あなたの発音は大丈夫?日本人の英語は訛ってる!

みなさん、ご自分の英語の発音、気にしていますかー??

英語をネイティヴスピーカーのように流暢に話したい!」という気持ちは誰にでもありますよね!もしそれができれば、海外に行っても困らないでしょうし、日本にいたとしても英語を話す機会が合ったときに役に立ちます。純粋に、ペラペラと英語を話せたらカッコイイですよね。しかし、日本人の英語の発音はかなり訛ってるということを知っていましたか?
「ええええ〜?訛り??どういうこと?」と驚かれる方もいれば、「うんうん、そうだよね・・・」と納得される方もいらっしゃると思います。

事実、外国人、特にネイティヴスピーカーの方からよく日本人の英語は通じない、分かりにくい、発音が悪いと言われることがあります。
確かに、母国語ではないですから、周りにも英語園の人がいなければ、正しい発音が身に付きづらいでしょう。
しかし!ここで落ち込む必要はありません!
正しい発音のルール、発音のヒントを知っていればあなたもきっと流暢な発音ができます!

まずは、原因から探っていくことにしましょう。

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1.日本人が英語の発音を苦手とする原因

日本人が英語の発音を苦手としているのにはいくつかの原因があります。
いくつか挙げていきますので一緒に確認していきましょう!

原因1:もともと日本語にはない発音(音)

代表的なものでいえば、英語のL 、V、W、TH、Rという音は日本語にはありません。それゆえに、「lake」と「rake」、「lamp」と「ramp」が日本人にはなぜか同じように聞こえてしまいます。
vest」と「best」も同様。この二つには皆さん苦労されているのではないでしょうか。「this」と「thanks」の「th」の発音の違いもまた一例でしょう。

原因2:カタカナ英語、和製英語、ローマ字の書き方

日本ではよく「英語の発音をカタカナ表記する」ということが行われています。
例えば「cat(猫)」→「キャット」「dog(犬)」→「ドッグ」こんな感じですね。しかし、これは正しい英語の発音から逸脱する行為で、本来とは全く違う発音ができてしまいます。仮に覚えたとしても日本人にしか通用しない不思議な英語が出来上がってしまうのです。
更に、ローマ字の書き方も原因の一つです。「cat」→「kyatto」「dog」→「doggu」のような形で、カタカナ英語をローマ字で書いてしまうと、もはやそれは発音の問題ではなく英語ですら無くなってしまうのです。

原因3:英語教育の問題と英語を話す機会が無い

日本の英語教育、とりわけ中学高校の英語教育は文法事項にフォーカスした学習を行う傾向にあります。もちろん、学校によって差はあるとは思いますが、スピーキングに特化した教育を行っている学校はまだまだ少ないでしょう。そのような教育上の仕組みの問題や、英語でコミュニケーションを取る機会がそもそも少ないということが発音が上手にならない原因の1つとして考えられるでしょう。
そもそも、私生活において英語の必要性がないとなると、いくら頑張っても上手く話せないでしょう。

では、どうすれば発音は良くなるのでしょうか?

ご安心下さい。今日はあなたに英語の正しい発音のルールについてお話いたします!
ぜひ、最後までお付き合いください!きっとあなたにも発音という壁を簡単に乗り越えられるようになるでしょう。

2.発音のルールを確認しましょう!

発音を学ぼうとしたら、一番覚えやすいやり方とは、赤ちゃんのように母親(ネイティヴ)の言葉を聞いてマネをすることです!、、、と書きたいのですが、
実際のところは「そんなことを言われてもなぁ〜」という感じだと思います。はい、さすがにもう赤ちゃんでもないですし、無理なことは無理です。

だからといって諦める必要はありません。

全くの初心者にも、中級者にも分かりやすくご説明いたします。簡単な発音のルールを覚えてしまえば、正しい英語の発音を身につけることができるに違いありません。

まず、発音の仕組みからご説明いたします。発音は既にご存知かとは思いますが、口の中で、舌、唇、空気、場所を使って作られていきます。

間違った場所を舌で触ったり、口を正しく閉めなかったり、空気を正しく止めなかったりしたら、正しい(欲しい)音が当然出てきません。それだけを直せば、外国人のネイティヴの方のように発音が出せるようになるでしょう。

子供たちが英語を習っている場合、外国人教師の口を見て、発音のマネをして、上手く音が出せるのです。

しかし、大人になると、どうしても多くの人が上手く音を作ることができません。自分で練習しても、外国人講師のマネをしても、発音が上手にならない場合、もしかすると、単純に口が硬いだけかもしれません!

ここでいう「硬い」というのは「あまりフレキシブルではない」という意味になります。英語の音を出すことに慣れていないため柔軟性に欠けている状態です。これは耳(リスニング)も同じことが言えます。
ですので、最初は耳で間違った音を聞き取り、その音をマネしようとしたらさらに口の中で間違えて、全く想像もしなかった音が出てしまうかもしれません。
それでも笑って、忘れて、また練習すればOKです!口を柔らかくするには練習が一番ですからね。

それでは、具体的に日本人の英語の発音によく間違われる文字とその音の出し方についてお話ししましょう。

1)「L」と「R」の発音

「L」と「R」は日本人にとって代表的な間違いやすい音の組み合わせです!
多くの日本人英語学習者が困難に感じるところだと思います。

まず、下の図を見てください。

Image Source: http://skeptikai.com/wp-content/uploads/2012/09/How-to-pronounce-L-and-R.jpeg

「L」の発音のコツ:舌先を前歯の後ろの少し上の方(歯肉)にタッチして、音を作ります。舌先を丸めないで、表で触るようにしてください。空気を舌先と歯肉の間に通らないようにして、隙間なく舌先を止める。

「R」の発音のコツ:舌先を少し後ろに丸めて、何も触らないように(歯肉、口のトップ)音を出します。口はその時少し前に丸くなって出てきます。「お」を言うように形を作ります。

では、早速練習してみましょう。

lake – rake 「レイク」

last – rust 「ラスト」

least – wrist 「リスト」

lamp – ramp 「ランプ」

lack – rack 「ラック」

ここではカタカナの発音がほぼ同じに見えますね。しかし実際の英語は違う音ですので注意して下さい。

2)「B」と「V」と「F」の発音

これも日本人が苦手とする代表的な音です。

V」の発音が日本人にはどうしても「B」に聞こえてしまって、区別をつかない人がほとんどです。でも、正しく口を使えば、簡単にどちらも出来てしまいます!
F」も「V」とほぼ同じように作りますので、日本語の「ふ」とは全く異なります!
ここも注意が必要です。

では、下記をご覧ください。

「B」

口を閉じて、空気を出さないようにする。口の中では歯は開いたままにするのですが、外からは見えません。「P」音と同じ形ですが、空気を出さないのが「B」です。

「V」

口を少し開いて、前歯で下唇を少し噛むようにします。また、音をだすときは空気を出さないようにして下さい。

「F」

「V」と同じ口の形で、空気を出すと「F」になります。

では、練習の時間です。!

bet – vet

boot – foot

best – vest – fest

いかがでしたか?

3)「Th」の「This」と「Thanks」の発音

これもなかなか難しい発音ですね。日本語の「ザ」と「サ」とは全く異なる音です。

詳しく見ていきましょう。

Image source: https://www.slideshare.net/msg719/abc-pronunciary

舌を出して、歯と歯の間に少し挟みます。

「thank you」,「thermos」の場合: ゆっくり空気を通す
「the」、「this」の場合: 空気を通さない

発音をしてみましょう!

this – that 「ザ」に近い音

thanks – thermos 「サ」に近い音

these – those 「ザ」系

thermometer – theater 「サ」系

ここで紹介した発音のコツはあくまでも私のやり方ですので、ネットで検索して独自に新たな方法(自分に合った方法)を見つけるのも良いでしょうし、オンライン英会話などにチャレンジして、実際に英語話者と会話をしながら学ぶのでもよいでしょう。

では、次に行きましょう。
今度は発音記号について触れたいと思います。
これもややこしくて、理解はちょっと難しいかもしれません。
しかし、発音をマスターする上では学んでおいたほうが良いものになりますので
最初は「へー、こんなのもあるんだ~」くらいでいいのでまずは一読して下さい。

下記は英語の発音記号チャートになります。英語に存在する全ての音を記号で示したものです。

このチャートの正式名称は「Phonemic Chart(音素図)」と言います。
黄色で囲われているところはvowels(母音)赤はconsonants(子音)オレンジはdiphthongs(重母音)となります。また、は長い音、は短い音、黄緑は有声子音、茶緑は無声子音になります。 ・・・と説明してもよくわからないと思いますので、実際にこのチャートを使って発音の練習をしてみましょう!

 「Japan」(日本)という言葉を記号で書いてみましょう。
カタカナでは「ジャパン」と書きますよね。
このカタカナ英語を発音記号で表すと、「ジャパン」は「dʒʌpʌŋ」に聞こえてしまいます。正しい「Japan」の発音は「dʒəpæn」です。発音できますか?

Japanの「Ja」の部分、ここの「a」(ア)という音は、日本語的にいうと「ア」より「アェ」に聞こえます。
「ア」と「エ」の間ぐらいの少し口が閉じたような音が「ə」です。

次は、Japanの「pa」のところを発音してみましょう。
ここは、カタカナの「パ」=「pʌ」の音ではありません!
」という音です。「アとエを同時に発音しようとした音」とよく言われます。
これは「cat」の「cæt」と一緒です!これも「キャット」ではありません!
カタカナで書くとすると「キぁェ〜ットゥ」という感じです。この例だけでもカタカナ英語がいかに実際の英語の発音から逸脱しているか、お分かり頂けるかと思います。

では最後に、Japanの「n」の音。カタカナの「ン」は発音記号だと「ŋ」という音になります。これは、口を閉じて鼻の奥で鳴らす鼻声のような音です。英語の「m」や「n」と同じ音です

しかし「dʒəpæn」の最後の「n」はただの[n]です!
口は閉じないで、発音します。「nose」(鼻)の「n」と同じ音になります。

出来ましたでしょうか?

では、「apple」はどうでしょうか?
カタカナですと「アップル」ですが、もちろん英語の発音は違います。
正しい発音は「æpl」です!カタカナで書くと「あぇープル」という感じでしょうか。
最初はJapanのpaと同じ「æ」ですので「アとエを同時に発音しようとした音」を出して「プ」は短く「ル」は日本語的な「ル(RU)」ではなく、英語の「L」になります。

出来ましたでしょうか?
きっと最初は難しいと思いますが、練習あるのみです。

まとめ

今回、英語の発音について様々な情報をシェアしてきました。
日本人が抱える英語発音における問題点、音の作り方、口の動かし方、発音記号などですね。
実際のところ、英語の発音は一人で練習をしても中々上達しないということもあるかとおもいます。
いくら頑張っても、本当にその発音が正しいのかどうかわからないからです。早めに上達したいなら、自分の発音が正しいのかどうかチェックできる環境を作ることが重要です。
外国人のお友達を作るのも良いですし、英会話スクールに通うのも良いし、オンライン英会話の授業を受けるのも一つの手です!オンライン英会話の場合、時間と場所を問わず、誰でも簡単に参加できます。生の英語に触れながら、自分の発音、そして英会話能力を高めてみてはいかがでしょうか。