【滞在日数別】シカゴ観光モデルコース!定番観光地から穴場まで幅広くご紹介

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アメリカ中西部最大の都市シカゴは、ニューヨークとロサンゼルスに次ぐ全米第3位の大都市です。

美しいミシガン湖を背景に高層ビルが立ち並ぶ美しい都市で、近代建築、美術、グルメ、スポーツ観戦など、魅力の多い都市です。

今回の記事では、シカゴの魅力と滞在日数別の観光モデルコースをご紹介します。シカゴの交通事情も詳しく解説するので、シカゴを訪れる予定がある方は、ぜひ参考にしてください。

シカゴってどんな街?

シカゴは、アメリカ中西部のイリノイ州にあるアメリカ中西部最大の都市です。

五大湖のひとつである雄大なミシガン湖を背景に、近代的な高層ビルが立ち並ぶ美しい都市で、湖から強い風が吹くことから「ウィンディ・シティ」とも呼ばれています。

シカゴは、人口や都市の規模からニューヨークとロサンゼルスと並ぶ全米三大都市の一つに数えられています。

シカゴの空の窓口であるシカゴ・オヘア空港はユナイテッド航空のハブ空港でもあり、日本への直行便も多く発着しています。

北米の他の都市へ行く際に、シカゴで飛行機を乗り継いだ経験がある方も多いのではないでしょうか。しかし、観光地としてはマイナーで、シカゴを旅行先に選ぶ方は少ないのも事実です。

シカゴとは一体どんな街で、どんな魅力があるのでしょうか?シカゴの魅力と人気の観光スポットを詳しく解説します。

シカゴの魅力①近代建築の宝庫

シカゴは湖を背景に立ち並ぶ近代的な高層ビルで知られています。

甚大な被害をもたらした1871年のシカゴ大火の後、市は古い建物が焼け落ちた再建に木造住宅を禁止し、煉瓦、石造、鉄製の建築を推奨しました。そのため、火災で焼けたダウンタウンを中心に大規模な高層建築物の建設ラッシュが始まりました。

シカゴ派と呼ばれる名だたる建築家たちが復興に携わり、シカゴの美しい摩天楼が誕生したのです。

シカゴの建築で有名なのは、1998年まで世界一の高層建築であった「ウィリス・タワー(旧シアーズ・タワー)」、トウモロコシのような2本の円形タワー「マリーナシティ」近代建築の巨匠ミース・ファン・デル・ローエの晩年の作品である「AMAプラザ(旧IBMビル)」、ティファニーグラスによるドームが美しい「シカゴ文化センター」などです。

専門ガイドによる建築スタイルや歴史の解説を聞きながらシカゴ川を巡る建築リバークルーズや、ガイドと一緒に街を歩きながら建築を見て回るウォーキングツアーも多くあり、建築に興味のある人にはおすすめです。

シカゴの魅力②文化施設が充実

シカゴは芸術や文化を満喫できる都市としても知られています。

ミシガン湖沿いのミュージアム・キャンパスと呼ばれる一帯には、全米屈指の美術館や博物館が集まっており、ミシガン湖の美しい景色とともに、芸術や文化に親しめます。

シカゴの代表的な美術館や博物館をご紹介します。

■ シカゴ美術館(The Art Institute of Chicago)

1879年に開館したシカゴ美術館は、ニューヨークのメトロポリタン美術館やボストンのボストン美術館と並ぶ、アメリカ三大美術館の一つです。
モネの『睡蓮』、ゴッホの『自画像』や『ファンゴッホの寝室』、スーラの『グランド・ジャット島の日曜日の午後』、グラント・ウッドの『アメリカン・ゴシック』など、多数の名作が展示されています。

■ フィールド自然史博物館(Field Museum)

人類学、動物学、植物学、地質学の4つの分野に分けられ200万点以上のコレクションを誇る大規模な自然史博物館です。
特に恐竜コレクションが充実しており、ティラノサウルス『スー (Sue) 』の全身骨格など、アメリカ国内で発掘された恐竜の化石が多く展示されています。

また、天井から吊るされた巨大なクジラの標本、ネイティブアメリカンの陶器コレクションや、古代エジプトのマスタバ墓のレプリカなど、興味深い展示が豊富で大人も子どもも楽しめます。

■ シカゴ現代美術館(Museum of Contemporary Art, Chicago)

1967年に開館した現代美術に特化した美術館で、1945年以降の芸術作品を数千点収蔵しています。
ジャスパー・ジョーンズ、アンディ・ウォーホル、アレクサンダー・カルダーなどの名作を多数所有しており、絵画、彫刻、インスタレーションなど多岐に渡る芸術作品を楽しめます。

1996年に開館した新館は、建築家ヨーゼフ・クライフスの設計によるもので、モダニズム建築とシカゴ派の伝統を取り入れています。

■ アドラー・プラネタリウム・アンド・天文学博物館(Adler Planetarium)

1930年に設立された西半球で最初にできたプラネタリウムで、現存するプラネタリウムとしては世界最古です。
3つのドーム型シアターがあり、さまざまな天文学や宇宙探査に関する上映が行われています。

外観はレトロですが、館内にはLEDライトが光に反応して宇宙空間を表現する現代的な体験型アトラクションや、惑星模型など展示も充実。大人も子どもも楽しめる穴場スポットとなっています。

■ シェッド水族館(Shedd Aquarium)

ミシガン湖にせり出すように建てられたシェッド水族館は、1,500種25,000匹の魚類、海生哺乳類、鳥類などを展示する世界最大級の屋内型水族館です。
アマゾン、カリビアン、サンゴ礁、五大湖などの展示があり、世界中の水の生き物を観察できます。

サンゴ礁を再現した「ワイルド・リーフ」では、150万リットルの大水槽を3.7メートルの高さの曲面ガラスのトンネルから、ダイバーになった気分でサメやサンゴ礁を観察できます。「オーシャナリウム」で行われるイルカショーも人気です。

■ シカゴ科学産業博物館(Griffin Museum of Science and Industry)

ミシガン湖沿いのハイドパーク地区にある世界最大級の科学博物館です。
建物は1893年に開催されたシカゴ万国博覧会のために建設されたもので、1933年に科学と技術をテーマとした博物館として開館しました。

第二次世界大戦で使われた本物の「ドイツのUボート潜水艦 U-505」、坑道内を探索できる石炭鉱山の再現展示、蒸気機関車や航空機の展示など、大人から子どもまで楽しみながら科学や技術に親しめます。

シカゴの魅力③パブリックスペースが充実

シカゴのダウンタウンには公共のスペースが多くあり、著名な建築家や芸術家によるパブリックアートが充実しています。

また、ジャズやブルースなどの音楽イベントや、アートフェスティバル、クリスマスマーケットなど、季節のイベントも多く開催されており、観光客で賑わっています。

■ ミレニアムパーク

シカゴを代表する都市型公園で、フランク・ゲーリー設計の野外音楽堂や、アニッシュ・カプーア作のステンレス製オブジェ「クラウド・ゲート」(通称ザ・ビーン)、ジャウメ・プレンサ作の「クラウン・ファウンテン」などが有名です。

■ バッキンガム噴水

グラントパーク内にあるバッキンガム噴水は1927年に設置された、3層からなる世界最大級のロココ様式の噴水です。中央の噴水口から150フィートの高さまで水が吹きあがるショーが毎時行われ、日没後はイルミネーションと音楽を合わせたショーが毎時20分間行われます。

■ シカゴ・リバーウォーク

シカゴ川の南岸沿いの遊歩道で、シカゴ川沿いの建築物を眺めながら散策できるのが魅力です。

シカゴの魅力④プロスポーツチームが多い

シカゴはアメリカの3大スポーツの全てのプロチームが揃っている、スポーツの都でもあります。

野球(MLB)はシカゴ・カブスとシカゴ・ホワイトソックス、アメリカンフットボール(NFL)はシカゴ・ベアーズ、バスケットボール(NBA)はシカゴ・ブルズと、有名選手が多数活躍する人気チームばかりです。

また、アイスホッケー(NHL)のシカゴ・ブラックホークスや、サッカー(MLS)のシカゴ・ファイアーFC、マイナーリーグのシカゴ・ドッグスなども、地元の人たちに人気があります。

【滞在日数別】シカゴ観光モデルコース

建築、美術、スポーツと魅力の多い都市シカゴを効率よく観光するために、シカゴ観光のモデルコースを滞在日数別でご紹介します。

シカゴ観光を計画している方は、ぜひ参考にしてください。

1日・シカゴの主要な観光地を一日で巡るコース

ミレニアムパークから出発し、シカゴ美術館とウィリスタワーを見学、夜はサンセットクルーズで水上から夜景を楽しむ、一日でシカゴを満喫するプランです。

■ 午前中

ミレニアムパークからスタート

「クラウド・ゲート」「クラウン・ファウンテン」で記念撮影をしましょう。

シカゴ美術館を散策、ランチは美術館内にあるレストラン「テルツォピアーノ」がおすすめです。

■ 午後

シカゴ美術館からウィリス・タワーまで、アダムズ・ストリートを西へ歩きます(徒歩約15分)。途中、アレクサンダー・カルダー作の巨大パブリックアート「フラミンゴ」があるので、お見逃しなく!

ウィリス・タワーの103階にある展望台「スカイデッキ・シカゴ」へ。地上412mからシカゴの360度パノラマビューを楽しみましょう。

■ 夜

シカゴ川と湖岸沿いを巡るサンセットクルーズに参加。シカゴの摩天楼が煌めく夜景や、バッキンガム噴水のライトアップを水上から楽しみましょう。

2日(1泊2日)シカゴの魅力を満喫する充実コース

■ 1日目

ミレニアムパークを散策し、午前11時の開館を待ってシカゴ美術館を散策。午後3時頃からシカゴ・リバーウォークへ。建築ボートツアーに参加して、水上からシカゴの近代建築を堪能しましょう。

■ 2日目

午前9時の開館時間からフィールド自然史博物館を見学。午後は隣接するシェッド水族館を楽しみましょう。閉館後はウィリス・タワーまで移動。「スカイデッキ・シカゴ」からシカゴの夜景を満喫します。

3日(2泊3日)・スポーツ観戦を加えた満足コース

1泊2日のシカゴツアーの日程に加え、3日目はスポーツ観戦で締めくくりましょう。

■ 3日目

シカゴの最終日はスポーツ観戦を満喫!野球、フットボール、バスケ、アイスホッケーなど、シカゴのチームを応援しましょう。MLBのシーズンは4月~10月、NFLは9月~12月、NBAとNHLのシーズンは10月~4月です。

シカゴ観光で活用したい交通手段

アメリカは車社会と言われていますが、シカゴはニューヨークに次ぐ公共交通システムが発展した都市で、観光客でも移動に困ることはありません。

ここからは、シカゴ観光で活用したい交通機関について説明します。

CTA・鉄道システム

CTAは「Chicago Transit Authority」の略で、鉄道とバスを運営しています。

鉄道は「Chicago L」または「L」の愛称で親しまれており、シカゴ市内に全8路線が走っています。

シカゴ・ダウンタウンは全8路線のハブエリアとなっており、山手線のように路線がぐるりとダウンタウンエリアを囲んでいます。シカゴ・オヘア国際空港やミッドウェイ国際空港にもCTAが直接乗り入れているので、空港からダウンタウンへの移動も便利です。

料金:$2.50
オヘア駅への入場のみ:$5.00

CTA・バス

CTAの路線バスは、全29路線あります。

ほとんどの路線では午前6時から午後9時の利用者の多い時間帯で、10分間隔以内でのバスサービスを提供しています。

料金:$2.25

CTAの利用に便利な「Ventra」カード

CTAの電車、バスを利用する際には全路線共通の「Ventra」カードの利用が便利です。

CTA電車とバスが乗り放題になる1日パス$ 5.00、3日パス$ 15.00、7日パス$20.00など、お得なパスも販売されています。

まとめ

シカゴは知名度が高いわりに、ニューヨークやロサンゼルスなどに比べると観光先として選ばれることが少ない都市です。

しかし、雄大なミシガン湖を背景に高層ビルが建ち並ぶシカゴは、美術館、博物館、水族館、建築ツアー、スポーツ観戦など、大人も子どもも楽しめるスポットがたくさんあります。

日本からの直行便も多く、市内も公共交通網で移動しやすいので、ぜひ次の旅行先として選んでみてはいかがでしょうか。

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yukib

◇経歴
東京出身。アメリカの大学を卒業後に現地企業にて12年勤務。子育てを機に退職し、現在はフリーライターをしています。

◇英語に関する資格
英検準1級
TOEIC875点

◇留学経験
アメリカ高校交換留学、アメリカの4年制大学卒

◇海外渡航経験、渡航先での経験内容
アメリカに住んで20数年!アメリカ以外にもカナダ、イタリア、フランス、スペイン、モロッコ、メキシコなど旅行経験あり。

◇自己紹介
高校での交換留学を機に、アメリカの大学へ進学、そのままアメリカで就職し、いつの間にかアメリカ在住20数年。趣味はガーデニングと美術館巡り。