
海外旅行先でのアクティビティの予定を立てる中で
「現地を自由にドライブしてみたい」と思ったとき、
まず気になるのが国際運転免許証は必要なのかという点ではないでしょうか。
本記事では、国際運転免許証の取得方法・有効期限・使える国をわかりやすく解説するとともに、旅行中に安心して運転するために持っていきたい補助的な書類についても紹介します。
これから海外旅行で運転を検討している方は、ぜひ出発前のチェックリストとして参考にしてください。
- 海外旅行で車を運転するには「国際免許証」が必要
- 国際免許証の取得に必要な書類
- 国際免許証の取得の流れ
- 海外で運転する際に携帯すべきもの・書類
- 海外で運転するときの注意点
- 海外で運転するときに覚えておくと便利な英語表現
- まとめ
海外旅行で車を運転するには「国際免許証」が必要
海外旅行先で自由にドライブを楽しむためには、まず運転に必要な条件を知っておくことが大切です。
国によってルールが異なるため、日本の免許証だけで運転できる国もあれば、追加の手続きが求められる場合もあります。
ここでは海外で運転する際に欠かせない、国際免許証の基本情報を確認していきましょう。
海外旅行中にレンタカーを借りて自由に移動できれば、行動範囲がぐっと広がり、観光スポットやローカルな街並みを自分のペースで楽しめます。
しかし、日本の運転免許証だけで海外を走れる国は限られており、ほとんどの場合は「国際運転免許証」が必要です。
国際免許証は「ジュネーブ条約」に基づいて発行され、現在100か国以上で有効とされています。世界的に認知度が高く、現地のレンタカー会社や警察官に提示を求められた際にもスムーズに対応できるのが大きな利点です。
例えば、アメリカやカナダ、オーストラリア、ニュージーランド、イギリス、フランス、イタリアなどヨーロッパ各国では、国際免許証を提示すれば短期旅行者でもレンタカーを借りて運転できます。一方で、国によって条件が異なる点に注意が必要です。
フランスやイタリアなどヨーロッパ諸国では、国際免許証がなければ警察のチェック時に罰金を科される可能性があり、旅行者にとってリスクが高くなります。
オーストラリアは州ごとにルールが違い、英語表記の免許証であれば運転可能な州もありますが、日本の免許証は日本語表記のため、国際免許証が事実上必須です。
さらに、中国や韓国などの国はジュネーブ条約に加盟していないため、日本で発行された国際免許証は使えません。
中国では現地の運転免許証を取得する必要があり、韓国では韓国免許への切り替えや翻訳証明が求められる場合があります。
このように、国際免許証を持っていても使えない国が存在する点は見落としがちなポイントです。
国ごとのルールや規定は大使館や領事館、もしくは現地の交通関連機関に必ず確認することをおすすめします。
国際免許証の取得に必要な書類
国際免許証を発行してもらうには、いくつかの書類を揃える必要があります。準備を怠ると手続きに時間がかかってしまい、旅行直前に慌てることにもなりかねません。
そこで、このセクションでは申請の際に必要となる書類について、分かりやすく整理していきます。
国際免許証を取得するための手続き自体はシンプルですが、必要な書類が揃っていないと申請できません。出発直前に慌てないためにも、あらかじめ確認して準備しておくことが大切です。
まず必須となるのが、有効な日本の運転免許証またはマイナ免許証です。
国際免許証は、元となる日本の免許証が有効期限内でなければ手続きはできません。更新期限が近い方は、旅行前に更新を済ませておくと安心です。
次に必要なのがパスポートです。渡航予定を確認するために提示が求められることがあり、本人確認の書類としても利用されます。申請の際にはパスポート原本だけでなく、念のためコピーも用意しておくとスムーズです。
また、証明写真(縦4.5cm×横3.5cm)が1枚必要です。運転免許センターや警察署での申請時に添付します。写真は6か月以内に撮影したものに限られ、背景は無地で顔がはっきり分かるものが条件です。証明写真機や写真店で撮影しておくと安心でしょう。
さらに、手数料(通常2,350円程度)も忘れてはいけません。この手数料は都道府県により、異なるので必ず確認が必要です。支払いは現金だけではなく、キャッシュレス決済が導入されている場合もありますが、申請先の警察署や運転免許センターの案内を事前に確認しておきましょう。
これらをきちんと揃えておけば、申請自体は非常にスムーズに進みます。特に写真のサイズや期限、免許証の有効期間など細かい条件を見落としがちなので、余裕を持って準備しておきましょう。
書類や写真の規格が正しくないと受理してもらえないことがあるので、事前に公式サイトなどで最新の条件を確認することが大切です。
国際免許証の取得の流れ
国際免許証の申請自体は難しくありませんが、スムーズに取得までの手続きを進めるためには流れを知っておくことが重要です。
このセクションでは、取得までの一般的なステップを順番に見ていきましょう。
国際免許証の取得手続きは複雑そうに感じるかもしれませんが、実際にはとてもシンプルです。
必要な書類さえ揃っていれば、最短で当日発行されるので、海外旅行前の準備としても安心できます。ここでは一般的な取得の流れを順を追って確認してみましょう。
まず最初に行うのは、申請先の確認です。
国際免許証は全国の運転免許センター、または一部の警察署の交通課で発行してもらえます。ただし、すべての警察署で対応しているわけではないため、事前に各都道府県警の公式サイトで対応窓口を調べておきましょう。
次に、先ほどご紹介した必要書類の準備です。
簡単におさらいすると、有効な日本の運転免許証、パスポート、証明写真、そして手数料が基本的に求められます。また、窓口で書き損じがないよう、ボールペンなどを持参しておくのも安心です。
準備が整ったら、申請書の記入と提出を行います。
申請書は窓口で配布されるため、事前の印刷等は必要なくその場で記入すれば大丈夫です。申請書の内容は名前や住所、免許証番号など基本的な情報ですので、難しい記入はほとんどありません。
申請後は窓口で書類を確認してもらい、手数料を支払います。
最もスムーズに取得できるのは運転免許試験場や更新センターで、ここでは即日発行が可能です。一方、警察署で申請する場合は、手続き完了まで2~3週間かかる場合があります。
たとえば、夏にヨーロッパ旅行、冬にアメリカ旅行と複数回利用したい場合は、発行時期を工夫するのがおすすめです。また、免許証の有効期限が迫っている場合は、先に免許更新を済ませる必要があります。
このように、国際免許証の取得は流れを理解していれば決して難しくありません。早めに準備を進めておけば、余裕を持って海外旅行に臨むことができるでしょう。
海外で運転する際に携帯すべきもの・書類

実際に海外で車を借りて運転するとなれば、免許証以外にも必要なものがあります。このセクションでは、安心して海外旅行中にドライブを楽しむために準備しておきたい書類や証明書について紹介していきます。
まず最も重要なのは、パスポートです。国際免許証と日本の免許証だけでは本人確認が不十分なケースが多いため、運転する時には必ずパスポート原本を一緒に携帯する必要があります。国際免許証はあくまで補助的な証明書であり、パスポートとセットで提示することで効力を発揮する点を覚えておきましょう。
次に必要なのが、日本の運転免許証です。国際免許証は日本の免許証を基に発行されるため、両方を携帯することが原則です。どちらか一方だけでは有効とみなされない場合があり、レンタカー会社でも必ず提示を求められます。
また、海外旅行保険の保険証券や加入証明書も持っておくと安心です。万が一、交通事故を起こした場合、現地での医療費や賠償責任は非常に高額になることがあります。保険証券を提示できればスムーズに手続きが進み、トラブルの拡大を防ぐことにつながります。紙の証券を持ち歩くのが不安な場合は、スマホに電子データを保存しておくのも有効です。
海外で運転するときの注意点
慣れない土地での運転は、想像以上にハードルが高いものです。日本とは交通ルールや道路事情が異なるため、注意すべきポイントを把握しておかないとトラブルにつながることもあります。ここでは、初めて海外でハンドルを握る方に向けて、安全に走行するための心得を解説していきます。
まず日本国内と海外での運転時の大きな違いとして、右側通行の国がほとんどであるということです。
日本は左側通行ですが、アメリカやフランス、ドイツなど多くの国は右側通行です。オーストラリアやイギリス、マルタは日本と同じ左側通行なので比較的運転しやすいですが、それでもウインカーやワイパーの操作が逆になって戸惑うことがあります。慣れるまでは無理な運転をせず、落ち着いて行動することが大切です。
次に、交通ルールや標識の違いです。
例えば、アメリカでは赤信号でも右折が可能な州が多く、フランスではロータリー(環状交差点)の走り方に独自のルールがあります。スピード違反や一時停止違反は特に厳しく取り締まられるため、事前に現地の交通法規を確認しておくと安心です。
また、駐車ルールにも要注意です。
ヨーロッパでは駐車スペースが少なく、誤って路上駐車すると高額な罰金やレッカー移動の対象となることもあります。現地で車を停める際には、必ず標識や地面の表示を確認するようにしましょう。
さらに、治安や安全面にも気を配る必要があります。
特に大都市では車上荒らしが多発する地域もあるため、車内に荷物を置きっぱなしにしないことが鉄則です。夜間の運転や人通りの少ない道は避け、できるだけ明るい幹線道路を利用すると安心です。
そして忘れてはならないのが、保険の確認です。
レンタカー契約時に付帯する保険の内容を把握し、不足があれば追加で加入しておきましょう。事故や故障時の連絡先を控えておくことも重要です。
海外で運転するときに覚えておくと便利な英語表現
旅行先で運転中に、思わぬ場面で英語を使う必要に迫られることもあります。このセクションでは、レンタカーの手続きや道を尋ねるときなど、覚えておくと安心できる英語表現をいくつかご紹介していきます。
海外で車を運転していると、レンタカーの手続きや道を尋ねる場面などで英語を使う必要に迫られることがあります。
言葉が通じないと不安になりますが、あらかじめ便利な表現を覚えておけばスムーズに対応でき安心です。
まず、レンタカーを借りる際に役立つ基本フレーズです。
「予約しています」は
“I have a reservation.”
「運転免許証を提示します」は
“Here is my driver’s license.”
「国際免許証もあります」は
“I also have an international driving permit.” と言えます。
これだけで窓口の担当者に必要な書類が揃っていることを伝えられます。
次に、道を尋ねる場面では、
“Could you tell me how to get to ~?”(〜までどうやって行くのか教えてくれませんか?)
“Which way is ~?”(〜はどちらの方向ですか?)
が便利です。
地図やナビを見せながら使えば、道順を正確に教えてもらいやすくなります。
また、
“Is it far from here?”(ここから遠いですか?)や
“How long does it take by car?”(車でどのくらいかかりますか?)
と聞けば、移動時間の目安も確認できます。
交通トラブルの際に使える表現も知っておくと安心です。
事故が起きた場合は
“I had an accident.”(事故にあいました)
警察を呼びたいときは
“Could you call the police?”(警察に連絡してくれませんか?)
と伝えます。
レンタカー会社に連絡する場合は
“I need to report an accident with my rental car.” (私のレンタカー会社に報告する必要があります)
が役立ちます。
また、保険関連では
“My insurance covers this.” (これが私の保険です)
と伝えれば、現地の担当者とのやり取りがスムーズになります。
駐車やガソリンスタンドでも使える表現を覚えておくと便利です。
例えば、
“Where can I park?”(どこに駐車できますか?)
“Fill it up, please.”(満タンにしてください)
など、短いフレーズでやり取りできます。
慣れていない土地でも、基本的な表現さえ押さえておけば、ストレスなく運転に集中できます。不安な方は、事前にメモやスマホにまとめておくようにしましょう。
まとめ
海外旅行で車を運転するには、国際運転免許証の取得だけでなく、保険証やパスポートのコピーなど補助的な書類の準備も欠かせません。
事前に必要な手続きを済ませ、持ち物をしっかり確認しておくことで、現地での移動がぐっとスムーズになり、万が一のトラブルにも落ち着いて対応できるようになります。
ぜひ今回ご紹介したチェックポイントを参考にして、しっかりと準備を整えて、安心で快適なドライブを海外でも楽しみましょう。
◇経歴
31歳のときに「be動詞って何だっけ?」というところから勉強を始めました。年齢を重ねてからの学習に、難しさや焦りを感じている方の背中を押せたらと思っています。
◇英語に関する資格
TOEIC830点
◇留学経験
セブ島3か月、マルタ共和国2か月
◇海外渡航経験
マルタ共和国滞在中にイタリア人と仲良くなり、お家に招待いただきました。英語学習を始めたころ、海外とは無縁だった私にとって想像もしていなかった経験です。イタリア国内を案内してもらうだけでなく一人でベネチアやヴェローナなどを巡り、度胸もつきました!
◇自己紹介
元々勉強が好きではなかったので、英語も全くと言ってよいほどのレベルでした。でも「英語を勉強する!」と決めてからは、時には泣きながら時には貴重な経験を得ながら、毎日少しずつ努力をしてきました。
今では、英語学習の大切さを日々実感するとともに、一念発起した過去の自分に感謝しています。
これまでの努力を無駄にしないよう、今後も楽しく英語を勉強していきます。