
海外旅行の相場は、学生さんや新社会人、ご家族連れ、ひとり旅など、どんな旅行者にとっても一番気になるポイント。
行き先を決める大きな要素にもなりますよね。
とはいえ、予算をかつかつに設定しすぎた結果、十分に楽しめなかったり、逆に高額になりすぎて旅行中にお金の心配ばかりしてしまうのは避けたいところ。
そこで今回は地域別に「だいたいの相場はどれくらいなの?」という疑問に答えつつ、実際に役立つ節約のコツをご紹介します。
海外旅行の予算の主な内訳
海外旅行の費用は、さまざまな要素から構成されています。
どれも欠かせない出費ですが、工夫次第で節約できる項目もあります。
まずは主な内訳を見てみましょう!
パスポート取得費用(必要な場合のみ)
パスポートの有効期間は5年と10年から選べ、それぞれで費用が異なります。
5年有効のパスポートは約11,000円、10年有効のパスポートは約16,000円ほどかかります(2025年9月12日時点)。
旅行前に有効期限が切れていないか早めに確認しておきましょう。
詳細は外務省のホームページ「パスポート(旅券)発給申請の手数料」で確認できます。
旅行グッズの購入費
スーツケース、変換プラグ、Wi-FiレンタルやSIMカードなど、渡航準備にも費用がかかります。
航空券代+燃油サーチャージ+空港利用税
旅行費用の中でも大きな割合を占めるのが航空券です。
時期や航空会社によって価格が大きく変わり、燃油サーチャージや国内外の空港利用税も上乗せされます。
ビザ取得費用(必要な場合のみ)
国によっては観光でもビザが必要です。
オンライン申請なら数千円程度で済むこともあれば、数万円かかるケースもあります。
海外旅行保険料
旅行中にケガをしたり体調を崩したりなんて、あまり考えたくないものですが、思わぬトラブルは起こるもの。
特に医療費が高額な国では、ちょっとした診察でもびっくりするような金額になることがあります。
そんなときの安心材料になるのが海外旅行保険です。
クレジットカードに付いている保険を使える場合もあるので、出発前に確認しておくと安心ですよ。
宿泊費
ホテル、ゲストハウス、Airbnbなど、選ぶ宿泊先によって金額は大きく変わります。
立地やサービス内容によっても価格差が出る項目です。
食費
レストランでの食事から、屋台やスーパーでの軽食まで幅広くかかります。
観光地では割高になりやすいです。
移動費
地下鉄やバス、タクシー、レンタカーなど、滞在中の移動に必要な費用です。
日本では割高なタクシーも、旅行先によっては驚くほど安く利用できる場合があり、人数で割ると公共交通機関よりお得になることもあります。
観光費用
観光地で必要になる費用も忘れずに。
例えば教会や博物館、美術館などの入場料から、遺跡ツアー、パラセーリングやシュノーケリングといったアクティビティまで、細かいものから大きな出費までさまざまです。
旅行先やシーズンによって料金は大きく異なるため、あらかじめ公式サイトでチケット代を調べたり、現地ツアーを予約したりしておくと安心です。
お土産・買い物代
家族や友人へのお土産、自分用のショッピング代も忘れずに考えておきたい項目です。
節約しようと思えば抑えられる部分ですが、せっかくの海外旅行はそう頻繁に行けるものではありません。
現地ならではの雑貨や食品、ブランド品など、つい欲しくなるものが多いので、あらかじめ予算に組み込んでおくと安心です。
人気の旅行先ごとの旅行費用の目安
目的地、旅行時期、滞在日数、旅先で何をするかによって大きく左右されます。
一概には言えませんが、だいたいの相場感をつかみたい方のために、1週間滞在した場合の1人あたりの相場目安を地域ごとにまとめました。
下記にプラスして、観光費用やお買い物代がかかります。
アジア
日本から近く、移動時間や交通費も比較的抑えられます。
さらに物価の安い国や地域が多いため、宿泊や食事、現地での移動費などもリーズナブルで、旅行全体の費用を抑えやすいエリアです。
合計:約20~30万円
航空券:約2~18万円
宿泊費:約3~5万円
食費:約5~7万円
移動費:約1~3万円
ヨーロッパ
日本から遠く、移動に時間も費用もかかるうえ、物価の高い国や都市も多いため、アジアに比べると旅行費用はどうしても高めになりがちです。
宿泊や食事、観光施設の入場料なども比較的高額で、特に主要都市や観光地ではさらに費用がかさむことがあります。
合計:約30~50万円
航空券:約10~35万円
宿泊費:約5~15万円
食費:約5~10万円
移動費:約2~5万円
北米
日本からの直行便もあるため、意外と費用を抑えた航空券が見つかることもあります。
しかし、エリアが非常に広大なため、都市間や観光地への移動にかかる交通費や時間は多めに見積もる必要があります。
また、宿泊費や食費も都市や地域によって差が大きく、全体の旅行費用はアジアより高めになりやすいエリアです。
合計:約30~55万円
航空券:約15~30万円
宿泊費:約5~15万円
食費:約5~15万円
移動費:約2~4万円
オセアニア
物価が比較的高く、また自然体験やアクティビティが豊富なため、現地での食費や観光・レジャー費用がどうしてもかさみがちです。
特に人気の観光地やリゾート地では宿泊費も高めになる傾向があり、旅行全体の費用はアジアより高くなりやすいエリアです。
合計:約20~55万円
航空券:約7~18万円
宿泊費:約5~25万円
食費:約3~15万円
移動費:約2~4万円
その他
アフリカの場合は、日本からの直行便が少なく、多くの場合は乗り継ぎが必要なため、航空券代がどうしても高くなりがちです。
また、移動距離が長くエリアも広大なため、都市間や観光地への交通費もかさみやすく、旅行全体の費用は比較的高めになる傾向があります。
合計:約20~50万円
航空券:約10~25万円
宿泊費:約4~7万円
食費:約2~4万円
移動費:約1~5万円
そのほか、個人的には前職の同僚がいたこともあり、スリランカの旅行費用の目安も調べてみました。
スリランカの主要都市を周遊する場合、ベストシーズンは1月~3月です。
合計:約15万~25万
航空券:約6~20万
宿泊費:約3~7万
食費:約1.5~3万
移動費:約4~6万
観光ビザ:約7,500円(30日以内の滞在が可能)
※日本国籍の場合、渡航目的に沿った電子渡航認証(ETA)またはビザ(査証)の取得が必要です。
海外旅行費用が高騰している理由
年々、海外旅行の費用は上がっています。
その背景には主に2つの理由があります。
円安
円安とは、日本円の価値が外国通貨に対して低くなっている状態を指します。
円安が進むと、同じ旅行内容・同じ季節でも、以前は30万円で済んだ旅行が、50万円かかるなど費用が大幅に上がることがあります。
物価高
日本だけでなく、世界全体で物価が上昇しています。
この影響は航空券や宿泊費、現地での食費や交通費にも及び、旅行費用全体の高騰につながっています。
海外旅行費用を節約するポイント
海外旅行の費用を抑えるには、いくつか工夫できることがあります。
全部をやろうと頑張らなくても大丈夫。
無理のない範囲で、できそうなものをいくつか取り入れてみると、旅行を楽しみながら上手に節約できます。
航空券・交通費の節約
・LCC(格安航空会社)を利用する
・早めに航空券を予約する
・ハイシーズンを避けて予約する
・日本の大型連休での渡航を避ける
・乗継便を選ぶと航空券代を節約できることもある
・都市内の交通は、公共交通機関(バス、電車、地下鉄)を活用する(タクシーは高額になりやすく、法外な料金を請求される可能性もあるため避ける)
・旅行期間が長い場合は、週間パスや月間パスを購入するとお得な場合も
・現地の乗り合いサービスやレンタル自転車を利用する
宿泊費の節約
・ゲストハウスやAirbnbを利用する
・宿のグレードを見直して費用を調整する
食費の節約
・レストランではなく、数回はスーパーや屋台で食事を購入する
・現地の人が利用するお店を選ぶと、節約しながら本場の味を楽しめる
買い物・お土産の節約
・免税店や地元のマーケット、スーパーを活用する
アクティビティ・観光の節約
・無料の公園や観光スポットを活用する
旅行グッズの節約
・バッグや必要なグッズは購入するのではなく、レンタルする
海外旅行はそう頻繁に行くものではない方が多いと思います。
そのため、数万円もするスーツケースや大きなバッグパックをわざわざ購入するのは、少しもったいないかもしれません。
最近では、そういった旅行用品も手軽にレンタルできるようになっています。
たとえば、日本最大級のスーツケースレンタルサービス「アールワイレンタル」のホームページを見ると、5~10泊分に適したLサイズのスーツケースが、8日間レンタルで5,670円~で利用できることがわかります。
また、変圧器や変換プラグなど、旅行で必要な小物のレンタルも用意されています。
さらに、レンタルショップ「Just Time」では、50リットルのモンベルのバックパックを1週間レンタルで8,690円から借りることができるなど、手軽に旅行用のバッグを揃えられます(いずれも2025年9月12日時点)。
このほかにも、登山グッズやアウトドア用品のレンタルショップを活用すれば、普段は使わない大きなバッグや旅行グッズを購入せずに、必要なときだけ借りることができます。
費用を抑えつつ、荷物を増やさずに旅行を楽しめるので、初めての旅行や短期間の旅行でも便利に利用できそうです。
まとめ
海外旅行に行きたいと思っても、だいたいの費用の目安が分からないと、具体的な計画を立てにくいですよね。
今回ご紹介した旅行費用の相場はあくまで目安ですが、ハイシーズンを選べば、参加したかったお祭りや季節限定の絶景を楽しむことができます。
その分費用は高くなり、混雑も避けられません。
一方でローシーズンを選べば、天候やイベント参加のチャンスに制約はあるものの、費用を抑えつつ工夫次第で十分に旅行を楽しむことができます。
気になる海外旅行の予算については、今回紹介した人気旅行先ごとの費用目安や節約のポイントを参考に、無理のない計画を立ててみてください。
◇経歴
31歳のときに「be動詞って何だっけ?」というところから勉強を始めました。年齢を重ねてからの学習に、難しさや焦りを感じている方の背中を押せたらと思っています。
◇英語に関する資格
TOEIC830点
◇留学経験
セブ島3か月、マルタ共和国2か月
◇海外渡航経験
マルタ共和国滞在中にイタリア人と仲良くなり、お家に招待いただきました。英語学習を始めたころ、海外とは無縁だった私にとって想像もしていなかった経験です。イタリア国内を案内してもらうだけでなく一人でベネチアやヴェローナなどを巡り、度胸もつきました!
◇自己紹介
元々勉強が好きではなかったので、英語も全くと言ってよいほどのレベルでした。でも「英語を勉強する!」と決めてからは、時には泣きながら時には貴重な経験を得ながら、毎日少しずつ努力をしてきました。
今では、英語学習の大切さを日々実感するとともに、一念発起した過去の自分に感謝しています。
これまでの努力を無駄にしないよう、今後も楽しく英語を勉強していきます。