
パリ旅行で必ず訪れたいコンコルド広場は、激動のフランス革命を乗り越えて今では平和の象徴となった美しいスポットです。
古代エジプトから運ばれた神秘的なオベリスクと、優雅な噴水がお出迎えしてくれます。
シャンゼリゼ通りやルーブル美術館からも歩いてすぐなので、パリ観光の拠点にぴったりです。
この記事では、コンコルド広場へのアクセス方法から歴史的背景、見どころ、周辺観光スポットまで詳しく解説していきます。
パリ旅行を計画中の方や、歴史ある美しい広場に興味をお持ちの方は、ぜひ最後までお読みください。
コンコルド広場の位置とアクセス
コンコルド広場はパリの中心部にあり、メトロ、バス、車など様々な方法でアクセスできます。
かの有名なシャンゼリゼ通りやルーブル美術館からも徒歩圏内で、パリ観光の拠点としても有名です。
まずはコンコルド広場の立地やアクセスについて詳しく見ていきましょう。
コンコルド広場の場所について
コンコルド広場は、パリ1区と8区の境目にある美しい八角形の広場です。ここはパリ観光の絶好のスタート地点。
東に足を向ければチュイルリー庭園やルーブル美術館、西へ歩けばあの有名なシャンゼリゼ通りと凱旋門、そして南にはセーヌ川の向こうにオルセー美術館が見えます。どこを向いても素敵な景色が広がっています。
周りには憧れの高級ホテルやパリらしいデパートもあって、観光の合間にお買い物やカフェタイムも満喫できるでしょう。
メトロでのアクセス方法
コンコルド広場へ向かうなら、メトロのコンコルド駅が断然おすすめです。
1号線、8号線、12号線の3つの路線が通っているので、パリ市内のどこからでもアクセスしやすいのが魅力。
1号線ならシャトレ・リヴォリやバスティーユから、8号線ならオペラやアンヴァリッドから直通です。
駅を出た瞬間に広がるあの美しい広場の光景は、一見の価値ありです。1日券を使えば周辺の観光スポット巡りもお得に楽しめます。
車・バスでのアクセス方法
コンコルド広場へバスで向かうなら、21番や24番をはじめ、42番、72番、73番、84番、94番線が便利です。
観光ツアーで人気のホップオン・ホップオフバスも広場近くに停車するので、パリの名所を効率よく巡りたい方にはぴったりの選択肢。
車で行く場合は、広場周辺に地下駐車場やパーキングメーターがありますが、観光シーズンや平日はかなり混み合います。
せっかくの旅行時間を駐車場探しで消費するのはもったいないので、できれば地下鉄やバスがおすすめです。
どうしても車を利用して向かう際は、事前に駐車場の場所をチェックしておくと安心でしょう。
コンコルド広場が歩んできた歴史
今日多くの観光客が訪れるコンコルド広場には、実は長い歴史があります。
華やかな王政時代に始まり、激動のフランス革命を経て、現在の美しい姿へと生まれ変わった、まさにパリの歴史そのものを物語る場所となっています。
コンコルド広場の歴史について見ていきましょう。
ルイ15世広場からコンコルド広場への変遷
コンコルド広場は、1755年に「ルイ15世広場」として生まれました。
当時のフランスは絶対王政の華やかな時代で、国王の権力を誇示するために贅沢な都市づくりが進められていました。
建築家ガブリエルが手がけたこの広場は、中央にルイ15世の立派な騎馬像が立つ、まさに王の威厳を象徴する空間でした。
ところが1789年、フランス革命が勃発。王政に対する民衆の怒りは頂点に達し、革命政府は王の象徴だった騎馬像を破壊してしまいます。
そして広場の名前も「革命広場」へ一変。まさに激動の歴史を物語る場所ですね。
フランス革命時代の処刑場としての暗い歴史
現在の美しいコンコルド広場からは想像できませんが、ここにはフランス革命という激動の時代の記憶が刻まれています。
1793年から処刑場として使われ、ルイ16世やマリー・アントワネット王妃をはじめ、約1,300人もの人々がここで命を落としました。
革命の象徴的な舞台。当時は多くの民衆が見物に集まり、まさに「恐怖政治」と呼ばれた時代の中心地だったのです。
今では観光客が行き交う平和な広場ですが、こうした歴史を知ると、また違った視点でパリを感じることができるでしょう。
現在の平和と調和を象徴する広場への生まれ変わり
1795年、混乱の時代が落ち着くと、広場は「コンコルド広場」という美しい名前に生まれ変わりました。
コンコルドとは「調和」を意味するフランス語で、争いに疲れた人々の平和への強い願いが込められています。
19世紀になると、エジプトから贈られた立派なオベリスクが中央にそびえ立ち、美しい噴水も設置されました。まさに、希望と和解の象徴。
かつての暗い歴史を乗り越えて、今では世界中から訪れる旅行者たちが美しい景色を楽しむ、パリらしい優雅な広場として愛され続けています。
コンコルド広場の見どころ
コンコルド広場を訪れたら、ぜひ注目してほしいのがオベリスクと噴水の2つです。
古代エジプトの神秘とヨーロッパの美が融合したこれらのスポットは、パリならではの魅力を存分に味わえる場所となっています。
オベリスク
コンコルド広場でひときわ目を引くのが、中央にそびえる古代エジプトのオベリスクです。高さ23メートルの迫力ある姿。
「クレオパトラの針」の愛称で親しまれるこの花崗岩の記念碑は、1836年にエジプトのルクソール神殿からフランスに贈られた貴重な文化遺産です。
表面に刻まれたヒエログリフを眺めていると、古代エジプトの神秘的な世界にタイムスリップしたような気分になるでしょう。
噴水
広場を訪れたら、ぜひ注目していただきたいのが両端にある2つの噴水です。
「海の噴水」と「河川の噴水」という名前の通り、フランスの豊かな自然をモチーフにした美しいデザインの噴水。
19世紀に造られた歴史ある作品ですが、今も変わらず人々を魅了し続けています。
お天気の良い日には、水が踊るように舞い上がり、陽射しを受けてダイヤモンドのようにきらめく光景に出会えるかもしれません。インスタ映えも抜群のスポットです。
コンコルド広場の写真映えスポット
パリ旅行で見逃せないコンコルド広場は、素敵な写真がたくさん撮れる魅力的な観光スポットです。
広場の中央にそびえる古代エジプトのオベリスクを背景に、シャンゼリゼ通りやエトワール凱旋門まで一望できる贅沢なロケーション。
どの角度から撮っても絵になる、まさにパリらしい風景に出会えるでしょう。
オベリスクを中心とした定番撮影ポイント
広場の真ん中に堂々とそびえるオベリスクは、思わず写真を撮りたくなる人気スポット。
古代エジプトから運ばれてきた高さ23メートルの石柱は、なんと3000年以上もの歴史を秘めています。
正面から見上げるようにカメラを構えれば、その壮大なスケール感が伝わる一枚が撮れます。
左右に配置された美しい噴水と組み合わせて撮影すると、パリらしい優雅で調和の取れた風景に仕上がるでしょう。
シャンゼリゼ通りとエトワール凱旋門を望む構図
広場の西側に立つと、目の前にシャンゼリゼ通りが美しく延び、その先に堂々とした凱旋門が見えてきます。まさにパリの象徴的な景色ですね。
ここからシャッターを切れば、パリの歴史ある都市軸を一枚の写真に収めることができます。午後の時間帯なら太陽の光も味方してくれて、きれいな写真が撮れるでしょう。
チュイルリー庭園とルーブル宮殿方向の眺望
広場から東を見ると、美しく整えられたチュイルリー庭園と威厳あるルーブル宮殿が目に飛び込んできます。
緑あふれる庭園と歴史ある石造りの建物が織りなす景色は、まさにパリならではの絶景。
季節ごとに表情を変える庭園の魅力も見逃せません。春夏は新緑が輝き、秋には色とりどりの紅葉が広場を彩ります。
ルーブル美術館を訪れる前後に立ち寄れば、一枚の写真で2つの名所を収めた素敵な写真が撮れるでしょう。
時間帯別おすすめ撮影タイミング
コンコルド広場は一日を通してさまざまな魅力を見せてくれる場所です。
早朝なら人影もまばらで、落ち着いた写真を撮影でき、日中は青空をバックに、オベリスクの精巧な彫刻もくっきりと映えるでしょう。
マジックアワーと呼ばれる夕暮れ時には、温かみのある光に包まれた広場の美しさが格別。そして夜になると、きらめくイルミネーションが織りなす幻想的な世界が広がります。
お気に入りの時間帯を見つけて、パリならではの素敵な一枚を残してくださいね。
あわせて訪れたい周辺観光スポット
コンコルド広場を起点にすれば、パリの名所を効率よく巡れます。
シャンゼリゼ通りや凱旋門、ルーブル美術館など、誰もが一度は憧れる素敵なスポットが歩いて回れる距離にあります。
ここでは、コンコルド広場周辺のおすすめ観光スポットを6つご紹介します!
シャンゼリゼ通り
コンコルド広場から最もアクセスしやすいのが、シャンゼリゼ通りです。
広場の北西方向へ直進すれば、世界で最も美しい通りと称されるシャンゼリゼ通りに到着します。
高級ブティックやカフェが立ち並ぶこの通りでは、パリらしいショッピングや街歩きを満喫できるでしょう。
特にルイ・ヴィトンの旗艦店やフォション本店など、パリならではの老舗店巡りがおすすめ。
コンコルド広場からエトワール凱旋門まで約1.2キロメートルの距離なので、ゆっくり歩いても30分程度で到着します。
エトワール凱旋門
シャンゼリゼ通りの先にそびえ立つエトワール凱旋門は、必見の観光スポットです。
コンコルド広場からシャンゼリゼ通りを経由して約1.5キロメートルの距離にあり、ナポレオンが建設を命じた歴史ある建造物を間近で見学できます。
凱旋門の屋上展望台からは、パリ市内を一望できる絶景が広がっており、特にシャンゼリゼ通りとコンコルド広場方向の眺めは圧巻。
地下通路を利用すれば安全に凱旋門の真下まで行けるため、建築の迫力を存分に感じられるでしょう。凱旋門とコンコルド広場をセットで観光するコースが人気を集めています。
チュイルリー庭園
コンコルド広場の東側に隣接するチュイルリー庭園は、散策に最適な美しい庭園です。
広場から徒歩1分という近距離にあり、かつてチュイルリー宮殿があった場所に整備された歴史ある庭園を楽しめます。
幾何学的に配置された花壇や池、彫刻作品が織りなす景観は、フランス式庭園の傑作として知られています。
春から秋にかけては色とりどりの花々が咲き誇り、冬には雪化粧した静寂な美しさを味わえるでしょう。
コンコルド広場観光の合間に立ち寄れば、都市の喧騒を忘れてゆったりとした時間を過ごせます。
ルーブル美術館
チュイルリー庭園を抜けた先にあるルーブル美術館は、世界最大級の美術館として必見のスポットです。
コンコルド広場から徒歩約10分の距離にあり、モナリザやミロのヴィーナスなど、教科書でも見たことがある名作を実際に鑑賞できます。
ルーブル宮殿の壮大な建築そのものも見どころのひとつで、特にガラスのピラミッドは現代建築の名作として親しまれています。
美術館内は非常に広いため、事前に見たい作品をリストアップしておくことをおすすめします。
コンコルド広場とあわせて巡ることで、パリが誇る歴史と芸術を存分に味わえる理想的な観光ルートが完成します。
オランジュリー美術館
チュイルリー庭園内に位置するオランジュリー美術館は、印象派ファンにとって聖地のような存在です。
コンコルド広場から徒歩約5分という好立地にあり、クロード・モネの連作「睡蓮」を専用に設計された楕円形の展示室で鑑賞できます。
モネ自身が構想した理想的な空間で、360度睡蓮の世界に包まれる体験は他では味わえません。
比較的小規模な美術館のため、1〜2時間程度でじっくりと作品を楽しめるでしょう。
ルーブル美術館とは対照的に、落ち着いた雰囲気の中で印象派の傑作に集中できる贅沢な時間を過ごせます。
オルセー美術館
セーヌ川を挟んでコンコルド広場の対岸にあるオルセー美術館は、印象派コレクションの宝庫です。
広場から徒歩約15分、またはメトロで一駅の距離にあり、19世紀後半から20世紀初頭の西洋美術を専門に展示しています。
ルノワール、ドガ、マネなどの巨匠の作品を一度に鑑賞でき、印象派の発展の歴史を体系的に学べます。
元々は鉄道駅だった建物を改装した美術館で、その独特な建築空間も見どころのひとつ。
コンコルド広場からセーヌ川沿いを歩けば、パリの美しい街並みを眺めながら美術館へ向かう道のりも観光の一部として楽しめるでしょう。
まとめ
この記事では、パリの中心に位置するコンコルド広場の魅力や楽しみ方について解説してきました。
コンコルド広場は、フランス革命という激動の時代を物語る歴史的な背景から、今では平和の象徴となった美しいオベリスクと噴水まで、さまざまな顔を持つ特別な場所です。
地下鉄でのアクセスも抜群で、シャンゼリゼ通りやルーブル美術館といった人気スポットとも組み合わせやすいのが嬉しいポイント。
素敵な写真がたくさん撮れるので、パリ旅行の思い出づくりにもぴったりです。
この記事を参考に、ぜひ歴史と美しさが交差するコンコルド広場を訪れてみてくださいね!
◇経歴
・インターナショナルプリスクールでの勤務経験あり
・幼児英会話講師としての勤務経験あり
◇資格
・ケンブリッジ英語検定FCE
・実用英語技能検定2級
・幼保英語検定2級
・児童英語インストラクター資格
◇留学経験
・オーストラリア(1年間)
・イギリス(1か月)
◇海外渡航経験
【旅行】
イタリア、オーストラリア、ハワイ、グアム、プーケット、バリ島、セブ島、台湾
◇自己紹介
英語と旅行に魅了され、学生時代にオーストラリアとイギリスへの留学を経験。
異文化との出会いが人生の大きな転機となる。
幼児英会話講師としての経験を積み、現在は英語や異文化の魅力を発信するWebライターとして活動中。
夢は、娘との親子留学といつかは家族で海外移住。
趣味は、週末プチ農業と地元のグルメ探し。