日常的な会話のなかで、頻繁に使うフレーズというものがありますよね。そのなかでも、「そろそろ」という単語を使うことはないでしょうか?
例えば、友達との待ち合わせで「そろそろ着くよ。いまどこ?」や受験勉強やテスト前に「そろそろ勉強しないと、まずいよ!」といったような会話をすることがあると思います。
「そろそろ~」という便利な言葉の英単語を知っていますか?さらには、どんな英会話フレーズで使えるのでしょうか?
頻繁に使われるフレーズは3つあります。その使い分けと、日本語で理解する「そろそろ」など、今回は「そろそろ」という言葉を掘り下げていきます!
日本語で理解する「そろそろ」の意味
「そろそろ」という言葉の意味を、日本語でまず理解しておきましょう!「そろそろ」という言葉には、似ているような言葉もあります。例えば、「もうすぐ」が類語にあたる言葉ですがどんな違いがあるか改めて聞かれると分からないですよね。
英単語を知る前に、日本語の意味を勉強しておきましょう!そうすることで、翻訳するときや英語を勉強する際にニュアンスを掴むことができます。
ニュアンスは、言葉の中でも大切なので今回は「そろそろ」の意味を理解しニュアンスを相手に伝えるときに使える会話表現の英語を掴むために勉強しましょう!
そろそろの意味
1、 動作が静かにゆっくりと行われるさま。そろり。
「そろそろ(と)歩く」「幕がそろそろ(と)上がる」
2、ある時期・状態になりつつあるさま。ぼつぼつ。
「話がそろそろ佳境にはいってきた」「そろそろ出かけよう」
出典 小学館
辞典には、こう書かれています。もう少し詳しく解説していきますね。
まず、1の動作がゆっくりと行われるさまというところ。
歌舞伎や能、狂言などの、日本の伝統的なエンターテイメントではそろり、そろりと歩く様子が想像できるかと思います。そういった足音を立てず静かに歩くさまを、「そろそろと歩く」と言います。文化ホールなどの舞台上にある緞帳が上がるさまも「そろそろ」と使うことがあります。
次に2のある時期・状態になりつつあるさまですがこれは時間が経つにつれてその状態に変わっていくさまを表す際に使います。
この記事の冒頭に紹介した例もこちらに当てはまります。「そろそろ到着する」「そろそろ追いつく」などは、近い未来を表しているので2の意味で使うということになります。
では、類語として挙げた「もうすぐ」とどう違うのでしょうか?
「そろそろ」とは、近い未来に物事が完了したり達成したりするさまと説明した一方で「もうすぐ」は「そろそろ」よりも時間的に切羽詰まっている状態で使います。
「もうすぐ」の「すぐ」には、時間的に「そろそろ」よりも短時間を指しますのでニュアンスで使い分けることができますね!
もうすぐという英語表現は、ネイティブキャンプ内のブログにありますので要チェックです!
「そろそろ」の英語表現を知って使おう!
日本語での理解ができたところで、早速英語表現をご紹介していきます!例文を添えてご紹介しますので実際にすぐ付けると思います。この記事冒頭で、頻繁に使われているのは2種類と記載しました。その2種類を例文も添えてご紹介しますので、どんどん使ってみてくださいね!
It's about time to ~
「そろそろ」を英語で表現する1つとして、It's about time to ~があります。この英語表現を使う意味としては、「今が何かをする時間」であることを表します。カジュアルに言うとすれば、「そろそろ~(する)時間だね」と言い表す際に使います。It's about time to head out.
そろそろ出かける時間だよ。
It's about time to go home.
そろそろ帰る時間だよ。
Is it about time for them to come home?
そろそろ帰ってくる時間かな?
It's almost about time for lunch!
そろそろお昼ご飯の時間だね!
Is it about time for the bus to arrive?
そろそろバスが来るかな?
It's about time to stop smoking, right?
そろそろタバコを止めないといけないよね?
It's about time you stopped drinking, or you'll never get home!
そろそろお酒を飲むのを止めないと帰れなくなるよ!
It’s about time (that) I lost my weight.
そろそろダイエットしなくちゃ・・・
It's about time to clean up my room.
そろそろ部屋を片付けないと。
この表現は、何かする時間が近い場合に使うことが多く、覚えると使いやすいフレーズなのではないでしょうか。
It's about time to のtoの後には、動詞が使われます。このフレーズに「about」がありますが、この「about」が「そろそろ」を表している単語になるのですが、日常会話では「about」を省略して使うことが多いようです。
しかし、「about」を省略すると「そろそろ」という少し曖昧な部分が抜けてしまうので多少意味が違ってきます。「そろそろ~したいな」という曖昧な表現を使いたい場合は「about」を省略せずに文章に入れましょう。
I should get going.
「そろそろ」を表現する際に使う英語フレーズ2つ目はI should get going.です。こちらの意味は、「そろそろ行かないと」という意味合いで使えます。「今すぐいかなければならない」という意味合いがあるのに対し、こちらの表現は「そろそろ行かないといけない」というニュアンスになります。
I should get home.
そろそろ帰らないと。
I should get going.
そろそろ帰らないと。
このフレーズは、帰る意志や行く意思を表す際に使える表現です。
(You) should --- soon.
3つ目の表現は、(You) should --- soon ~です。意味合いとして、「そろそろ~したら」「そろそろ~するはずだ」「そろそろ~しようか?」という3つほどのニュアンスを表現できるフレーズです。
まずは、「そろそろ~したら」の意味合いで使いたいときです。
You should get a haircut soon.
そろそろ髪の毛切ったら?
You should get a job soon.
そろそろ仕事探したら?
You should stop drinking soon.
そろそろお酒止めたら?
ここでは、「should」を「need」に置き換えることでより強調することも可能です。置き換えることで、「やらなければならない」という意味合いを強めることができますので相手に少し厳しめに物事を伝える場合に使えるフレーズです。
次に「そろそろ~するはずだ」という意味合いで使いたい時です。電車が来そうだとか、到着しそうだとかそういった場合に使われることが多いです。
The train should be arriving soon.
そろそろ電車が来るはずだよ。
It should be coming soon.
そろそろ到着するはず。
Shouldn't he be here soon?
そろそろ彼が来るんじゃない?
このフレーズでは、「soon」を「any time now」に置き換えることができます。その場合の意味は、すぐに来る・今すぐ来るといった表現になります。
The bus should be here any time now.
バスはすぐにでも来るはずだよ。
The train should be here any time now.
電車は今すぐにでも来るはずだよ。
最後に「そろそろ~しようか」という意味合いで使う場合です。友人に何かを提案する時などにも使うことができます。
Should we go to a restaurant soon?
そろそろレストランに行かない?
Shouldn't we go to lunch soon?
そろそろランチに行かない?
Shouldn't we end this soon?
そろそろ終わりにしない?
Should we open a bottle of wine soon?
そろそろワインを開けましょうか?
こういった、提案する際に使う表現は、他にも「Shall we~?」や「Let's~」とも使うことができます。
一定の地域では「soon」を省いて、「今すぐ何かをしたい」というストレートな表現を表す場合もあるようです。
特に、「Let's」を使う際は「Shall we~?」や「Should----soon」よりもストレートなのでハッキリとした提案をする場合はこちらを使ってもいいと思います。
ここで少し余談!
下記に、日本語ではよく使うのに英語だとなんと言うかパッと出てこない、という言葉たちをまとめた記事をピックアップしました!ぜひ参考にしてみて下さい♪♪
まとめ
今回は「そろそろ」という表現をご紹介してきました。おさらいしてみましょう。冒頭でも記事中でもお伝えしてきたように、3つのフレーズで「そろそろ」を表現することができます。
2、I should get going.
3、(You) should --- soon.
英語表現フレーズというのは、そのまま全部を覚えてしまうことをおすすめします!その間にいろんな動詞などを入れ込んで、文章が出来上がるというお手軽さがあるので区切らず、語呂で覚えてみるなどを試してみましょう。
「そろそろ」という表現は、日本語での会話でもよく使われる表現だと思います。ニュアンスが違えば、使うべき文章は違ってきますが伝えたいと思うニュアンスを伝える努力として、意味を理解しボキャブラリーを増やしましょう。
「should」を「need」に置き換えることや、提案する際には強調をするかしないかなどバリエーションも多いのが英語です。
伝えたいことを整理して、調べてみる癖を付けてみてもよいかもしれません。ぜひ試してみてくださいね。
◇経歴
高校卒業後にオーストラリアへ単身渡豪。
当初は1年で帰国するはずが、留学生活がとても充実していたため結果的に3年滞在。
その後は、外資系アパレルで英語を使う仕事に就き英語を活用し働く。
現在も英語のラジオやスポーツ実況などは英語で聞きつつ、英語力の維持に努めながら仕事に活かす。
◇海外渡航経験
オーストラリア3年留学。
現地のアパレル・レストランのアルバイト
その他、バリ・香港などの経験
◇自己紹介
高校卒業後にオーストラリアへ単身渡豪し3年滞在。
当初1年で帰国する気満々で渡豪するも現地の生活があまりにも楽しく、結局3年滞在するという自由人。
現地に永住するか悩んだ末、日本での社会人経験を積むべく帰国。
その後は英語を活かし、外資系アパレルなどで仕事をしつつこのコラムを執筆中。
邦楽より洋楽が好きで、留学の3年間で染みついた海外志向は抜けないねと友人に指摘される程わりと思考は海外向け。
美味しいもの・楽しいことが大好きな関西人で、人と喋ることも好きなくせに割と家にいるのが好き。