もあります。

また、戦争など安全保障上の問題が多い国や先進国では、核の保有などが重要な政治の話題として上がることもあります。


ここでまた少し余談!

下記記事では、日本と海外の働き方の違いについてご紹介しています!「こんなに違うの!?」と驚くと思いますよ♪♪

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職場で政治的話題はタブー?

欧米系の企業などでは、採用の際に人種や性別、宗教などによる差別を一切行わないという宣言をしている会社が多くあります。

雇用契約においてもそういった文言を明示してあることもあり、職場で政治的な発言をすることはタブーとなっています。

日本の会社では雑談として政治的な話題をすることがありますが、海外のビジネスのシーンではこういった何気ない会話であっても、政治的な話題は避けるようにしましょう。

うっかり口にした政治的な発言で、誰かを傷つけてしまったり、対立を生んだり、最悪の場合は会社をクビになるということも往々にしてあり得ます。

社会の一員として政治的な意見を持つことは大切ですが、話す場をわきまえることと、自分の意見が相手の人格や人間性を攻撃、否定することのないように気をつけましょう。