【仮定法表現】But forの意味とは?Withoutと置き換えられるのはなぜ?

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仮定法について習っていると“but for”という言い回しを目にすることもあるかもしれません。

特に学校英語などでは、この“but for”というのをよく見かけるでしょう。そして、“but for”は“without”と同じ意味だと習ったことがある人もいるのではないでしょうか。

しかし学校英語で「同じだ」と習う表現は、実際は似た意味であってもどこか違いがあることが多いですよね。

そこで今回は特にわかりづらい“but for”に焦点を当てながら、“but for”の意味、そして“without”との違いを例文を交えながら解説していきます。

まずはこちらの記事を参照して、仮定法について理解を深めると、“but for”が理解しやすくなるでしょう。

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But forの基本的な意味と仮定法での使い方例

ではまず“but for”の意味や使い方をみていきましょう。

“but for”を英和辞書で引いてみると、
「…がなかったら」「…がなければ」「…を別にすれば」
と出てきます。

しかし“but for”は仮定法というものでよく使われる表現ですから、この言葉だけの日本語訳を見てもなんだかピンとこないでしょう。

ですからなるべく簡単な英単語を使った例文とその翻訳を見ながら、“but for”の意味とその用法を感じとってみましょう。

(1) But for your help, I could have been killed by now.
(君の助けがなかったら、今頃私は殺されていたかもしれない。)

(2) I wouldn’t have passed the exam but for my great teacher.
(私の素晴らしい先生がいなかったら、その試験には合格できなかっただろう。)

(3) But for you, my life would have been miserable.
(あなたがいなかったら、私の人生は悲惨なものだったでしょう。)

(4) But for food, we couldn’t live.
(食べ物がなければ、私たちは生きられない。)

例文からもわかる通り、仮定法としての“but for”は文頭につけても文中につけても同じ意味となります。しかし文頭につけている文章の方がよく見かけます。

これは文中につける“but for”には、仮定法以外での用法があるからでしょう。
(これについて解説すると長くなってしまうので、ここでは仮定法のみに絞り、解説は割愛します。)

“but for”に慣れていないとどの文章もなんだかピンとこないかもしれませんが、“but for”を使う文章は、
「〇〇がなかったら、××だっただろう。」
という現実には起こっていないことを、仮定し、その仮定したシチュエーションでは、現実とは異なることが起こっただろうということを言う文章です。

英語力が中級以上の人なら、下記の文章なら理解することができるでしょうか。

If you hadn’t helped me, I could have been killed by now.
(もし君が助けてくれなかったら、今頃私は殺されていたかもしれない。)

これは、仮定法過去完了(3rd conditional)の文章ですが、(1)の例文はこれとほぼ同じことを言っているわけです。

「英語の仮定法はConditionalsで制す!複雑な仮定法もシンプルに理解できる方法。」では、仮定法の基本形しかご紹介していませんが、仮定法にはまだまだ種類があり、“but for”を使う文章も、仮定法の1つなのです。

ただし“but for”を使う場合、3rd conditionalもしくは2nd conditionalでしか使えません。
“but for”を使う表現は、実際には起こらないこと・起こっていないことについて妄想する文章だからです。

(4)の例文は、2nd conditionalですね。通常の2nd conditionalの言い方をすれば、次のような文章になります。

If there weren’t food, we couldn’t live.
(もし食べ物がなかったなら、私たちは生きられない。)

なんとなく、“but for”をどう使えば良いのか見えてきたでしょうか。

日本語で言う「仮定法」、英語で言う“Conditionals”がわかっていないと、ちょっと難しいかもしれないので、よくわからないという人はまず仮定法(Conditionals)の基礎からマスターしましょう。

Withoutの基本的な意味と使い方例

さて、では“without”にはどんな意味があるのでしょうか。こちらの単語は日常英会話で非常によく使うので、すでに意味がわかっている人も多いでしょう。

英和辞書で引くと
「…がなく」「…なしに」「…がなければ」
という日本語が出てきます。

ちょっと“but for”とは違いますよね。“without”が日常会話でよく出てくるのは“but for”よりも使い方が単純で、「…なしに」という文章なら、どんな文章でも使えるからです。

例えばこんな感じですね。

- I can’t live without you.
(君なしでは生きられない。)

- She came here without an invitation.
(彼女は招待なしにここに来た。)

- He passed the exam without studying.
(彼は勉強せずに試験に合格した。)

なぜ“but for”は“without”で置き換えられると言われるのでしょうか。

But forはWithoutで置き換えられる?

“but for”が“without”で置き換えられると言われるのは、“without”は使える幅が非常に広く、仮定法にもできるからです。

では実際に“but for”で使った例文を“without”に置き換えてみましょう。

(1’) Without your help, I could have been killed by now.
(君の助けがなかったら、今頃私は殺されていたかもしれない。)

(2) I wouldn’t have passed the exam without my great teacher.
(私の素晴らしい先生がいなかったら、その試験には合格できなかっただろう。)

(3) Without you, my life would have been miserable.
(あなたがいなかったら、私の人生は悲惨なものだったでしょう。)

(4) Without food, we couldn’t live.
(食べ物がなければ、私たちは生きられない。)

すべて“without”に置き換えてみましたが、この全てが仮定法として成立し、“but for”を使った場合と同じ意味になります。

つまり仮定法で使う“but for”は、“without”に全面的に置き換えられるのです。

逆ももちろん置き換え可能ですが、“without”は前述の通り、使える幅が広いため“without”全てを“but for”には置き換えられません。

つまり、“She came her without an invitation.”を、”She came here but for an invitation.”にはできないということです。

これは、元々の文章が仮定法ではないからですね。

まとめ

今回は“but for”と“without”についてご説明しましたが、なんとなく意味はつかめたでしょうか。

仮定法は非常に混乱しやすいものなので、少しずつ表現の幅を広げていけるといいですね。

ちなみに“but for”はそれほど日常英会話で出てくる表現ではありませんから、出てきたときに意味さえわかれば、使いこなせなくても問題はありません。
文中でもご紹介したとおり、基本の仮定法表現で言い換えることができるからです。

ですから“but for”が難しいと感じる人は、意味を理解するだけにとどめておいて、基本の仮定法表現をまずはマスターしましょう。

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