上海の「豫園(よえん)」とは?アクセスや観光プラン、周囲のスポット・お店もご紹介!

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中国・上海を代表する観光スポット、「豫園(よえん)」

16世紀の明時代に築かれた歴史ある庭園で、伝統的な中国建築の美しさを堪能できます。

この記事では、そんな豫園の魅力や歴史的背景を詳しくご紹介。

さらに、隣接する豫園商城(ユィユアンシャンチェン)で楽しめる上海グルメなどもお伝えします。

ぜひこの記事を参考に、上海旅行の計画を立ててみてください。

豫園(よえん)の基本情報

明時代の建築様式と庭園を楽しめる豫園は、上海を訪れるなら絶対に外せないスポットです。

また、豫園に隣接する豫園商城では、上海グルメや土産物探しもできるので、さまざまな体験を一度に満喫できる場所となっています。

まずは、そんな豫園の基本情報をお伝えします。

場所 中国上海市黄浦区豫园老街279号
開園時間 9時~16:30
(時期によって変更あり)
入場料 オンシーズン(4~6月、9~11月):40元(約850円)
オフシーズン(7~8月、12~3月):30元(約640円)
休園日 毎週月曜日(祝日を除く)
(春節などの大型連休には営業日が変更される場合あり)
チケット購入方法 ・現地購入(豫園の南門と北門で購入可。パスポートの提示が必要な場合あり)
・オンライン購入(引き換え不要)

豫園自体はそれほど大きな面積ではないため、急いで回れば30分で見ることもできますが、芸術品のように細やかな細工が施された建築物は、つい見入ってしまうほどの美しさです。

お時間があれば、ぜひじっくりと時間をかけて巡ってみてください。

※最新の情報は豫園(よえん)公式サイトなどでご確認ください。

豫園(よえん)へのアクセス

豫園は上海の中心部の黄浦区にあり、観光客にとってはアクセスしやすい立地です。

地下鉄、タクシー、バスでアクセスできます。

地下鉄 地下鉄10号線又は14号線「豫園駅」にて下車。
7番出口から出ると、豫園商城の入り口となる城門が見える
タクシー 我要去豫园。(Wǒ yào qù Yùyuán.)「豫園に行きたいです。」と伝えればOK。
バス 932路線「城隍廟」バス停下車。

おすすめは地下鉄利用です。

豫園は「豫園駅」を出てすぐなので、わかりやすいです。

荷物が多かったり、地下鉄利用が不安だったりする方はタクシーも良いですが、ボッタクリに遭わないように、事前に運賃の目安を確認しておくと良いでしょう。

最もリーズナブルなのはバスですが、上級者向けです。ローカルな気分を味わいたい方向けです。

豫園(よえん)の歴史的背景

豫園(よえん)の名前の由来は「豫悦老親(老いた両親を喜ばせる)」とされています。

16世紀の明時代に、上海出身の役人、潘允瑞が、かつて刑部尚書(法務大臣)を務めた父親への孝行のために、築園されたといわれています。

1559年に建設が始まり、18年かけて完成したとか。ただし、完成時には父親はすでに亡くなっていたそうです。

清時代に、潘家の衰退とともに一時は荒廃した豫園ですが、18世紀に上海の有力者達が再建に乗り出し、修復されました。

その後、豫園周辺は、従来からあった城隍廟の門前市と一体化して、商業地区として発展していきます。1956年に西園の約半分が庭園として改修されて現在の豫園となり、その他の部分が豫園商城となりました。

豫園(よえん)の魅力・見どころ

豫園は建物と池や岩が見事に調和した、中国江南を代表する庭園です。

園内には40以上の見どころがありますが、ここでは豫園観光でぜひ行っていただきたいスポットをご紹介します。見学する時間があまりない方は参考にしてみてください。

龍壁(りゅうへき)

豫園には大小の楼閣がありますが、それぞれを分けているのが、龍壁です。

龍壁とは、一匹の龍が波打つような姿をそのまま彫刻にした屏のこと。中国伝統の装飾壁のひとつです。

龍は中国文化の中で力強さや権威の象徴であるため、皇帝以外は使ってはいけないとされる生き物でした。そのため、皇帝が使用する龍の指は5本であるのに対して、龍壁の龍の指は3本になっており、格下げの龍とされています。

躍動感のある龍は訪れる人の目を引き付ける存在です。

玉玲瓏(ぎょくれいろう)

玉華堂の正面にある池の奥には、ユニークな形の石があります。

中央にある、小さな穴の開いた石が玉玲瓏です。

高さは約3m。中国の江蘇省にある太湖周辺で採れた石で、江南三大名石のひとつに数えられる名石です。

石の上から水を注ぐとすべての穴から水が流れ、また石の下から香をたくとすべての穴から煙が出るといった光景が見られるそうです。

点春堂(てんしゅんどう)

点春堂は赤い柱と金色の装飾が美しい伝統的な芝居小屋です。

堂の前にある「打唱台」という小さな舞台には、邪気を払う意味を持つ彫刻で装飾されています。

芝居小屋は祝祭の際に人が集まり宴を楽しむ場所であるため、今でも一日2回、京劇(中国の伝統的な舞台芸術)の無料パフォーマンスが行われています。

豫園(よえん)とあわせて行きたい周辺スポット


豫園の美しい庭園を楽しんだ後は、ぜひ周辺スポットにも足を延ばしてみましょう。

ここでは、豫園商城(ユィユアンシャンチェン)、上海老街(シャンハイラオジエ)、外灘(バンド)の3つのスポットをご紹介します。上海グルメを満喫でき、お土産物探しにもおすすめです。

豫園商城(ユィユアンシャンチェン)

豫園庭園を囲むように広がる豫園商城は、いつもたくさんの観光客で賑わう門前町。

朱塗りの楼閣がずらりと立ち並び、細い路地には赤い提灯が飾られており、まるでタイムスリップしたような気分になれます。

建物の中にレストランやカフェ、お土産物屋などが入っており、上海文化とグルメを気軽に楽しめます。

豫園商城で食べたい人気グルメ

・職人手作りの「南翔饅頭店」(ナンシャンマントウディエン)の小籠包

・エリザベス女王も訪れた上海料理の老舗「緑波廊酒楼」(ルーボーランジウロウ)の上海料理

・上海最古の茶館「湖心亭」(フーシンティン)の中国茶など。

特に、南翔饅頭店はリーズナブルに上海グルメを楽しめるのでおすすめです。

創業100年の老舗が作る小籠包は、ぜひ食べていただきたい逸品。皮が薄く、噛むと熱々スープがジュワッと溢れ出します。

1階がテイクアウト専門、2階は食券式の食堂、3階がオーダー制の食堂になっています。有名店なので、1時間待ちも珍しくありませんが、2階の食堂は朝7時から開いているので、豫園観光前に立ち寄ってゆっくり食べても良いですね。

おすすめのお土産

「上海五香豆商店」(シャンハイウーシャンドウシアンディエン)の香辛料で味付けしたソラマメ

「沸氏香本鋪」のお香

ちなみに、豫園商城は夕暮れ時からライトアップされます。

朱塗りの建物が光り輝く様子はとても幻想的です。日中ほどの混雑はなくゆったりと回れるのもポイントです。

ロマンチックな雰囲気を味わいたいなら、夜の豫園商城にも行ってみてください。豫園商城にある九曲橋が映えスポットです。写真撮影におすすめです。

上海老街(シャンハイラオジエ)

豫園商城の南出口から東西に延びるエリアが「上海老街」

豫園商城とはまた少し違った雰囲気のエリアです。

ぜひ行っていただきたいのが、豫園商城の南出口すぐにある「上海城隍廟」(シャンハイチォンフアンミャオ)。

およそ600年の歴史を持つ道教の寺院です。この寺院には、漢の将軍、霍光などが本尊として祀られており、地元の方から篤い信仰を集めており、パワースポットとしても知られています。

外灘(バンド)

豫園から徒歩約20分の距離にあるのが外灘です。

黄浦江沿いの散策路で、歴史的な欧風建築と近代的な高層ビル群が調和した風景を楽しめます。

外灘は中国語では「ワイタン」と言いますが、築堤・埠頭を意味するバンド(The bund)も使われています。

カルティエなどの大型旗艦店のほか、レトロな雰囲気を楽しめるバーやレストランもあります。

特におすすめなのが外灘から見る夜景です。18時になると、世界4位の高さを誇る上海タワーや近代的なビルが一斉にライトアップされます。それまでの景観が一気に変わり、幻想的な雰囲気に。

多くの観光客がこの夜景を見るためにやってくるほどの素晴らしさです。

黄浦江沿いの遊歩道から見ることができますので、ぜひ夕方には外灘まで足を延ばしてみてください。

豫園(よえん)に行く際のポイント・注意点

最後に豫園に行く際の注意点等をお伝えします。

1. 混雑を避けるなら、午前中の早い時間か夕方に訪問を。

豫園は人気の観光スポットなので、土日祝日はもちろん、平日も混んでいます。ゆっくりと見たいのであれば、午前中の早い時間か夕方の時間がおすすめです。

2. より深く知りたいならガイドや音声案内の利用がおすすめ。

豫園にはガイドや音声案内サービスがあります。庭園の細かな彫刻や由来、配置などが持つ意味を丁寧に教えてくれるので、より深く豫園を知りたいのであればこれらのサービスを使ってみましょう。

3. 電子決済アプリの利用がおすすめ

豫園商城のお店や屋台では、クレジットカードが使えないところもあります。

中国では電子決済が一般的な支払方法となってきているため、支付宝(アリペイ)や微信支付(WeChat Pay)などを利用すると良いでしょう。

4. 客引きに注意

豫園周辺は観光客が多いため、客引きも多いです。特に豫園商城エリアでは強引に商品を勧めたり、法外な値段を請求したりするケースも…。強引だなと感じたときは毅然とした態度で断ったり、購入時には値段を事前に確認したりするなどの対応を取りましょう。

まとめ

この記事では、中国・上海を代表する観光スポット「豫園」へのアクセス方法や魅力、周辺のスポットをご紹介しました。

明時代の美しい庭園や建造物を見れば、中国の歴史と伝統を感じることができますし、隣接する豫園商城では上海グルメやお土産を楽しめます。

ぜひ歴史と文化が息づく豫園で、素敵な上海体験を味わってみてください!

 

 

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