ポルトガルでのワーキングホリデーに興味があるけれど、
「英語が通じるのか?」
「どんな仕事があるのか?」
「ビザの申請方法が難しそう…」
といった不安を感じていませんか?
この記事では、ポルトガルでのワーキングホリデーを考える際に抱えやすい疑問や不安を解決できます。
英語がどの程度通じるのか、どんな仕事に英語を活かせるのか、そしてワーホリビザの申請方法まで、必要な情報を詳しく解説します。
この記事を読めば、ポルトガルでのワーキングホリデーの具体的なイメージが明確になるはずです。
ぜひ最後まで読み、ポルトガルでのワーキングホリデーを成功させられるようにしましょう。
ポルトガルの基本情報
ポルトガルはヨーロッパ大陸の最西端に位置し、豊かな歴史と文化や温暖な気候、美しい景観に恵まれた国です。
首都はリスボンで、街全体が世界遺産に登録されている場所も数多く存在します。
北と東はスペイン、西と南は大西洋に接しています。
国土面積は9万1,985平方キロメートルで、日本の約4分の1の大きさです。
人口は2018年時点で約1,029万人です。
首都リスボンの人口は約50.6万人で、リスボンを含む大リスボン圏には人口の約4分の1が集中しています。
気候は温暖で、冬季の平均気温は8度〜18度、夏季は16度〜30度です。
多様な魅力を持つ国
ポルトガルは悠久の歴史を持ち、古代ローマ、イスラム文化の影響を受けた建造物や街並みが残っています。
また、ポルトガル独自の文化であるファドは、哀愁漂う旋律と歌声で人々の心を魅了しています。
ポルトガルは地中海性気候で、夏は比較的乾燥し、冬は雨が多いのが特徴です。
ポルトガルには、日本人の口に合う美味しい料理が豊富です。
特に、新鮮な魚介類を使った料理や、ポートワイン、エッグタルトなどが有名で、日本人にも人気があります。
リスボンやポルトなどの主要都市は、歴史的な建造物と近代的な雰囲気が調和した美しい街並みが魅力です。
生活しやすい環境
ポルトガルは物価が安く、ヨーロッパの中では比較的生活費を抑えることができます。
また、比較的治安が良いとされているので、安心して暮らすことが可能です。
しかし観光地などではスリや置き引きに注意しましょう。
ポルトガル人は一般的に親切でフレンドリーで、外国人にも寛容な人が多いです。
異文化体験の宝庫
ポルトガルは、長い歴史の中でさまざまな文化の影響を受けてきました。
その結果、独特の文化が育まれ、訪れる人々を魅了しています。
ポルトガルでは、ゴシック様式、マヌエル様式、バロック様式など、さまざまな建築様式の建造物が街の至る所に点在しています。
また、ポルトガルでは伝統的な祭りやイベントが年間を通して開催されており、現地の文化に触れる絶好の機会です。
ポルトガルのワーホリビザ概要
ポルトガルでのワーキングホリデーは、2015年7月に始まったばかりの新しい制度です。
この制度を利用することで、1年間ポルトガルに滞在し、働きながら異文化体験をすることができます。
申請資格
ポルトガルのワーホリビザの申請資格は以下のとおりです。
・日本国籍を有し、申請時に日本国内に居住していること
・12ヶ月以上有効なパスポートを所持していること
・申請日時点で18歳以上30歳未満であること
・扶養家族を伴わないこと
・往復航空券または生活手段の証明など、渡航および滞在期間を支える十分な経済的余裕を有すること
・旅行保険および滞在期間中有効な健康保険に加入しており、病院費用および本国送還の医療費をカバーすること
・犯罪歴がないこと、および犯罪歴の確認ができること
・過去に本プログラムに参加したことがないこと
ポルトガルのワーホリビザは、到着日から1年後に退去することが条件となり、延長はできません。
また、労働は休暇に付随するものでなければならず、永久的な労働契約を結ぶことができません。
ポルトガルに滞在する間、ポルトガル語およびポルトガル文化のコースに参加することが可能です。
申請方法
ポルトガルのワーホリビザは2023年以降、査証申請がE-Visaポータルを通じてオンラインで行う方式に変更されました。
オンラインで必要書類を提出した後、ポルトガル大使館での面談が必要です。
必要書類
ポルトガルのワーホリビザを取得するには、申請者本人が書類をポルトガル大使館領事部に提出する必要があります。
・ビザ申請申込書
・12ヶ月以上の残存有効期間があるパスポート(原本およびコピー1枚)
・証明写真1枚(サイズ3x4cm、無背景で良質であり最近撮影された顔写真)
・往復航空券の予約確認書(原本)あるいは、往路のみの航空券の場合、帰国する航空券を購入できる費用の証明書
・申請者が健康であることが明記された英文健康診断書
・ポルトガル滞在中の緊急治療、および日本への送還費用を含む病気や怪我の治療費を保障する海外旅行傷害保険証明書類
・ポルトガルでの犯罪有無を確認する要請書
・3ヶ月以内に発行された犯罪経歴証明書
・ポルトガル滞在を可能とする経済状況を証明する書類
・申請者が適切な査証でポルトガルに入国しなかった場合、如何なる状況であっても、その責任を申請者本人が負うことを表す宣言書
申請費用
日本国籍者が査証申請する場合は無料ですが、領事部にて翻訳を必要とする場合、1ページにつき7403円、送料としてレターパック510(510円)が必要です。
また、ビザ申請の際には、16,000ユーロ(約185万円)の資金証明が必要となります。
ポルトガル滞在についてより多くの情報を得たい場合は、ポルトガル移民局(SEF)のHPを参照してください。
申請を希望する場合は、事前に電話またはメールにて予約が必要です。
ポルトガルでワーホリする魅力
ポルトガルでのワーキングホリデーは、多様な魅力にあふれています。
ヨーロッパの中でも比較的物価が安く、生活しやすい環境であることや、英語が通じる都市部があること、温暖な気候と美しい景観が魅力です。
多様な文化と歴史
ポルトガルには、ジェロニモス修道院やベレンの塔など、数多くの世界遺産があります。
これらの歴史的な建造物を巡ることで、ポルトガルの歴史と文化に触れることが可能です。
また、ポルトガルでは年間を通してさまざまな祭りが開催されます。
これらの祭りに参加することで、現地の文化に触れ、地元の人々との交流を深めることができます。
美しい自然と景観
ポルトガルには、美しいビーチや山が数多くあります。
特に、アルガルヴェ地方のビーチやポルトガル最高峰のエストレーラ山脈は、ヨーロッパ屈指のリゾート地として知られています。
また、ポルトガルは、ワインの産地としても有名です。
ドウロ川流域は、世界遺産に登録されており、美しい景観の中でワインを楽しむことができます。
生活のしやすさ
ポルトガルは、温暖な気候で、年間を通して過ごしやすいです。
夏は比較的乾燥し、冬は雨が多いですが、厳しい寒さになることはありません。
また、ポルトガル料理は日本人の口に合うものが多く、安心して食事を楽しむことができます。
特に、新鮮な魚介類を使った料理や、ポートワイン、エッグタルトなどが有名です。
ポルトガルはヨーロッパの中でも物価が安いことで知られており、食費や滞在費を抑えることができます。
特にリスボン以外の郊外に目を向けると、さらに生活費を抑えることが可能です。
ワーホリ中にポルトガルを拠点として、ヨーロッパ諸国を巡ることもできます。
異文化交流のチャンス
ポルトガル人は、一般的に親切でフレンドリーです。
外国人にも寛容な人が多く、安心して生活することができます。
ポルトガル語は、日本人にとって馴染みのない言語ですが、少しでも学んでおくと、現地での生活がよりスムーズになります。
ポルトガル語はブラジルの公用語でもあり、スペイン語などのラテン系の言語と共通点が多く、一度習得すれば応用の幅が広がるでしょう。
ポルトガルでのワーキングホリデーでは、日本食レストランやツアーガイド、通訳など、さまざまな仕事が見つけられます。
2024年のポルトガルの最低賃金は月額956.67ユーロ(約12.6万円)です。
外国人労働者もポルトガル国民と同じ最低賃金を受け取ることが可能です。
ポルトガルで英語は通じる?
ポルトガルでは英語はかなり通じます。
特にリスボンやポルト、コインブラなどの都市部では英語が通じやすいでしょう。
ただし、田舎の方に行くと通じないこともあります。
ポルトガルで英語が通じる理由としては、ポルトガル語を公用語とする大きな国が少ないため、外資獲得のために英語の習得が必要不可欠であったことが考えられます。
「EF EPI英語能力指数」(2019年版)によると、ポルトガルは100ヶ国中19位で、英語力が「非常に高い」国という評価を受けています。
ただし、ポルトガル人にとっても英語はあくまで外国語であるため、誰でも流暢に話せるわけではありません。
特に、年配の人は英語が通じないことが多いようです。
ポルトガルで英語を使った仕事はできる?
ポルトガルでは、英語を活かせる仕事を見つけることが可能です。
特に観光客が多い都市部では、英語でのコミュニケーション能力が求められる職種があります。
以下に、ポルトガルで英語を活かせる仕事の例を挙げます。
・ツアーガイド
・通訳・翻訳
・日本食レストランのスタッフ
日本人観光客向けのツアーガイドは英語での対応が必要となるため、英語を活かすことが可能です。
また、ポルトガル語と日本語に加えて、英語も習得していれば、通訳や翻訳の仕事を見つけやすいでしょう。
翻訳の仕事は場所を選ばずに行うことができるため、柔軟な働き方が可能です。
他の国でもそうであるように、ポルトガルでも日本食レストランでは日本人が雇われやすい傾向があります。
まずは日本食レストランで働きながら、徐々にポルトガル語に慣れていくのもおすすめです。
ポルトガルは英語力が「非常に高い」国と評価されているため、都市部ではさまざまな職種で英語を活かすことが可能です。
自分に合った職業と目的で働ける場所を探してみましょう。
まとめ
この記事では、ポルトガルのワーホリについて解説してきました。
ポルトガルでのワーキングホリデーは、2015年7月に始まったばかりで、都市や村ごとに異なる雰囲気があり、一度の旅行では体験しきれないほどの魅力があります。
物価が安く生活しやすいため、食費や滞在費を抑えながら、ヨーロッパ諸国を巡ることも可能です。
英語は都市部で比較的通じやすく、語学に自信がない場合でも生活しやすいでしょう。
さらに、ポルトガル語を習得すれば、スペイン語など他のラテン系言語への応用も期待できます。
また、ポルトガルでは日本人の口に合う美味しい料理を手頃な価格で楽しむことができ、街全体が世界遺産である場所など、観光名所も豊富です。
仕事としては、日本食レストランのスタッフやツアーガイド、通訳などが見つけやすいでしょう。
ただし、ビザ申請時には16,000ユーロ(約185万円)の資金証明が必要である点に注意が必要です。