「英語で、好きなカフェに関わる仕事がしたい」
「英語を学びながら、バリスタとしてのスキルも身につけたい」
そんな夢を叶えることができるのが、
フィリピン留学の新しいかたちです。
英語授業と並行してバリスタ研修が受けられるプログラムを用意している
語学学校も登場し、短期間でも実践的な接客英語・ラテアート・カフェ運営スキルを学べる環境がフィリピンには整っています。
ここでは、バリスタの基本からフィリピンのコーヒー文化、さらに実際にバリスタ体験ができるおすすめ語学学校4選をご紹介します。
- バリスタとは?
- フィリピンに根付くコーヒー文化
- フィリピンでバリスタの勉強ができる語学学校:JIC
- フィリピンでバリスタの勉強ができる語学学校:BECI
- フィリピンでバリスタの勉強ができる語学学校:EG Academy
- フィリピンでバリスタの勉強ができる語学学校:Talk Academy
- まとめ
バリスタとは?
まずは前提となる「バリスタ」について、基本を押さえておきましょう。
バリスタはイタリア発祥
バリスタとは、イタリア語で「バール(カフェ)」で働くコーヒー専門職のことを指します。
本来の意味でのバリスタは、エスプレッソマシンを扱いながら、多様なコーヒーを素早く、正確に提供する職人のこと。
さらに、カフェに訪れるお客さんとの会話やサービスも重要な役割のひとつであり、バリスタは単なるコーヒーの作り手ではなく、接客のプロとしても高いスキルを求められます。
バリスタの語源
元々、バリスタという言葉の由来は「バール(bar)」で働く人「(~ista)」です。
イタリアでは「バール」と呼ばれるカフェが日常に溶け込んでおり、人々は朝のエスプレッソや昼休憩のカプチーノ、仕事終わりには軽くアルコールと食事を楽しむ、バールを気軽に楽しむ文化が根付いています。
またイタリアではコーヒー文化が成熟しており、バリスタになるには実践的な経験と技術が欠かせません。
日本におけるバリスタとは
日本でも「バリスタ」という言葉はよく使われますが、その意味合いはイタリアとはやや異なります。
イタリアではバリスタはバールで働くサービス業の一環としての「職人」であり、コーヒーをいかに速く・安定して・正確に提供するかが重視されます。
一方で、日本におけるバリスタというと、スペシャルティコーヒーを丁寧に抽出する職人というニュアンスが強く、アーティストやクラフトマン的な存在として扱われることが多いのが特徴と言えるでしょう。
また、イタリアではラテアートの文化はそれほど一般的ではないのに対し、日本ではラテアートを含めた視覚的な美しさや演出もバリスタの技術の一部とされることが多く、ここにも文化的な違いが見られます。
さらに、日本ではバリスタ資格制度や大会(例:ジャパンバリスタチャンピオンシップ)などが存在し、技術の高さや知識を証明する仕組みが整っている一方で、イタリアではバリスタは「資格」よりも「経験重視」の職業となっています。
同じ「バリスタ」という言葉でも国によってその役割や求められるスキルが異なることを知っておけば、コーヒー文化をより深く味わうことができますね。
フィリピンに根付くコーヒー文化
では、フィリピンでは実際どのようにコーヒーが楽しまれているのでしょうか。
フィリピンのコーヒー事情
フィリピンでは、日本と同じくコーヒーは日常に深く根ざした存在です。
多くの人々が朝の一杯として、また職場や家庭でのリラックスタイムにコーヒーを楽しんでいます。
特に人気なのは「3 in 1」と呼ばれるインスタントコーヒー。
砂糖とミルクが一緒になった甘くて飲みやすいスタイルで、国民的に親しまれています。
フィリピン独自の伝統を味わう「バラココーヒー」
フィリピンのコーヒー文化を代表する存在が、「バラココーヒー(Barako Coffee)」です。
これはリベリカ種というコーヒーで、他のアラビカ種・ロブスタ種に比べて風味が強く、香りも非常に独特。
スモーキーで力強い味わいが特徴で、「Barako(バラコ)」という言葉自体も「たくましい男」「力強い人」という意味を持っています。
フィリピン国内では日常的に飲まれているバラココーヒーですが、実は世界全体での流通量が1%未満という非常に希少な品種の豆から作られていて大変貴重なコーヒー。
一部のコーヒー愛好家に親しまれている一方で海外への流通量はごくわずかなので、「幻のコーヒー」と称されることもあります。
一時は生産量の減少により姿を消しつつありましたが、最近ではローカルブランドや観光業の発展、留学生たちの関心により再び評価されるようになりました。
コーヒー×英語の新しい学び方
「英語を学びながら、コーヒーも極めたい!」
そんなニーズに応えるプログラムが、フィリピン留学の一部で増えています。
特に注目されているのが、語学学校の中にあるキャンパスカフェなどで、英会話授業の一環として接客英語やコーヒー用語を学べるコース。
授業と並行してバリスタとしての就業研修が受けられる学校もあり、ラテアートの基礎からカフェ運営の流れまで、実践的な経験を積むことができます。
さらに短期間のコースを終えた後、オーストラリアなどでのワーキングホリデー(ワーホリ)に進むというルートも!
コースによっては、資格取得をサポートするものや、コーヒー豆の種類や抽出方法、店舗接客の基礎知識までを学べる内容が含まれており、将来的にカフェで働きたい人や英語を使った接客の仕事を目指す人には理想的なステップが用意されています。
以下では、具体的に語学学校をご紹介してゆきます。
フィリピンでバリスタの勉強ができる語学学校:JIC
初心者の入り口にぴったりの学校
JIC(Baguio JIC Academy)は、ルソン島バギオにある語学学校です。
英語に自信がない人でも、実践的にステップアップしていける環境が整っています。
具体的にはこんな人におすすめです。
・ワーホリ前の準備をしたい人
・英語があまり得意でなくても、実践的な体験から英語力を伸ばしたい人
・自然の中で集中して英語とスキルを身につけたい人
・将来的にカフェ勤務や独立を目指したい人
英語の勉強をしながら、コーヒー知識の基礎づくりができるでしょう。
バリスタ体験コースの詳細
コースは全体で12時間という短期集中プログラムとして用意されており、エスプレッソ抽出、ミルクスチーム、ラテアートといったバリスタの基礎を一通り学ぶことができます。
フィリピンでバリスタの勉強ができる語学学校:BECI
本気でバリスタを目指したい人にもおすすめ
BECI(BECI EOP International Language Academy)はバギオにキャンパスを3つ持つ語学学校。
スピーキングを重視している学校なので、実践的な学習ができます。
具体的にはこんな人におすすめです。
・将来海外でカフェの仕事に就きたい人
・英語も同時にレベルアップしたい人(英会話の基礎〜中級者)
・接客英語、ホスピタリティ英語を身につけたい人
・英語を使って働くための自信をつけたい人、また文化や多国籍環境への順応力を鍛えたい人
実際のカフェでの英会話力がぐんとアップすること間違いなしです。
バリスタ体験コースの詳細
「COFFEE ESL」という、コーヒーに関する知識やスキルを英語で学ぶためのオプションプログラムがあります。
コーヒー栽培の体験・焙煎・テイスティングから、実際にカフェでの就業体験ができるプログラムも用意されています。
フィリピンでバリスタの勉強ができる語学学校:EG Academy
英語学校としての質を求めるならここ
EG Academyはルソン島のクラークにある学校です。
クリーンで快適な寮と施設が完備、そしてマンツーマン授業が多いという特徴があるため、初めての海外という方も安心して留学できます。
具体的にはこんな人におすすめです。
・初めての海外での語学+実践スキル習得に不安がある人
・学習環境・部屋・生活設備の快適さを重視したい人
・留学後、日本のカフェ業界や観光業界で働きたい人
・英語力に自信がなくても、少しずつ実践的な体験を積みたい人
日本人に特に人気のある学校で、英会話力とカフェスキルを両立して伸ばすことができるキャンパス設計が魅力です。
バリスタ体験コースの詳細
6セッションの講義と12時間の就業体験がコースの内容となっています。
接客やクレーム対応といった英会話の実習もセッション内に含まれているので、英語に自信がない方でも問題なく参加できます。
フィリピンでバリスタの勉強ができる語学学校:Talk Academy
すぐ現場で働きたい、実践志向の強い人向き
Clark Talk Academyはルソン島のクラークにある学校です。
バリスタ養成に特化した「TALK BARISTAコース」があり、将来バリスタとして働きたい人や、接客業に従事していて接客スキルを上げたい人にはとても有益です。
具体的にはこんな人におすすめです。
・英語力を実践現場で鍛えながら本格的にバリスタを目指したい人
・いずれ海外での就業や移住を視野に入れている人
・接客やサービス業でのキャリアアップを狙う人
短期間でも実践と就業を重視している人に向いています。
バリスタ体験コースの詳細
「TALK BARISTAコース」でははじめの4週間、1日8コマ授業を受けることで短期間で英語力を上げ、5週目から実践的な英語のトレーニングに入ります。
通常の英語授業と並行して1日8時間の実践授業×4週間+OJT実習が用意されているため、現場での実務力を徹底的に鍛えることが可能です。
資格取得を目指せるコース構成になっているのも他校にはない特徴です。
まとめ
バリスタとしての専門知識と英語力の両方を身につけられるフィリピン留学は、ワーホリやカフェ就業を目指す人にとって理想的な第一歩です。
自然に囲まれた環境で学べる学校から、実務重視のOJT付きコースまで、目的に応じた選択肢が豊富にあります。
短期間でも実践的な英語とカフェ経験が得られるプログラムは、日本では得がたい体験。
ぜひ自分に合った留学先を見つけ、世界に通用するスキルを手に入れてください。

◇経歴
幼稚園時代をシンガポールで過ごし、現地の友達と英語でよく遊んでいました。小学校からは日本で暮らし、中学生の時にカナダにホームステイした経験から海外での暮らしに魅了され、東京外国語大学に進学。
在学中にバンクーバーへの留学を経て就職し、新卒で入った会社では外資系クライアントと英語でやり取りをしていました。
現在は仕事で英語を使う機会はほとんどないものの、趣味として楽しく勉強し続けています!
◇資格
TOEIC940点、TOEFL iBT 90点
◇留学経験
バンクーバー(カナダ)、半年間、ILSC vancouver
◇海外渡航経験
・シンガポール(居住・旅行)
・マレーシア(旅行)
・モルディブ共和国(旅行)
・サイパン(旅行)
・カナダ(ホームステイ・留学)
・グアム(旅行)
・タイ(旅行)
・ドイツ(旅行)
・イタリア(旅行)
・トルコ(旅行)
・インドネシア(旅行)
◇自己紹介
英語が話せるだけで、世界中の「私が自分の言葉で会話できる人」の母数がぐんと広がったことが、私にとってはいちばん面白いポイントでした!これからも英語を通じていろんな地域のいろんな文化や人に触れ、知らないことを知っていきたいと思っています。