普段は日常的に使う調理器具ですが、いざ英語で表現しようと思うと台所用品の「ほとんどのものを英語で何と言うのかわからない!」となりませんか?
毎日使っているものなのに、中学でも高校でも意外と習わないのです。
今回は、ホームステイや留学をした時にも使える調理器具についての英語表現を見ていきます。
例文もあるので、日本のオススメ調理器具を紹介する時などに使ってみてくださいね。一緒に料理をして現地の味を覚えて帰国するのも楽しいでしょう。
言われてみれば納得!よく使う調理器具の英語表現
まずは、日本でも海外でも頻繁に使われている調理器具を英語で何と言うのか整理しておきましょう。初めて聞くものもあれば、聞けば「なるほどね!」とわかるものもたくさんあります。
初心者向けとも言って良いくらいなのに普段言わないだけで、英単語を見れば意外とすぐに覚えられますよ!注意点は和製英語くらいです。では早速単語と例文を見ていきましょう。
まな板:cutting board、chopping board
まな板は、「ボードの上で物を切る」ということからcutting boardやchopping boardと表現されます。「切る」という表現ならcutの方が日本人には馴染みがあります。例文は以下のようになります。私はまな板の上でトマトを小さく切った。
I cut the upper side of the fish on the chopping board.
私はまな板の上で魚の上部を切った。
英語のネイティブスピーカーから直接料理を教わる時には、指示として「まな板で~」という表現が飛んでくるかもしれないのでしっかり覚えておきましょう。
フライパン : skillet、frying pan
フライパンは和製英語で、英語で言うと少し違うのですよね。フライングパンと知っている人もいますが、ここではもう一つの呼び名の方も覚えておきましょう。自分が使うだけでなく、相手が言うことを聞くリスニングの際にはskilletの方が使われているかもしれません。弱火でフライパンを温めてください。
Heat a small amount of sesame oil in a frying pan.
少量のごま油をフライパンで温めてください。
上の例文のように動詞から文が始まるものもあると覚えておきましょう。フライパンはその「中」で何かを調理するため、その前に「~の中に(で)」を意味するinが使われることが多いです。
ふた : lid
何かのふたは調理工程でよく使われるものですが、いざとなると英語では思いつかない、もしくは知らない場合もあります。今回のlidも、簡単な単語であるにも関わらずあまり習う機会がないものです。ここできっちり覚えて自分から使えるようにしてみましょう。なべにふたをしてください。
Then I took the lid up from the pot.
それで、私はなべのふたを取った。
ザル: sieve
ザルも意外と英語で何と言うか知らない人は多く、これは聞いても「なるほど!」となりづらい単語です。しかし、調理工程で使う場面は多いので覚えておいて損はありません。ザルで豆腐の水をよく切ってください。
I strained noodles using a sieve.
私はザルを使って麺を水切りしました。
おたま: ladle、spoon
おたまはその形から大きなスプーンのようなので、そのままspoonと言うこともあります。ですが、ladleの方も知っておけばリスニングの際にすぐ意味がわかり混乱せずに済みます。おたまでスープをかき混ぜてください。
I put the fried vegetables into the plate with the ladle.
私はおたまで野菜炒めを皿におきました。
日本のおすすめ調理器具を紹介しよう!
さてここからは、海外ではなく日本を中心に使われている調理器具を英語で何と言うかを学んでいきます。日本は独特の食文化を持っているため、使う調理器具も海外では見慣れないものがあります。これを英語で説明するならどんな表現がベストなのでしょうか。日本料理に興味がある人などに向けて簡単レシピを教える時に覚えておきたいものです。
さいばし: kitchen chopsticks
お箸は英語でchopsticksということを知っていても、さいばしはなかなか出てこないのでは?英語ではkitchen chopsticksと言います。ダイニングではなく台所、キッチンで使うものだから、その違いを表現しています。ただ、そうは言っても日本文化を知らないと上手く伝わらない部分もあるので、最初は単に長い箸と紹介し、long chopsticksと言ってイメージを掴んでもらうのも良いでしょう。
さいばしで野菜をつまみ上げましょう。
I stirred the potatoes on the frying pan with kitchen chopsticks.
私はさいばしでフライパンの中のじゃがいもをかき混ぜた。
すり鉢 : mortar、grinding bowl
すり鉢を英語で何と言うか知っていたら上級者!こちらも習う機会がないのですが、英会話で料理教室に来ている体で話す時や、実際に海外の方から料理を教えてもらう時などには使うかもしれません。ちなみに、grinding bowlは「する」と「鉢」をそのまま合体させたような名詞なので、こちらを覚えれば自然と「する」という動詞も覚えられます。
母が帰ってきた時、私はすり鉢の中でごまをひいていた。
She pounded up the spices in the grinding bowl.
彼女はすり鉢の中でスパイスをすりつぶした。
箸置き:chopstick rest
お箸をchopsticksと言うのは先ほど確認しましたが、箸置きは何と言うか知っていましたか?お箸が休憩する場所という意味で、chopsticks restと言うのです。なんだか面白い表現ですよね。確かに言われてみれば休憩しているかもしれません。単なるお箸を「置く場所」と捉えないのが興味深い点です。物を擬人化させることが多い英語圏ならではの考え方なのでしょう。
私は箸置きに箸を置いた。
I picked up the chopsticks from the chopstick rest.
私は箸置きから箸を取った。
お箸を取るのであれば、pick up chopsticks from the chopstick restと、「摘み取る、取る」という意味を持つpick upというイディオムと、「~から」という意味を持つfromのセットを使います。
急須 : teapot
急須は日本独特のもので、形も海外の人達からしたら面白いと思うのではないでしょうか。この急須は英語で説明するのが難しいと思いきや、お茶を注ぐ道具なのでそのままteapotでOKです。英語圏で使われるものとはちょっと違いますが、日本のものと言いたいのであれば頭にJapaneseと付ければわかってもらえるでしょう。
日本人の男の子は、私に急須でお茶をいれてくれました。
My grandmother poured hot water into the teapot.
祖母は急須にお湯を入れた。
ここに、やはり道具に使える前置詞のwithを付けてteapotと言えば伝わります。難しく考えず、自分が知っている範囲の英単語に意訳してしまうのがおすすめです。
ここで少し余談!
下記記事では、スポーツに関する英会話表現をご紹介しています♪♪自分の好きなスポーツを見つけて楽しく英語を学んでいきましょう!
キッチン回りで使う便利な家電は英語で何と言う?
では、最後に少しだけ調理器具ではなく家電を英語で何と表現するのかを紹介しておきましょう。こちらは学校で比較的学習の機会はありますが、覚えにくいものもあるため今調理器具とセットで覚えておくと良いでしょう。冷蔵庫 : refrigerator、fridge
冷蔵庫は長くてわかりにくい単語なのですが、略の方を使うことが多いのでfridgeを覚えておくだけでもOKです。Refrigeratorの中をくりぬいたような単語で面白いですね。母は冷蔵庫の中を整理しました。
I took the milk out of the fridge.
私は冷蔵庫から牛乳を出しました。
冷凍庫 : freezer
冷蔵庫よりわかりやすいのが冷凍庫です。ものを凍らせる場所なのでfreezerと言います。よく、警官が犯人にfreezeというのは直訳すると「凍れ」という意味です。「凍ったように動くな」という意味になります。冷凍庫でアイスクリームを凍らせた。
My mother took the frozen food out of the freezer.
母は冷凍食品を冷凍庫から取り出した。
ここでまた少し余談!
下記記事では、「ガジェット」の英語表現をご紹介しています!日本語ではサラッと言っているけど、英語でなんと言うのか分からない方も多いのではないでしょうか?ぜひ下記記事を参考にしてください♪♪
まとめ
さて、調理器具やキッチン回りにあるものを英語で何と言うかわかったでしょうか。なぜか学ぶ機会が少ないので、これを機会に少しずつ覚えてみてはいかがでしょうか。例文を参考にすると単語だけでなく会話にも活かせますよ。

◇経歴
英語科高校卒
外国語学部英米学科卒
学習塾で英語を教えている
◇資格
・IELTS6.5
◇留学経験
イングランドのオックスフォードのOxford English Centreに3週間の語学留学と、スコットランドのエディンバラのUniversity of Edinburghに1年間の交換留学をしていました。
◇海外渡航経験
高校時代にオックスフォードの語学学校へ留学
大学時代にエディンバラ大学へ1年交換留学
◇自己紹介
ハリー・ポッターがきっかけで英語に目覚め、高校・大学とイギリスに留学したイギリスマニア。学校はアメリカ英語なので自己流でイギリス英語を習得。発音、スペル、すべてにおいてクイーンズ・イングリッシュを使い英語の先生にバツをくらうもめげず。生まれも育ちも日本で、海外に繋がりがなかったため留学が夢となった。アルバイトで全資金を稼ぎ渡英すると、勝手な高い理想を上回るほどの素晴らしさを目の当たりにし更に虜に。