イラストを描いたり見たりすることが好きな人も多いのではないでしょうか。
日本人同士だけでなく外国人とも、好きな作品や画家のことなどを英語でイラストの話題を楽しめたら盛り上がりますよね。
でも学校で勉強する英語では、なかなかイラストにまつわる表現を勉強する機会は決して多くはありません。
普段の日常英会話の中でも意識しなければイラスト関連の英単語や表現を使う機会に恵まれない人もいます。
いざという時に英単語や表現が出てこずイラストの話題で、盛り上がることができなかったら残念ですよね。
ジェスチャーだけでコミュニケーションをとるのも限界があります。
そこで本記事では英語のイラストを楽しみたい方に向けてイラスト関連の英単語と英語表現をご紹介します。
- 英語でイラストはどう表現するの?
- イラストの話題でよく使う英単語
- 覚えておくと便利な英語表現集
- 英語の絵描き歌
- 海外の学校にも!絵を描く授業Art and Design
- イギリスにあるイラストレーション留学
- まとめ
英語でイラストはどう表現するの?
英語でイラストは「illustration」(名詞)です。
カタカナ英語の「イラスト」も「illustration」からきています。
しかし、そのまま和製英語の「イラスト」を使う間違いは多いのですが「illustration」と英語では正しく表現しましょう。
「illustration」は日本語のイラストだけではなく ・挿絵
・図表
・図解
・実例
・例証 という意味もあります。
絵に関連する意味だけではなく広い意味では「例」という意味でも使います。
そのため「illustrate」(動詞)には ・説明する
・例証する
・図解する
・挿絵を入れる という意味もあります。
動詞の「illustrate」は日常会話の表現でも使えると便利なので、併せて覚えておくと表現の幅が広がります。
イラストの話題でよく使う英単語
イラストに関連する言葉を考えてみましょう。
英語で「絵」にまつわる表現を思い浮かべてみれば、自ずとイラストの話題でよく使う英単語は見えてきます。日本語でも良く使うイラストに関する単語をアウトプットすることで使い慣れることができます。
イラスト(絵)に関連する名詞
「絵」から連想されるワードもたくさんあります。
様々なタイプの「絵」の単語を見ていきましょう。
アニメ
:animation, cartoon
漫画
:cartoon, comic strip
水彩画
:watercolor, watercolor painting
水墨画
:painting in Chinese ink
油絵
:oil painting
風景画
:landscape
肖像画
:portrait
版画
:lithograph
塗り絵
:coloring book
絵・絵画・肖像画
:picture
例えば「水彩画風のイラストが好きです。」と表現したければ、
・I like a watercolor illustration.
(私は水彩画風のイラストが好きです。) というように目的語の名詞の部分を変えるだけでも、様々なタイプの絵について言及できるようになります。
・I major in oil painting in a college of arts.
(私は芸術大学で油絵を専攻しています。)
留学など、海外に長期滞在している人で絵を描くことが趣味の人は、地元のサークルに参加してみてはいかがでしょう?
どんなサークルがあるのか、質問してみるのも会話のきっかけになります。
I love art and I’m looking for an advanced oil painting course. Do you know any?
(私はアートが大好きで、上級者の油絵コースを探しています。どこか知ってますか?)
It’s a great opportunity for me to join the watercolor painting course in America, I can learn not only painting but also English.
(アメリカで水彩画のコースに参加することは素晴らしい機会です。絵画だけでなく、英語も学べます。)
このように趣味に関する習い事をすると、共通の話題で英会話にも積極的になれる可能性があります。
まるで、楽しい英会話レッスンを受けているみたいです。
まずはイラスト関連の名詞表現のボキャブラリーを増やすだけでも、イラストに関する話題を広くカバーできるようになります。
イラスト(絵)に関連する動詞
例えばイラスト(絵)を描くは動詞でどのような表現を使うのでしょうか。
学校英語では、writeは「文字を書く」で、drawは「絵を描く」という意味で使い分けるようによく注意されるのではないでしょうか。
ここでは「イラスト(絵)を描く」のさらに詳しい表現を見ていきましょう。
線画を描く(draw)
線画を描く:draw
ペンや鉛筆を使って線を引いて「イラスト(絵)」を書く表現は「draw」です。
色付きの絵を描かずに白黒の絵を描く場合に使う動詞です。
日本語ではデッサンとも呼びますが、英語の場合はdrawかsketchを使うのが主流です。
drawの例文は、
My friend asked me to draw a map to go to my house.
(友人が私の家までの地図を描くように頼んできた。)
このように使います。
色を用いずに「絵」を描くことを表現するときはDrawを用います。
(絵の具で)描く(paint)
(絵の具で)色を使って絵を描く:paint
色をつけて絵を描く時は「paint」を用います。特に絵の具だけではなくパソコンやタブレットで色付きの絵を描く時にもpaintを使います。
Paintの例文は、
He painted flowers.
(彼は花の絵を描いた。)
She painted an illustration by her tablet.
(彼女はタブレットでイラストを描きました。)
These pictures were painted in Japan.
(それらの絵は日本で描かれました。)
色を使った絵を描く時はpaintを使うと覚えておけば問題ありません。
白黒の線画を描くdrawとしっかり区別しておきましょう。
下絵を描く(sketch)
絵を描く時にベースになる下書きを描くことも多いですよね。
細部を省略してラフな絵を描いてから、細かい部分を描いたり色を塗ったりするのが普通です。
下絵を描く時に使う動詞が sketch:下絵を描く スケッチする です。
sketch(下絵を描く)の例文は
He sketched the flowers in his garden.
(彼は自分の庭の下絵を描いた。)
I sketch roses every day.
(私は毎日、薔薇の下絵を描いています。)
またsketchには(概略・草案)という意味もあり、
I know a brief sketch of the author’s career.
(私は著者の略歴を知っている。)
このような形で使うこともできます。
イラスト(絵を)描く動詞のまとめ
一度、整理してみましょう。絵を描く段階としては
1:下書き(sketch)
2:線画を描く(draw)
3:色を塗る(paint)
この3段階ですよね。まずは下書きをしてラフを描き、そこから白黒ので線画を描き、そこから絵を塗って完成します。
「1.sketch 2.draw 3.paint 」と絵を描く順番も一緒にイメージしながら動詞を覚えましょう。
覚えておくと便利な英語表現集
イラストを楽しみたい時に知っておくと使える英語表現をご紹介します。
イラストを描くときの詳しい表現
イラストを描く時には、イラストでよく使うテクニカルタームや形容詞があります。
英語の文型自体は日常会話で使うものができれば十分ですがイラストでよく使う言葉を覚えないと、なかなか言いたいことを表現できません。
ここではイラストを描くときによく使う表現をまとめます。他にもイラストを描くときに使う日本語を辞書で調べると語彙力が高まります。
・濃い
:dark, deep
(dark color, deep colorで濃い色という意味になります。)
・薄い
:light
(light colorで薄い色という意味になります。)
・鮮やかな
:vivid
(色で鮮やかと表現したい時は vivid colorと表現します。)
・映り込み
:glare, a low-glare screen
(映り込みの少ない画面という意味になります。)
・遠近法
:perspective, the picture is totally out of perspective
(この絵は全く遠近法がなっていない)
・構図
:composition, layout
(the composition of a photograph, the layout of a photographで写真の構図という意味になります。)
・自然色
:a natural color
(自然のままの色という意味になります。)
・シメントリー
:symmentry
(左右対称という意味です。これは英語でも日本語でも変わりません。)
・明度
:lightness
(色の明るさという意味になります。)
・立体感
:three-dimensional
(立体感のあるという意味になります。)
イラスト(絵)を描く時に使う道具
イラストを使うときに使う道具も英語で、なかなか出てこないのではないでしょうか。
イラストを使う時のに道具の英単語をおさえましょう。
最近はアナログだけでなくデジタルでもイラストを描く機会が増えているため、デジタル機器やソフトの英単語も知っておくと実際に役に立ちます。
「アイビスペイントX」など、イラストを描くアプリも登場しています。
・ペン:pen
・鉛筆:pencil
・色鉛筆:color pencil
・クレヨン:crayon
・筆:brush
・消しゴム : eraser
・画用紙:drawing paper
・黒板:blackboard
・ペンタブレット:pen tablet
・フォトショップ(イラストソフト):photoshop
(Adobe社の世界的に有名なグラフィックソフト)
・イラストレーター(イラストソフト):illustrator
(Adobe社の世界的に有名なデザインソフト)
ここで、これらの道具を使ったフレーズをみてみましょう。
I prefer using a pencil than a pen because I like a sensitive touch.
(私はペンより鉛筆を使うのが好みです。その繊細なタッチが好きだからです。)
I am interested in learning photoshop so that I will be able to edit my drawings.
(私はPhotoshopを学ぶことに興味があります。自分の絵を編集できるようになるからです。)
英語の絵描き歌
英語で絵描き歌はdrawing songです。日本の代表的な童謡の絵描き歌に「かわいいコックさん」という曲があります。
「ぼうが一本あったとさ・・・」という歌い出しで有名な童謡です。もしかしたら幼稚園や小学校の頃に一度ぐらいは、この絵描き歌で絵を描いた人もいるのではないでしょうか。英語で歌いながら絵描き歌を楽しむのも気分転換になります。
動画サイトでもアップロードされているので無料でも絵描き歌を楽しめます。
Pretty Chef(かわいいコックさん)の絵描き歌
絵描き歌の代表例として「かわいいコックさん」の英訳をご紹介します。
英語学習の合間の息抜きに英語の絵描き歌でイラストを描いてみてるのも楽しいかもしれませんね。
小学生園児に英語のレッスンをする時にもおすすめです。
言語習得の際に児童が英語を勉強するなら活動をしながら勉強するのが有効です。
There you go, a straight line.
(ぼうが一本あったとさ)
Is it a leaf?
(はっぱかな)
It's not a leaf. It is a frog.
(はっぱじゃないよ カエルだよ)
It's not a frog. It is a duck. (カエルじゃないよ アヒルだよ)
On the 6th of June,
(6月6日に)
It starts raining hard.
(雨がザアザアふってきて)
You get some hail too.
(あられもポツポツふってきて)
A triangle ruler gets a crack.
(さんかくじょうぎに ヒビいって)
Please give me sweet beans buns.
(アンパン二つ)
And two round breads.
(コッペパン二つ)
In a moment, there you go a pretty chef.
(あっというまに かわいいコックさん)
最後に、海外のイラスト事情をふたつご紹介しましょう!
海外の学校にも!絵を描く授業Art and Design
大人・子供問わず、人気の絵はたくさんありますね。
例えば、ピーターラビットのBeatrix Potter、Mr. Rude/Mr. Noisy/Mr. Messyなどたくさんのキャラクターが登場するMr. Men Little MissのRoger Hargreavesは世界中で愛されています。
子供達が絵を描く授業は海外にもあります。
例えば、ナーサリー(幼稚園)では、子供がクレヨンや色鉛筆などさまざまな画材を使う体験ができます。日本と同じですね。
プライマリースクール(小学校)では、「Art and Design」というクラスがありますが、イギリスのナショナルカリキュラム(=国家基準の教育課程)の一環です。
保護者がボランティアとしてクラスに入り、担任のサポートに入ることもよくあります。
美術系大学は、Art Schoolと呼ばれ、専門性の高い教育を受けることができます。
学校以外を見てみると、デッサンレッスンを受けられる教室もあります。
デッサンや油絵・水彩画に加えて、ロンドンには生け花を日本画で描くコースもあります。
この日本画のコース、料金は£260(約34,000円)と安くはありませんが、6時間+すべての材料込みということで、日本に興味がある受講者にとっては創造性をかきたてられる魅力的なものとなっているようです。
イギリスにあるイラストレーション留学
イラストやアートが好きで将来に活かしたいと考えている人であれば、イギリスでイラストレーションを学ぶ留学という選択肢があります。
イギリス各大学ではイラストレーションのコースがあり、第一線で活躍する講師陣によって革新的かつ実践的なスキルを学ぶことができます。
定期的に開催されるワークショップや様々なセミナーを通して、イラストレーターに必要な体験をし、卒業後は一流スポーツメーカー、プロダクトデザイン会社、新聞社など幅広い分野で活躍できるようなプログラムになっています。
記事でご紹介した英語表現はもちろん、コミュニケーションが取れる日常英会話ができることは必須です。
イラストレーション留学にチャレンジできるよう目標設定し、それを実現するために、オンライン英会話などを利用して生きた英語学習に集中することをおすすめします。
まとめ
いかがでしたか?
今回は「英語でイラストの話題を楽みたい!イラストの英語表現!」をテーマにご紹介いたしました。
参考になるものがあれば嬉しいです。
「ネイティブキャンプの先生に覚えた絵描き歌を披露したい!」という方がいらっしゃいましたら、ぜひフリートーク教材を使ってみてください。
大きめの紙と太くて濃いめのペンがあれば、講師もきっと見やすいですよ!

石川県出身。明治大学法学部の国際法コースで英米法を専攻。卒業後、日本の小学校教諭を経てタイ王国の首都バンコクの国立大学RMUTRの教養学部・日本語学科にて専任講師。日本語の講義や日本・タイの私立大学の交換留学提携、タイ全土の日本語コンテンストの審査員を経験。帰国後は留学生支援の財団法人・外資系小売業を経てライター職。好きな食べ物はカレー。東京に行く度にカレーの聖地、神保町のカレー屋巡りをしています。