ワーキングホリデー先として常に高い人気があるのが「オーストラリア」です。
みなさんも、ニュースなどで日本よりも最低賃金が高いことなどから、多くの日本の若者がオーストラリアへ行っているというトピックを聞いたことがあるのではないでしょうか。
そこで、今回の記事では、そんなオーストラリアについて、「美容師として働く」ことに焦点をあててご紹介していきたいと思います。
そもそもオーストラリアの美容師・美容室事情はどんな感じなのか、オーストラリアで美容師として働くメリットや魅力は何か、オーストラリアで美容師になる方法、オーストラリアで美容師として働く際の時給などをご紹介します。
またあわせて知っておきたいオーストラリアで美容師として働く際の注意点についてもわかりやすく丁寧に解説します。
オーストラリアでワーホリをしたい方、オーストラリアで美容師として働いてみたい方などは、ぜひ最後まで読んで参考にしてみてくださいね。
- オーストラリアの美容師・美容室事情
- オーストラリアで美容師として働くメリット・魅力
- オーストラリアで美容師になる方法
- オーストラリアで美容師として働く際の時給
- オーストラリアで美容師として働く際の注意点
- まとめ
オーストラリアの美容師・美容室事情
ひとことで「美容師」といっても、日本とオーストラリアではその文化や風習が異なります。
まずは、オーストラリアの美容師・美容室事情をチェックしていきましょう!
美容室の種類はさまざま
オーストラリアでは、美容室の種類・形態もさまざまです。
$10カットと呼ばれる低料金帯のお店、高級志向のお店、メンズに特化したバーバーサロン、個人サロンなどがあります。
また、オーストラリア人が経営するサロンだけでなく、日系のサロンもあります。
日系サロンでは、経営者が日本人だったり、スタッフも日本人が多かったりすることが特徴です。
すべての都市にあるわけではありませんが、日本人が多い都市にあります。
基本的に1対1接客
日本の美容院では、スタイリストにアシスタントがつき、複数人で仕事をすることも多いと思います。
一方、オーストラリアでは基本的に「1対1の接客(=自分の予約分のお客様は自分でこなす)」です。
人数をこなすことは難しいかもしれませんが、最初から最後までひとりの方とじっくり向き合うため、信頼も得やすいのが特徴です。
おおらかなお客様も多い
もちろん個人差はあるものの、おおらかなお客様が多い傾向にあります。
要望などを細かく言う方もいますが、「あなたに任せる」と言われることも日常茶飯事のようです。
オーストラリアで美容師として働くメリット・魅力
ここからは、オーストラリアで美容師として働くメリット・魅力をご紹介していきたいと思います。
給料が良い
もちろんお店によって差はあるものの、オーストラリアの美容師は日本と比べて給料が良い傾向にあります。
日本ですでに経験がある方であれば月40万円ほどを稼ぐことも難しくはないようです。
ただし、オーストラリアは日本と比べて物価が高いため、生活費もかかってしまうことは覚えておきましょう!
なお、オーストラリアでは基本的に残業はしないという文化があります。
ワークライフバランスも取りやすいと言えるでしょう。
なお、法律もしっかりしているため、もし残業や休日出勤が発生した場合は、時給も高くなります。
英語が身につく
日系のサロンでも日本人以外のお客様が来ることはあります。
そのため、基本的に接客は英語で行うことになります。
仕事をしながら必要な英語を身につけることができます。
カットやカラーをする際に使う美容師用語は毎日繰り返し使うことになるため、早く身につき、自信をもって接客できるようになるでしょう。
海外の美容師技術が習得できる
海外ならではの美容師技術や施術もあり、それらを身につけることができます。
たとえば、「バレアージュ」というとても細かくメッシュを入れる技術などがあります。
また、オーストラリアの方は毛質が細く、くせ毛のことも多いので、コテを使わずにきれいにブローする技術も求められます。
日本式のサービスの需要が高まっている
海外ならではの技術が身につく一方、日本式のサービスの需要も高いため、日本で美容師として働いていた経験のある方はそのスキルを活かせます。
特にほかのアジアの国々の方からは、日本人美容師への信頼が高いといいます。
床をしっかり履く、襟が濡れたり顔に水がかからないようにする、シャツにカラー剤が付かないようにするといった、日本では当たり前のことや基本的なことができるのも、日本人美容師が信頼される理由です。
オーストラリアで美容師になる方法
ここからは、オーストラリアで美容師になる方法をご紹介します。
日本では美容師として働くためには国家資格を取る必要がありますが、オーストラリアではこれがなければ働けないという資格はないとされています。
ただし、美容師コースを終了することで、技術や熱意をアピールすることができます。
以下、日本で経験がある・ない場合にわけてご紹介します
日本で経験がある場合
日本ですでに資格を取得し、美容師として働いた経験がある方は、オーストラリアで再度資格を取る必要はありません。
ワーホリでオーストラリアに行き、すぐに職場探しをしましょう。
なお、「〇年以上の経験が必要」という場合も多いので、自分の状況に合うものを選び応募しましょう。
日本で経験がない場合
日本で資格を取得していない場合は、オーストラリアでヘアドレッシングコースに通うのが良いでしょう。
メルボルン・カレッジ・オブ・ヘアドレッシング&ビューティといった有名な学校から、TAFE(オーストラリア全土にある教育期間)まで、ヘアドレッシングコースが受講できる専門学校や大学はオーストラリア国内に多くあります。
TAFEでは実力に合わせてCertⅡからCertⅴまでの資格が取得できます。
未経験の方は、まずはこうした資格を取り、基本を固めたうえで働き口を探すことになります。
オーストラリアで美容師として働く際の時給
地域やお店ごと、また経験などによって差はありますが、目安として「AMR Beauty Group」の「Let's Talk About Hairdresser Salaries: Are Your Payslips Complying with Australian Law?」という記事に、レベルごとの給与が掲載されていましたので、参考としてご紹介します。
なお、いずれのレベルにおいても土曜日や日曜日、祝日、残業の場合はさらに高くなります。
まず、レベル1(受付、ジム、サロンアシスタント)は時給が$25.65となっています。
レベル2(Certificate II In Make-up Servicesを取得したメイクアップ・アーティスト、Certificate II In Nail Technologyを取得したネイル・テクニシャン、無資格の美容師など)は$26.24となっています。
レベル3(Certificate III In Beauty Servicesを持っている美容師、Certificate III In Hairdressingを取得している美容師など)の時給は$27.17です。
以降、レベル4は$27.67、レベル5は$28.50、レベル6は$29.51といったように、よりレベルが高くなるにつれて時給も高くなります。
オーストラリアで美容師として働く際の注意点
最後に、オーストラリアで美容師として働く際の注意点をご紹介します。
英語力はあるに越したことはない
日本と同じように、美容師の仕事はコミュニケーション力も大切です。
日本人のお客様を担当することもありますが、やはり英語力は欠かせません。
カットやカラーなど、美容師の仕事で使う英語は決まってくるため、覚えるのも早いでしょう。
しかし、お客様との世間話などをするうえでも、全体的な英語力を向上させておくことに越したことはありません。
多様な髪色・髪質に対応する必要がある
オーストラリアでは、さまざまな国籍の方が暮らしています。
そのため、美容室に来るお客様の元の髪色・髪質も多様です。
日本で美容師経験がある方でも、お客様ひとりひとりに合わせた施術方法、カラー剤の色などを見極めるのは最初は苦労するようです。
まとめ
今回の記事では、ワーキングホリデーの渡航先としても常に人気が高いオーストラリアで美容師として働くことについてご紹介していきました。
そもそもオーストラリアの美容師・美容室事情はどんな感じなのか、オーストラリアで美容師として働くメリットや魅力は何か、オーストラリアで美容師になる方法、オーストラリアで美容師として働く際の時給などをご紹介しました。
またあわせて、知っておきたいオーストラリアで美容師として働く際の注意点についてもわかりやすく解説していきました。
記事のなかでもご紹介したとおり、オーストラリアで美容師として働くことはメリットも多く魅力的に映りますが、それでも仕事をスムーズに行うために知っておいた方がいいことはたくさんあります。
ぜひ、この記事でご紹介した内容を参考にしてみてくださいね。
また、ご紹介したオーストラリアで美容師として働くことについて、「もっと詳しく知りたい」「ネイティブスピーカーの意見を聞いてみたい」と思った方は、ぜひネイティブキャンプのオンライン英会話レッスンを試してみてください!レッスンでは、ネイティブ講師とマンツーマンで話すことができます。
オーストラリア出身の講師や、海外で美容師として働いた経験のある講師であれば、よりリアルな現地情報を聞くこともできます。
ぜひ、みなさんの英語学習や渡航前の準備にレッスンをフル活用してくださいね。

◇経歴
新卒入社した会社ではオーストラリア人上司のもと働いた経験があります。
海外クライアントとのメールや電話でのやりとりは日常茶飯事でした。
現在はWebライターのほか、英日翻訳者としても仕事をしています。
◇資格
TOEIC、TOEFL、IELTSなどの受験経験あり
◇留学経験
学生時代、イギリスのハル大学に1か月半語学留学をしました。
◇海外渡航経験
学生時代にイギリス留学を経験したほか、アジアを中心にさまざまな国に旅行に行ったり、フィールドワークをしたりしました。
フィールドワークでは英語を使ってインタビューをした経験もあります。
2019年よりイギリス在住で、現在は毎日英語を使っています。
◇自己紹介
子どものころはアメリカ人の先生の英会話教室に通い、大学ではイギリス留学を経験、新卒入社した会社ではオーストラリア人上司を持つなど、英語とは色々な接点を持ってきました。
英語はもっぱらリーディングが得意で、毎日洋書を読んでいます。大学で経験したイギリス留学では、語学クラスでさまざまな国の留学生と交流しました。また、英語で大学の歴史の講義を受けたり、現地の小学校でのボランティア活動も行いました。
よろしくお願いします!