台湾の名物麺を徹底解説!麺線・牛肉麺・米粉まで種類とおすすめ店ガイド

台湾、麺料理、ネイティブキャンプ、オンライン英会話

 

台湾名物といえば、やはり麺料理でしょう。

日本人もラーメンやうどん、パスタなどさまざまな麺類を食べますが、台湾にもたくさんの麺料理が存在します。

台湾へ観光に行くなら、ぜひ名物の麺を味わい尽くしたいですよね。

本記事では台湾の名物麺を徹底解説!代表的な麺の種類を一覧で示すとともに、おすすめメニューや定番の人気店をたっぷりと紹介します。

台湾名物の絶品麺類を食べ逃さないために、ぜひ最後までお読みください。

地域ごとに進化した台湾の麺文化の魅力とは?

 

台湾の麺文化は地域ごとに進化しており、そこには深い歴史と魅力があります。ここでは、以下の2点をポイントに解説していきましょう。

・台湾麺の歴史
・北と南で異なる歴史を持つ麺文化

台湾麺の歴史

まずは台湾麺の歴史について、簡単に触れておきましょう。

台湾の歴史と麺文化は切り離せない関係にあります。

かつての台湾では麺はそれほど食べられていませんでしたが、第二次世界大戦後にアメリカから届いた大量の小麦粉が麺文化を発展させるきっかけになりました。

政府は米の代わりに麺を食べようという政策を打ち出し、麺が徐々に受け入れられていったのです。

それまで麺は間食などで食べる程度だったのですが、日常の食事に欠かせないものとなり、台湾の食文化を語る上で重要な位置を占める程になりました。

台湾名物と言われるまでに発展した台湾麺は、今なお進化し続けています。

北と南で異なる魅力を持つ麺文化

台湾の麺文化は、北と南で異なったスタイルを持っています。

台湾北部では麺の食感にこだわりを持つため、刀削麺や手延べ麺のように麺自体に大きな特徴があります。

台湾南部ではスープやトッピングなどにこだわりがあるのが特徴で、揚げた排骨の香りでスープに旨味を増す「排骨麺」や搾菜をトッピングした麺などがあります。

台湾の麺類一覧と代表的な種類

台湾にはどのような麺類が存在しているのでしょうか?下は、台湾の麺類の種類とそれぞれの特徴を一覧にしたものです。

麺類の名称 特徴
麺線(ミエンシエン) 細麺を蒸してスープでじっくり煮込む。ふんわりとした優しい口当たりが特徴。
牛肉麺(ニウロウミエン) 牛の骨や肉でスープを取り、牛肉・野菜・コシのある麺と合わせる。独特の風味とコクのあるスープが特徴。
担仔麺(タンツーメン) 豚肉や海老の頭からスープを取り、海老・香菜・ニンニク・肉そぼろなどを乗せる
涼麺(リャンミエン) 麺を茹でた後で冷やし、ラー油やごまだれ、ニンニク、キュウリなどと合わせる
榨菜肉絲麺(ザーサイロウスーミエン) 搾菜の歯ごたえと細切りの豚肉が入った麺で、さっぱり風味のスープにマッチする
乾麺(ガンミエン) スープを使わない麺。豚の角煮や野菜をタレで麺にからめて食べるスタイル
炸醤麺(ジャージャンミエン) 豚ひき肉とみじん切りの野菜を炒めて甜麺醤や豆板醤などを絡めて食べる麺料理

では、台湾の麺類の中でも代表的な以下の3種について解説しましょう。

・麺線(ミエンシエン)
・牛肉麺(ニウロウミエン)
・担仔麺(タンツーメン)

麺線(ミエンシエン)

細麺をトロリとしたスープで煮込んだ麺線は台湾で人気の麺料理のひとつ。

素麺の食感にも似ているため、日本人の口に合いやすい一品です。

具材には豚ホルモンか牡蠣を使うことが多く、薬味としては台湾のバジルでもある九層塔やパクチーを使います。

さらにトッピングはお店によって違いますが、ラー油、おろしニンニク、烏酢(台湾黒酢)などが使われることが多いようです。

また、スープの味は地域によって異なり、台北から台南へと南へ進むにつれて甘くなるといわれています。

牛肉麺(ニウロウミエン)

牛肉麺は台湾料理の代名詞ともいえるほど親しまれている麺料理です。

コクのある紅焼と澄み切ったスープ、麺は細麺から幅広麺、太麺などさまざまな種類が使われます。

牛肉麺の発祥には諸説ありますが、1950年代に台湾に訪れた中国本土からの移民によって広められたという説が有力で、四川省出身の人々が辛味のきいた牛肉麺を持ち込んだのがその起源だとされています。

牛肉麺は台湾ならどこでも食べられるほど有名で一般的な麺料理ですが、それだけに店によってレシピも味も異なります。

台湾へ行ったら、いろいろなお店で牛肉麺を食べ比べてみるのもおすすめです。

担仔麺(タンツーメン)

担仔麺の起源は、清朝の末期に福建省の漳州から来た人物が台湾で麺料理を売ったこととされています。

豚肉や海鮮から作られたシンプルであっさりとしたスープが特徴で、具材にはエビやそぼろ肉、もやしなどが使われます。

また、麺には細麺から太麺まで多様なものが使われ、パクチーやニラ、ニンニクなどで香りづけを行います。

味付けがあっさりしているので唐辛子やラー油を足すことも多く、屋台でも人気の高い麺です。

米粉を使った台湾麺料理の魅力とおすすめメニュー

台湾の麺類を語る際に忘れてはならない食材として「米粉」があります。この章では台湾の米粉について解説し、米粉を使ったメニューを紹介しましょう。

・米粉麺(ビーフン)の歴史
・米粉を使った台湾麺料理のおすすめメニュー

米粉麺(ビーフン)の歴史

米粉の起源は、中国大陸南部の福建省周辺だと言われています。

福建省周辺は稲作が主な産業として行われる地域で、主食は米です。

米が豊富に作られた中国南部では米の加工食品が盛んに作られました。米を粉にして麺を製造する技術もそこから発展したもので、米粉麺もその過程から生まれた食品です。

米から米粉麺に加工することで保存性が高まると共に調理法もさまざまに広がり、台湾の食文化に大きな変革をもたらしました。

現在では米粉は台湾に無くてはならない食材として、幅広い人々に愛されています。

米粉を使った台湾麺料理のおすすめメニュー

米粉を使った代表的な台湾麺料理に、炒米粉(チャオミーフェン)と米粉湯(ミーファンタン)があります。

■炒米粉(チャオミーフェン)

炒米粉とは米粉を炒めた料理のことで、日本では「焼きビーフン」と言えばご存じの方が多いでしょう。炒米粉は台湾家庭料理の定番で、お祝いの席でも日常の食卓でも幅広く親しまれている料理です。

調理法の基本は、ビーフンにいろいろな野菜や肉、さらに海鮮などを加えて炒めます。味付けとしては台湾料理ではよく使用される五香粉を使うのが日本の焼きそばなどとは大きく違う点です。

調理をする際には少し固めにお湯で戻すのがコツで、シイタケなどの乾物の戻し汁や調味料を吸って、本格的な味わいと程よい食感に仕上げることができます。

■米粉湯(ミーファンタン)

米粉湯とはスープの中に太めのビーフンが入ったもので、味わいはあっさりとしています。しかしビーフンがたくさん入っているため、見かけ以上に腹持ちの良い料理です。

豚骨や鶏ガラをベースにしたスープがビーフンに染み込んでモチモチとした食感になっているのが特徴で、台湾の屋台や朝食店などで親しまれています。

絶品の台湾麺の定番人気店を紹介

絶品の台湾麺定番人気店を紹介します。ここで紹介するのは、以下の5店舗です。

・就是牛牛肉麵
・劉山東牛肉麺
・清真中国牛肉麺食館
・食字路口
・度小月 台北忠孝店

就是牛牛肉麵

「就是牛牛肉麵」では、最高品質の牛すね肉と細めの平麺を用いた牛肉麺が人気のお店で、地元の台湾人の間でも高い支持を得ています。

細平麺が旨味のあるスープを吸い込み、牛すね肉の味を最高にまで引き上げるのが美味しさの秘密。上品な味と香りが、日本人にも高評価です。

所在地 台湾中正区台北中正區延平南路163巷1號
電話番号 +886 223713683
営業時間 11:00〜14:30、16:00〜19:30
定休日:日曜
1人当たりの料金の目安 $1〜200

劉山東牛肉麺

台北車站駅から徒歩約10分の位置にある「劉山東牛肉麺」は台北の中心地でアクセス良好。

地元の人にも観光客にも愛されている名店です。

中でも清燉(クリアスープ)牛肉麺は旨味たっぷりの濃厚スープがネットでも評判。トッピングにはワンタンや卵を選ぶことも可能で、牛肉麺に乗せると満足感が増します。

いかにも台湾らしいザワついた雰囲気の店内は、海外に来たという醍醐味を感じさせますよ。

所在地 台湾台北市開封街1段14巷2號
電話番号 +886 0223113581
営業時間 8:00〜20:00
定休日:日曜(変更になる場合あり)
1人当たりの料金の目安 $1〜200

清真中国牛肉麺食館

本格的な清真(ハラール)牛肉麺を堪能したいなら、「清真中国牛肉麺食館」がおすすめです。

ミシュランのビブグルマンにも選出される実力店舗なので、最高級の味を提供してくれること間違いなし。

丁寧な下処理を施した牛肉は臭みが全くなく、旨味がギュッと閉じ込められています。ハラール認証を受けた、イスラム教徒も食べられる牛肉麺の専門店です。

所在地 台湾台北市延吉街137巷7弄1號
電話番号 +886 0227214771
営業時間 11:30〜14:00
17:00〜20:30
定休日:水曜
1人当たりの料金の目安 $200〜400

食字路口

「食字路口」は、MRT中山駅から歩いてすぐ、誠品西店裏側に位置する小さなお店で、麺線を食べてみたいならぜひ行ってください。

メニューには具材の入っていない「清麺線」と豚ホルモンが乗った「大腸麺線」の2種類があるので、好みのものを店員さんに直接注文しましょう。

大腸麺線はおろしニンニクがたっぷりかかっているので、必ず混ぜ合わせてからいただきます。

とろみのあるスープがトロトロに煮込まれた麺に絡み合ったふんわり食感は、やみつきになると定評があります。

所在地 台北市中山區中山北路一段140巷53號
電話番号 不明
営業時間 12:00〜20:00
定休日:月曜
1人当たりの料金の目安 $1〜200

度小月 台北忠孝店

伝統的な担仔麺(タンツーメン)を食べてみたいなら、「度小月 台北忠孝店」がおすすめです。

海老の出汁が効いたスープに、コクのある肉みそやパクチー、ニンニクなどを好みで乗せて食べる本格的な本場の担仔麺が堪能できますよ。

小さくて上品な器に入っており、さっぱりとした味わいが特徴的。担仔麺は台湾の夜市や屋台でも食べることができて、お酒の後のシメにもぴったりな一品です。

所在地 台湾台北市忠孝東路四段216巷8弄12号
電話番号 +886 0227731244
営業時間 11:30〜23:00
定休日:無休(変更になる場合あり)
1人当たりの料金の目安 $200〜400

まとめ

本記事では台湾の名物から麺類にフォーカスして紹介しました。

台湾は日本から4〜5時間あれば行ける島ですが、同じアジア圏でも食文化は少しずつ異なります。少し足を伸ばして行ってみると、きっと新たな発見があるに違いありませんよ。

海鮮や牛肉、野菜をたっぷりと使った台湾名物の麺料理は、日本人の味の趣向にとてもマッチしていて、人気があります。

台湾旅行へ行った際には、ヘルシーで満足感があり、味わい豊かな台湾麺をぜひ堪能してください。

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