
湯気が立ち上るセイロ、スパイスの香り、そして人々の賑やかな声。五感を刺激する美食の都・台湾へようこそ。
ここでは、洗練されたレストランの味から、庶民の胃袋を支えるソウルフード、夜空の下で頬張る絶品の屋台料理まで、ありとあらゆる「美味しい」に出会えます。
この記事では、あなたの「食べたい!」がきっと見つかる、必食の絶品グルメをたっぷりとご紹介します。
台湾で絶対に食べたい定番グルメ
台湾を訪れたら絶対に外せない、代表的なグルメを3つご紹介します。
これぞ台湾の味!という国民的ソウルフードを堪能すれば、旅の満足度が格段にアップすること間違いなしです。
1. 黄金スープの宝石「小籠包(シャオロンパオ)」
台湾グルメの代名詞といえば、やはり小籠包。
薄い皮を箸でそっと割ると、中から熱々の肉汁スープがじゅわっと溢れ出します。
この黄金色のスープと、ジューシーな豚肉餡のハーモニーがたまりません。レンゲの上で皮を破り、まずはスープを一口。その後、刻み生姜を乗せて黒酢と一緒に頬張るのが本場の楽しみ方です。
名店の洗練された味から、街の食堂の素朴な味まで、お店ごとの個性を楽しむのも醍醐味です。
2. 台湾の国民的ソウルフード「魯肉飯(ルーローファン)」
甘辛いタレでじっくり煮込まれた豚バラ肉をご飯の上にかけた、シンプルながらも奥深い一品。
八角などのスパイスが香るトロトロの豚肉は、白いご飯との相性が抜群で、一度食べたらやみつきになる美味しさです。
お店によっては煮卵や高菜をトッピングすることも。食堂や屋台で気軽に楽しめる、台湾の人々の生活に根付いたソウルフードの代表格です。
3. 牛肉の旨味が凝縮「牛肉麺(ニューローミェン)」
醤油ベースのコク深いスープに、ホロホロになるまで柔らかく煮込まれた牛肉がゴロゴロと入った、食べ応え満点の麺料理です。
コシのある麺にスープと牛肉の旨味が絡み、絶妙な味わいを生み出します。
あっさり塩味の「清燉(チンドゥン)」と、ピリ辛醤油味の「紅焼(ホンシャオ)」があり、お店ごとにスープや具材へのこだわりが光ります。
お気に入りの一杯を探してみてはいかがでしょうか。
台湾の定番スイーツ・ドリンク
美味しい食事でお腹を満たした後は、ひんやり甘いスイーツや、喉を潤すドリンクでひと休みはいかがでしょうか。
台湾には、南国フルーツを贅沢に使ったスイーツから、伝統的なヘルシーデザート、そして世界中で愛されるドリンクまで、魅力的な選択肢が揃っています。
1. 贅沢の極み「マンゴーかき氷(芒果冰)」
台湾スイーツの王様といえば、夏の時期に旬を迎えるマンゴーを惜しげもなく使ったかき氷です。
ミルクなどで作った氷をふわふわに削った「雪花冰」の上に、ゴロゴロと大ぶりにカットされた完熟アップルマンゴー、濃厚なマンゴーソース、そして甘い練乳がたっぷり。
その見た目のインパクトと、口の中でとろける贅沢な味わいは、台湾を訪れたら一度は体験したい格別の美味しさです。
2. 素朴でヘルシー「豆花(トウファ)」
豆乳をふるふるとした食感に固めた、台湾の伝統的なスイーツです。
優しい甘さのシロップをベースに、タピオカや小豆、甘く煮たピーナッツ、もちもちの芋圓(タロイモ団子)など、豊富なトッピングを自由に選んで自分好みにカスタマイズできるのが魅力。
夏は冷たく、冬は温かい生姜シロップで、一年を通して楽しめるヘルシーで飽きのこないデザートです。
3. 本場の味は格別「タピオカミルクティー(珍珠奶茶)」
今や世界的な人気を誇るタピオカミルクティーですが、発祥の地・台湾で飲む一杯はやはり格別です。
香り高いお茶とミルクの絶妙なバランス、そして大粒でもちもちとした黒糖タピオカの食感は、まさに本場の味。
街の至る所にドリンクスタンドがあり、甘さや氷の量を細かく調整できるので、散策のお供に自分だけのお気に入りの一杯を見つけてみてください。
4. 濃厚なフルーツの恵み「パパイヤミルク(木瓜牛奶)」
夜市の定番ドリンクとして地元の人々に愛されているのが、パパイヤミルクです。
完熟した甘いパパイヤと新鮮な牛乳を、その場でミキサーにかけて作られるこのドリンクは、濃厚でとろりとした口当たりと、フルーツ本来の自然な甘さが特徴。砂糖や水をほとんど加えないため、栄養も満点です。
新鮮なフルーツの恵みを丸ごと味わえる、シンプルながらも満足度の高い一杯です。
台湾のエリアごとの食の特徴とおすすめグルメスポット
台湾は、都市ごとに食文化や味付けが異なり、それを知ると旅はさらに面白くなります。
ここでは主要3都市をピックアップし、それぞれの食の特徴と必食グルメが味わえるスポットをご紹介します。
1. 台北(タイペイ):最先端と伝統が融合する美食の都
特徴:
台湾中から、さらには世界中から様々な食が集まる流行の発信地。
高級レストランからB級グルメまで層が厚く、常に新しい美味しさに出会えます。
味付けはバランスが良く、誰の口にも合いやすいのが魅力です。
おすすめスポット:永康街(ヨンカンジェ)
小籠包の超有名店「鼎泰豊(ディンタイフォン)」の本店があることで知られますが、周辺には絶品の牛肉麺店「永康牛肉麺」や、マンゴーかき氷の有名店、おしゃれなカフェなどが密集するグルメ激戦区。
ここを訪れるだけで台北の「今」の美味しいものを一気に楽しめます。
2. 台南(タイナン):美食家が愛する台湾の「食の古都」
特徴:
「台湾の京都」とも呼ばれ、食文化の歴史が最も深い街。
かつて砂糖の集積地だったことから、料理全般に甘めの味付けが用いられるのが特徴です。小吃(シャオチー)と呼ばれる小皿料理が根付いており、少量ずつ様々な味をはしごして楽しむ文化があります。
おすすめスポット:度小月 担仔麺(ドゥシャオユエ ダンザイミェン)
台南発祥の「担仔麺」を味わうなら、まずは100年以上の歴史を持つ元祖のこのお店へ。
エビで出汁をとった風味豊かなスープに、肉そぼろとエビが乗った小ぶりの麺料理は、台南の食文化を象徴する一杯。奥深い味わいをぜひ本店で体験してみてください。
3. 台中(タイチュン):豪快で新しい食文化の発祥地
特徴:
タピオカミルクティー発祥の地として知られ、新しい食のトレンドが生まれる街。レストランやカフェの店舗規模が大きく、ゆったりとした空間で食事を楽しめるお店が多いのも特徴です。
巨大な夜市もあり、活気と斬新なアイデアに満ちています。
おすすめスポット:春水堂 創始店(チュンスイタン)
世界中で愛されるタピオカミルクティーは、台中のこのお店で生まれました。
「創始店」は発祥の店ならではの風格が漂い、落ち着いた雰囲気です。香り高いお茶ともちもちのタピオカが織りなす元祖の味は格別。
食事メニューも充実しており、ランチやディナーでの利用もおすすめです。
旅行日数別おすすめグルメコース
台湾の美食を効率よく、かつ存分に楽しむためのモデルコースを日程別にご紹介。
弾丸旅行でも、ゆったり滞在でも、これを参考にすれば食の満足度は格段にアップします。
【週末弾丸】台北王道グルメ制覇 1泊2日コース
短い滞在で台北の「必食」を巡るエネルギッシュなコースです。
【たっぷり満喫】台北+ノスタルジック九份 3泊4日コース
台北の食を深掘りし、少し足を延ばして人気の観光地・九份のグルメも楽しむ欲張りプランです。
知っておきたい台湾の食事マナー
台湾は日本と文化が似ている点も多いですが、食事の際にはいくつか知っておくとスマートなマナーがあります。
気持ちよく食事を楽しむために、基本的なポイントを覚えておきましょう。
1. お箸の使い方は日本とほぼ同じ。でも注意点も
お箸を使って食事をするスタイルは日本と同じです。
ただし、取り皿を持ち上げて食べるのはマナー違反とされることが多いので注意しましょう。
また、汁物の麺類をいただく際、日本では音を立ててすするのが一般的ですが、台湾ではあまり好まれません。
レンゲを使い、静かに食べることを心掛けるとより丁寧な印象になります。
2. 大皿料理はシェアするのが基本
中華圏の文化として、大皿で運ばれてきた料理は全員でシェアして食べるのが一般的です。基本的にはテーブルに置かれた「公筷(ゴングァイ)」と呼ばれる取り分け用の箸やスプーンを使って、自分の小皿に取り分けてからいただきましょう。
親しい間柄では自分の箸で取ることもありますが、観光客としては公筷を使うのが無難で衛生的です。
3. 「乾杯(ガンベイ)!」は飲み干す合図
宴会などで誰かが「乾杯!」と言ったら、それは「杯を乾かす」つまり一気飲みを意味します。
お酒に強くない場合は、無理せず一口だけ飲んでグラスを置いても問題ありません。
自分のペースで楽しみたい時は、グラスを軽く持ち上げて相手のグラスの縁にカチンと当て、「隨意(スイイー)」と言えば「好きなペースでどうぞ」という意味になり、乾杯の強要を避けることができます。
4. チップの習慣は基本的に不要
台湾には基本的にチップを渡す文化はありません。
レストランやタクシーなどで特別なサービスを受けた場合を除き、お会計の際にチップを支払う必要はないので覚えておきましょう。
ただし、一部の高級レストランでは、会計に10%程度のサービス料が既に含まれている場合があります。
まとめ
美食の宝庫・台湾の魅力あふれるグルメをご紹介しましたが、いかがでしたか?
定番の小籠包や魯肉飯から、活気あふれる夜市の屋台料理、ひんやり甘いスイーツまで、台湾には心もお腹も満たされる忘れられない味との出会いが待っています。
この記事を参考にあなただけの美食リストを作り、現地の食文化を肌で感じながら、最高のグルメ旅を満喫してくださいね。
◇経歴
国際系学部出身
◇資格
英検1級、TOEIC900点以上
◇留学経験
アメリカ・ワシントン大学に半年間留学経験あり
◇海外渡航経験
旅行と留学のみ。アメリカ、オーストラリア、シンガポール、カナダに渡航経験あり
◇自己紹介
「暗記」よりも「理解」を意識した記事作成を心がけております。海外経験がなくても、オンライン英会話を活用すれば英語は話せるようになります。私自身もそうでした。一緒に楽しみながら英語を学んでいきましょう!