
冬のヨーロッパ旅行を語るうえで欠かせないのが、クリスマスマーケット。
その中でもドイツ・ミュンヘンのクリスマス市は、本場の伝統と華やかなイルミネーションが融合した特別なイベントとして、世界中の観光客を魅了しています。
この記事では、ミュンヘンのクリスマスマーケットの開催時期・場所・魅力・グルメ情報を徹底的にご紹介します。
さらに、旅行前に知っておきたい気候や服装のポイントもまとめていますので、ぜひドイツ旅行のご参考にお役立てください。
- 日本からミュンヘンへのアクセス
- ミュンヘンの主なクリスマスマーケット開催場所・時期
- ミュンヘンクリスマスマーケットの魅力・見どころ
- ミュンヘンクリスマスマーケットのグルメ
- ミュンヘンクリスマスマーケットで買える雑貨・工芸品
- ミュンヘンクリスマスマーケット時期の気候・服装の注意点
- まとめ
日本からミュンヘンへのアクセス
ミュンヘンはドイツ南部・バイエルン州の中心都市。
日本からの直行便・経由便ともに多く、かけられる時間・予算に応じて選択肢が多いです。
日本からの直行便と所要時間
日本からミュンヘン国際空港へは東京(成田・羽田)から直行便が多く運航されています。
直行便の所要時間はおよそ14〜15時間前後と長時間のフライトにはなりますが、ヨーロッパの西側諸国の中では比較的アクセスしやすい都市と言えます。
また、他のヨーロッパ主要都市(フランクフルト、パリ、アムステルダムなど)を経由して向かうルートも豊富にあり、便数も多いため柔軟な旅程を組むことができます。
また、直行便ではなく中東経由の便などを選ぶことで、時間はかかりますがその分コストダウンも可能です。
空港から市内へのアクセス
ミュンヘン空港から市の中央部までは、ドイツ国鉄のローカル線であるSバーンのS1またはS8を利用するのがおすすめ。
ミュンヘン中央駅まで約40分で到着します。
中央駅からクリスマスマーケットが行われている各エリアまでは、街の雰囲気を楽しみながら徒歩で向かうこともできますし、Sバーンの最寄りの駅で降りても良いでしょう。
ミュンヘンの主なクリスマスマーケット開催場所・時期
ミュンヘンでは市内の複数の会場でクリスマスマーケットが開催されます。
それぞれ特徴や雰囲気が異なるため、滞在日程に合わせて複数のマーケットを巡るのも楽しみ方のひとつですね!
例年11月下旬から12月24日まで開催されますが、夜は早めに終わるのと、24日までやっていないクリスマスマーケットが多い点には注意が必要。
以下に有名なクリスマスマーケットを4つピックアップしてご紹介しますが、この時期はあらゆる場所でマーケットが開かれているので、観光の予定に合わせて場所を決めて予定に組み込むのが良いでしょう。
①クリストキンドルマーケット
ミュンヘンのシンボルともいえる市庁舎前のマリエン広場のクリストキンドルマーケットは、市内最大規模のクリスマスマーケットの会場です。
広場には高さ30メートル近いクリスマスツリーが飾られ、数千個のライトが輝く光景は息をのむ美しさです。
中央広場を囲むように並ぶブースでは工芸品や限定オーナメント、グルメの店など約150店舗が出店。
ドイツ本場の伝統が息づく会場で、サンタの登場や聖歌隊の演奏も行われ、ファミリーで楽しむのにも最適です。
開催場所:マリエン広場(Marienplatz駅)
開催時期:2025年11月24日〜12月24日
開催時間:月曜日〜土曜日/10:00〜21:00 日曜日/10:00〜20:00(12月24日は10:00〜14:00)
②ゼンドリンガー門のクリスマスマーケット
ミュンヘン旧市街の城門のひとつであるゼンドリンガー門前では、1886年にはすでにクリスマスマーケットが開かれていたと伝えられています。
100年以上の歴史を経た現在でもこの伝統は続いており、小規模ながらも魅力的なマーケットとして多くの人々に愛されています。
ゼンドリンガー門は、ミュンヘンの旧城壁に残る三つの市門のひとつで、ライトアップに包まれた幻想的な雰囲気の中をゆったりと散策できるのが魅力です。
マーケットには世界各国からの出店が並び、チロルやペルーの降誕劇セット(キリスト降誕の人形)、華やかなクリスマスツリーのオーナメント、木製のおもちゃなど、多彩な雑貨や工芸品が販売されています。
小さめの会場ながらフードやドリンクも豊富で、ノンアルコールの温かい飲み物も楽しめます。
開催場所:ゼンドリンガー門(Sendlinger Tor駅)
開催時期:2025年11月24日〜12月22日
開催時間:10:30〜21:00
③王宮前レジデンツの中庭マーケット
歴史ある宮殿「ミュンヘン・レジデンツ」の中庭に広がるマーケットです。
ここは、長期にわたりミュンヘンを拠点にバイエルン王国を統治した、ヴィッテルスバッハ家が住んでいた宮殿です。
中庭は四方をレジデンツの建物に囲まれていて、とても幻想的な雰囲気。ヨーロッパの宮殿パーティに招かれたかのような特別感を味わうことができます。
会場では金細工や毛皮なめし、ガラス吹きといった伝統工芸の職人たちが実演を行い、制作の様子を間近で見られるのも大きな見どころです。
開催場所:ミュンヘン・レジデンツ(Marienplatz駅かOdeonspl駅)
開催時期:2025年11月17日〜12月22日
開催時間:11:00〜21:00
④中世のクリスマスマーケット
まるで中世ファンタジーの世界に迷い込んだかのような会場。
マーケットのブースや店舗は木造の屋台を中世の建物風に装飾したデザインですし、店員は中世風の衣装をまとっています。
中世の世界観がたっぷりのこちらのマーケットでは、炎を立ち上げながら注がれるホットワインや、串に刺して豪快に焼かれるイノシシ肉など、ここだけの特別な体験ができます!
さらに剣やポーション、手作り雑貨など、この場所ならではの限定グッズが販売されており、クリスマスならではの特別感がたっぷりです。
開催場所:ヴィッテルスバッハー広場(Odeonspl駅かMarienplatz駅)
開催時期:2025年11月24日〜12月23日
開催時間:11:00〜21:00
ミュンヘンクリスマスマーケットの魅力・見どころ
ミュンヘンのクリスマスマーケットは、ただ買い物をする場所ではなく、ドイツの文化や冬の伝統を肌で感じられる特別な空間です。
ドイツの文化に触れる素晴らしいイベント
前提として、クリスマスはドイツでもっとも重要なイベント。
12月25日のクリスマスのクライマックスに向かう4週間をアドベント(待降節)と言い、ドイツの人々にとっては一年で最も喜びに溢れる4週間となります。
そしてクリスマスマーケットはアドベントを楽しむためのイベント。
つまり本番のクリスマスが始まったら役目を終えるので、24日の昼ごろに閉まるか、23日までで終了する市が多いのです。
さらにドイツでは、12月24日の夕方からが「本当のクリスマス(Heiligabend/聖なる夜)」となるので、家族が集まって教会に行ったり、プレゼント交換や特別な料理を囲んで過ごしたりする大切な時間。
日本におけるお正月休みのような感覚なので、ほとんどの店は閉まってしまいます。
そんなドイツの文化に潜り込んで実際に体験できるというのが、一番の魅力ではないでしょうか。
華やかなイルミネーション、音楽などのイベント体験
市内各所に設置されるイルミネーションは、まさに冬の風物詩。
雪が降ればホワイトクリスマス!光と雪が織りなす幻想的な景色が広がります。
特にマリエン広場の巨大ツリーはシンボル的存在で、訪れる人々の心を温めるオブジェです。
またマーケットでは、サンタクロースの登場や子ども向けのイベント、聖歌隊のコンサートなども開催されます。
毎日異なるプログラムが用意されているため、同じ会場でも日時によって異なる楽しみ方ができます。
特に夕暮れから夜にかけては、イルミネーションによって会場全体がロマンティックなムードに包まれ、カップルや家族連れにぴったりです。
ミュンヘンクリスマスマーケットのグルメ
クリスマスマーケットのもう一つの大きな魅力は、ドイツ本場のフードやスイーツを気軽に楽しめることです。
定番のホットワインとビール
冬の寒さを和らげる一番人気のグルメといえば、やはりホットワイン(グリューワイン)。
赤ワインにスパイスや砂糖を加えた温かい飲み物で、甘く芳醇な香りが広がります。
限定マグカップで販売されることが多く、カップはお店に返すとデポジットが返金される仕組みなのですが、記念に持ち帰る旅行者が多いです。
アルコールが苦手な方には、子どもでも楽しめるノンアル版も販売されています。
また、ビール文化が根付くミュンヘンらしく、地元醸造のビールが出店されていることも。
ボリューム満点の肉料理とスイーツ
屋台ではソーセージやシュニッツェルなどの肉料理が人気。
さらに、ジンジャーブレッドや焼き菓子といったスイーツも見逃せません。
マーケット内には軽食を楽しめる店舗や飲食店もあり、ランチやディナーの代わりに利用する人も多いです(ランチどきが空いていておすすめ)。
スイーツや軽食も充実
クリスマスマーケットには、シュトーレンやジンジャーブレッド、焼き菓子などのスイーツも豊富です。
ランチ代わりになるほどボリュームのあるフードからコーヒーと一緒に楽しめる軽食まで揃っており、子どもから大人まで満足できます。
ミュンヘンクリスマスマーケットで買える雑貨・工芸品

マーケットは、もちろんショッピングスポットとしても魅力的!ここでしか手に入らない工芸品やクリスマスグッズが豊富に揃っていますよ。
オーナメントと工芸品
クリスマスマーケットといえば、職人の手による木製オーナメントやガラス細工。
本場ならではの丁寧なつくりはプレゼントにも最適です。
ドイツらしいデザインの限定アイテムもあり、旅の思い出としても人気。
雑貨や日常使いのグッズ
キャンドルホルダーやマグカップ、手袋などの雑貨も豊富です。
特にグリューワインを購入すると持ち帰れる限定マグは毎年デザインが変わるため、コレクターにも好評なのだとか。
店ごとに特徴的なデザインがあり、選ぶ楽しさも広がります。
ミュンヘンクリスマスマーケット時期の気候・服装の注意点
冷え込みの強さが最重要ポイントになります!
ミュンヘンの冬は平均気温が0℃前後
ミュンヘンの冬は寒く、雪が降る日も多く非常に冷え込みます。
クリスマスマーケットを快適に楽しむためには防寒対策が必須!
ダウンコートや厚手のマフラー、手袋は必須アイテムでしょう。
また会場は屋外が中心のため、ブーツや滑りにくい靴を選ぶと安心です。
日本から持っていくなら使い捨てカイロと、ヒートテックの極暖です。
混雑するのでスリに注意
にぎやかで魅力的ですが、人混みが多いためスリが発生しやすいのも事実です。
リュックサックよりも、斜め掛けできるバッグやチャック付きのショルダーを身体の前で持つのがおすすめです。
財布はズボンの後ろポケットには入れないようにし、必要な現金だけを持ち歩くようにしましょう。
バッグは必ずファスナーを閉めるようにしましょう!
まとめ
ミュンヘンのクリスマスマーケットは、ドイツの文化と冬の魅力を一度に味わえる特別なイベントです。
マリエン広場やレジデンツの会場をはじめとして市内各地でマーケットが開催され、イルミネーションや音楽、グルメ、雑貨と多彩な楽しみ方が広がっています。
冬のヨーロッパ旅行を計画しているなら、ぜひ一度ミュンヘンのクリスマスを訪れてみてください!
クリスマスを大事にする本場の文化を肌で感じ、きっと忘れられない特別な思い出になりますよ!
◇経歴
幼稚園時代をシンガポールで過ごし、現地の友達と英語でよく遊んでいました。小学校からは日本で暮らし、中学生の時にカナダにホームステイした経験から海外での暮らしに魅了され、東京外国語大学に進学。
在学中にバンクーバーへの留学を経て就職し、新卒で入った会社では外資系クライアントと英語でやり取りをしていました。
現在は仕事で英語を使う機会はほとんどないものの、趣味として楽しく勉強し続けています!
◇資格
TOEIC940点、TOEFL iBT 90点
◇留学経験
バンクーバー(カナダ)、半年間、ILSC vancouver
◇海外渡航経験
・シンガポール(居住・旅行)
・マレーシア(旅行)
・モルディブ共和国(旅行)
・サイパン(旅行)
・カナダ(ホームステイ・留学)
・グアム(旅行)
・タイ(旅行)
・ドイツ(旅行)
・イタリア(旅行)
・トルコ(旅行)
・インドネシア(旅行)
◇自己紹介
英語が話せるだけで、世界中の「私が自分の言葉で会話できる人」の母数がぐんと広がったことが、私にとってはいちばん面白いポイントでした!これからも英語を通じていろんな地域のいろんな文化や人に触れ、知らないことを知っていきたいと思っています。