英語を学ぶ手段として海外の映画やドラマ、そして洋楽もありますよね。どれも、楽しく英語を学ぶことのできる有効な教材です。
さらに教材として付け加えるとすれば、「名言」を英語で学ぶことでしょう。名言には偉人たちが残したものや、日常生活で使われる「ことわざ」も含まれます。
シンプルな表現であることが多いので、覚えてしまえばすぐにアウトプットが可能です。映画やドラマと比べると気軽に学習できますよ。
この記事では名言を英語で紹介します。
名言にエネルギーをもらって、構文や単語の学習にも役立てていきましょう!
名言を学ぶメリット?
英語で名言を学ぶメリットとは何でしょうか。
筆者の経験で言うと、以下のメリットがあげられるでしょう。
・構文、単語を覚えやすい
・好きな偉人から学ぶことにより、モチベーションが維持しやすい
・言い換えの表現力がつく
特に筆者が推すメリットは最後に紹介した「言い換えの表現力」です。
名言は誰もが知っているようなフレーズですので、敢えて自分でどんな表現がいいのか考える必要がありません。単に名言やことわざを引用するだけで、気の利いた適格なことが言えます。
英語圏で使われる名言を覚えるとコミュニケーションが円滑になりますよ。
名言を英語でいうと?
まずは「名言」を英語で何と言うか確認してみましょう。
以下のような表現が適切だと思います。
・famous quote
・famous saying
“quote” には「引用」という意味があり、偉人たちが残した名言は一言一句語り継がれるものであることから、この単語が使われているようです。
偉人たちが残した名言
まずは、起業家や政治家、スポーツ選手などの偉人たちが残した名言です。シンプルで簡単な英語で構成されているので、単語を一つ一つ拾って理解してみてくださいね。
“The best way to cheer yourself up is to try to cheer somebody else up.”
(自分を元気づけるための最も良い方法は、誰か他の人を元気づけることだ。)
cheer = 喝采、応援、声援
小説家のマーク・トウェインの名言です。
主語と述語はそれぞれ長いですが、よく見るとA is(=) Bの基本的な構文ですね。
他人に与えることが自分にいづれ帰ってくるというのは、多くの偉人たちが名言を残しています。
“Your time is limited, so don’t waste it living someone else’s life.”
(あなたの時間は限られている。だから、他の誰かの人生を生きることで無駄な時間を費やしてはいけない。)
アップルの創業者であるスティーブ・ジョブズの数ある名言の一つです。
waste = 浪費する、無駄にする
someone else = 他の誰か、他人
自分の生き方を貫きたいけど周りの目が気になる・・・そんな時に、思い出したいキャッチフレーズですね。
“Life’s not fair. Get used to it.”
(人生は公平ではない、そのことに慣れよう。)
ビル・ゲイツの名言の一つ。
この名言の解釈はそれぞれです。
とても厳しい現実ではありますが、それでも受け入れることから前向きになれるのだと思います。
“Energy and persistence conquer all things.”
(エネルギーと忍耐強さは全てを制する)
アメリカの偉人、ベンジャミン・フランクリンの名言です。彼は政治家でもあり学者でもあり経営でもありました。
conquer = 征服する、攻略する
日本でいうところの、「元気があれば何でもできる!」と「継続は力なり」をかけ合わせたような名言ですね!
“Disneyland will never be completed. It will continue to grow as long as there is imagination left in the world.”
(ディズニーランドは決して完成することはない。世界に想像力がある限り、成長し続けるだろう。)
ウォルト・ディズニーの名言の一つ。
as long as XX = XXする限り
imagination = 想像、想像力
as long as 以下は条件を表します。ビジネスでも日常生活でも使える表現です。
この名言どおりディズニーランドは常に新しい物を作り続けています。”never”と表現しているので、「決して完成しないだろう」という強いメッセージを感じます。
“If I wasn’t hard, I wouldn’t be alive. If I couldn’t ever be gentle, I wouldn’t deserve to be alive.”
(強くなければ生きられない、優しくできないのなら生きる資格がない。)
レイモンド・チャンドラーというアメリカの作家の名言です。
これは、日本人が苦手とされるif節が使われた仮定法ですね。
現在の状況について「(実際はそうじゃないんけど)もしXXだったら」という意味があります。
その場合は現在形よりも時制が一つ戻って、過去形が使われます。分かりにくい文法があれば名言で克服してしまいましょう!
“In the middle of difficulty lies opportunity.”
(困難の真っ只中にチャンスがある)
アインシュタインの名言です。
lie = 横たわる、存在する(lie-lay-lain) *lie=嘘をつく(lie-lied-lied)
この文章は倒置法が使われており、”Opportunity lies in the middle of difficulty ”が通常の文です。”opportunity”を強調しています。
“There is no substitute for hard work.”
(勤勉に代わるものはない。)
トーマス・エジソンの名言です。
英語学習に効率的な学習はありますが、一朝一夕でペラペラになれるような近道はありませんね・・・頑張りましょう!
“Everybody has talent, but ability takes hard work.”
(誰もが才能を持っている。しかし、能力を得るには努力が必要だ。)
ability = 能力、手腕
talentとabilityは類義語ですが、talentは潜在的な才能や能力を指しています。abilityは才能をいかして実力として発揮するイメージですね。
日常生活で使える名言
次は、日常生活で使える名言です。名言や格言というよりもproverb(ことわざ)に近いと思います。
こちらもシンプルな英語で覚えてしまえばスグにアウトプットできますよ。
(笑うことは最良の薬に値する)
「ワハハ!」と笑うことはストレスを軽減して免疫力を高めると言われますよね。それを一言で表現すると「最良の薬=カラダにいいモノ」という訳です。
”reduce stress(ストレスを軽減する)” とか ”boost your immune system(免疫力を高める)” とか難しい単語で説明しなくても、こんな簡単な英語ひと言で表現できてしまいます。
説明を省略してカンタンな英語で表現する力、つまり言い換えの表現力は重要であると感じます。
(失敗は成功のもと)
こちらも言い換えの表現力が身につきそうなフレーズです。
たったコレだけで、メッセージ性のあるものになります。
自分で構文を組み立てる必要はなく、知っているか知っていないかの差ですね。
(火のないところに煙は立たぬ)
この”where”は疑問詞でなく関係副詞ですね。
物理的な場所を表すことが多いですが、このように比喩的な場所、つまり状況・場合(case, situation)でも使えると覚えておくと良いでしょう。
(覆水盆に返らず)
it’s no use doing=do しても無駄だ
spill = こぼす、流す
直訳すると「こぼれたミルクを嘆いても仕方がない 」です。
”it’s no use doing”はよく出てくるので覚えておきましょう。
(明日やろうは馬鹿野郎)
ut off = 先延ばしにする、延期する(=postpone)
これを日々、実践して英語学習できれば良いですね・・・・!
(口は災いのもと)
evil = 邪悪な、悪い(形容詞としても名詞としても使える)
こちらも倒置法が使われており、”evil”が強調されております。
(嘘つきは泥棒の始まり)
lie = 嘘をつく(lie-lied-lied)
主語は”He that will lie”までです。
(類は友を呼ぶ)
feather = (1本の)羽、羽毛
flock = 群れ、群れる
まとめ
いかがでしたでしょうか。
名言やことわざで学習することは構文や単語を体得するだけでなく、複雑なことをアレコレ考えるよりも一言で適格に表現するという「言い換え」ができるようになります。
ぜひ、表現の幅を広げてコミュニケーションを楽しみましょう!
2019年マレーシア移住、マレーシア人とルームシェアで楽しく暮らしています。「英語を学ぶ」のではなく、「英語で学ぶ」ことに目覚めて海外大学進学準備中。英語が学習は発音と聞き取りからスタートすることを勧めています。