「ちょっと、それって失礼じゃない?」「相手が誰であっても、失礼なことを言わないように気をつけています」「失礼しました」など、「失礼」という言葉は日常会話でもよく使いますよね。
では、みなさんは「失礼」を英語でどのように表現するか知っていますか?「無礼だ」という意味での「失礼」と、「失礼しました」という意味での「失礼」では違う表現が使われていますし、「無礼だ」という意味での「失礼」についても、いろいろな単語・フレーズで表現できます。
そこで、今回の記事では「失礼」を意味する英語表現や、日本人が使いがちな実は失礼な英語表現、またよく聞く下品なスラングなどについてわかりやすく解説していきます。
失礼 英語表現
まずは、「失礼」を意味するさまざまな英語表現をチェックしていきましょう!意味が似ていても、ちょっとしたニュアンスの違いがありますので、ぜひ覚えてみてください。
Rude
「rude」は「失礼(な)」を意味する代表的な形容詞です。「礼儀知らずの・無礼な・無作法な」と訳すこともできます。名詞の「rudeness」もあわせて覚えておくと便利です。
それを言うのは失礼です。彼女に謝るべきです。
彼女は失礼な女性です。
あなたはジョークのつもりかもしれないけど、失礼だと思う人もいるよ。
失礼だったら申し訳ないのですが…
あの女の子は誰に対しても失礼です。
Impolite
「impolite」も「rude」と同じく「失礼(な)・無礼な・無作法な・礼儀正しくない」を意味します。たいていの場合、「impolite」と「rude」は置き換え可能なことが多いです。
細かなニュアンスの違いとしては、「impolite」は過失的に失礼なことをしてしまう・言ってしまうことに対して、「rude」は故意に失礼なことをしてしまう・言ってしまう場合を指す点です。
とはいえ、無意識に失礼なことをしてしまった場合に「rude」が使われることもあります。ただし、無意識でも攻撃的だったり、不快感を与えるような場合が多いです。「impolite」の名詞形は「impoliteness」です。
無礼に聞こえないように伝えるのが難しいこともあります。
国によっては、直接質問することが失礼にあたることもあります。
ウェイターに対して失礼な態度は取らない方がいいです。
お礼を言わないのは失礼でした。
彼が失礼だとは思いませんが、少し無礼だと思います。
Bad manners
「失礼」のなかでも、特に「マナーが悪い」という場合には「bad manners」が便利な表現です。
彼女はマナーが悪いです。人が話しているときによく割り込んできます。
それは悪いテーブルマナーです。
Excuse me.
「失礼します」という意味で「失礼」と言いたいときには「Excuse me.」を使うのが一般的です。カジュアルな日常会話からフォーマルなビジネスシーンでのやり取りまで、幅広く使われます。
失礼します、後ろを通ります。
すみません、通ります。
Sorry, my bad.
人にぶつかってしまったときなどに「失礼しました、すみません、こちらが悪かったです」と言いたいときに便利な表現が「Sorry, my bad.」です。「my bad」はカジュアルな謝罪の表現で「ごめんね」「すまん」のようなニュアンスがあります。
B:No worries!
ごめんね、(私が悪かった)。
大丈夫だよ!
実は失礼な英語表現
自分ではそのつもりがなくても、実は失礼にあたる英語表現もあります。知らず知らずのうちに相手に失礼な印象を与えないようにしたいですよね。
お願いするときのPlease〜.
pleaseは、「お願いします」「~(して)ください」という意味があり、もちろん付けないよりは付けた方が丁寧なのですが、ビジネスシーンなどでは少し注意が必要です。
たとえば、「Please check the document I sent you.」は「私が送った書類をチェックしてください」という意味ですが、相手がそれを行うかどうかの選択の余地がありません。そのため、「丁寧な命令」というニュアンスになってしまうのです。
日本語でも、相手に何かを依頼するときには「~してくれますか?」「~していただけますか?」と聞くと思いますので、英語でも同じように「Could you~?」「Would you~?」「Do you mind 動詞ing?」などで聞いてみましょう。
わからないときのI don’t know.
「I don’t know.」は「わかりません」という意味ですが、状況により失礼に聞こえてしまうことがあります。それは、「関心がない・どうでもいい」「そんなの知らない」といった投げやりなニュアンスになることがあるからです。
代わりに、「I’m not sure.(わかりません)」や「I’m not familiar with~.(~になじみがありません)」を使うのがおすすめです。
聞き返すときのWhat?
相手が言ったことが聞き取れなかったときに「What?」と言ってしまうことがあるかもしれませんが、こちらも注意が必要です。「何?」「は?」といった、ぶっきらぼうなニュアンスがあるからです。
聞き取れなかったときには、「(I’m) sorry?」や「Can you say that again?(もう一度言ってくれますか?)」、「Sorry, I didn’t catch that.(すみません、聞こえませんでした。)」のように言うと、相手の気分を害することがありません。
よく聞く下品なスラング
最後に、海外ドラマや洋画などでよく聞くことのある、下品なスラングをいくつかご紹介します。下品なものですので、あくまで参考として覚えるのみに留め、使わないようにしてくださいね。
Bitch
bitchは女性を侮蔑的に呼ぶときに使われるスラングです。本来は、メス犬を指します。性格が悪い女性や、意地悪な女性などに対して使われます。
なお、日本語で「ビッチ」というと性的に奔放な女性を指すかと思いますが、英語のbitchはそのようなニュアンスでは使われません。性的に奔放な女性を侮蔑的に呼ぶ際には、whoreやslutなどが使われます。
Fuck
fuckは、下品なスラングのなかでも、とりわけよく映画などで聞くものではないでしょうか?f**kのように一部が伏字になったり、「ピー」という音で消されていることも多いです。
動詞で「性交する」「裏切る」「台無しにする」といった意味があるほか、間投詞で「くそ、ちくしょう」「一体全体(強い怒りを表す)」「いいかげん(いらだちを表す)」などの意味があります。
また、会話などでは「fucking ~(くそ~、めっちゃ~)」のように形容詞的に使われることも多いです。
まとめ
今回の記事では、「失礼」を意味する代表的な英語表現をいくつかご紹介しました。また、あわせて実は失礼な英語表現やよくある下品なスラングもご紹介しました。「失礼」という言葉は日常的にみなさんもよく使うと思いますので、ぜひ例文を何度も音読して練習してみてくださいね。
それぞれの単語・フレーズを適切な場面で使い分けることで、ネイティブスピーカーからも「お、この人はボキャブラリーが豊富だな」と感心されるはずです。
また、今回学んだ「失礼」に関する英語表現について、「もっと詳しく学習したい」「ネイティブスピーカーはどのように使い分けているのか、感覚を聞いてみたい」という方は、ぜひネイティブキャンプのオンライン英会話レッスンを試してみてください!レッスンでは、ネイティブスピーカーの講師とマンツーマンで話すことができます。
今回ご紹介した「失礼」に関する英語表現をさらに練習しても良いですし、失礼にならないコミュニケーションの仕方を練習をしても良いでしょう。また、国による礼儀の違いなどを講師とディスカッションするのも良いのではないでしょうか。ぜひ、みなさんの英語学習にレッスンをフル活用してくださいね。

◇経歴
新卒入社した会社ではオーストラリア人上司のもと働いた経験があります。
海外クライアントとのメールや電話でのやりとりは日常茶飯事でした。
現在はWebライターのほか、英日翻訳者としても仕事をしています。
◇資格
TOEIC、TOEFL、IELTSなどの受験経験あり
◇留学経験
学生時代、イギリスのハル大学に1か月半語学留学をしました。
◇海外渡航経験
学生時代にイギリス留学を経験したほか、アジアを中心にさまざまな国に旅行に行ったり、フィールドワークをしたりしました。
フィールドワークでは英語を使ってインタビューをした経験もあります。
2019年よりイギリス在住で、現在は毎日英語を使っています。
◇自己紹介
子どものころはアメリカ人の先生の英会話教室に通い、大学ではイギリス留学を経験、新卒入社した会社ではオーストラリア人上司を持つなど、英語とは色々な接点を持ってきました。
英語はもっぱらリーディングが得意で、毎日洋書を読んでいます。大学で経験したイギリス留学では、語学クラスでさまざまな国の留学生と交流しました。また、英語で大学の歴史の講義を受けたり、現地の小学校でのボランティア活動も行いました。
よろしくお願いします!

I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.