
ハワイ行きの航空券やホテルを手配しあとは旅行に行くだけ!その前に、押さえておきたいのが、ダニエルKイノウエ国際空港の攻略です。2017年4月まではホノルル国際空港という名称でしたので、現在でも日本ではホノルル空港と呼ぶ方が一般的かもしれませんね。
初めてハワイに行く方にとって、どのターミナルに着くのか、入国審査は難しくないのかなど、不安に感じる点は多いものです。
本記事では、基本情報からターミナルの違い、入国審査の流れ、ワイキキ市内までのアクセス、空港内の便利スポットまでを整理し、ハワイ旅行前の不安を安心へ変える実用ガイドをお届けします。
- ダニエルKイノウエ国際空港の基本情報
- ダニエルKイノウエ国際空港の主なターミナル
- ダニエルKイノウエ国際空港の入国の流れ
- ダニエルKイノウエ国際空港から市内までのアクセス方法
- ダニエルKイノウエ国際空港の便利・おすすめスポット
- まとめ
ダニエルKイノウエ国際空港の基本情報
ハワイ・オアフ島のホノルルに位置する「ダニエル・K・イノウエ国際空港(空港コード:HNL)」は、日本からの直行便が数多く到着するハワイの玄関口です。冒頭でも触れましたが、2017年に改名されるまではホノルル国際空港として知られ、日本人旅行者にとって最も馴染みのある海外空港の一つとなっています。広いコンコースとガーデンが特徴で、南国の風を感じる開放的な設計が旅の始まりを彩ります。
空港内には無料Wi-Fi、両替所、ATM、免税店、各種レストラン、案内カウンター、また日本のクレジットカードでも使えることが多いラウンジが整備され、ファミリー向けの設備やバリアフリー動線も充実しています。
旧ホノルル国際空港との違いと改名の背景
改名はハワイ州出身でアメリカ初の日系人連邦上院議員であったダニエル・K・イノウエ氏の功績を称える目的で行われました。名称が変わっても機能や場所が大きく変化したわけではなく、旅行者の導線は従来のホノルル空港と概ね同様です。実際、空港を調べる際は、「ホノルル空港」や「HNL」と併記すると情報が見つかりやすく、旅行計画の精度も上がります。
空港コードHNL・所在地・時差の基礎知識
HNLはホノルル(Honolulu)の略で、ワイキキ中心部からは車でおよそ20〜30分の距離にあります。日本との時差はマイナス19時間でサマータイムはありません。東京(羽田・成田)発は大体日本の夜に出発し、ハワイの午前中に着くことが多いです。ホテルのチェックインまで時間が空く場合は、ワイキキ市内に向かうだけではなく、空港のカフェやガーデン、ラウンジを活用するだけでも快適に過ごせます。
ダニエルKイノウエ国際空港の主なターミナル
日本各地からANA(全日本空輸)、JAL(日本航空)、ハワイアン航空、デルタ航空などのFSC(フルサービスキャリア)だけではなく、LCC(ローコストキャリア)のZIPAIRなども直行便が運航しております。到着ロビー付近には、レンタカー、タクシー、シャトルバス、TheBusが集約され、ワイキキやアラモアナ方面への移動がスムーズです。
ダニエルKイノウエ国際空港は大きく第1〜第3ターミナルに分かれており、国際線の発着は主に第2ターミナル、ハワイ諸島間の移動は第1ターミナルが中心で、チャーターや一部便が第3ターミナルを使用します。
第1ターミナル:ハワイ諸島間の拠点(インターアイランド)
第1ターミナルはハワイアン航空を中心とした島間(インターアイランド)路線の発着ターミナルです。(※日本発のハワイアン航空は第2ターミナルに到着します。)
ハワイ島のコナやヒロ、マウイ島、カウアイ島などへのフライトが集まり、同日乗り継ぎにも便利です。保安検査場は時間帯によっては混雑するため、ピーク時は余裕をもって移動すると安心です。
第2ターミナル:日本発着・主要キャリアの中心(国際線)
第2ターミナルは国際線と一部国内線のハブで、ANA・JAL・ハワイアン航空・アメリカ系キャリアが利用します。出入国審査や税関、免税店、主要ラウンジの多くがここに集約され、ショッピングや食事の選択肢が豊富です。到着動線は案内サインがわかりやすく、初めてでも「Baggage Claim」⇒「Customs」⇒「Arrivals」の順で進めば迷いにくい構成になっています。
第3ターミナル:コンパクトな玄関口(チャーター・一部便)
第3ターミナルは規模が小さく、チャーターや一部の国内線が発着します。利用頻度は高くありませんが、モクレレ航空でハワイ島やマウイ島に行く際に利用します。
ターミナル間の移動方法
それなりに広い空港ですが、各ターミナル間はWiki Wikiシャトルと呼ばれる空港内無料連絡バスの運行もされているため、乗り継ぎ時の移動は想像よりスムーズです。国際線到着後にインターアイランドへ乗り継ぐ場合は、係員の案内に従って第1ターミナル方面へ行ってください。
ダニエルKイノウエ国際空港の入国の流れ

到着後は入国審査、手荷物受け取り、税関の順で進みます。
観光や短期商用での渡航時はESTA(電子渡航認証)の事前申請が基本です。パスポートの有効期限、渡航先住所、帰国便情報などを手元に用意し、オンラインで申請を済ませておくと入国がスムーズに進みます。並んでいるときにスマートフォンの画面保存や印刷を用意しておくと、いざというとき確認が容易です。
入国審査(IMMIGRATION)から手荷物受け取りまで
入国審査の列に並びますが、観光客と、ハワイ在住者が帰国した際に並ぶレーンは異なりますので注意しましょう。
入国審査では滞在目的や日数を簡潔に答えて、指紋採取と顔写真撮影を行います。
なお、2021年より簡易到着プログラムが導入され指紋採取が無い場合もあります。
また、以前はパスポートにスタンプが押されておりましたが、現在では入国手続きの簡素化のためスタンプ捺印は省略されることが多いです。
審査を終えたら手荷物受取所(Baggage Claim)へ進みます。ターンテーブル上部のモニターで自分の便名を確認し、スーツケースを受け取りましょう。
MPC(モバイル・パスポート・コントロール)のススメ
MPCはアメリカの入国手続きを短縮できるモバイルアプリです。ダニエルKイノウエ国際空港でも導入されています。以前は、アメリカ市民や永住権保持者だけが対象でしたが、ESTAの再申請者(期間内にアメリカに行くのが2回目以降の方)も対象となりました。
アプリを事前にダウンロードし、パスポート情報と入国内容を入力すれば、MPC専用レーンを利用することができますので、入国審査の長い行列に並ぶ手間が無くなります。
さらに、2025年8月からはアメリカ市民限定でEPPと呼ばれる顔認証技術を活用した入国システムも導入されており、今後はさらに入国審査にかかる時間が短縮されていく予定です。
税関(Customs)と到着ロビーの動線
税関では申告の有無でレーンが分かれます。申告が不要であれば「Nothing to Declare」へ、必要な場合は「Declare」へ進みましょう。通過後は到着ロビーに出ます。ここからタクシー、シャトルバス、TheBus、レンタカー送迎の乗り場にアクセス可能です。両替やSIM、Wi-Fi端末の受け取り等がある場合もこのエリアで完結します。
子連れ・シニアにも優しい空港
ベビーカーや車いすを押したまま進めるスロープやエレベーター、ファミリートイレなどのバリアフリーが多く点在し、子連れやシニアの移動をサポートします。午前中の到着便が集中する時間帯は列が伸びやすいため、荷物は身軽にまとめ、必要に応じて空港カートを活用すると負担が軽くなります。
ダニエルKイノウエ国際空港から市内までのアクセス方法
ワイキキまでの距離は約13km。目的や人数、荷物の量、到着時間帯に応じて移動手段を選ぶとストレスが少なくなります。
タクシー:ドアtoドアでスムーズに移動
最も手軽で、ホテル名と住所を伝えるだけでOK。所要時間は20〜30分、料金は渋滞や深夜割増により前後しますが、チップ込みでおおむね40〜50ドルが目安です。4名程度までならコストと快適性のバランスがよく、深夜到着や子連れにも向いています。
シャトルバス:定額で安心、事前予約も可能
シャトルバスは定額でわかりやすく、荷物が多い旅行者でも安心です。ホテルを複数回るシェア型は時間が読みにくい反面、一人旅やカップルには費用対効果が高めです。往復割引や家族割引などのプランが用意されていることもあります。ワイキキまでの費用は一人当たり片道25〜30ドル程度です。
TheBus(ザバス):最安でローカル体験も楽しめる
TheBusは現地ローカルにも愛されている市バスです。ワイキキまでは約50分ほどかかりますが、片道運賃は最安の3ドルです。混雑時は大型のスーツケースは敬遠されることもありますので、軽装で時間に余裕がある場合は検討するとよいでしょう。乗り場と系統は到着ロビーの案内板や公式HPで確認できます。
レンタカー:オアフ島を自由に巡る旅に最適
空港からレンタカーショップへは無料シャトルが巡回しています。ノースショアやカイルアなどの郊外に足を延ばしたい場合はレンタカーが便利です。ハワイの道路は日本と逆の右側通行だったり、赤信号での右折可能など日本と交通ルールは大きく異なりますが、運転に慣れると旅の自由度がぐっと広がります。
ライドシェア(UberやLyft):状況に応じた柔軟な選択肢
近年、ハワイでは観光客の間でUberなどライドシェアの利用も広まっております。ライドシェアはタクシーとは異なり、一般のドライバーの自家用車で送迎しますが、アプリ内で配車から目的地、料金まですべて完結します。
タクシーがつかまりにくいとき、料金比較の観点からも候補にいれておくと移動の選択肢が広がります。
ダニエルKイノウエ国際空港の便利・おすすめスポット
出発前や乗り継ぎの合間も、空港内でハワイらしさを感じながら過ごせます。ショッピング、食事、ラウンジ、屋外スペースなど、目的別に過ごしましょう。
免税店(DFS)・お土産ショップ:搭乗口近くで効率よく
人気コスメやブランド品からハワイ限定グッズ、ばら撒き土産まで幅広く並びます。搭乗口周辺にもショップが点在するため、搭乗案内を確認しつつ無理のない範囲で買い物を楽しめます。
レストラン・カフェ:ローカルフードから軽食まで
ハワイを代表するプレートランチやポケ、コーヒーやスムージーまで幅広く、朝食からディナーまで困りません。子連れの場合は早めに座席を確保して落ち着いて食事を取ることをオススメします。
屋外ガーデン:空港の喧騒とは無縁の空間
ダニエルKイノウエ国際空港には日本庭園(ジャパニーズガーデン)、チャイニーズガーデン、ハワイアンガーデンなどが点在しております。
見学している人も少なく、ゆっくり休みたい方にはオススメの穴場スポットです。
まとめ
ダニエルKイノウエ国際空港は、初めての旅行者からリピーター、子連れ家族やハネムーン、出張まで幅広いニーズに応えてくれる空港です。第2ターミナルを中心に動けば迷うこともなく、TheBusやシャトルバス、タクシー、レンタカー、ライドシェアと移動手段も多彩。
入国審査の基本とアクセス動線を押さえておけば、到着直後から時間を有効に使えます。出発前に、「ターミナル」「入国の流れ」「市内へのアクセス方法」「空港の便利スポット」を把握しておけば、ハワイ到着後一歩目から余裕が生まれます。南国の空と風に迎えられるハワイの玄関口で、心地よいスタートを切ってください。
◇経歴
現在はプライム上場企業で管理職を務める傍ら、Webライターとしても精力的に活動中。
2人の子どもの育児と仕事を両立しながら、英語を通して自分の世界を広げることを大切にしています。
◇留学経験
日本の高校を卒業後、1年間ハワイ・オアフ島へ留学。
◇海外渡航経験、渡航先での経験内容
(アメリカ・ハワイ・インドネシア・オーストラリア・台湾・タイなど)
ハワイ留学をきっかけに世界の文化に興味を持ち、3年近くバックパッカーとして単身放浪の旅に出発。
ハワイで出会ったサーフィンに魅了され、現在では毎年、家族とともに良い波を求めて世界各地へサーフトリップを楽しんでいます。
◇自己紹介
英語は勉強というよりも、世界の人と心を通わせるための意思疎通のツールとして日々学習中。
将来的には子どもと一緒に親子留学をすることを目標に、日々学びを重ねています。