Willは未来形ではない?Willの使い方とは

最終更新日:2019-04-30

中学校などの英語の授業では、I will do something.「I will」は未来形だと習っているはずです。

確かにそれは間違いではないので、未来形の1つとして使うこともできます。

しかし、この「will」という単語は、どうやら「未来形」と100%断定することができない単語のようです。

ここでは、willの本当の意味や英語の未来形について考えてみましょう。

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英語には未来形がない?

日本の学校での英語教育だけではなく、語学留学をしたときの現地の語学学校で文法を習うときにもwillやbe going toという表現は、「未来形(英語ならFuture tense)」として習います。

それにも関わらず、英語には未来形がないという教育者たちもいるようです。

確かに、文法的な観点から言うとwillはcanと同じ助動詞ですし、be going toに至っては、現在進行形です。

doという動詞が過去形ならdid、現在完了形ならhave done、過去完了形ならhad doneになるというような、動詞の変化はありません。

なので、英語にも未来のことを表現する方法はあるのですが、文法的な意味で「未来形」という時制はないと言ってしまってもいいでしょう。

もしも、未来形という時制があるなら、動詞も未来形動詞があるはずだからです。

ちなみに、スペイン語には、be going toのような未来の表現も、未来形動詞もどちらもあります。

ドイツ語はwillのように助動詞を使って未来形を表すようです。

どちらも英語にそこそこ近い言語ですが、未来形についてはこのような違いがあります。

スペイン語のように、未来形動詞が存在する言語もあることを考えると、やはり英語には「未来形」という時制はないようですね。

そして今回のテーマである助動詞の「will」には、単に未来のことを表す他にも意味や使い方があるのです。

Willの本当の意味とは

では、この助動詞「wil」は一体どういう意味を持つ単語なのでしょうか。

「未来形」として習っているこの単語ですが、もう少し突っ込んだ英語教育を受けている人や、英会話スクールに通っている人なら、「今決めた未来のこと」のように習っているのではないでしょうか。

ちなみに海外語学留学をした場合には、
「instant decision」
のように説明されます。

instant瞬間、今すぐというような意味で、
decision決定・決断という意味です。

例を出すと、例えば外出中に雨が突然振り出した時などに、雨が原因で「家に帰る」と言うときには「I will go home」と言えます。

雨が降った事実を見て、その場で決断した未来のことだからです。

もう少し簡単な言葉で表すと、willという言葉には、
「・・・をするつもり」

「・・・だろう」
という意味があります。

未来というよりは、その時点での意思決定を表していることになります。

しかし、現時点で決定したことは、現時点よりも先の未来にある出来事ですよね。

これがみなさんが「未来形」だと思っているwillの正体です。

つまり、willというのはもともと意志決定や意図、意欲を示す際に使われていた助動詞でしたが、意志決定や意図、意欲というのは結局のところ未来に対する思いなのです。

そのためwillにはこうした意志や意図、意欲を表す「意志未来
(~するつもりである、~します)
と、私たちが一般的に未来のことを表す「単純未来(~でしょう、だろう)の使い方があります。

そのため、willの使い分けがややこしくなっています。

しかし、意志があるのか無意志なのかにこだわるのではなく、willは「これからの話」というようなイメージやニュアンスが含まれていると捉えれば良いでしょう。

意志未来のフレーズ集:
Did you call your mother?
(お母さんに電話した?)

No, but I will call her now.
(してないけど、今からかけます。)

上記の意志未来の例文を見れば分かると思いますが、以前から予定していたことではなく、話しているその場で「今から電話をかける」と自分の意志で決めたことです。

これが意志未来になります。

Would/Will you help me?
(手伝ってもらえますか?)

Yes, I will.
(ええ、いいですよ。)

この例文の内容は、相手からの依頼(質問、疑問文)に対する応諾に使われています。

つまり、自分の意志で「いいですよ」と答えています。

ちなみにこのようなフレーズの場合、
Yes, I would.とは言いません。

また、このような言い方の場合、話し手の意識としては相手に「要求・依頼」をしていることになります。

単純に未来のこと(予定)を聞きたい場合は下記のように言います。

依頼予定の基本パターンを見てみましょう。

依頼:Will you come to the party?
(パーティーに来てもらえますか?)
予定:Will you be coming to the party?
(パーティーに来ますか?)

won’tを使う場合、勧誘拒絶(否定文)を表すことができます。

勧誘:Won’t you have a cup of coffee?
(コーヒーを1杯いかがですか?)
拒絶:He won’t eat anything.
(彼は何も食べようとしない。)

意志未来の使われ方にはさまざまなパターンがあります。

条件を表す副詞節(if節)でも主語の意志を表すwillが使われます。

If you will wait in the room, I will be with you.
(部屋で待っていてくださるなら、ご一緒します。)

副詞節部分である「If you will~」は、主語であるyouの意志(その意志があるなら)を表し、主節の「I will~」は前述したように意志未来(~します、~するつもりです)となります。

また、willを使った表現の主人公が「I(私)」であるなら、それは「今決めた未来」

「・・・するつもり」
のような
「意思」ということになるかもしれませんが、一人称がYou/He/Sheなどの他人である場合には、また意味がかわってきます。

他人が主人公になっている場合の多くは推測、もしくはお願いをするような表現になるのです。

こうしたことは、言葉で説明するのは難しいので、例文を使いながら説明していきます。

Willを使った色々な表現

まずは、文章の主人公が「I(私)」以外の場合から考えてみましょう。

You will like it.
(あなたはそれを好きになるでしょう。)

He will arrive soon.
(彼はもうすぐ着くでしょう。)

She will be late.
(彼女は遅くなるでしょう。)

これらの文章を見て、単純に未来形だと思ってしまう人もいるでしょう。

確かに文脈から判断すると、このwillは文法的には「単純未来」(~でしょう、だろう)として扱われます。

しかし、例えば、You will like it.のような表現は、必ず未来に起こる出来事ではありませんよね。

これは、相手の好みをある程度知っていて、その情報を元に「あなたはそれを好きだと思うよ。」ということを表しているのです。

つまり未来形というよりは、予測・推測だと言った方が正しいでしょう。

He will arrive soon.
や、
She will be late.
も同じように、ある程度そう予測させるような情報があって使える言葉です。

しかし、確実に起こる未来だという断定はこの表現では表されておらず、ただの推測ということになります。

この使い方をする場合、I thinkやProbably、I’m sureなどといった言葉を頭につけて、より推測の意味を強めることが多いでしょう。

単純未来(予測・推量)も意志未来と同じように、「これからの話」というようなイメージやニュアンスが含まれています。

ちなみにshallはイギリス英語ですが、古風な言い方になります。

I will/shall be 18 next month.
(来月で18歳になります。)

She won’t be home tomorrow.
(彼女は明日家にはいないでしょう。)

Willは、何かをお願いするような場合にもよく使われます。

Will you open the window, please?
(窓を開けてくれますか?)

Pleaseはつけなくても通じるのですが、willが直接的な表現なので、友達に対してお願いするときでもpleaseをつけた方が丁寧です。

ちなみに、もっと丁寧に言いたいときには、Would youとしたり、Could youとしたり過去形になります。

お願いするときのwillは疑問形で使うのですが、単純にwillを使った疑問形ではどういった意味になるのでしょうか。

Will you write an email to your brother?
(あなたは兄弟にメールを書くつもりですか?)

Will she come to the party?
(彼女はパーティーに来ると思いますか?)

前者の表現は、意志未来でも説明したように、相手に未来のことを問う(~するつもりですか)
「予定」
になります。

現時点での相手の意向を訊いているので、未来形というよりも文法的には現在形と言った方が正しいかもしれません。

後者は、現時点の状況において
その彼女がパーティーに来るつもりなのか
または
彼女がパーティーに来るかどうか
について相手の見解を訊いている表現になります。

状況によって意味は少し変わってくるでしょう。

相手の見解を訊くときには、Do you think she will come to the party?と言った方がより自然です。

補足ですが、「Will you~?」という形は前述したように、「相手に何かをお願いする」
「依頼(~してくれませんか)」
という意味にも取れてしまうため注意が必要です。

そのため、「Will you be writing~?(~するつもりですか)」と言った方がはっきりして誤解がないです。

あるいは、未来の意図(以前からそうするつもりであった)というニュアンスの「be going to」を用いることもできます。

未来を表す表現:
予定:Will you write to her?
(彼女に手紙を書きますか?)

意図:Are you going to write to her?
(彼女に手紙を書くつもりですか?)

willと be going toですが、いずれも未来を表しています。

しかし前者は
「彼女に手紙を書くかまだ決めていないでしょうが、どうしますか(これからの話)」
といったニュアンスで、
後者は
「彼女に手紙を書くかどうか決まっているでしょうが、どうしますか(話はもう決まっている)」
といったニュアンスになります。

この他にも、willを使う表現はたくさんあります。

例えば、こんな表現もよく耳にするかもしれません。

I’m willing to do it.
(私はそれをしたいと思っています。)

willは助動詞であるにも関わらず、使用度はそう高くありませんが、普通の動詞としても機能します。

そして、普通の動詞として機能する以上、現在進行形にもできるのです。

動詞の場合のwillには、意図する、決定する、望むというような意味があり、助動詞であるwillが意味することと、ほぼ同じような意味を持ちます。

動詞として使うwillまで使いこなせるようになれば、willの本当の意味が見えて来るかもしれません。

まとめ

Willという助動詞は、今現在より未来のことを表す時に使うことが多いため、「未来形」というのが100%間違っているとは言い切れません。

しかし、単に未来を表すだけの用法の他にもさまざまな用法があるため、will=未来と思ってしまうと、なかなかwillをうまく使いこなせないかもしれません。

英語を使う上で、出現率の高い言葉ですから、正しく理解して使いこなしていきましょう。

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