
東南アジアにある、温かく活気ある大都市 バンコク
大きな都市であり、街中に魅力が詰まっている分、タイ旅行計画の際はどこに宿を取ればいいか迷ってしまいますよね。
そんな読者の方に向けて、バンコクに在住経験のある著者がバンコクのホテルに関するいろはを徹底解説します。
宿泊エリアごとの特徴や旅の目的、嗜好性に沿ったおすすめホテルや人気のホテル、ホテル宿泊の際の持ち物の注意点をご紹介しています。
バンコクの宿泊エリアとそれぞれの特徴

東京都の約70%の大きさを持つ、東南アジア屈指の大都市バンコクは、エリアごとに大きく特徴が異なるため、ホテル選びの際にはまずエリアを決めることが大切です。
このセクションでは、それぞれのエリアの特徴の周辺環境、アクセス、近くにある観光地や施設を紹介します。
エリアの特徴ごとにバンコクを分けると大きく以下の7つのエリアに分かれます。
【エリア一覧】
②サイアムエリア
③チャイナタウン
④カオサンエリア
➄リバーサイドエリア
⑥シーロムエリア
➆チャトチャックエリア
①交通アクセス抜群!スクンビットエリア
スクンビットエリアは、MRTスクンビット駅・BTSアソーク駅周辺の一帯を指すエリアです。
日本人が多く住むBTSプロムポン駅やBTSトンロー駅にも近く、日本人向けのレストラン(日本食提供・日本語表記のメニュー対応)、マッサージ店、スーパーマーケットが集まるエリアです。
高級ブティックの入るデパートやショッピングモールも立ち並んでおり、ショッピングの利便性も高いです。
バンコクを走るメインの2つの電車が交差する場所であり、交通アクセスは抜群ですが、朝や夜の車移動は渋滞にはまることが多いので要注意です。
・長期滞在をする予定の人(日本食が手に入りやすい)
・ショッピングを楽しみたい人(商業施設まで徒歩でアクセス可能)
②若者の集まる街・サイアムエリア
サイアムエリアはBTSサイアム駅周辺のエリアを指します。
広大な敷地を持つタイの名門大学チュラロンコーン大学が所在し、タイ人学生たちの遊び場としても大変人気のエリアです。
スクンビットエリア同様にハイブランドの入るデパートのほか、観光客に人気のショッピングモール「セントラルワールド」も徒歩圏内です。
また、「バンコクの原宿」とも称されるバンコク唯一の歩行者天国があります。
バンコクのほかのエリアへのアクセス性もよいですが、①スクンビットエリアと同様に朝夕の渋滞には気を付けてください。
・タイの若者文化を感じたい人(学生向けの洋服屋さんや雑貨屋さんが多くある)
・ショッピングを楽しみたい人(人気商業施設が立ち並ぶ)
③ザ・アジアな雰囲気が楽しめる・チャイナタウンエリア
チャイナタウンエリアはMRTブルーラインのワットマンゴン駅周辺のエリアを指します。
その名の通り、華人系のコミュニティの中心地であり、昼間は服飾の問屋街が大賑わい、夕方にかけてはストリートフードが楽しめるにぎやかなまちです。
交通アクセスも良好ですが、人が多いため、特に夕方から夜の時間帯は大きなスーツケースを持って移動するのは大変かもしれません。
・にぎやかなアジアの雰囲気を楽しみたい人(1日中人がたくさんいる)
➃バックパッカーの集まる・カオサンエリア
バックパッカーの聖地としても有名なカオサンエリアは、MRTブルーライン・サムヨット駅から徒歩30分ほどの場所にあります。
交通アクセスは若干不便ですが、カオサンエリアの宿はどこも安価で泊まることができるのが特徴。
ゲストハウスが多いので、世界中の旅人たちと情報交換しながら楽しめるのもよいですね。
・旅先で出会った人たちとの交流を楽しみたい人
・できるだけ安価なゲストハウスを探している人
➄ゆったりとした水辺の高級ホテル・リバーサイドエリア
直前に紹介したカオサンエリアと変わり、ゆったりとしたリバーサイドで高級ホテルでラグジュアリーな体験をしたい人におすすめなのがリバーサイドエリア。
BTSサパーンタクシン駅周辺にホテルが集まっています。
ホテルによっては有名な観光地まで、宿泊者限定の無料のウォータータクシーを提供している場所もあります。
・予算に余裕があり、ゆったりとしたバンコクを楽しみたい人
・ホテルでのラグジュアリー体験(スパやアフタヌーンティー)をメインにした滞在を楽しみたい人
初めてのバンコク旅行におすすめな⑥シーロムエリア
交通アクセスのよいシーロムエリアは初めてバンコクを旅する人に人気のエリアです。
オフィス街ではありますが、シーロム通り沿いに屋台も並び、ほどよくバンコクの雰囲気を楽しむことができます。最寄り駅はBTSサラディン駅・サトーン駅・チョンノンシー駅、MRTブルーライン・シーロム駅周辺です。
・バンコク旅行がはじめてで、少しずつバンコクの雰囲気を楽しみたい人
・公共交通機関をメインの移動手段にしたいと考えている人
空港にも近い・➆チャトチャックエリア
BTSモチット駅とMRTブルーライン・チャトチャックパーク駅が最寄りのチャトチャックエリアは、チャトチャックマーケット訪問を考えている人におすすめです。
たくさんお土産を買ってもすぐホテルに戻ることができますよ。
何よりこのエリアはLCCの発着空港であるドンムアン国際空港まで車で20分で行けるので、帰国直前にチャトチャックマーケットを旅程に組み込むのをおすすめします。
・LCC利用予定の方
・チャトチャックマーケットでタイらしいお土産をたくさん買いたいと考えている方
【カテゴリ・目的別】バンコクのおすすめホテル
バンコクは比較的お得に楽しめる旅行先として知られていますが、ホテルの価格帯は300バーツ(≒1500円)程度から、日本円で10万円を超えるものまで幅が広いです。
先ほど紹介した立地だけでなく、客室の広さ、バスルームの充実度(バスタブ付かどうか)、朝食の有無、プールの有無などで料金は大きく変わります。
ここからは、旅のカテゴリや目的別にバンコク市内のおすすめホテルを紹介します。
高級ホテル
バンコク随一の高級ホテルとして有名なのは、バンコクで初めての西洋式ホテルである「マンダリンオリエンタル・バンコク」。
チャオプラヤリバーサイドにたたずむ風格のある5つ星ホテルです。もちろん接客サービスは世界最高ランク。レストランやスパなど館内施設も大変充実しています。
特に人気の施設は、オリエンタルスパ。美しいインテリアに囲まれて最高級のトリートメントを受けることができます。
スパの建物は、チャオプラヤ川の対岸にあるタイの伝統建築の特徴・チーク材でできています。水上都市という歴史を持つバンコクの地で、雄大な川を渡りスパにアクセスする体験も旅の思い出になります。
立地が便利なホテル
バンコクの移動ではBTSやMRTなどの電車が大変便利です。
紹介する日系ホテル「西鉄ホテル クルーム バンコク シーロム」は駅から徒歩5分の場所に位置しており、バンコク市内どこに行くにもとても便利なロケーションにあります。
日系ホテルであるため、もちろん日本語対応が可能なスタッフもいます。館内はまさに日本のビジネスホテルそのもので、気が張り詰めがちな旅先でもゆっくりと休むことができるのが嬉しいポイントです。
朝食バイキングのメニューも充実しており、日本食はもちろん、洋食もタイ料理も楽しむことができます。1泊料金は約1万円です。
リーズナブルなホテル
■ お安く泊まれるホテル
リーズナブルでかつバンコクの古き良きショップハウスの雰囲気を感じることができるホテル「カーチャベット ヘリテイジ ホテル」を紹介します。
MRTブルーライン・サムヨット駅から徒歩1分の場所にあり、なんと1泊4,000円から泊まれるホテルです。
客室はこじんまりとした清潔なお部屋で、面積は広くないものの、1階にあるアートギャラリー兼カフェでゆっくりとくつろぐことができます。
サムヨット駅周辺は歴史や文化好きにはたまらない観光スポットがたくさんあるので、徒歩で移動できるのもおすすめポイントの一つです。
■ バックパッカーに人気のゲストハウス
カオサン通りでバックパッカーたちと朝まで盛り上がりたい!できるだけ宿泊費用を抑えたい!そんな方におすすめなのが「カオサン ソーシャル カプセル ホステル」です。
1泊の料金は何と2,000円台からあります。
ドミトリータイプのお部屋ですが、各ベットがカプセルホテルのような構造になっているので、プライバシーが気になる人やゲストハウス初心者にも嬉しいつくりです。
屋上にあるバー、広くて清潔なシャワールームなどが高評価のポイントともなっています。
バンコクでホテルに滞在する際の注意点
快適に楽しめる旅行先として人気のバンコクですが、やはり日本とは違う海外の土地。ホテル選びの際には気を付けておきたいポイントがいくつかあります。
①レビューは必ず確認する!
ホテルの予約サイトで見て魅力的な写真に思えても、実際の宿泊者の声を見ると、残念なポイントが見つかることも…。
特に格安ホテルは要注意です。
手間がかかってしまいますが、めぼしい宿を見つけたら、グーグルマップで評価を確認するのも大切なポイントです。
②言語が不安なら日本語対応のホテルを選ぼう!!
チェックインやチェックアウト、何かあったときのトラブル時のコミュニケーションに不安がある場合は、できるだけ日系のホテルや日本語対応ができるスタッフのいるホテルを選びましょう。
Google翻訳やAIが便利な時代ですが、直接スムーズに会話ができる人がいる環境を選ぶのも大切です。
③設備のチェックは忘れずに!!
お土産をたくさん買って帰るには荷物をできるだけ減らすことが大事。
お部屋についているアメニティや設備はしっかりと確認しましょう。
例えば、WiFiの有無、ドライヤー、パジャマは意外とついていないホテルもあります。
まとめ
今回は、バンコクのエリアの特徴や旅の目的ごとのホテルの選び方のポイントを徹底解説しました。
旅のスタイルごとにおすすめのホテルも紹介しているので是非参考にしてみてくださいね。
特に、最後のセクションで紹介したホテル選びの注意点はバンコクで何度も宿泊をした著者が常に大切にしているポイントです。
快適なホテルを選ぶことで、旅の満足度はぐっと上がります。
素敵なバンコク旅行になりますように!
①経歴
日本の公立中高を卒業後、理系の大学に進学。
現在は、タイの大学院に留学しています。
②資格
・TOEIC 805点
・IETLS Academic 6.0
③留学経験
・オーストラリア(2週間)→中学3年次にホームステイ
・タイ(1年)→修士課程に在学中
④海外渡航経験
長期でのんびりと滞在する旅行スタイルが好きで、シンガポール(1か月)、タイ(1年)、アメリカ(1か月)に滞在。
ほかにも、マレーシア、カナダ、オーストラリア、韓国、台湾、香港などを旅行しました。
⑤自己紹介
これまで長期の語学留学経験はなく、日本の公立中高に通いながら、ほぼ独学で英語を学んできました。英語を使うことで、世界中の最新の研究やデザインに触れる機会が増え、自分の視野が大きく広がったと感じています。特に東南アジアの都市が好きで、現在はタイの大学院で学んでいます。この経験を活かしながら、多くの方に英語を学ぶ楽しさや魅力を伝えていけたらと思っています。