あらためて知りたい「自由の女神像」!ユニークな歴史やチケット予約・入場方法【徹底解説】

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自由の国アメリカのシンボルかつニューヨーク州にある唯一の世界文化遺産、自由の女神像(Statue of Liberty)。遠くから眺めても圧巻の自由の女神像ですが、せっかくならばリバティアイランドに上陸して間近で像を堪能してみませんか?

本記事では、自由の女神像の基本情報や、ユニークな歴史、チケットの買い方や観光のベストシーズン・時間などを詳しく解説します。

自由の女神と合わせて巡りたい近隣スポットも紹介しているので、ニューヨーク観光や留学を検討している方はぜひ最後までお読みください。

自由の女神像の基本情報

自由の女神像には、世界を照らす自由(Liberty Enlightening the World)という正式名称があります。以下では、まず自由の女神の基本情報について紹介します。

自由の女神像がある場所

自由の女神像があるのは、マンハッタン南端からおよそ2km、ニューヨーク湾に浮かぶLiberty Island(リバティーアイランド)にあります。

・住所:New York, NY 10004, United States
・公式ホームページ:https://www.nps.gov/stli/index.htm

厳密にいうとリバティーアイランドがあるのは、隣接するニュージャージー州の海上ですが、ニューヨーク州国立公園が管理しているため住所はニューヨークです。

自由の女神があるリバティーアイランドには女神像のほか、Statue of Liberty Museum(自由の女神博物館)もあります。

自由の女神像のサイズや構造

遠くから見ても圧倒的な大きさを誇る自由の女神像ですが、実際の高さや構造はどのようになっているのでしょうか?以下では、自由の女神のサイズや構造、デザインを紹介します。

項目 詳細
高さ 台座の下〜トーチ:93m
台座〜トーチまで:46m
台座の高さ:47m
重さ 総重量:225t(骨組み:鉄骨、表面:銅板)
右手 空高くトーチを掲げている
炎には24金が使用されている
左手 “JULY IV MDCCLXXVI” と刻まれた独立宣言の銘板を抱える
足元 引きちぎられた足枷と鎖があり、女神像が両足で踏みつける
地球上の全大陸と海を意味する7つの突起を持つ

多くの方が自由の女神像は緑色というイメージを持つと思いますが、銅板のため当初は赤茶色をしていました。銅が少しずつ酸化して変色したことで、現在の緑色となりました。

なお、現在の自由の女神が右手に持っているトーチは1986年に作成されたもので、初期のトーチは自由の女神博物館にて展示されているので新旧どちらも観覧できます。

自由の女神像へのアクセス方法

自由の女神像があるリバティーアイランドへは、Statue Cruises(スタチュー・クルーズ)という専用のフェリーで向かいます。フェリー乗り場は、マンハッタンの最南端にあるBattery Park(バッテリーパーク)。チケット売り場からみて南側です。

バッテリーパークの最寄り駅は以下の通りで、それぞれの駅から乗り場へは歩いて約5分かかります。

・地下鉄①線South Ferry(サウス・フェリー)駅
・R・W線Whitehall St(ホワイトホール・ストリート)駅
・地下鉄④⑤線Bowling Green(ボーリング・グリーン)駅

自由の女神像が歩んできたユニークな歴史

自由と民主主義のシンボルである自由の女神像は、これまでに非常にユニークな歴史を歩んできました。以下では、自由の女神像の歴史について紹介します。

独立戦争100年を記念してフランスが贈呈

自由の女神像は、アメリカ独立戦争100年である1876年を記念してフランスが友好の証としてアメリカに贈呈しました。フランスの法学者・政治家であるエドゥアール・ド・ラブライエが南北戦争後の混乱で苦しむアメリカに女神像の寄贈を提案。建設費の募集を呼びかけました。

女神像の設計はフランスの彫刻家であるフレデリック・オーギュスト・バルトルディが、構造設計はノートル・ダム大聖堂の修復に携わったヴィオレ・ル・デュクや、エッフェル塔の設計者であるギュスターヴ・エッフェルが関わりました。ちなみに、像のデザインに取り入れられたのは、ウジェーヌ・ドラクロワ作の『民衆を導く自由の女神』とバルトルディ自身の母親と妻(手の部分)です。

なお、資金集めのためのキャンペーンとして、フィラデルフィア万博(1876年)やパリ万博(1878年)に像の一部を展示。宝くじも発行するなどして、およそ40万ドルの寄付金を集めました。女神像は、1884年にフランス・パリで仮組み完成され、214個ものパーツに分解されて、海軍軍用輸送船イーゼル号によってアメリカに運搬されました。

なお、台座部分の費用については『ニューヨーク・ワールド』紙のオーナーであるジョーゼフ・ピューリツァーによってキャンペーンが行われ、アメリカ国民の寄付で集められました。

1886年10月28日にリバティアイランドで除幕式が行われ、当時のアメリカ大統領グロバー・クリーブランドをはじめ、100万人以上の観衆も集まりました。

ユネスコ世界遺産にも登録

自由の女神像が建てられたリバティアイランドが位置するのは、当時のアメリカ移民局があったエリスアイランドの近く。自由の国アメリカの玄関口にあるシンボルとして、1924年にはアメリカ合衆国国定記念物、1966年にはアメリカ合衆国国家歴史登録財、そして1984年にユネスコ世界遺産(文化遺産)として登録されました。

女神像の完成から140年ほどたった現在でも、アメリカをはじめ世界の自由のシンボルとして愛されています。

自由の女神像の台座・王冠部分への入場方法

自由の女神像内には、台座とクラウン、ふたつの展望スポットがあります。それぞれのアクセスの仕方やチケットの購入方法など、以下では自由の女神像の台座や王冠部分への入館方法を紹介します。

Statue City Cruisesの公式サイトで予約

台座や王冠部分の展望スポットへ入るには、Statue City Cruisesの公式サイトにてチケットの予約をする必要があります。観覧は事前予約が必須で、台座は1日3000人、王冠部分は1日240人と、どちらも1日の人数上限が決まっています。

約半年先まで日時を指定して予約できるので、旅程が決まり次第早めに予約しましょう。公式サイトのトップページを下にスクロールしていくと、Experiences We Offerというセクションがあるので、以下のどちらかを選択しましょう。

・Crown Reserve:台座・王冠部分どちらも入館可能($25.80〜)
・Pedestal Reserve:台座まで入館可能($25.80〜)

ホームページにて予約画面を進んでいくと、時間別に予約可能な人数が表示されるので、空き時間を選びます。

各展望スポットへの行き方

台座の下から台座の展望テラス、クラウン展望台へのアクセス方法も確認しておきましょう。

台座の展望テラスには階段かエレベーターで行けます。階段は合計153段と段数が多いので、辛いようであればエレベーターを使いましょう。台座からはブルックリンバシやマンハッタンにある高層ビル群など、360度に広がる絶景を一望できます。また、台座内には自由の女神像についての博物館もあります。

台座からクラウン展望台へは、160段ほどの螺旋階段で登ります。両側に手すりがあり途中には数箇所踊り場があるので、休憩しながら自分のペースで進みましょう。

自由の女神像のチケット予約方法

自由の女神像のチケット予約は、Statue City Cruisesの公式サイトから行います。チケットは以下の4種類です。ニューヨーク側、ニュージャージー側どちらから訪問しても、費用は変わりません。

チケット種類 台座・王冠部分への入館可否 費用相場
Crown Reserve 台座・王冠部分どちらも入館可能 $25.80〜
Pedestal Reserve 台座まで入館可能 $25.80〜
General Admission × $25.50〜
Save Ellis Island Tours ×
エリスアイランドのツアーあり
$75.50〜

※いずれのチケットにも以下が含れる
・リバティアイランドとエリスアイランドへのフェリー費用
・Statue of Liberty Museum(自由の女神博物館)およびEllis Island National Museum of Immigration(移民博物館)への入館料
・セルフオーディオツアー

サイトのトップページExperiences We Offerから希望のチケットを選び、購入ページへと進みましょう。半年前から予約できるので、早めの予約がおすすめです。

なお、チケットは現地でも購入できますが、シーズンや時間帯によっては長時間待たなくてはならない場合もあるので、事前にチケットを購入しておくのがおすすめです。当日チケットはフェリー乗り場の陸側(北側)のCastle Clinton(キャッスル・クリントン)にて販売しています。

また、観光客用のCityPASSでリバティアイランドに入場できますが、台座や王冠部分へは入れず、チケット売り場の専用窓口にてチケット交換が必要なので注意してください。

時間をかけずに確実にチケットを手に入れるには、Statue City Cruisesの公式サイトからの事前予約がおすすめです。

自由の女神像のベストな見学シーズン・時間

以下では、自由の女神像を観光するベストシーズンや時間帯を紹介します。

観光におすすめなシーズン

観光におすすめなのは、以下の季節です。

季節 おすすめポイント
春(4月〜5月) ・観光客の流れが緩やかで、夏や12月上旬よりも少なめ
・花が咲き乱れている中で女神像が佇む様子を楽しめる
・春休み中は混雑しがちなので、学校の休校日は要チェック
夏(6月〜8月) ・観光のハイシーズン
・日が高いので早起きして混み合う前に向かうのがおすすめ
・事前予約を強くおすすめ
秋(9月〜10月) ・紅葉と女神像のコントラストの美しさを堪能できる
・観光客も集中しておらず、澄んだ空気の中観光を楽しめる

おすすめ時間・朝一番または午後3時ごろ

混雑を避けてゆっくり観覧できるので、朝一番又は午後3時ごろに予約するのがおすすめです。

女神像と博物館は1〜2時間、エリス島移民博物館は1時間以上と、自由の女神像や周囲を巡ると4時間程度かかるため、人が少ない朝に出かけると良いです。また、15時ごろも次第に人が減るので、落ち着いた雰囲気の中で散策や観光を楽しめます。ちなみに最終入場は15時30分なので注意してください。

なお、混雑を避けて観光したい場合は、平日火曜日〜木曜日の間で行くと良いです。

あわせて行きたい周辺スポット

ニューヨークには、自由の女神像と合わせて行っておきたいおすすめのスポットがあります。以下のスポットも合わせてめぐってみましょう。

◾️National September 11 Memorial & Museum(国立9月11日記念館・博物館)

項目 詳細
特徴 ・2001年に起きたアメリカ同時多発テロ事件の公式追悼施設
・2011年に開業
・別名:9/11メモリアル・ミュージアム
・ニューヨークのワールドトレードセンター跡地、グラウンド・ゼロにある
住所 180 Greenwich St, New York, NY 10007, United States
公式ホームページ https://www.911memorial.org/

◾️Brooklyn Bridge(ブルックリン橋)

項目 詳細
特徴 ・ニューヨーク市のイースト川を跨いで、マンハッタン区とブルックリン区を結んでいる全長1486mの橋
・アメリカ最古の吊り橋のひとつ
・二層型になっており、下部は自動車、上部は徒歩や自転車で通行可能
住所 New York, NY 10038, United States
公式ホームページ https://www.nyc.gov/html/dot/html/infrastructure/brooklyn-bridge.shtml

◾️St. Patrick's Cathedral(セント パトリック大聖堂)

項目 詳細
特徴 ・1879年建設のニューヨーク市マンハッタン区ミッドタウンに位置する聖堂教会
・ネオゴシック様式の大聖堂で2本の先頭が聳え立つ
・ロックフェラーセンターの向かいに位置する
住所 5th Ave, New York, NY 10022, United States
公式ホームページ https://www.saintpatrickscathedral.org/

まとめ

自由と民主主義のシンボルとして、完成以来アメリカだけでなく世界を照らし続けている自由の女神像を楽しむならば、リバティーアイランド上陸がおすすめです。

台座や王冠内部にある展望スペースから景色を楽しめるだけでなく、敷地内の博物館で女神像やアメリカの移民の歴史を詳しく学べます。当日待たなくても良いように、チケットは公式サイトから事前に予約するのがおすすめです。なお、混雑しない早朝または15時ごろを狙って訪問するのも良いでしょう。

また、自由の女神像の周辺には訪れるべきスポットがたくさんあるので、合わせて行ってみてくださいね!

本記事が、あなたのニューヨーク滞在に役立つことを願っています!

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