
みなさんは、「ポルトガル」という国にどのようなイメージを持っていますか?
国自体は知っているけれど、詳しくはよく知らない、という方も多いのではないでしょうか。
そこで今回の記事では、ポルトガルに焦点を当てて詳しくご紹介したいと思います。
具体的には、ポルトガルの基礎情報、日本からポルトガルへの行き方、ポルトガルの主なエリア・都市と観光スポット、ポルトガルで味わいたいグルメ、気になるポルトガルの治安と旅行者ができる安全対策、ポルトガルの物価目安などをわかりやすくていねいに解説します。
ポルトガルという国に興味がある方、ポルトガル旅行を計画している方などは、ぜひ最後まで読んで、参考にしてみてくださいね。
ポルトガルの基礎情報
そもそもポルトガルってどんな国なの?という方も多いかもしれません。そこで、まずはポルトガルについて知っておきたい基本的な情報からチェックしていきましょう!
地理・地形
ポルトガルは、イベリア半島に位置する、ヨーロッパの最西端の国です。
スペインと国境を接し、大西洋に面しています。
首都はリスボンで、ほかにはポルトなどの都市が有名です。
日本との時差はマイナス9時間で、サマータイム中はマイナス8時間となります。
面積は92,225平方キロメートルで、これは日本の約4分の1にあたります。
西側には海岸線が広がり、面積は狭いものの、「海岸平野」もあり、潟湖(せきこ)や砂丘も見られます。
東側には山脈によって造られた台地の壁が続いています。 北部は起伏の多い山岳地帯で、南下するにつれて緩やかな平原となっています。
気候・ベストシーズン
ポルトガルの気候帯は「地中海性気候」に属しています。緯度としては日本の東北地方とほぼ同じですが、基本的に温暖です。
春から秋にかけて、3月~10月は気候も良く観光のベストシーズンとなります。
夏場は気温が上がりますが、湿度がそれほど高くないため過ごしやすいです。
冬でも氷点下になることはまれですが、雨が多くなり、寒さ対策は欠かせません。
人口・言語
外務省のウェブサイト によると、2023年時点におけるポルトガルの人口は1,031万人となっています。
宗教としては、キリスト教が大多数を占め、なかでもカトリックが圧倒的に多いです。
公用語はポルトガル語ですが、ブラガンサ県(北東部の都市)のミランダ・ド・ドウロ地域ではミランダ語も公用語として認められています。
主要都市や観光地以外では、英語はあまり通じないといわれています。
参照:ポルトガル共和国(Portuguese Republic)基礎データ|外務省
日本からポルトガルへの行き方
先ほどご紹介したとおり、ポルトガルはヨーロッパの最西端に位置する国であり、日本から遠いイメージがあると思います。 ここからは、日本からポルトガルへの行き方・フライト情報をご紹介していきたいと思います。
日本から直行便はある?
残念ながら、現在のところ日本の空港からポルトガルの空港への直行便はありません。
そのため、最低1回はどこかで乗り継ぎをしてポルトガルへ向かうことになります。
経由便の場合どこで乗り継ぐ?
日本からポルトガルへ行く際は経由便を使うことになりますが、1度の乗り継ぎの場合、ヨーロッパや中東の都市で乗り継ぐことが一般的です。
主な経由地としては、マドリード、パリ、ロンドン、アムステルダム、ウィーン、フランクフルト、ミュンヘン、ローマ、ヘルシンキ、ドバイ、アブダビ、イスタンブールなどが挙げられます。
ポルトガルの主なエリア・都市と観光スポット

ここからは、ポルトガルの主なエリアや都市、それらの特徴や観光スポットをご紹介していきたいと思います。
リスボン
ポルトガルの首都で、街歩きやグルメが楽しめる場所です。
街なかを走り抜けるトラムに加え、坂が多いためケーブルカーも運航しています。
ポルトガルが栄華を極めた大航海時代の面影が残る「ベレン地区」や、
エンリケ航海王子死後500年を記念して造られた「発見のモニュメント」、
16世紀ポルトガル建築の傑作とも称される「ジェロニモス修道院」などが有名です。
ポルト
ポルトは、ポルトガル北部に位置する第二の都市です。
ポルト歴史地区は世界遺産にも登録されています。
「サン・ベント駅」「サンフランシスコ教会」「カテドラル」「ドン・ルイス1世橋」「クレリゴス教会」といった、歴史を感じさせる荘厳な建築物があります。
また、世界で最も美しいといわれる「レロ書店」も必見です。
シントラ
シントラは、リスボンから約25km離れた場所に位置する街です。
かつては貴族たちの避暑地としても知られ、宮殿や庭園などが数多く見られます。
特に「ペーナ宮殿」は標高528mの位置にあるカラフルな宮殿で、美しい街を一望することができます。
その他にも、まるでゲームのような神秘的な雰囲気がただよう「レガレイラ宮殿」や歴史的要塞「ムーアの城跡」もおすすめです。
ポルトガルで味わいたいグルメ
せっかく旅行をするのであれば、現地のグルメも味わいたいですよね。 ここからは、ポルトガルの絶品グルメをご紹介します。
ポルトガルの人々はお米やお魚をよく食べており、ポルトガル料理は日本人の口にも合いやすいと評判です。
バカリャウ(干しタラ)料理
ポルトガルを代表する名物グルメがバカリャウ(塩漬けにした干しタラ)を使った料理です。
バリエーション豊かで、さまざまな調理法があります。
特にバカリャウ・ア・ラガレイロ(オリーブオイルとガーリックで味付けしたシンプルなもの)や、家庭料理としてもおなじみのバカリャウ・ア・ブラース(じゃがいもと卵を使ったもの)などが人気です。
カルネ・デ・ポルコ・ア・アレンテジャーナ
じゃがいも、豚肉、浅利を揚げ炒めし、赤パプリカで作ったペーストで味付けした料理です。
ポルトガル中南部・アレンテージョ地方の郷土料理で、豚肉とアサリという意外な組み合わせがエキゾチックな料理です。
パステル・デ・ナタ(エッグタルト)
クリーミーなカスタードと、サクサクのパイ生地が特徴のポルトガルの国民的スイーツです。
カフェや菓子店などで気軽に食べることができます。
「国に戻ったらまず食べるもの」と称されることからも、人気ぶりがうかがえますね。
パォン・デ・ロー
日本でもおなじみ「カステラ」の原型ともいわれる人気スイーツです。
中までしっかり火を通したものと、中が半熟のしっとりしたものがあるなど、国内でも地方・地域によってさまざまな作り方があり、食べ比べをするのも楽しいお菓子です。
毎年5月には、パォン・デ・ロー祭りも開催されます。
気になるポルトガルの治安と安全対策
安全に旅行・観光を楽しむためにも、現地の治安は気になるところですよね。 ここからはポルトガルの治安と、旅行者が取れる安全対策をご紹介します。
気をつけたいエリアと犯罪
ポルトガルは比較的治安がよく安全な国だといわれています。
しかし、大都市や観光地などではスリ・置き引きなどに注意が必要です。
ただし、これらの地区以外は100%安全というわけではないため、どこにいても気をつけるようにしましょう。
旅行者ができる安全対策
まず、外出先だけでなく、ホテルやレストランにおいても荷物から目を離さないことが大切です。
バッグは身体の前で持つ、貴重品は分散させるといったことも気をつけましょう。
また、深夜・早朝の外出もできるだけ避けた方が無難です。
ポルトガルの物価目安
最後に、観光の際に参考にしたいポルトガルの物価をご紹介します。 ここでは、主に旅行の際に必要となる、食費・交通費・宿泊費を取り上げます。
ヨーロッパのなかではそれほど物価が高くないといわれるポルトガル。
日本と同程度かやや安めというイメージです。
まず食費ですが、500mlのミネラルウォーターは80円前後、ワインは470円前後です。
外食はランチが1,000円~2,000円程度、ディナーが3,000円〜 5,000円程度となります。
交通費はどの交通手段を使うかにもよりますが、1日1,000円程度、一週間で6,000円~1万円程度をイメージしておくと良いでしょう。
宿泊費は、リスボンではリーズナブルなホテルが1泊(1室2人分)あたり1万3,000~1万8,000円前後、一般的なホテルが1万8,000円~2万5,000円前後、高級ホテルが4万円~12万円前後が目安となります。
ポルトの宿泊費は、これよりもやや安くなります。
まとめ
今回の記事では、ヨーロッパの国のひとつ「ポルトガル」について詳しくご紹介していきました。
具体的には、ポルトガルの基礎情報、日本からポルトガルへの行き方、ポルトガルの主なエリア・都市と観光スポット、ポルトガルで味わいたいグルメ、気になるポルトガルの治安と旅行者ができる安全対策、ポルトガルの物価目安などについて解説しました。
記事のなかでもご紹介したとおり、ポルトガルは魅力あふれる国ですが、それでも100%安全というわけではありません。
トラブルなく、スムーズな旅行・滞在のために知っておいた方がいいことはたくさんあります。
ぜひ、この記事でご紹介した内容を参考にしてみてくださいね。
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ポルトガル出身の講師であれば、よりリアルな現地情報を聞くこともできます。
ぜひ、みなさんの英語学習や渡航前の準備にレッスンをフル活用してくださいね。
◇経歴
新卒入社した会社ではオーストラリア人上司のもと働いた経験があります。
海外クライアントとのメールや電話でのやりとりは日常茶飯事でした。
現在はWebライターのほか、英日翻訳者としても仕事をしています。
◇資格
TOEIC、TOEFL、IELTSなどの受験経験あり
◇留学経験
学生時代、イギリスのハル大学に1か月半語学留学をしました。
◇海外渡航経験
学生時代にイギリス留学を経験したほか、アジアを中心にさまざまな国に旅行に行ったり、フィールドワークをしたりしました。
フィールドワークでは英語を使ってインタビューをした経験もあります。
2019年よりイギリス在住で、現在は毎日英語を使っています。
◇自己紹介
子どものころはアメリカ人の先生の英会話教室に通い、大学ではイギリス留学を経験、新卒入社した会社ではオーストラリア人上司を持つなど、英語とは色々な接点を持ってきました。
英語はもっぱらリーディングが得意で、毎日洋書を読んでいます。大学で経験したイギリス留学では、語学クラスでさまざまな国の留学生と交流しました。また、英語で大学の歴史の講義を受けたり、現地の小学校でのボランティア活動も行いました。
よろしくお願いします!