LINEは日常的なメッセージを送るのに欠かせない、誰もが持っているスマホアプリです。友人や家族、会社の同僚とのやりとりに広く利用されており、その手軽さと便利さが幅広い層に支持されています。
日本ではなくてはならないコミュニケーションツールのLINEですが、実はアメリカではほとんど普及していません。
これからアメリカに行く人の中には、
「アメリカでLINEが普及していないなら、何を使えば良いの?」
「日本にいる人とやりとりをしたいけどアメリカにいてもできる?」
と、不安に思う人もいるのではないでしょうか。
この記事では、LINEはアメリカでも使えるか、アメリカでの利用方法や注意点を解説します。アメリカで広く利用されているメッセージアプリも紹介しています。ぜひ参考にしてください。
アメリカでLINEは使える?
LINEやTikTokなど、SNSを禁止する国があるため、アメリカでLINEが使えるかと不安に思う方も多いでしょう。
結論から言うと、アメリカでは現状、LINEアプリの利用は禁止されていません。情報統制が厳しい一部の国はLINEを利用できませんが、アメリカでは法的に問題ないため、堂々と使っても大丈夫です。
スマホがインターネットにつながっている状態で、LINEアプリを起動すると、メッセージの送受信やビデオ通話など、通常通りの機能を利用できます。アメリカ国内での利用は通信環境が整っていればスムーズに行えるので安心してください。
ただし、メッセージアプリがLINEだけでは、アメリカに住む日本人以外の人たちとのコミュニケーションが難しくなります。アメリカではLINEのユーザー数は少数派であり、他のメッセージアプリが主流です。アメリカで普及しているメッセージアプリについては、のちほどくわしく解説します。
アメリカでのLINEの普及率
前の章でも触れましたが、アメリカや他の国ではLINEの普及率は高くありません。海外ではシンプルなメッセージアプリが好まれ、電話番号を利用したテキストを使うことも多いです。
アメリカでLINEの普及率は約1.3%程と言われており、LINEというアプリ自体を知らない人も多いです。LINEを使っているアメリカ人は「日本人とやりとりするときに利用する」といったケースがほとんどです。
日本人がアメリカでLINEを使う場面は以下の通りです。
・日本にいる友人や家族とやりとりする
アメリカでの滞在が短期でも長期でも、日本の家族や友人とメッセージを送り合う場面は頻繁にあるのではないでしょうか。LINEは近況報告や緊急の連絡の際に欠かせません。メッセージを送る以外にも、LINEでは音声通話やビデオ通話ができるので、なかなか会えない家族や友人とビデオ通話をすることもホームシックを軽減する方法のひとつです。
・アメリカに住んでいる日本人とやりとりをする
アメリカに長期で滞在する場合、日本のコミュニティに参加したり、日本人の友人や知り合いができたりすることがあります。現地で普及しているアプリを使うよりも、日本人同士はLINE IDの交換をすることが多く、LINEでコミュニケーションを取るケースがほとんどです。このことにより、日本に帰国した後も連絡を取りやすく、スムーズに友人関係を続けられるので、日本人同士が連絡を取り合う場合は、LINE交換をする方法が便利です。
LINEのメリットはネット環境が整っていれば、メッセージの送受信や、音声通話、ビデオ通話が無料で利用できる点です。旅行でアメリカを訪れる場合は、海外SIMを利用するか、カフェや空港で提供されているフリーWi-Fiを使うことで、簡単にLINEに接続ができます。
このように、アメリカでもLINEを利用することはメリットが多く、心強いコミュニケーションツールなので、アメリカでもLINEアプリは残しておくと安心です。
アメリカでLINEを使う方法
基本的に日本でLINEアプリをダウンロードしている場合は、アメリカでもそのまま使用することが可能です。
一方で、アメリカでスマホを買い替えた人は、アメリカ版LINEをアプリストアからダウンロードし、アカウント登録をする必要があります。
アメリカ版のLINEを利用する場合は、まずApp StoreアプリやGoogle Playストアの地域設定を変更する必要があります。あらかじめ日本からアプリを入れていた場合も、地域設定がなされていない場合、アプリの更新ができないこともあるため、注意が必要です。
新規でアカウントを作成しなくても、日本のアカウントをそのまま引き継ぐこともできるため、データのバックアップなど、あらかじめ設定の確認をしておきましょう。
アメリカのLINEは日本よりサービスが充実しておらず、日本で使用していたLINE関連のサービスが使えないことがあります。例えば、LINEペイに残額があっても、アメリカではサービス対象外だったり、スタンプの選択肢が限られたりすることがあります。
基本的なメッセージ交換や通話などのやりとりは可能ですが、アプリ更新やサービスの違いについては注意を払い、設定を適切に行うことが重要です。
アメリカでLINEを使う際に注意すべきこと
アメリカに旅行など、短期の滞在予定で訪れる場合、海外SIMの購入やアメリカのキャリアと契約しない人も多いでしょう。日本国内のスマホ契約のままアメリカでデータ通信を行うと、高額な費用が請求されることがあります。アメリカの公共Wi-Fiや滞在先のWi-FiにつないでLINEを使う場合は、必ず事前にデータ通信(データローミング)をOFFにしておきましょう。
公共Wi-Fiのない場所でLINEを使いたいと考えている人は、あらかじめ海外SIMの契約やポケットWi-Fiを持ち、通信料が跳ね上がらないよう、対策をしておくと安心です。
また、公共Wi-Fiにつなぐのが不安な方は、VPNと呼ばれるサービスに加入し、個人情報を守る選択肢もあります。
アメリカ渡航前は、LINEを含むデータ通信の利用予定や利用頻度に合ったサービスを検討しておくことが重要です。
アメリカでよく使われているメッセージアプリ
アメリカではLINEがあまり普及していないことがわかりましたが、ではアメリカに住む人たちはどのようなメッセージアプリを使っているのでしょうか?
ここではアメリカでよく使われているメッセージアプリを紹介します。アメリカに留学する人や、長期滞在する人はぜひ入れておきたいアプリなので、ぜひ役立ててください。
WhatsApp(ワッツアップ)はMeta社が所有するコミュニケーションアプリで、世界で20億人以上に利用されています。世界で最も人気のコミュニケーションツールのWhatsAppは、テキストメッセージの他に、音声通話やビデオ通話、写真、動画やLINEのスタンプのようなGIF画像を送ることができます。
世界180カ国以上で利用され、プライベートからビジネスに至るまで、さまざまなシーンで活用されています。
Snapchat
若者を中心に人気のスナップチャットは、写真・動画投稿アプリですが、連絡ツールとしても使用されています。テキストを送信できるチャット機能を使えば、メッセージの送信が可能です。もちろん、写真や動画を送り合うこともできますよ。
ちなみに、アメリカでは毎日Snapchatを使って写真を送り合うことをストリーク(Streak)と呼び、やりとりが続けば続くほど、ストリークがカウントされていく仕組みになっています。
Facebook Messenger
Facebook MessengerもMeta社が提供しているメッセージアプリで、世界シェアは上位にランクインしています。Facebookと連携しているため、Facebook上の友達とすぐにつながることができます。テキスト、写真、動画、通話など、さまざまな機能を持っています。
Text Message(SMS)
電話番号を利用してテキストメッセージを送るSMSは、デフォルトでスマホに搭載されている機能で、電話番号さえわかれば、相手にメッセージを送ることができます。SMSの利点は、相手が普通の携帯電話の場合でもメッセージが送れるところです。
送信できる文字数に制限はありますが、特別なアプリをインストールする必要がないので、手軽に利用できるでしょう。
ただしSMSは、インターネット接続がなくても利用できる一方、送受信に料金が発生します。特に、海外にSMSを送ると国際通信料金がかかるため、高額な請求が来る恐れがあります。利用の際には注意が必要なことを覚えておきましょう。
iMessage
iMessageはApple社が提供しているメッセージアプリです。iPhoneなどAppleのデバイスを使用している人の間でテキストや音声、画像の送受信が可能です。
アメリカにはAppleユーザーが多いため、iMessageは広く利用されています。Appleデバイス同士のメッセージは暗号化されるため、セキュリティ面も安心なメッセージアプリです。
まとめ
アメリカでもLINEが使えることがわかり、安心できたでしょうか?アメリカでのLINE利用者は少ないものの、日本とのやりとりや、日本人同士のコミュニケーションツールとして入れておいて損はないアプリです。
アメリカで長期滞在の方や留学予定の方は、日本にいる家族や友人と連絡をとるシーンも多くあるはずです。LINEは近況報告や安否確認を行う上で非常に便利です。
一方で、アメリカで普及しているメッセージアプリを利用し、使い分けることも大切です。アメリカの電話番号がないと、契約できないインフラやサービスも多いため、長期滞在する場合はアメリカの電話番号を取得することも必要です。
状況に応じて自分に合ったメッセージアプリを利用し、アメリカ生活を快適にしてくださいね。

◇経歴(英語を使用した経歴)
・オーストラリアのカフェで半年間勤務
・国内/国際線客室乗務員として5年間勤務
◇英語に関する資格(資格、点数など)
TOEIC、英検受験経験有り
アメリカのコミュニティカレッジにてEarly Childhood Educatorコース修了
◇留学経験
・オーストラリア シドニーへ1か月間の短期留学。
→週5日で語学学校へ通う。
・ワーホリでオーストラリア・ゴールドコーストに1年間滞在。
→Gold Coast Institute of TAFEの語学コースで学ぶ。
・2020年から4年間、家族の仕事でアメリカに滞在。
→州立のコミュニティカレッジでEarly Childhood Educationコース及びアカデミック英語コースを学ぶ。
◇海外渡航経験、渡航先での経験内容(仕事、留学、旅行など)
仕事→韓国、中国、台湾、香港などアジアを中心とした国
旅行→アメリカ(ハワイ、グアム、サイパン含む)、カナダ、
シンガポール、マレーシア、オーストラリア、ドイツ、イタリア、
ギリシャ、クロアチア、ベトナム、タイ、バハマ、オランダ領セント・マーティン島など
◇自己紹介
旅行、海外生活関連のwebライター。
最初の短期留学の経験のおかげで、人生が変わったと言っても過言ではないと感じています。海外に滞在することがきっかけで、人生の選択肢が大きく広がり、成長を続けていきたいと思うようになりました。海外での長期滞在・留学経験者の視点から、皆さまにわかりやすい記事を書いていきたいと思っています。