
台湾はグルメの宝庫!そのなかでもぜひ食べて頂きたいのが「小籠包」です。
スープが詰まった熱々の小籠包は、一口頬張れば口の中にじゅわっと旨味が広がる、台湾グルメの代表格。
その美味しさに思わず笑顔がこぼれるかもしれません。
この記事では、「小籠包」を徹底解説!有名店から食べ方のポイントまでご紹介します。
台湾旅行をお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください!
- 小籠包ってどんな食べもの?
- 台湾の小籠包の特徴・おいしさの秘密
- 台湾で小籠包が有名なお店|チェーン店・地元の人気店・高級店
- 小籠包の食べ方のポイント・注意点
- あわせて食べたいその他の台湾グルメ
- まとめ
小籠包ってどんな食べもの?
最近は日本でもお馴染みになってきた「小籠包」ですが、台湾を代表する点心のひとつです。
なお、小籠包は台湾発祥ではなく、上海発祥。
小籠包で有名なお店「鼎泰豐(ディンタイフォン)」の初代社長が、上海から台湾に来て、上海料理のお店を開いたことが、小籠包が広まった経緯と考えられています。
台湾では庶民の味として親しまれており、屋台や食堂、さらには世界的に有名なレストランなど、さまざまなお店で小籠包を食べることができます。
小籠包とは、薄く伸ばした包子(パオズ)の中に、細かくヒダを付けながら豚ひき肉餡を包み、蒸篭(せいろ)で蒸したもの。
豚ひき肉に、冷やした煮凝りを混ぜているので、蒸した際に煮こごり(ゼラチン)が溶け、皮の中で熱々のスープが出来上がります。
この薄い皮+熱々スープが台湾小籠包のポイント。
繊細で美しい見た目でありながら、コクのあるスープと豚肉の美味しさは、ついつい手を伸ばしてしまう美味しさです。
最近では餡に、ヘチマとエビや、カニ味噌を使うお店もあり、さまざまなバリエーションが楽しめます。
チョコレートや餡子といったデザート感覚で楽しめる小籠包もあります。
なお、観光客の多いお店では「小籠包」と表記されていますが、台湾では小籠包のことは「湯包」(タンパオ)や、「小籠湯包」と呼ばれています。
「湯包」でスープを包んでいるという意味です。
地方によっては「小籠包」というと、スープが入っていない、肉まんを小さくしたような料理が出てくることがあるので注意しましょう。
台湾の小籠包の特徴・おいしさの秘密

台湾の小籠包は、見た目の美しさだけでなく、ひと口で広がるジューシーな旨みが多くの人を魅了しています。
皮の薄さや折り目の数など、細部にまでこだわることで完成するその味わいには、職人の技術と歴史が息づいています。
ここからは、台湾の小籠包ならではの特徴やおいしさの秘密について、具体的にご紹介していきましょう。
台湾の小籠包の特徴・おいしさの秘密その1|大きさ
台湾の小籠包の大きさは1口サイズ。
直径が約3cmのものが一般的で、シュウマイと同じくらいの大きさです。
台湾では、皮のヒダは14折り前後のお店が多いですが、小籠包で有名な鼎泰豐は18折です。
鼎泰豐によると、これが見た目と口当たりが最も良いヒダ数なのだそう。
参考までに鼎泰豐の小籠包の大きさをご紹介しますと、餡を包む生地の直径は約6.5cmで重さは5.0g。
これに餡16gを包んで、小籠包の重さを21gにしています。
鼎泰豐では、小籠包の大きさに基準が定められており、職人がこの基準に合うように、毎日手作業で小籠包を作っています。
まさに職人技です。
台湾小籠包は一口サイズなので、頬張ると、皮+餡+スープが一体となった美味しさを楽しめます。
一人前は5個とされていますが、台湾では基本的には蒸篭単位での注文となり、お店にもよりますが、ひとつの蒸篭に8~10個ほど入っています。
そのため、できれば2人で行って、ひとつの蒸篭+チャーハン+一品料理を注文すると良いでしょう。
台湾の小籠包の特徴・おいしさの秘密その2|透けるほど薄い皮+熱々スープ
透けるほど薄い皮に包まれた餡と熱々スープも台湾小籠包の特徴です。
破れてしまいそうなほどの薄い皮です。
箸で小籠包のてっぺんをそっとつまむと、スープがタブタブしているのを感じられます。
それほど薄い皮を使っているので、口当たりなめらか。
中の餡とスープの味わいをよりダイレクトに感じられます。
台湾の小籠包の特徴・おいしさの秘密その3|素材の美味しさを感じられる
煮こごりで作ったスープは豚肉の旨味が凝縮されています。
あっさりとしながらもコクのあるスープと、豚ひき肉の美味しさが台湾小籠包の魅力です。
素材の繊細な味を活かしています。
何もつけずに食べても◎です。
台湾で小籠包が有名なお店|チェーン店・地元の人気店・高級店
台湾には、世界的に有名なチェーン店から地元の人に愛される名店、観光客に人気の高級店まで、個性豊かな小籠包のお店が揃っています。
ここでは、その代表的なお店をご紹介します。
世界的にも有名なお店|鼎泰豐
世界に約100店舗と、世界展開する鼎泰豐(鼎泰豊と書くこともあります)。
日本にもお店がある、グローバルなレストランブランドです。
台北を中心に、台湾には12店舗ありますが、小籠包の作り方はマニュアル化されており、どこのお店にいっても変わらない美味しさ。
皮5g、餡16g、ヒダは18折と均一に作られる小籠包はまさに職人技です。
作り置きはせずに、注文後に包んでいます。
「作りたて」「蒸したて」に徹底的にこだわっており、その美味しさは「世界の10大レストラン」にも選ばれたほど。
味、見た目、品質にこだわったまさに「食の芸術品」とも言えます。
基本的に予約はできません。
しかも人気店なので、30分待ちは当たり前。
ランチタイム(11:30~13:30頃)とディナータイム(17:30~19:30頃)、週末や祝日は混みますので、訪れる場合は余裕を持ったスケジュールにすると良いでしょう。
各店舗で整理券システムを導入しているので、入店できる時刻が予想できます。
待ち時間の間に近くを観光してみても良いですね。
小籠包は5個でNT$140(約686円)です。
蟹みそ入り小籠包やトリュフ入り小籠包などの変わり種もありますので、ぜひ食べてみてください。
點水樓(ディエンスイロウ)
インターネットの小籠包人気投票で1位を獲得したり、台湾版のミシュランガイドにも掲載されたりしている中華の名店。
日本にも東京に出店しています。
鼎泰豐ほど混んでおらず、ゆったりと食事を楽しめるのが特徴です。
人気の小籠包は薄い皮の中に肉汁がたっぷり。
肉感を感じることができるでしょう。
インスタ映えするのが「七彩小籠包」。
色も味も異なる7つの小籠包が楽しめます。
カニ味噌やトリュフ、バジルの小籠包も入っていて、見た目も美味しい逸品です。
小籠包は5個でNT$120(約589円)、七彩小籠包はNT$380(1,865円)です。
上海料理のお店なので、小籠包以外にもおすすめメニューがたくさんあります。
「鎮江ヤオロウ」(鎮江風豚肉のにこごり)や柔らかな牛肉がのった牛肉麺もおすすめです。
杭州小籠湯包(ハンジョウ シャオロンタンバオ)
観光客だけでなく、地元の人にも人気なのがこちらのお店です。
本店はMRT 中正紀念堂駅出口5より徒歩約10分のところにあります。
店名にもなっているだけあって、小籠包はお店自慢の逸品。
つるりとした皮と脂っぽくないスープ、それにしっかりと味が付いた餡の美味しさが口の中で広がります。
小籠包は8個入り190元(933円)と、他のお店よりもリーズナブルなのが特徴です。
明月湯包(ミンユエタンバオ)
地元の人に人気のお店が明月湯包です。
最近ではガイドブックに取り上げられたこともあり、観光客も増えてきました。
MRT六張犁駅から徒歩圏内の、ローカルな住宅街にあります。
観光エリアからは少し離れているものの、「本物の味」が楽しめると評判のお店です。
明月湯包は皮が薄すぎず、モチモチしています。
肉の旨味をしっかりと含んだ肉汁、しっかりとした味付けの餡は美味。
しっかりとした食べ応えのある小籠包です。
グルメにこだわる方におすすめです。
金品茶楼(キンピンチャーロウ)
観光地、中山エリアにあるお店。
周辺にはホテルや百貨店、セレクトショップも多いので、ショッピングの合間に立ち寄りやすい立地です。
薄い皮の中にギッシリと詰まった餡とスープは美味しさ◎。
鼎泰豐で修業を積んだシェフが作っており、鼎泰豐の次にこちらのお店を選ぶ方も多いようです。
金品茶楼を経営しているのは台湾老舗の茶葉メーカーです。
そのため、店内で高品質な茶葉を使った台湾茶を楽しめるのも魅力です。
小籠包の食べ方のポイント・注意点
熱々が美味しい小籠包。
美味しく食べるポイントをご紹介します。
まずはタレを準備しましょう。
小皿にお醤油とお酢をお好みの割合で混ぜ、千切り生姜も用意しておきます。
蒸篭で小籠包が運ばれてきたら、
①まずお箸で小籠包の頭の部分をそっとつまんでレンゲにのせます。
②お箸で皮に小さな穴を開けます。
スープがレンゲにジュワッと流れ出てくるので、まずはそれを味わいましょう。
(レンゲにスープを出すことで、やけど予防にもなります)
③スープを堪能したら、タレや千切り生姜を乗せて、小籠包を食べましょう。
一口で食べるのがおすすめ。
つるっとした皮+スープ+餡が一体化して美味しさ◎です。
千切り生姜はたっぷり使いましょう。
生姜は辛味がぬけているので、たっぷり使っても辛くはありません。
生姜はお代わりができます。
足りなくなれば店員さんに「ジャンスー(薑絲)」と言いましょう。
スープは熱々なので要注意。
特に猫舌の方はやけどに注意してください。
小籠包は熱々のうちに食べるのが美味しく食べる秘訣です。
やけどを心配しながらも、ハフハフ食べてください。
あわせて食べたいその他の台湾グルメ
台湾には、小籠包の他にも美味しいグルメがいっぱい。
あわせて食べたい台湾グルメをご紹介します。
魯肉飯(ルーローハン)
ローカルグルメの王道が魯肉飯です。
甘辛く煮込んだ豚肉を、熱々ごはんにたっぷりとかけた丼ぶり飯。
トッピングに煮卵や高菜を添えるのが定番です。
八角や五香粉などのスパイスが食欲をそそり、大サイズでもぺろりと食べられます。
使う部位や煮込み時間によって、濃い目の味付けやさっぱりとした味付け、赤身多めや脂身多めと、お店によって味がさまざまです。
夜市やフードコートでも気軽に楽しめるので、ぜひお気に入りの魯肉飯を見つけてください。
胡椒餅(フージャオビン)
外はカリッと香ばしく、中はジューシーの肉まん風ストリートフードが胡椒餅です。
名前のとおり、中身の豚挽き肉は、「胡椒」がパンチをきかせています。
ですが、辛すぎない美味しさ。
肉まんともカレーパンとも違う、クセになる味です。
多くのお店がテイクアウトで提供しています。
夜市で歩きながら食べられるのもポイント。
小腹を満たすのにおすすめです。
芒果冰(マングォービン)
マンゴー好きにはぜひ食べていただきたいのが芒果冰。
マンゴーがゴロゴロ入ったかき氷です。
シロップや練乳、マンゴーソースがかかった氷の上に、台湾産のマンゴーがたっぷり乗っているのが特徴で、甘さ×酸味×冷たさのバランスが美味しいスイーツです。
マンゴーの時期は5月~8月ですが、マンゴーの品種や冷凍マンゴーを使うなどして、1年中提供しているお店もあります。
ぜひ台湾を代表するスイーツ「芒果冰」で、旅の疲れを癒してください。
まとめ
台湾グルメの代表格「小籠包」。
台湾には有名店から地元の人に愛されるお店まで、数多くのお店があります。
台湾旅行をお考えであれば、ぜひ旅程に「小籠包のお店」を組み込んでみてください!
観光の合間に立ち寄るでもヨシ!何店かはしごして食べ歩きを楽しむのもヨシ!ぜひ本場の「小籠包」を楽しんでください!
◇経歴
幼少期に1年、30代で1年、アメリカに滞在
◇資格
実用英語技能検定準一級
TOEIC860点
◇留学経験
渡航先:アメリカ
(幼少期は現地のelementary schoolに、30代では現地のcommunity collegeに通学)
◇海外渡航経験
旅行:アメリカ、カナダ、オーストラリア、メキシコ、クロアチアなど。
◇自己紹介
海外旅行が好きなWebライター。なかでもアメリカが好きで、10回以上渡航しています。
またアメリカに行けるように、現在はオンライン英会話でレッスン中です。
分かりやすい記事をお届けできるよう頑張りますので、よろしくお願いいたします!