皆さんは、フィリピンのクラーク地域での留学についてご存じでしょうか。
経済的な負担が比較的少なく、英語環境に身を置きながら充実した留学生活を送れることから、学生に注目されている地域でもあります。
クラーク留学の特徴は、ネイティブ講師から英語を教えてもらえる場合もあることです。
また、日本からのアクセスの良さや、物価の安さも大きな魅力となっています。
この記事では、クラーク留学の基本情報から現地での生活まで、詳しく解説していきます。
クラーク留学とは?基本情報と目的
クラーク留学は、フィリピンのルソン島中部に位置するクラーク地区で行う語学留学プログラムです。
クラーク地区はかつてアメリカ軍の空軍基地があった場所で、現在は経済特区として発展を遂げています。
治安が良く、インフラも整備されているため、留学生活を送るのに適した環境が整っています。
クラーク地区には多くの語学学校が集まっており、それぞれの学校が特色のあるカリキュラムを提供しています。
一般的な英語学習に加え、TOEIC対策やビジネス英語など、目的に応じた専門的なコースも用意されています。
留学の目的と特徴
クラーク留学の主な目的はもちろん人によりますが、短期間で効率的に英語力を向上させたい方には特におすすめです。
マンツーマンレッスンを中心の学習スタイルとすれば、1日あたり4~8時間の密度の濃い授業を受けられます。
講師は英語教育の資格を持つフィリピン人が担当してくれることもあり、文法やスピーキング、リスニングなど、総合的な英語力の向上を目指します。
また、フィリピンは英語が公用語の一つとなっており、日常生活でも英語を使う機会がたくさんあります。
学校での授業以外でも、買い物や外食などの場面で英語を実践的に使えるでしょう。
留学期間の選び方
クラーク留学の期間は、1週間から1年以上まで、柔軟に選べます。
一般的な留学期間は以下の通りです。
短期留学(1~4週間):春休みや夏休みを利用した集中学習
中期留学(1~3ヶ月):基礎的な英語力の向上に適した期間
長期留学(3ヶ月以上):TOEICスコアの大幅な向上や、高度な英語力の習得を目指す場合
留学の目的や金銭面などを考慮し、自分に合った留学期間を選んでみてください。
クラーク留学の主なメリット・デメリット
クラーク留学を検討する際には、様々な観点からそのメリットとデメリットを比較してみましょう。
費用面だけでなく、学習環境、生活環境、キャリアへの影響など、複数の視点から検討する必要があります。
メリット1. 集中できる学習環境
クラーク地区の語学学校の中には、1日あたり6時間から10時間など、授業時間を十分に確保できるところもあります。
これだけ集中的に学習すれば、短期間での英語力の向上が期待できるでしょう。
特に、スピーキングとリスニング能力は、集中的な練習により著しい向上が見られます。
多くの留学生が、3ヶ月程度の留学で日常会話レベルの英語力を身につけています。
また、授業以外の時間も英語環境に身を置くことで、自然と英語に触れる機会が増えます。
食事の注文や買い物など、日常生活のあらゆる場面が英語学習の機会となります。
メリット2. 実践的なビジネス英語学習
クラーク地区には、ビジネス英語に特化したコースを提供する学校も多くあります。
ビジネスメールの作成、プレゼンテーション、会議での発言など、実務で必要とされる英語スキルを重点的に学べるでしょう。
また、近年需要が高まっているオンラインミーティングでの英語コミュニケーションについても、専門的な指導を受けられます。
さらに、クラーク地区には多くの外資系企業が進出しており、インターンシップなどを通じて実践的なビジネス経験を積むこともできます。
メリット3. 留学費用が安い
クラーク留学の最大の魅力の一つは、その安さです。
欧米諸国への留学と比較して、総費用を半分以下に抑えることもできます。
例えば、1ヶ月の留学費用(授業料、滞在費、食費を含む)は、アメリカやイギリスの3分の1程度で済みます。
また、物価が安いため、日常生活での出費も抑えられます。
外食一回あたりの費用は日本の3分の1から4分の1程度で、交通費なども非常に安価です。
メリット4. 充実した生活インフラ
クラーク地区は経済特区として整備されており、大型ショッピングモールやスーパーマーケットが複数あり、日用品の調達に困ることはありません。
また、日本食レストランやコンビニエンスストアも多く、食生活の面でもストレスの少ない環境が整っています。
医療機関も充実しており、英語対応可能な総合病院や歯科医院が複数あります。
緊急時の医療サービスも24時間体制で提供されています。
デメリット1. 英語に訛りがある
フィリピン英語特有の課題として、アクセントや発音に慣れすぎてしまう可能性があります。
アメリカ英語やイギリス英語を目指す学習者にとっては、マイナスとなる場合もあるでしょう。
また、ネイティブスピーカーとの交流機会が限られるため、より自然な英語表現やスラングの習得においては、イギリスなどに劣ることがあります。
デメリット2. 蒸し暑い時期が長い
フィリピンの気候は、日本人留学生にとって大きなデメリットとなることがあります。
年間を通じて高温多湿な気候が続き、特に雨季(6月から10月)には大雨や台風の影響を受けることがあります。
空調設備は整っているものの、外出時の暑さ対策は必須です。
また、急激な気候変化により体調を崩しやすいため、特に留学初期は体調管理に注意が必要です。
デメリット3. 文化的な違い
フィリピンと日本の文化的な違いはもちろん考慮しなければいけません。
時間に対する概念が日本とは異なり、約束時間や予定の変更がよくあります。
規則正しい生活を送る日本人留学生にとってはストレスとなる可能性があります。
また、食事の味付けや食材も日本とは大きく異なるため、食生活の違いに慣れるのに時間がかかることがあります。
デメリット4. 長期休暇による学習の中断
フィリピンでは、クリスマスシーズンや祝祭日が多く、長期の休暇期間中は学校が休校となることがあり、継続的な学習が中断することがあります。
特に12月から1月にかけては、多くの学校が長期休暇に入ります。
また、祝祭日前後は現地講師の欠勤率が高くなる傾向があり、授業のスケジュール変更が発生することがあります。
効果的な留学のための対策
これらのデメリットを最小限に抑えるために、以下のような対策を講じてみましょう。
・気候や文化の違いについて事前に理解を深める
・必要な予防接種や健康診断を受ける
・現地の緊急連絡先や医療機関の情報を確認する
・体調管理のための必要な薬や日用品を持参する
・現地での生活リズムを早期に確立する
・日本食材の調達方法を事前に確認する
これらの準備と対策をすれば、クラーク留学のデメリットを最小限にし、メリットを最大限に活用できるようになるでしょう。
クラーク留学の費用について
クラーク留学の費用は、留学期間や選択するプログラム、滞在方法によって大きく異なります。
ここでは、一般的な費用の目安を詳しく見ていきましょう。
費用項目
目安ですが、クラーク留学をするに当たって、月額いくらくらいかかるのか見てみましょう。
・授業料:週あたり4~8万円程度(マンツーマンレッスンの時間数により変動)
・滞在費:月額3~8万円程度(宿泊施設のグレードにより変動)
・食費:月額2~4万円程度
・教材費:1~3万円程度
・渡航費:往復5~8万円程度(時期により変動)
・ビザ費用:約1万円(3か月以上の滞在の場合)
これらの費用を合計すると、1ヶ月の留学で約20~30万円程度となります。
欧米への留学と比較すると、かなり経済的です。
費用を抑えるためのポイント
費用を抑えるためには、以下のような工夫がおすすめです。
・オフシーズン(9月~2月)の留学を検討する
航空券が比較的安価で、学校によっては授業料の割引キャンペーンを実施していることもあります。
・共同宿舎やシェアルームを選択する
個室より料金が安く設定されており、他の留学生との交流も期待できます。
・食事は現地のローカル食堂を利用する
日本食レストランは比較的高価ですが、現地の食堂は安価で美味しい食事を楽しめます。
クラーク留学の現地生活
クラーク地区では、比較的快適に過ごせます。
ここでは、実際の現地生活について詳しく見ていきましょう。
一日のスケジュール例
平日の一般的なスケジュールは以下のようになっています。
7:00 起床・朝食
8:00-12:00 午前の授業(マンツーマンレッスン2-3コマ)
12:00-13:00 昼食
13:00-17:00 午後の授業(マンツーマンレッスン2-3コマ、グループレッスン)
17:00-19:00 自習時間
19:00 夕食
20:00- 自由時間・課題
授業のスケジュールは学校によって異なりますが、多くの場合、朝から夕方まで集中的に学習することになります。
週末の過ごし方
週末は自由時間となり、以下のような過ごし方ができます。
・クラーク地区内のショッピングモールでの買い物や映画鑑賞
・近隣のリゾートでのプール体験
・マニラへの日帰り観光
・他の留学生との交流イベント
学校によっては、週末にアクティビティを企画していることもあります。
参加したいイベントがあれば積極的に出向き、思い出を作ってみてはいかがでしょうか。
まとめ
クラーク留学は、効率的な英語学習ができる方法として、多くのメリットがあります。
充実した学習環境、比較的安全な生活環境、そして手頃な費用が特徴です。
留学を成功させるためには、自身の目的や予算に合わせて適切なプログラムを選ぶことが大切です。
留学にはメリット・デメリットの両面があることを理解した上で、慎重に検討することをおすすめします。
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◇経歴
英語科高校卒
外国語学部英米学科卒
学習塾で英語を教えている
◇資格
・IELTS6.5
◇留学経験
イングランドのオックスフォードのOxford English Centreに3週間の語学留学と、スコットランドのエディンバラのUniversity of Edinburghに1年間の交換留学をしていました。
◇海外渡航経験
高校時代にオックスフォードの語学学校へ留学
大学時代にエディンバラ大学へ1年交換留学
◇自己紹介
ハリー・ポッターがきっかけで英語に目覚め、高校・大学とイギリスに留学したイギリスマニア。学校はアメリカ英語なので自己流でイギリス英語を習得。発音、スペル、すべてにおいてクイーンズ・イングリッシュを使い英語の先生にバツをくらうもめげず。生まれも育ちも日本で、海外に繋がりがなかったため留学が夢となった。アルバイトで全資金を稼ぎ渡英すると、勝手な高い理想を上回るほどの素晴らしさを目の当たりにし更に虜に。