as ifとas though…その意味と使いかたをご紹介!

as ifとas though

英語レベルも中級程度になってくると、さまざまな表現の微妙な違いが気になって来るのではないでしょうか。

そんな表現の1つが、“as if”“as though”です。

みなさんは英語を話すときに、この2つの表現を使うことがあるでしょうか。

もちろん英語レベルが上級の人だとすでによく使うという人もいるでしょう。

中級レベルでも使い始める頃かと思います。

しかしこの2つの表現、とてもよく似ているので使いどころや使い分けがわからないという人もいるでしょう。

今回はこの“as if”と“as though”について、それぞれの意味と使い方を例文フレーズを使ってご説明していきます。

as ifとas thoughの意味とは?

よく意味や使いどころの似ているこの2つの表現ですが、日常会話では圧倒的に“as if”を使うことが多いでしょう。

実際に自分が英会話をしているときに、“as if”を使っているという人も多いのではないでしょうか。

この2つ、かなり似た表現のため、正直なところ“as if”さえ分かっていれば、会話で困ることはありません。

しかし2つの違いも気になるところですよね。

まずは“as though”“as if”を英和辞書に記載されている意味も含めて、どんな意味があるのかをみてみましょう。

as ifの意味

“as if”を辞書で引いてみると「まるで…であるかのように」
「…のように」
というような言葉が出てきます。

すでにas ifを使っている人も、それほど意識はしていないかもしれませんが、as ifは仮定法過去として使うことが多いというのもポイントですね。

ただしこのあたりは、ネイティブスピーカーも意識しているわけではなく、文法的に過去形にした方がよい部分でも、as ifの後を現在形として使う人も多くいます。

ちなみにこの点は、as thoughにも共通して言えることです。

as ifは、「…らしい」というような現実的な推測を表すパターンと、非現実的な話をするときや、推測であるものの話し手の自信がない「まるで…のように」という使い方があります。

このうち仮定法過去として表すのは、非現実的な話の場合となります。

as thoughの意味

では“as though”も辞書で引いてみましょう。

こちらの場合は「まるで…であるかのように」
「まるで…するかのように」
と出てきます。

ほとんどas ifと一緒なんですね。

ちなみに上記の『as ifの意味』でご説明した表現方法についても、as thoughas ifは共通しています。

これでは2つの違いがわかりませんね。

as ifとas though…2つの違いとは?

前述のとおり、辞書を引いてみるとas ifとas thoughは同じ意味となっていて、違いがわからない人も多いでしょう。

実際のところ、多くのネイティブスピーカーがほとんど同じ意味だと思っているようです。

しかしas ifas thoughには決定的な違いもあります。

それは、“as if”「ありえない!」「まさか!」という意味で単独で使うことができるのですが、“as though”ではそれができないということです。

as ifを「ありえない!」という意味で使う場合は、このような使い方をします。

A: Have you finished your homework, yet?
(もう宿題は終わった?)

B: As if! You know our teacher gave us too much homework today.
(まさか!今日は先生が宿題出しすぎだったでしょ。)

なぜこれが「ありえない」「まさか」という意味になるのかというと、恐らく「まるで宿題が終わっているかのように訊くのね」のような意味が含まれていて、それが転じて「まさか!」となっているのでしょう。

この用法ですが、“as though”では不可能な表現となっています。

このあたりが、as ifas thoughの違いを感じる部分かもしれません。

ifという単語だけを見てみましょう。
これは「もし」という意味で、もともと仮定としての意味が含まれている単語です。

一方thoughの方は、「…だけど」「…にもかかわらず」というような意味があり、この単語単体では、仮定としての意味はほとんどありません

as thoughas ifに比べると若干現実的な雰囲気のある仮定表現なのです。

ですから、”As if!”という表現はできても、”As though!”とは言えないわけです。

「まさか!」という表現なのに、そこに現実的なニュアンスが含まれていると、ちょっと不思議な感じがしますよね。

とは言え、これを言葉で説明してもピンとこないでしょうから、例文を使って2つのニュアンスの違い、そして2つの使い方を感じ取ってみてください。

ニュアンスの違いと使い方

ではas if/as thoughを使った例文を、推測の種類別にみていきましょう。

現実的な推測

現実的な推測とは、「多分そうだけど100%確証があるわけではない」ような時の推測のことです。

例えばこのような感じですね。

(1)
She talks as if she is relieved.
She talks as though she is relieved.
(彼女は安心しているかのように話します。)

この和訳は直訳のようですが、もっと意訳すると「彼女の話し方からすると、安心してるっぽい。」というような感じでしょうか。

何か彼女にトラブルが起こったものの、解決した後に話している彼女を見たなんてシチュエーションで使えます。

この文章の場合は、as if/as thoughに大きな違いはなく、若干as thoughの方が自信があるかなという程度です。

(2)
It looks as if it’s going to rain.
It looks as though it’s going to rain.
(雨が降りそうだ。)

今にも雨が降りそうな雲が来ているときなどに使えるフレーズです。

このフレーズは、as ifの方で特によく見かける文章ですが、as thoughも書き言葉ではしばしば目にします。

こちらの場合も上記と同じく、as thoughの方が若干自信がある感じがします。

現実性の弱い推測

上記の表現は、「ほとんどそうだろう」という程度の自信があるときに使う表現ですが、現実性の弱い推測やもう少し自信がないときに使う推測でも、as if/as thoughを使います。

両者の間に違いが出て来るのは、この表現でしょう。

(3)
My mother is walking very fast as if she were in a hurry.
My mother is waking very fast as though she were in a hurry.
(私の母はまるで急いでいるかのようにとても早く歩いている。)

こちらの表現は、as ifの場合は話し手が「本当に急いでいるかどうかわからないけど、急いでるように見える」というような気持ちを抱えています。

一方as thoughの方は、「急いでいるんだろう」と思っているというニュアンスが出てきます。

as ifだと、母の歩き方を説明しているだけな一方、as thoughでは話し手がそう思っているというニュアンスが加わるのです。

ちなみにこのフレーズだと、上記の「現実的な推測」なのではないかと思う人もいるかと思いますが、ここではas if/as thoughの後が過去形になっているのが、少し現実性の弱い、自信のない推測だという点になります。

(4)
He is singing as if he were drunk.
He is singing as though he were drunk.
(彼はまるで酔っているかのように、下手くそに歌っている。)

こちらも上記と同じように、as ifの場合は酔っているかどうかについては考えておらず、「まるで酔っ払いみたいだね。」という描写をしている一方で、as thoughは、酔っているんじゃないか」と疑っているニュアンスが入ります。

非現実的な話

最後の非現実な話とは、as ifのあとに実際には起こり得ない文章がくっついてくるもののことです。

(5)
She behaves as if she were a famous model.
She behaves as though she were a famous model.
(彼女はまるで有名なモデルなのかのように振る舞う。)

日本語にしてしまうと違いが感じられないこの2つの文章ですが、このフレーズの場合は明確な違いがあります。

as ifを使った文章では、彼女は実際にはモデルではないのに、まるで有名なモデルのように歩いたり、話したりするというようなことを言っています。

モデルのように綺麗という意味かもしれませんし、有名なモデルだとでも思ってんじゃないの?というような皮肉が入っている場合もあるでしょう。

しかしas thoughを使うと、「もしかしてモデルなのかな?」というようなニュアンスが含まれます。

ですから、「非現実的な推測」というカテゴリに入れているものの、as thoughを使ったフレーズの場合は、上記の「現実性の弱い推測」と同じ意味になるのです。

(6)
You swim as if you were a fish.
You swim as though you were a fish.
(あなたはまるで魚のように泳ぎます。=泳ぐのが上手だ。)

この文章は、魚のように泳ぐのが上手だねということが言いたいのですが、1つ注意点があります。

上のモデルの例は、私たち人間がモデルになることができるので、“as though”が使えますが、こちらの文章は厳密には“as though”を使うことはできません

ただしネイティブスピーカーでもas ifとas thoughの違いはないと言ってしまう人もいるので、このような超非現実的な話でもas thoughを使う人もいるかもしれません。

また物語の中ではas thoughを使うこともあり得るでしょう。フィクションの中では、魚が人間に化けることもあるでしょうから。

「まさかこの人は魚なんじゃ・・・」と疑っているような場合には、as thoughを使っても自然な表現となります。

まとめ

ネイティブスピーカーでもニュアンスの違いを完璧には把握できていない、as ifとas thoughですが、実はきちんと違いがあります。

この2つの表現の使い方と、それぞれのニュアンスの違いがわかれば、英語の表現力に磨きがかかるでしょう。

ただし話し言葉ではas ifがどんな場合でもよく使われるという点も覚えておきましょう。

as thoughを使った方が良いような場面でも、as ifの方が使われることもよくあるんです。

言語というのは数学のように確実にルールに沿っているとは言えないもの。

そういった点も意識しながら英語を学んでいきましょう。

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