タイの年間気温や季節ごとの特徴・服装の目安は?ベストシーズンや服装マナーなど【徹底解説】

タイ、気温、ネイティブキャンプ、オンライン英会話

こちらの記事では、タイ旅行を計画する上で欠かせない都市ごとの
天気の特徴について、タイ在住経験のある著者が解説します。

また、シーズンごとのおすすめの服装や持っていくべきアイテムを紹介しています。

「タイ旅行は乾季がベスト」といわれていますが、エリアや目的を工夫すれば「雨季」でも存分に楽しめます!「雨季しかお休みが取れない…」という方に向けて、旅のプランごとにベストシーズンも紹介しているので参考にしてください。

タイの年間気温は?

熱帯に位置するタイの年間の平均気温は約29℃

年間を通して暖かい気候が続きますが、季節や都市によって気温が異なるため、旅行の前にはしっかりと予習をしておくことが重要です。

このセクションでは、日本人旅行客に特に人気な「バンコク」、南部のビーチリゾートである「プーケット」、北部の古都「チェンマイ」の年間の平均気温・降水量の推移やお天気の特徴を紹介します。

まずは天気の特徴を都市ごとにデータで見てみましょう。

(気象庁統計地点別データ・グラフ (世界の天候データツール(ClimatView 月統計値))より2023年の各都市のデータを引用)

グラフで比較すると、同じ国の中でも都市ごとに降雨量、気温に大きな差があることがわかります。

バンコク」は暑季を除き、雨季や乾季は夜間は涼しく、雨上がりは寒いと感じることもあります。

特に12月から1月は過ごしやすいと言われており、平均気温は27〜28度前後です。

プーケット」は海に近く、雨季には頻繁に豪雨が降るのが特徴の地域です。

バンコクやチェンマイと比べると、年間の気温差は激しくなく、雨さえ降っていなければどの時期でも思う存分ビーチを楽しめます。

チェンマイ」はタイの北部、山間部に位置しています。

バンコクよりも平均気温が低いです。

グラフで見ても平均最低気温と最高気温には大きな差があり、1日のうちの気温差が激しいのが特徴です。

雨季の降水量はバンコクやプーケットと比較すると少なめで、雨季でも晴れ間が多いことが特徴です。

タイの気候の特徴(乾季・雨季・暑季)

先ほどのセクションでも示したとおり、常夏と思われがちなタイでも年間を通して天気には変化があり、1日のうちでも気温変化が大きい季節もあります。

天気予報がなかなかあてにならないタイですが、乾季、雨季、暑季の3つの季節の特徴を頭に入れておくと、大まかな天気の特徴がわかり、旅程を立てるのにも便利です。

乾季(10月中旬から2月中旬)

この時期は空気は乾燥し、雨はほとんど降りません。

特に年末年始の頃には、バンコクでは朝晩は肌寒く感じるほどで、厚めのカーディガンを着ている人も多く、冷房の設定温度も比較的高めで過ごすことが多い季節です。

チェンマイなど北部地域によっては10度を下回ることもあります。

チェンマイは標高の高い場所にも観光スポットが多くありますが、著者が年越しを過ごした際には薄手のダウンジャケットを羽織る現地の方も見かけました。

一方、プーケットは日中はビーチで海水浴を楽しめるほど暖かいです。

雨季(5月中旬から10月中旬)

毎日雨が1回は降る季節が雨季です。

スコールは夕方だけ、と思われがちですが、朝昼晩時間帯を問わずに雨が降ります。

特に9月から10月にかけては一回あたりの雨の時間が長く、激しい豪雨が続くこともあります。

雨が降らない時間でもジメジメとしたお天気が続きます。

雨の後は涼しくなり、夕方遅くに降った場合、肌寒く感じる時もあります。

暑季ほど暑くなく、雨が止んでいる合間は街歩きにももってこいの気温です。

しかし、排水設備が日本のように整っておらず、雨の後は道路が冠水することも多いので、水たまりに入らないように注意が必要です。

暑季(2月中旬から5月中旬)

1年の中で最も暑く太陽がカンカン照りの日が続くのがこの季節です。

日差しは痛いほど暑く、長時間の外での街歩き観光は大変です。

日が沈んでからも暑さが続きます。

暑季の中でも、特に4月の旧正月ソンクランの時期は連日暑く、ソンクランを過ぎたあたりから、スコールが降るようになり、次第に雨季へと変わっていきます。

タイの季節ごとの服装・持ち物の目安

特に雨季と暑季は、湿度が高い日が多いので通気性の良い服装がおすすめです。

また季節を問わず「晴雨兼用の折り畳み傘」があると毎日使いこなすことができます。

数年前までは「タイ人は日傘を使わないので目立ってしまう」などとも言われていましたが、近年は街中でも日傘を差す人をよく見かけます。

熱中症対策のためにも迷わず日傘を使うようにしましょう。

ここからは、季節ごとに特に用意しておくと便利なアイテム、服装について紹介します。

雨季のポイント

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傘を差していても濡れることを避けることが不可能なほど激しい雨の降る雨季には、着替えが多めにあると安心です。

寺院に行く予定がなければ、できるだけ長ズボンやロングスカートは避けましょう

特にデニムは濡れるとかなり冷たく重くなるので避けるのがベター。

雨に濡れることを見越してサンダルをすすめる人もいますが、私としてはおすすめできません。

冠水した水の多くは綺麗ではなく傷口から細菌感染してしまう場合も。

できれば防水タイプのスニーカーがあるとよいです。

※もし雨に濡れてしまった場合は熱いシャワーを浴びると良いそうです。

【便利アイテム一覧】

大きめのタオル 服やカバンが濡れた時に使えます。
ビニール袋 濡れた傘をいれたり、カバンの中の持ち物を雨から守るために一度袋で包んでからカバンにしまうと防水対策にも。
湿気対策ヘアグッズ 湿気がひどく髪のうねりが激しくなるのもこの季節。ヘアスタイルをキープするヘアケアグッズがあると旅の満足度も上がります。

乾季のポイント

日中は半袖でも過ごせますが、朝晩の冷え込みや室内の冷房を見越してカーディガンを持参すると活躍します。

雨はほとんど降らないのでサンダルコーデも楽しめますが、足元が冷えて寒いと感じる人もいるかもしれません。
(著者が暮らしていた際は、乾季は冷房なしで過ごす日もありました。)

【便利アイテム一覧】

長袖長ズボンのパジャマ ホテルで借りられるパジャマは薄手だったり、ガウンのみの場合も。 夜寝ている間に体を冷やすことがないようにパジャマを持参するとよいでしょう。 現地でタイパンツを買うのもおすすめ。
マスク 雨が降らず大気汚染が深刻になる乾季は外出時にはマスク着用が必須です。

暑季のポイント

日本の真夏と同じような服装で全く問題ありません。

ただし他の季節と同様に寺院に行く場合は羽織ものを、モールでのショッピングが中心の旅程なら冷房対策をしてください。

【便利アイテム一覧】

うちわや扇風機 一日中気温の下がらない暑季は暑さ対策グッズが大活躍。 タイの伝統工芸のうちわを現地で購入するとお土産にもなります。
制汗剤や制汗シート タイで売っている現地のものはメンソールの刺激が強すぎるものも。 好みのものがあるなら日本から持ってくるのがおすすめ。
日焼け後のケアグッズ 日差しがカンカン照りのこの時期はあっという間に焼けてしまいます。 日焼け止めだけでなく日焼け後のケアグッズ(パックやローション)があると乾燥や黒ずみを防ぐことができます。

タイ旅行のベストシーズン

一般的には、タイの観光では乾季がベストシーズンと言われています。

しかし、近年、乾季は空気が乾燥することで大気汚染も深刻な問題になっています。

またタイの南部はモンスーンの影響も大きく受けるため、旅の目的や地域に合わせてベストシーズンは異なります。

ここでは旅の目的ごとにベストシーズンを紹介します。

バンコクでタイの有名観光地巡り

バンコクを中心に、有名寺院やナイトマーケット、街歩きを楽しむなら暑季または雨季の前半がおすすめです。

暑季はその名の通り、激しい暑さですが、町中にカフェやモールのあるバンコクでは休憩スポット探しに困ることはありません。

また雨季の始まりはそれほど雨はひどくないので、雨の合間を縫いながら十分に観光を楽しむことができます。

スパ巡りとショッピング三昧・ホテルでゆったり過ごす旅

室内で過ごすアクティビティがメインであれば、断然雨季のバンコクがおすすめです。

雨季はオフシーズンであるため、ホテルの料金も低めに設定されていますし、スパの予約も取りやすいです。

またホテルの宿泊者も少なく、贅沢に施設を使うことができますよ。

雨季でも晴れていればプールで泳ぐのには問題ない気候なのでプール付きのホテルを選ぶのもおすすめです。

チェンマイで古都巡り

チェンマイでゆったりと世界遺産や街歩きを楽しむのなら、暑さのひどい暑季の5〜6月を避けるようにしましょう。

バンコクよりは比較的涼しい気温なので、常に羽織ものを持ち歩くようにすれば快適に旅行が楽しめます。

プーケットのビーチで海水浴

タイ南部のビーチリゾートでアクティビティを楽しむのなら、雨の少ない10月〜5月の時期がおすすめです。

雨はほとんど降らず存分に島巡りツアーや海水浴を楽しむことができます。

ただし乾季に訪れる場合は、夜は肌寒くなることもあるため水着の上にさっと羽織れるものがあると安心です。

タイ旅行で避けた方がいい時期

先ほどのセクションでも紹介したように、訪れる地域を選んだり、旅のメインアクティビティを工夫すればどの時期に​訪れてもタイを楽しむことができます。

ただし、タイ南部(プーケットなど)を訪れる場合は5月の終わりから10月のはじめにかけてはモンスーンがあるため、波が高いとツアーが中止になることも​しばしば。

​海を楽しむことがメインとなるプーケットはこの時期を避けるのが無難です。

また、タイ北部チェンマイは乾季に伝統的な焼畑農業が行われるため、より一層大気汚染が深刻になることがあります。

喘息を持っている人には特に影響が出やすいとも言われているため、体調とも相談して渡航時期​を決めるのがよいでしょう​。

もし訪れる際はマスク着用は忘れずに。

【季節問わず】タイで寺院を訪れる際の服装のマナー

観光客が多い有名寺院を含め、タイの多くの寺院には服装マナーがあります。

基本的には、肩とひざを見せないような服装を意識し、半ズボンやノースリーブ、キャミソールは避けましょう。

また、寺院によってはサンダルを禁止している場所もあるので注意しましょう。

行きたい寺院が複数ある場合は、寺院巡りの日をまとめることで、その他の日は自由に服装を決めることができます。

まとめ

今回の記事では、タイの年間気温や季節ごとの特徴について徹底解説し、おすすめの旅行シーズンを紹介しました。

乾季がタイ旅行のベストシーズンと言われてはいますが、旅行先や旅行プランを工夫すれば雨季でも十分に楽しむことができます

雨の風景もタイの魅力のひとつ。

またオフシーズンは航空券やホテル費用も節約できることが多いので、その分を少し贅沢なスパ体験やグルメにまわしてみるのもよいかもしれません。

天気の特徴も生かしたタイ旅行をぜひ楽しんできてくださいね!

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