
みなさんは、「世界遺産」がお好きですか?
世界遺産検定という検定試験もあるほど、多くのファンを持つ世界遺産。
日本にも多くの自然遺産や文化遺産がありますが、今回は、東南アジアの国のひとつであり、日本からも多くの観光客が訪れる
「タイ」の世界遺産
に焦点を当ててご紹介していきたいと思います!
タイには全部で8つの世界遺産があり、 どのような特徴を持っているのか、いつ、どのような分類で世界遺産に登録されているのか、見どころや観光の際のポイントなどをわかりやすく解説していきたいと思います。
またあわせて、最後にタイの遺跡観光のベストシーズンもご紹介します。
世界遺産に興味がある方はもちろん、これからタイ旅行を計画しているという方なども、ぜひ最後まで読んで参考にしてみてくださいね。
- タイの世界遺産①古都アユタヤ
- タイの世界遺産②スコータイ歴史公園・周辺の古代都市群
- タイの世界遺産③バーンチエン遺跡
- タイの世界遺産④トゥンヤイ-フワイ・カーケン野生生物保護区
- タイの世界遺産⑤ドンパヤーイェン-カオヤイ森林地帯
- タイの世界遺産⑥ケーンクラチャン森林保護区群
- タイの世界遺産⑦古都シーテープ・ドヴァーラヴァディー遺跡群
- タイの世界遺産⑧プー・プラ・バート歴史公園
- タイの遺跡観光のベストシーズン
- まとめ
タイの世界遺産①古都アユタヤ

はじめにご紹介するのは、タイの世界遺産のなかでも特に有名な「古都アユタヤ」です。
世界遺産登録年・分類・場所
アユタヤは、1991年、ユネスコの世界文化遺産に登録されました。
アユタヤは、バンコクから北に約70kmの位置にあり、タクシーや列車を使えば約1時間半で行くことができます。
日帰りで行くこともできますが、チャオプラヤー川の周辺には宿泊施設も多くあるため、1泊してゆっくりと観光するのもおすすめです。
特徴・見どころ・観光のポイント
1350年ごろから約400年にわたって栄えたのがアユタヤ王朝であり、その首都がアユタヤです。
周囲の国々との貿易の拠点、商業都市として発展しました。
ワット・マハータート、ワット・ロカヤスタ、ワット・プラシーサンペット、ワット・プー・カオ・トンなどが見どころです。
タイの世界遺産②スコータイ歴史公園・周辺の古代都市群
2つめの世界遺産が「スコータイ歴史公園・周辺の古代都市群」です。
世界遺産登録年・分類・場所
「スコータイ歴史公園・周辺の古代都市群」は1991年、世界文化遺産として登録されました。
タイ北部の南端に位置しています。
バンコクからは、飛行機や鉄道、バスなどでアクセスできます。
特徴・見どころ・観光のポイント
1238年、タイ族による最初の王朝が開かれたのがスコータイでした。
多くの寺院が建設されたり、タイの文字や文学が生み出されたりなど、タイを形作る上で非常に重要な役割を果たしました。
大きな見どころは、スコータイ歴史公園。
歴史公園には、三重の城壁に囲まれた旧市街、そしてその周辺には大小200以上の遺跡が点在しています。
タイの世界遺産③バーンチエン遺跡
3つめにご紹介するタイの世界遺産は、「バーンチエン遺跡」です。
世界遺産登録年・分類・場所
「バーンチエン遺跡」は1992年、世界文化遺産に登録されました。
タイ北東部、ラオスとの国境付近のウドンタニ県にあります。
特徴・見どころ・観光のポイント
紀元前3000年~2000年ごろの先史時代の貴重な遺跡が残っています。
土器をメインとして、ほかに動物の骨なども見つかっています。土器に独特の渦を持つ幾何学模様が描かれているのが有名です。
また、隣接するバンチェン国立博物館にも多くの展示品があります。
タイの世界遺産④トゥンヤイ-フワイ・カーケン野生生物保護区
4つめにご紹介するタイの世界遺産が、「トゥンヤイ-フワイ・カーケン野生生物保護区」です。
世界遺産登録年・分類・場所
「トゥンヤイ-フワイ・カーケン野生生物保護区」は1991年、世界自然遺産に登録されました。
タイ中西部に位置し、バンコクから西へ約300kmの場所にあります。
トゥンヤイ保護区とファイ・カ・ケン保護区を合わせた地域の総称です。
特徴・見どころ・観光のポイント
東南アジア最大の保護区として知られ、その規模だけでなく手つかずの自然が残っていることが評価されています。
環境保護のため、観光客の立ち入りはできませんが、周辺には立ち入り可能な国立公園があります。
ゾウ、トラ、ヒョウといった東南アジアを代表する哺乳類が生息しています。
タイの世界遺産⑤ドンパヤーイェン-カオヤイ森林地帯
5つめにご紹介するのが、「ドンパヤーイェン-カオヤイ森林地帯」です。
世界遺産登録年・分類・場所
「ドンパヤーイェン-カオヤイ森林地帯」は、2005年、世界自然遺産に登録されました。
バンコクの北東部に広がる森林地帯で、バンコクから日帰りで行くことができます。
特徴・見どころ・観光のポイント
遺産は、4つの国立公園と1つの野生生物保護区で構成されています。
なかでもカオヤイ国立公園は、85%が森林に覆われ約95種の樹木が見られます。
ハイキングコースも整備されており、美しい植物を見ることができます。
タイの世界遺産⑥ケーンクラチャン森林保護区群
6つめにご紹介するのが、「ケーンクラチャン森林保護区群」です。
世界遺産登録年・分類・場所
「ケーンクラチャン森林保護区群」は、2021年、世界自然遺産に登録されました。
場所は、タナオスィー山脈全体、ペッチャブリー県西部からプラチュアップキリカン県ホアヒンまでの広範囲にわたります。
特徴・見どころ・観光のポイント
タイ最大の国立公園で、熱帯・亜熱帯地域の樹木のほかに、約60種の哺乳類、400種以上の鳥類が生息しています。
野生生物をはじめ、貴重な生物多様性が見られることが高く評価されています。
トレッキング、ボートツアー、キャンプといったアクティビティも楽しめます。
タイの世界遺産⑦古都シーテープ・ドヴァーラヴァディー遺跡群
7つめのタイの世界遺産は、古都シーテープ・ドヴァーラヴァディー遺跡群です。
世界遺産登録年・分類・場所
古都シーテープ・ドヴァーラヴァディー遺跡群は、比較的新しく、2023年9月19日に文化遺産に登録されたものです。
タイ北部の真ん中に位置するペッチャブーン県にあります。
ペッチャブーンは滝、川、湖、山など、とても自然豊かな場所で、観光客も多く訪れます。
特徴・見どころ・観光のポイント
スコータイ王朝が勃興する13世紀より前につくられたと考えられているのが、古都シーテープです。
1000年以上の歴史を持ち、その歴史的な遺跡を保存し、価値を後世に伝えていくために整備されたのが歴史公園です。
歴史公園は、総面積約4.7平方キロメートルを誇り、大きく堀に囲まれた直径約1.5kmの丸い都市、その東側に隣接するやや大きな四角い都市の2つにわかれています。
クメール建築様式が特徴のヒンズー教の「プラーン・シーテープ(シーテープ塔堂)」や「ラーン・ソーン・ピーノーン(兄弟の塔堂)」などの塔堂が大きな見どころです。
また、約2km北には「カオ・クラン・ノーク」という、なんと1辺が約64mの正方形をした遺跡もあります。
このように、大乗仏教や上座部仏教、ヒンドゥー教など、さまざまな宗教の遺跡が残っているのが特徴です。
これは、ラオスやカンボジアなどの国々と貿易をしていたことが理由として挙げられます。
タイの世界遺産⑧プー・プラ・バート歴史公園
最後にご紹介するのは、プー・プラ・バート歴史公園です。
世界遺産登録年・分類・場所
プー・プラ・バート歴史公園は、タイの世界遺産では最も新しく、2024年に登録された文化遺産です。
タイ北東部のウドンタニ県の西部にあります。 ウドンタニ県は、バンコクやチェンマイから約1時間のフライトで行くことができます。
ラオスをはじめとした近隣国への観光拠点ともなる街です。
特徴・見どころ・観光のポイント
プー・プラ・バート歴史公園は、広大な面積を誇る公園です。
プーは「山」、プラ・バートは「聖足跡」という意味があり、9~11世紀に仏教の祭事場として使われていました。
ドヴァーラヴァディー時代のシーマ石(聖域を示す境界石)の代表例であり、世界的に見てもこれほど大きな規模の石を用いた聖域はほかに見られないという点が評価されています。
また、浸食作用によって自然にできたキノコ型の奇岩や、岩肌に赤い塗料で描かれた人や牛といった壁画も見ることができます。
タイの遺跡観光のベストシーズン
最後に、タイで遺跡観光をする場合のベストシーズンをご紹介します。 またあわせて、知っておきたいタイの気候の特徴についても解説します。
タイの気候の特徴
タイの気候区分は、一般的に熱帯モンスーン気候に属します。
日本のように四季があるのではなく、季節は大きく3つに分けられています。
3月から5月は暑気にあたり、1年で最も暑い時期となります。
6月から10月は雨季にあたります。1日中雨が降り続けるというよりは、夕方を中心にスコールが降るイメージです。
11月から2月は乾季となり、晴れる日が多く湿度も低めです。
なお、気温は1年を通して温暖です。
観光には乾季がおすすめ
遺跡などの世界遺産の観光は、乾季がおすすめです。
上記のとおり、乾季は晴天の日が多く、湿度も低いため過ごしやすいです。
日本の冬にあたる時期ですが、気温もそれほど低くはありません(タイ北部は冷え込むこともあります)。
厳しい暑さ、日差しの強い暑気、雨で足元も悪くなる雨季と比べると、屋外であったり、たくさん歩く必要のある遺跡観光には、乾季が適していると言えるでしょう。
まとめ
今回の記事では、旅行先としても常に人気がある「タイ」の世界遺産について詳しくご紹介していきました。
具体的には、全部で8つあるタイの世界遺産について、それぞれの遺産がどのような特徴を持っているのか、いつ、どのような分類で世界遺産に登録されているのか、見どころや観光の際のポイントなどについてわかりやすく解説していきました。
記事のなかでもご紹介したとおり、タイには魅力的な世界遺産が多くありますが、それでもトラブルなく、スムーズな観光・見学のために知っておいた方がいいことはたくさんあります。
ぜひ、この記事でご紹介した内容を参考にしてみてくださいね。
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タイ出身の講師であれば、よりリアルな現地情報を聞くこともできます。
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◇経歴
新卒入社した会社ではオーストラリア人上司のもと働いた経験があります。
海外クライアントとのメールや電話でのやりとりは日常茶飯事でした。
現在はWebライターのほか、英日翻訳者としても仕事をしています。
◇資格
TOEIC、TOEFL、IELTSなどの受験経験あり
◇留学経験
学生時代、イギリスのハル大学に1か月半語学留学をしました。
◇海外渡航経験
学生時代にイギリス留学を経験したほか、アジアを中心にさまざまな国に旅行に行ったり、フィールドワークをしたりしました。
フィールドワークでは英語を使ってインタビューをした経験もあります。
2019年よりイギリス在住で、現在は毎日英語を使っています。
◇自己紹介
子どものころはアメリカ人の先生の英会話教室に通い、大学ではイギリス留学を経験、新卒入社した会社ではオーストラリア人上司を持つなど、英語とは色々な接点を持ってきました。
英語はもっぱらリーディングが得意で、毎日洋書を読んでいます。大学で経験したイギリス留学では、語学クラスでさまざまな国の留学生と交流しました。また、英語で大学の歴史の講義を受けたり、現地の小学校でのボランティア活動も行いました。
よろしくお願いします!