海外でも人気の日本食「そば」を英語で紹介しよう!

soba

留学や仕事で海外にいると日本食が恋しくなる方も多いのではないでしょうか。確かに海外にいると現地の食べ物も美味しいのですが時にはあっさりとした味のそばを食べたくなりますよね。そばは日本人だけではなく海外でも日本食レストランで定番のメニューの一つです。

海外の日本食レストランに行くと日本の味を懐かしんでいる日本人だけではなく現地の外国人の方も普通にそばを楽しんでいる光景を見られるでしょう。海外で年越しそばを食べている人もいるかもしれませんね。

そこで本記事では、そばを英語で紹介できるようになるための知識とそばに関連する英語をご紹介します。

海外では日本食のことを英語で紹介する機会も少なくはありません。海外に行った時に外国人に説明できるように、勉強していきましょう!

 

 

英語でそばってなんていう?

英語でそばの呼び方は大きく分けて2つ。
・Soba
・Buckwheat noodles

Sobaは日本語をそのまま流用した呼び方。例えば津波を英語で「Tsunami」と、そのまま表現するのと同様ですね。その国にはあまりない現象や概念は、そのまま外来語を用いるという例は少なくありません。

Buckwheat noodlesは、直訳するとそば粉の麺という意味です。Buckwheatはそば粉という意味ですね。「そばの実」は日本だけで取れるものではありません。

そばを意味するBuckwheatという英語が存在しているということは、日本以外でも「そばの実」は収穫できるのです。

むしろ日本では、そばの原料のかなりの部分を海外からの輸入に頼っているぐらいです。ちなみにロシア・中国・ウクライナ・フランス・ポーランドがそばの原料の主要生産国です。

 

世界にも日本のそばのような食べ物はあるの?

日本のそばのような食べ方はしませんが、そばを原料にした料理は世界各国の様々な地域でみることができます。

例えばフランスのガレット。お洒落なカフェの軽食でよく出てくるガレットですが、実は原料がそばです。他にもネパールのロティ(そば粉の薄焼き)、イタリアのピッツォケリ(そば粉のパスタ)、ロシアのブリヌイ(そば粉のパンケーキ)、中国のヘイロ(太い麺にして具入りスープで楽しむ料理)、など様々なそば粉を使った料理があります。

確かに日本食のような使い方の料理はありませんが、形を変えて世界中で親しまれている食材なんです。

 

日本のそばの歴史

日本で麺のそばが登場したのは、諸説ありますが江戸時代前後だと言われています。それ以前だと今の日本食でよくイメージされるような、そばを麺で食べる習慣はなかったそうです。

ただし、「そばがき」や「そばもち」といったそば粉をこねた料理は日本にも存在していました。

「そばの実」は、日照りや寒さにも強く栽培する地域も選ばないため、凶作の時でも安定して収穫でき、食料収穫が安定しない昔の飢餓を救う食材でもありました。

 

海外でも人気の日本食そば

世界にはそば粉を使った料理がたくさんありますが、日本食の「そば」も海外でとても親しまれています。例えばニューヨークには日本を代表する日本料理のチェーン店から高級な一構えの日本食屋でもそばを楽しむことができます。

世界的にもヘルシーな日本食は人気のため、海外の大きな都市では日本食屋をすぐに見つけることができますよね。

東南アジアの新興国でも、そばは人気です。

私は現在、この記事をタイの首都バンコクで書いているのですが、日本食屋がいたるところにあり現地のタイ人が日常的に日本食のそばを楽しんでいる光景を目にできます。

タイのお隣ミャンマーにも立ち寄りましたが、日本食レストランでそばを食べている現地の方が多くいました。そんな光景を見て、日本のそばは世界的に食べられているのだなと思いました。

海外在住の日本人駐在員の中には、東南アジアのスパイスの効いた料理が苦手な人も多数おり、現地の日本食屋に訪れ、そばをはじめとした様々な日本食を楽しんでいました。

私は東南アジアのスパイスの効いた料理も好きなのですが、たまにはあっさりした日本のそばが懐かしくなることもあり、時々海外にいてもそばを食べています。アジアを旅行中の友人にも、現地の美味しいそば屋を紹介しましたがとても喜ばれました。

日本のそばは、外国の現地の人にも日本人にも親しまれているのです。

 

音を立てて食べるのは海外ではマナー違反?

海外では食べるときに音を立てるのはマナー違反だと言われています。例えばパスタを海外で食べる時に音を立てながら食べるのは行儀が悪い、マナー違反だと思われてしまいます。海外の多くの地域では、音を立ててものを食べるのはマナー違反だと思われることがほとんどです。

そんな海外の人が、日本人が音を立ててそばを食べる様子を見たらどう思うでしょうか。

おそらく日本人はなんて行儀が悪いんだという感想を抱くことでしょう。しかし日本では汁物を音を立ててすすってもマナー違反ではありません。

Making slurping sounds when we eat soba is not rude in Japan.
(日本ではそばを食べる時にズルズルと音を立てるのはマナー違反じゃありません。)

日本でそばを食べる時に音をするるのはマナー違反ではないと英語で説明する時は、このように説明すれば良いでしょう。

Making slurping sounds (ズルズルと音を立てる)
Rude(マナーが悪い)

 

海外の友達や知り合いに英語でそばを説明しよう

海外にいると日本食の説明を英語でする場面があります。そこで、そばの魅力を英語伝えるための便利なフレーズをご紹介します。

英語で色々なそばを説明しよう

日本食のそばと一口に言っても様々です。例えば、ざるそば、かけそば、たぬきそば、色々なそばがありますよね。それぞれの特徴を英語で説明できる例文をご紹介します。

ざるそば

Zaru soba is a chilled noodle dish that is served with a dipping sauce and nori seaweed on a flat basket or a plate.
(ざるそば、平らな籠か皿で出される麺つゆと海苔付きの冷えたそばです。)

ざるそばの特徴は冷えていること、海苔と麺つゆ、平らな籠や皿で食べるところでしょう。
chilledで「冷えた」、dipping sauceで「麺つゆ」、nori seaweedで「海苔」、「籠」をbasketというので、覚えておきましょう。

かけそば

Kake soba is hot soba in broth topped with thinly sliced scallion, and perhaps, a slice of kamaboko.
(かけそばは薄く切られたネギとカマボコが上に乗った汁に入った温かいそばです。)

かけそばの特徴は温かい汁に入っていること、スライスされたネギとカマボコが入っていることです。Sliced scallionで薄切りにされたネギ、温かい汁はbrothという出汁や煮汁の意味の英語で表現できます。

たぬきそば

Tanuki soba is a dish topped with Tenkasu, crumbs of crunchy fried tempura batter.
(たぬきそばは揚げた天ぷらの衣の屑が上に乗っているそばです。)

たぬきそばの特徴は、天かすが上に乗っていることです。そこで天かすの特徴を英語で説明する必要があります。Crumbはクズ、crunchyはバリバリとした、tempura batterで天ぷらという意味になります。Batterには衣をつけるという意味もあります。

例えばbatterは動詞で、
She battered the chicken before frying it.
(彼女は揚げる前に鶏肉に衣をつけた。)

このように使うことができます。衣をつけるという意味のbatterは料理ではよく使う動詞なので、料理の英語では重要な表現です。

十割そば、二八そばを説明してみよう

十割そば
Some soba is made with buckwheat only. It is called Juwari soba.
(そば粉だけで作られたそばのことを十割そばと呼びます。)

二八そば
Some soba is made with eighty percent buckwheat and twenty percent wheat flour. It is called Nihachi-soba.
(80%のそば粉と20%の小麦粉で作られたそばのことを二八そばといいます)

十割そばと二八そばの違いは小麦粉が入っているかどうかです。
小麦粉は英語でwheat flour です。
ちなみにbe made with~で(~を混ぜて作られている)という意味になります。こちらも英語で料理を表現する時によく使うので押さえておくと良いでしょう。

また(そばはそば粉から作られます)を英語にすると
Soba noodles are made from buckwheat flour.

こちらはbe made with ではなくbe made from を使います。be made withとbe made fromの使い分けもここで覚えましょう。

be made with~は混ぜて作るというニュアンスがあります。
しかし、be made from~ですと、変化する原料が「~」の部分にきます。

be made of~だと「~」の部分に原料ではなく材料がきます。例えばThis chair is made of wood. で、「この椅子は木で作られている」という意味になりますが、木が物質的に違うものになっているわけではないので、ここではfromではなくofを使います。

 

うどんとそばの違いを説明しよう

代表的な麺の日本食には、そば以外にうどんもあります。
そばとうどんの違いも英語で説明できるようにしましょう。

うどんは英語でwheat noodleです。wheatは小麦という意味です。うどんは小麦からできているのでwheatを使います。

Q:What is the difference between Soba and Udon?
(そばとうどんの違いは何ですか?)

A:Soba is made from buckwheat flour.Udon is made from wheat flour.
(そばはそば粉からつくられていて、うどんは小麦からつくられています。)

そば:buckwheat flour
(そば粉)からつくられている

うどん:wheat flour
(小麦粉)からつくられている

この違いを覚えておけば、そばとうどんの違いも説明できるでしょう。

 

まとめ

海外でも日本食のそばは親しまれています。日本人なら英語で日本料理を簡単に説明できると良いですね。

日本の文化について聞かれることは多いと思いますが、日本の食についても外国人から質問されることが多いテーマです。そばに関する英単語を少し覚えれば中学・高校レベルで習う英語表現で十分に、そばについて説明することができます。

ネイティブキャンプでは80ヶ国以上の講師が在籍しており、日本食レストランがたくさんある国に住んでいる講師や、全くない国に住んでいる講師など様々です。
「そば」というものは知っていても、食べたことがない人がほとんどかと思います。

そんな外国人の講師たちにそばについて説明することができれば、きっとスピーキング力に自信をつけることができますね!