ネイティブキャンプのコラムをご覧の皆さん、こんにちは!
今回もネイティブキャンプでは、海外生活や海外留学にご興味のある方に有益な情報や、海外に行くために必要な英語をはじめとした外国語の学習方法などに関する情報をご紹介していきます。
今回特集していくのはズバリ、「アメリカの大学院に留学する際の学費」についてです!
日本の大学を卒業後、まだまだ自分の興味のある専門分野について学びたい人、あるいは学部時代とは異なる新しい分野に挑戦してみたい方は海外の大学院を選択する方法があります。
アメリカの大学院には、日本にはまだ多くない学科や研究分野が存在していたり、世界的に有名な教授が教鞭を取っている大学が数多くあります。
そこで今回のコラムでは、アメリカの大学院留学を検討している方に向けて、留学時に必要とされる学費について、私立大学と州立大学別にかかる額を紹介していきます。
また、アメリカの大学院留学で利用することができる奨学金制度と、留学費用を安く抑えるためのポイントも解説していきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
- アメリカの大学院留学の特徴
- アメリカの大学院留学の学費目安:私立大学
- アメリカの大学院留学の学費目安:州立大学
- アメリカの大学院留学にかかる学費以外の費用
- アメリカの大学院留学で利用できる奨学金
- アメリカの大学院費用を安く抑えるポイント
- まとめ
アメリカの大学院留学の特徴
まず最初に、アメリカの大学院留学の特徴から解説していきます。ア
メリカの大学院は基本的に、「学術系大学院 (Graduate school)」と、「専門職系大学院(Professional school)」の2種類に分類されます。
アメリカの大学院では、ほとんどすべてのコースで一年目に基礎的な内容を学ぶので、学部時代とは全く関係のない分野や学科を学ぶことも可能です。
学術系大学院
例えば社会学や文学、経済学や言語学などの学術系の研究や教育を行う大学院を指します。日本の大学院はこちらの種類に近いです。
専門職系大学院
日本でもよく耳にするMBA(経済学)や、法律、医学など特定の専門職に就職するために必要な技術や知識を得るために通います。
参考資料:
アメリカ大学院留学の費用や奨学金!必見情報をチェック | 留学くらべーる
https://ryugaku.kuraveil.jp/countries/united-states/purposes/graduate-school#part-4f31c2e7577f0370
また、アメリカの大学は主に私立大学と州立大学の二つに分けられます。
日本でいう私立大学と国公立大学の区分のようなものです。
ここからは、私立大学と州立大学それぞれの大学院留学にかかるおおよその費用について解説していきます。
アメリカの大学院留学の学費目安:私立大学
まずは私立大学の大学院への留学にかかる費用についてみていきましょう。
アメリカの私立大学の大学院にかかる総額(学費、滞在費込み)は、年間で最低でも300万円は見積もっていた方がいいでしょう。
アメリカの私立大学大学院に通うメリットは、1クラスの学生数が少ないため教授や先生からのきめ細やかなサポートが受けられること、そして大学のスタッフのケアの丁寧さでしょう。
大学のある地域によっても物価がかなり異なることも念頭において学校選びをしましょう。
海岸沿いの大学と内陸部にある大学を比べると、学費、滞在費ともに大きな違いが出ます。
1. 授業料(1年間):$20,000-50,000
2. 滞在費(1年間食費込み):$15,000-20,000
合計:$35,000-70,000
アメリカの大学院留学の学費目安:州立大学
アメリカの州立大学(公立大学)の大学院留学にかかる総額(学費、滞在費込み)は年間だと最低でも200万円は見込んでおきましょう。
州立大学は大きく、学生数もとても多いのが特徴です。
しかしそのせいで教育水準が落ちると言うことはありません。
1クラスの学生数は増え、留学生として大学院に入学する場合、何か困ったことや相談したいことがある場合に留学生相談オフィスに事前に予約が必要だったりします。
また、ゼミなどにおいて教授やスタッフ1人に対しての学生数が多くなるのも州立大学の大学院の特徴です。
1. 授業料(1年間):$15,000-25,000
2. 滞在費(1年間食費込み):$8,000-10,000
合計:$23,000-35,000
参考資料:
アメリカ大学院の費用 | 海外大学院の情報 | 大学院留学のコンサルティング (株)
https://www.gradschool.jp/information/fee/feeusa/
アメリカの大学院留学にかかる学費以外の費用
アメリカの大学院留学に必要な費用の種類は、入学する大学院の学費や授業料のみではありません。以下に、必要となる費用の種類をまとめてみました。
- 1. 学費(入学金・授業料・教材費)
- 2. 滞在費(アパートや寮など)
- 3. 生活費(光熱費・交通費・通信費・食費・娯楽費など)
- 4. ビザ申請料金
- 5. 海外留学保険料
- 6. 航空券代金
1.の学費は、入学金や授業料、教材費を含みます。
また、これらの金額は入学する教育機関や学校によって大きく異なってきます。
大学院に入学する前に語学学校に入学する場合は授業を受ける週数と語学学校のある地域によって料金が大きく変動します。
ニューヨークやロサンゼルスなどの大都市にある学校の場合、授業料や入学金も郊外の学校と比べ割高です。
2.の滞在費は、アパート、学生寮、シェアハウス、ホームステイの中から選択してお金を払います。
この中ではシェアハウスやアパートでの滞在を選ぶと比較的安く済みますが、渡航前に不動産と英語でやり取りをして内見をせずに決めなければいけないこと、入居後の同居人とのトラブルでストレスの多い留学生活となってしまう恐れもあります。
毎日過ごす家なので、なるべくストレスのたまらない滞在方法を選ぶことをお勧めします。
ホームステイは現地の家族と暮らせるため安全で人気がありますが、滞在費と食費込みで1ヶ月平均$700かかるので割高です。
3.の生活費には公共交通機関を使った交通費、食費、光熱費、通信費・娯楽費の全てを含みます。中でも食費は工夫すれば節約につながります。
外食を多くしているとあっという間にお小遣いは張ってしまうのでなるべく自炊をしている学生が多いです。
4.のビザ申請料金とは、アメリカの大学院に学生として滞在するために取得する「学生ビザ」の申請料金のことです。
5. 海外留学保険料は、海外留学において、特にアメリカ留学において欠かせないものです。
盗難や紛失、賠償などの補償がついたり、現地で病気になったり怪我をした時に高額請求されないよう加入することを強くお勧めします。
6.の航空券代金は、渡航先や渡航時期によってかかる料金は異なります。
早めに予約したり、お盆や年末などのシーズンを避けて航空券を予約すると安く済みます。
参考資料:
アメリカ留学の費用 |beo
https://beo.jp/news/usa-abroad-fee/
アメリカの大学院留学で利用できる奨学金
アメリカの大学院に留学するには大量の費用がかかることはわかりました。
費用の面で留学を諦めてしまうことのないよう、アメリカ大学院留学院向けの奨学金がいくつか存在しています。
ここではその中でもお勧めの給付型の奨学金を取り上げていきます。
フルブライト奨学金
アメリカ留学限定の言わずと知れたフルブライト奨学金です。学費は1年目は$40,000まで、2年目からは生活費と合わせて$25,000まで支給してくれます。
生活費は、派遣先の大学院の場所によりますが月に$2,000程度支給され、海外留学保険や旅費、旅行準備費などもカバーしてくれます。
気になる採用人数ですが、日本人海外留学生は20名程度です。分野の制限は特になく、応募の年齢制限もありません。
注意するべき点としては、プログラムの終了後には必ず日本に帰国する義務があることです。
伊藤国際教育交流財団奨学金
続いて紹介するのは、フルブライト奨学金を遥かに凌ぐ、日本では最も最高額をくれる慰労国際教育交流財団奨学金です。
学費は毎年300万円まで支給され、生活費は月に$1,500~2,000程度支給されますし、旅費もカバーされます。
採用人数は、日本人留学生のみで約10名程度と言われます。
分野制限、応募する年齢制限も特に制限はありませんが、30歳以上はなぜ今留学するのか説明した書類を別途提出する必要があります。
JASSO奨学金
JASSO奨学金は奨学金の団体としては有名ですが意外と倍率が低く、語学力以外は条件が緩いためぜひ、挑戦してみてほしいで
す。
支給される学費は毎年250万円までです。生活費は派遣される場所によりますが月に最高15万円もらえます。
採用人数はなんと100人程度ととても多いのが嬉しいポイント!分野の制限としては芸術系以外の分野であればなんでも構いません。
年齢制限は、修士課程は35歳まで、博士課程であれば40歳までです。
参考資料:
【奨学金】2022年最新!海外大学院留学給付型奨学金 - 叶える!海外留学
https://us-kaigai-ryugaku.hatenablog.com/entry/scholarship-overview
アメリカの大学院費用を安く抑えるポイント
記事の最後に、アメリカの大学院留学を最大限安く抑えるためのポイントを解説しておきます。
早く卒業できる大学院を選ぶ
アメリカの大学院のほとんどは2〜3年で修了できるように設計されています。
ただし大学によってはそれよりも短期間で修了できる場合もあるので、このような大学を選べばその分留学にかかる費用も節約することにつながります。
州立大学の中でも最適な大学院を選ぶ
冒頭でも説明した通り、私立大学院よりも州立大学院の方が学費が安いです。
その中でも、もしアメリカの国籍や永住権を持っていて自分の住んでいる州の大学院を選べば州内授業料が適応されることもあるためさらに費用が安く済みます。
奨学金を利用可能な大学院を選ぶ
アメリカ国内の多くの大学院で、資格のある学生を対象に奨学金を提供しています。授業料や生活費の足しにすることができるため、お金のストレスを減らして学業に専念できます。
参考資料:
アメリカの大学院留学で必要な費用とは?州立と私立を徹底比較!! | 夢カナ留学
https://ryugaku.yume-kana.com/12257/
まとめ
このコラムではここまで、アメリカの大学院へ留学する際に必要となる費用と、おすすめの奨学金、なるべく費用を抑えて留学をするためのTipsを紹介してきました。いかがでしたでしょうか?
アメリカの大学院に留学する場合、かかるお金は決して安い費用ではありませんが、完全給付型で返済する必要のない奨学金に応募し、見事合格すると生活費や学費、旅費などについて考える必要なく渡航することができます。
今後アメリカの大学院への留学を検討している方はぜひ、今回のコラムの内容を参考に奨学金や派遣先大学を調べ始めてみてくださいね。

出身地は静岡県の下田市です。実家の目の前にはエメラルドグリーンのビーチがひろがっています。小さい頃からスキンダイビングやボディーボードをして育ちました! フェリス女学院大学の英文科在学中にニュージーランドへ留学。そこで国際教育の重要さに気づき、横浜国立大学大学院教育学研究科へ進学。小学生の外国語教育の研究に携わる傍ら、アメリカからの留学生のチューター業務も経験。 修士課程修了後は、都内のインターナショナルプリスクールで5歳児クラスの担任を経験。外国人と日本人バイリンガルの2人体制でこどもたちと英語で探究学習を行う。日本語の授業も担当し、母語の大切さも伝えた。 現在は前職を退職し、英語を教えるだけでなく、国際交流•異文化交流の大切さをそだてるニュータイプのオンライン英会話をネイティブ講師とともに小学生に教えている。 ④ 趣味は洋楽をギターやピアノでカバーすること、ビーチでヨガ、サイクリング、ピアノ耳コピ、ダンス、犬と散歩。 夢は、英語をツールにして音楽やダンスや絵、スポーツなどの自分の得意なことを使って自分自身について表現し、世界の人と交流することを楽しいと思ってくれる子供達が増えるような「先生」そして「表現者」になること。 そしてもう一度大好きなニュージーランドにステキな家族、友人達と長期ステイすること!