
ネイティブキャンプのコラムをご覧のみなさんこんにちは!
今回もネイティブキャンプのコラムでは、海外旅行好きの方、これから海外旅行を予定している方のために、現地の基本情報や魅力、おすすめのスポットを紹介していきます。
ズバリ、今回特集していくのは、
スペインにあるアルハンブラ宮殿についてです!
「アルハンブラの思い出」という有名なギター曲のように、異国情緒あふれる、荘厳でありながらもどこかノスタルジックな雰囲気を放つアルハンブラ宮殿。
アルハンブラ宮殿は、スペインを訪れた際はぜひ訪れておきたい観光スポットです。
このコラムでは、アルハンブラ宮殿の歴史から紐解き、旅行のベストシーズンなどを含めた基本情報を確認していきましょう。
さらに、アルハンブラ宮殿までのアクセスの仕方も解説します。
アルハンブラ宮殿の魅力は語り尽くせないほどたくさんありますが、このコラムではその中でも厳選したものを紹介していきます。
また、実際に宮殿を訪れる際のチケットの購入方法、見学ルートと所要時間の目安もお伝えしていきます。
- アルハンブラ宮殿の基本情報とベストシーズン
- アルハンブラ宮殿までの行き方
- 長い歴史を持つアルハンブラ宮殿
- アルハンブラ宮殿の魅力・見どころ
- アルハンブラ宮殿のチケット予約方法
- アルハンブラ宮殿の見学ルートと所要時間の目安
- まとめ
アルハンブラ宮殿の基本情報とベストシーズン
スペインのグラナダという地方にあるアルハンブラ宮殿。
スペインがイスラーム勢力に支配されていた時代の繁栄の象徴であり、その建物を見れば異国情緒あふれる雰囲気に圧倒されます。
もちろん、世界遺産に登録されています。
まずは、アルハンブラ宮殿の基本情報とベストシーズンを紐解いていきましょう。
アルハンブラ宮殿の基本情報
スペイン南部、情熱的なアンダルシア州に位置する都市、グラナダ。
世界中から毎年多くの観光客が訪れるこの魅力的な州の中でも、最も輝きを放つ宝石こそが「アルハンブラ宮殿」です。
グラナダの歴史を遡ると、およそ1300年前から約500年間にわたり、イベリア半島で栄えたイスラム勢力によって統治されていた時代があります。
しかし、1492年、キリスト教徒たちによる国土回復運動、いわゆる「レコンキスタ」によってイスラム勢力は衰え、ついに陥落を迎えることになります。
この歴史的な大転換を経験したグラナダの街は、その後スペイン全土を支配したキリスト教の文化を再び受け入れました。
そのため、街には荘厳なキリスト教の建築と、繊細かつ壮麗なイスラーム風の建物が奇跡的に混在しています。
アルハンブラ宮殿は、まさにこの激動の歴史の証人であり、異なる文化が織りなす美の極致を今に伝えているのです!
アルハンブラ宮殿のベストシーズン
アルハンブラ宮殿を訪れるべきベストシーズンは、9〜11月と言われています。
平均気温が25度ととても過ごしやすい時期です。
さらに、アルハンブラ宮殿は実は紅葉を楽しむことができるスポットとしても有名なんです!
この時期に訪れれば、荘厳な宮殿と美しい紅葉を同時に楽しむことができますよ!
アルハンブラ宮殿までの行き方

このセクションでは、実際にアルハンブラ宮殿を訪れる予定のある方のために、アクセス方法を解説していきます。
スペインのグラナダ市内のヌエバ広場からアルハンブラ宮殿まで行くには、徒歩、バス、タクシーの三つの方法があります。
徒歩の場合、所要時間は約30分です。
歩きながら街の雰囲気を味わいたい方や、体力に自信のある方にはおすすめの方法です。
ゴメレス坂経由か、チノス坂経由どちらの行き方でも問題ありませんが、両者ともに上り坂が続きます。
履いていく靴はスニーカーなどの歩きやすい靴にすることをおすすめします。
バスを利用する場合、Plaza Isabel La Catolica 4 (イサベル広場4)というバス停からC30もしくはC32のバスに乗りましょう。
そこから、Auditorio Manuel de Falaというバス停で一度下車、そこから4分ほど歩いてCarmen de los Martines というバス停まで行きましょう。
バスに乗ったらAlhambra -Generalife 2 (アルハンブラ ヘネラリフェ2)というバス停で降車しましょう。
メインエントランスまで徒歩3分です。
グラナダ市内のバス代は比較的安く済むので、交通費を抑えたい人におすすめです。
タクシーを利用したい方は、ヌエバ広場からアルハンブラ宮殿までタクシーで直行で行くことができます。
所要時間は約10分で、5~8ユーロです。
長い歴史を持つアルハンブラ宮殿
先ほどお伝えした通り、アルハンブラ宮殿のあるグラナダという地域は非常に長い歴史を持つ地域です。
そんな地域に建てられたアルハンブラ宮殿の歴史も奥深いものがあります。
まず、アルハンブラ宮殿の建設が開始されたのは13世紀前半です。
当時、スペインにあるイスラーム勢力の拠点であったセビーリャとコルドバがレコンキスタ運動によって陥落し、イスラーム勢力がだんだんと衰えている時代でした。
そんな中で、ナスル朝の初代王であるムハンマド1世はグラナダ王国を建設、アルハンブラ宮殿の建設もスタートさせました。
その後も建築や改築は続き、完全にアルハンブラ宮殿が完成したのは14世紀後半と言われています。
しかし、ナスル朝の繁栄は長くは続きませんでした。
15世紀に入るとレコンキスタ運動がグラナダまでもを陥落させ、イスラーム勢力は撤退となります。
これにより、アルハンブラ宮殿はキリスト教へ受け渡すこととなりました。
アルハンブラ宮殿の魅力・見どころ
続いて、アルハンブラ宮殿内の見どころを具体的にピックアップして紹介していきます!
訪れた際にはぜひチェックしてみてくださいね。
ナスル朝宮殿
アルハンブラ宮殿の核であり「宮殿の魂」とも称されるのが「ナスル朝宮殿」です。
イスラム建築の技術と美意識が、これ以上ないほどに注ぎ込まれた傑作であり「王が魔法を使って建設したのではないか」と語り継がれるほどの圧倒的な美しさを誇ります。
天井や壁、柱の細部に施された、息をのむほど繊細で美しい装飾は、もはや芸術の粋を超えています。
駆け足で通り過ぎるのではなく、ぜひ時間をかけて、その一つ一つをじっくりと、ゆっくりと目に焼き付けてください。
特に有名なのは「ライオンの中庭」です。
中央には12頭のライオンがシンボルとして配置されており、その構造はイスラム教の聖典であるコーランに描かれる「天国のイメージ」を具現化したものだと言われています。
水と緑が織りなす静謐な空間で、当時の王族が夢見た楽園を感じてみましょう!
そして、宮殿内で最も古い建造物の一つである二姉妹の間も必見です。
ここで最も注目すべきは、八角形のドームを形成するムカルナス(モカラベ)様式の天井です。
星や花をモチーフとした装飾が、何千もの鍾乳石(スタラクタイト)のような小さなパーツで丁寧に組み上げられ、磨き上げられています。
その精巧さは、まるで天空の芸術品のようです。
さらに、この間の壁を飾るアラビア語のカリグラフィー(書道)も、天井の装飾に決して引けを取らないほどの優雅な美しさで、訪れる者を魅了し続けています。
アルハンブラ宮殿のチケット予約方法
ここからは、アルハンブラ宮殿に入場するために必要なチケットの予約方法を解説していきたいと思います。
アルハンブラ宮殿に行くことを予定している方は事前にチケットを予約しておくことを強くおすすめします。
特に観光シーズンの場合、当日ではチケットが売り切れていたり、買うまでに時間がかかってしまうためです。
その他のエリアはチケットに記された見学時間内であれば特別な時間制限はないということです。
個人見学の場合、一人10枚まで購入が可能です。
チケットにはナスル朝宮殿への入場可能時間が書かれています。
この時間内に入場しなかった場合、ナスル朝宮殿の見学は不可能です。
また、チケットの払い戻しもできません。
12歳未満の子供はチケットは無料です。
ただし、保護者同伴、もしくはチケット保持者と一緒に入場して無料入場チケットを申請しましょう。
事前にチケットを購入するためにはインターネットでの購入がおすすめです。
入場チケット一枚ごとに手数料がかかるので注意しましょう。
また、事前に購入したチケットの払い戻しはできません。
アルハンブラ宮殿の見学ルートと所要時間の目安
最後に、アルハンブラ宮殿のおすすめ見学ルートとその所要時間について解説していきたいと思います!
ここでは最も定番で楽しめると言われるコースを紹介します。
まずは入場制限のかかるナスル朝宮殿の見学からおすすめします。
入場チケットに入場可能時間が記載されているため、それに従って入場しましょう。
その後、徒歩5分ほどで9世紀に建設された軍事要塞であるアルカサバに到着します。
頂上から大パノラマを体感しましょう!
さらに5分ほど歩くと、カルロス5世宮殿に着きます。
この宮殿には、当時最新だったルネサンス様式の建築が施されています。
アーチの回廊のエレガントさに目を奪われるでしょう。
その後は、パルタル宮殿に行ってみましょう。
こちらは、ポルトガル王国が最盛期だった時に建てられた宮殿です。
貴婦人の塔と呼ばれる緑に囲まれたスポットでゆったりとした時間を過ごすのもいいですね。
こちらの定番コースにかかる所要時間はおよそ3〜5時間となっています。
まとめ
このコラムではここまで、スペインのアンダルシア州、グラナダという地域に位置する世界遺産、アルハンブラ宮殿について詳しく解説してきました。
いかがでしたでしょうか?
スペインを訪れたら、首都のマドリードや大都市バルセロナであるだけでなく、イスラム勢力の雰囲気が残るアンダルシア地方にもぜひ足を伸ばしてみてください。
きっと、バルセロナやマドリードとはまた異なるスペインの魅力に気づくことができるはずです!
今回紹介したアルハンブラ宮殿のモデルコースやチケットの購入方法などはぜひ、訪れる際の参考にしてみてくださいね。
◇経歴
大学時代に、外国語がどのように学ばれるのかについて興味を持ち、日本の大学院で第二言語習得論•応用言語学の研究に励む。
修了後はインターナショナルスクールの先生や、小学生オンライングループ英会話のバイリンガル講師、日本の文化を海外に広める音楽スクールで活躍中。
◇資格
IELTS Academic module 6.5
(speaking 6.5 reading 7.0 listening 6.5 writing 6.0)
◇留学経験
高校時代、春休み中にニューヨークにある姉妹校のタウンゼント•ハリス高校へ研修に参加。
その後大学時代にニュージーランドに一学期間の留学を経験。語学学校に通ったのち、主に応用言語学を中心に学ぶ。
◇海外渡航経験
つい数ヶ月前、高校ぶりに訪れたニューヨークの空港でみつけたストリートピアノ。
つい弾きたくなりニューヨーク出身の作曲家ジョージ•ガーシュインの「ラプソディーインブルー」を弾いたら、メキシコのカンクン行きの搭乗を待っていた皆さんから盛大な拍手を貰いました!とてもいい思い出です。
◇自己紹介
これまでの海外経験や、日本で出会った留学生たちとの交流から、英語をはじめとした外国語を使うことで、私たちの視野や価値観はどんどん広がっていくと確信しています!
英語が好き!と言う気持ちを大切に、英語を学び続けられる燈を見つけられるよう行動すると、英語学習が楽しくなります!