フィリピン観光といえばセブ島を思い浮かべる人が多いですが、セブと同じくらい見どころ満載な都市がマニラです。マニラには自然、大都市、歴史の全てが詰まっており、何度訪れても尽きない魅力があります。一度旅行に行くとはまってしまい、リピーターになってしまう人はたくさんいますね。
そんなマニラですが、何度か旅行している人でもてこずるのが移動手段です。トライシクルやジプニーなどの独自の交通手段があるし、タクシーやバスも初めての人には少し難しいところがあります。せっかくのマニラでの時間を、移動手段に手間取って無駄にしたくはないですよね。
というわけで今回の記事では、マニラでの移動手段についてまとめました。注意すべきことや、治安についても解説していますので、ぜひブックマークをして見返せるようにしておいてください。
フィリピン・マニラについて
移動手段の前に、「マニラってどんなところ?」という人のために、マニラの魅力を解説していきます。
過去と現在、自然と都市が共生する街マニラ
「マニラってどんな街?」という質問をマニラ好きの人に聞くと、それぞれの回答の違いに驚くでしょう。ある人は「歴史的建造物が多く残されているところだよ」と言う一方で、「時代の最先端を行く、近代都市だよ」と言う人もいます。
またある人は、「手つかずの大自然が残る、豊かな場所だよ」と言う一方で、「高層ビルが立ち並ぶ、アジア最大級の大都市だよ」と言う人もいるでしょう。
これがマニラのすごいところで、これらすべての証言は事実なのです。400年以上前に建てられた教会が今も堂々と立っているかと思えば、世界中のトップブランドの店が立ち並ぶショッピングモールがあります。
また、大自然をそのまま残した自然公園があれば、同じマニラに61階建ての超高層ビルのホテルがあるのです。これが、マニラに何度も足を運ぶ人が多い理由の1つなのです。
様々なマニラの楽しみ方
いくつもの顔を持つマニラでは、自分の好みに合わせて様々な楽しみ方ができます。
ショッピング
フィリピン旅行の醍醐味の1つが、ショッピングです。実際に買い物目的でフィリピンを訪れる人も多いでしょう。
特にマニラ南東にあるマカティ市は、思い切りショッピングを楽しめるエリアです。アジア最大級のショッピングモールが複数あり、すべてを見て回るには何日も必要でしょう。
歴史探索
フィリピンは交易の中心地だったこともあり、外国とのかかわりが深い国でした。
植民地だった期間も長かったし、発展途上国として認識されていた時期もあり、そして今はアジア経済の一角を担っています。マニラではそれらの歴史の足跡を消すことなく、残していることが多いのです。
そのため、スペイン植民地時代に建てられた西洋風の建物や、キリスト教が広まったころに建てられた教会や銅像などが今でも残っています。
自然を楽しむ
マニラには、雄大な自然をそのまま残した公園や庭園などが多くあります。その他にも、動物園や水族館など、自然を感じることができるスポットが多いです。
そしてもちろん、海に隣接している都市なので、オーシャンビューを楽しめる場所もたくさんあります。旅行の疲れを癒すのにも、マニラはうってつけの場所なのです。
マニラ市内の移動手段
それでは本題の、マニラでの移動手段を見ていきましょう。
想像以上にたくさんの移動手段があります。ぜひご自身がその場にいるのを想像しながら、読み進めていってみてください。
マニラでの移動手段一覧
Grabタクシー(Grabカー)
Grabタクシーは、フィリピンで使えるタクシー配車サービスです。スマホにアプリをダウンロードし、アプリ内で時間と場所を指定すれば、その通りにタクシーを手配してくれます。
決済もアプリ内で完結できるので、言語によるトラブルやボッタくり被害にあうことがありません。
電車
マニラでは、ほぼ全域に電車が通っています。昼間から夕方の時間帯は、車だと渋滞しがちなので、電車を使うと移動がスムーズです。運賃も安いので、節約にもなります。
逆に朝と夕方以降の時間帯はラッシュの時間帯なので、満員電車になります。スリの被害にあう確率が上がるので、気を付けましょう。
ジプニー
ジプニーは乗り合いバスです。それぞれのジプニーが決まったルートを往復しており、任意の場所で乗り、任意の場所でおります。
慣れていないと目的地に向かうジプニーがわからなかったり、うまく降りられなかったりというトラブルがあるため、やや上級者向けの移動手段でしょう。
トライシクル
トライシクルは、バイクの横に座席が取り付けられた乗り物です。大きめのサイドカーのようなイメージですね。タクシーのように捕まえて、ドライバーに目的地を告げます。距離によって値段が変わるので、降りるときに代金を払います。
タクシー
Grabタクシーとは別に、現地のタクシーもあります。日本のタクシーと同じように捕まえて、運転手に目的地を告げると、その場所まで連れて行ってくれます。
便利ではありますが、中にはメーターを隠したり、細工をしたりしてボッタくりをするドライバーもいるので、注意が必要です。
おすすめはGrabタクシー
これら5つの移動手段の中で、おすすめはGrabタクシーです。説明した通り、アプリですべてを完結できるので、トラブルがありません。アプリも日本国内でダウンロードできるので、使い方などを予習できるのも安心でしょう。
また、運転手もアプリで管理されているため、置き引きやボッタくり、暴力などの被害にあう確率も大幅に減らすことができます。
最初はGrabタクシーを利用し、現地の習慣や交通システム、コミュニケーションに慣れてきたら別の移動手段を試してみる、というやり方がいいでしょう。もしくは、慣れている人やガイドの人と一緒に旅をして、その人から学ぶのもいいですね。
マニラ市内の治安事情
ここまで読んできて気になったのが、マニラの治安ではないでしょうか。世界トップクラスの治安を誇る国に住んでいる日本人にとって、犯罪に巻き込まれるということは「非日常」です。
そんな常識が通用しない世界もあるのです。実際にマニラの治安は、どれくらいの水準なのでしょうか。
マニラの治安は良い?悪い?
マニラの治安は、ハッキリ言ってしまうと悪いです。世界基準で見ても、いい方とは言えないでしょう。一時期は治安の向上が見られたのですが、2020のコロナパンデミックにより失業者が増え、また治安は下り坂になっています。
フィリピン国家警察の統計によると、フィリピンの犯罪発生率は、日本のおよそ7.5倍のことです。さらにフィリピンでは一般人の拳銃の所持が認められているため、銃犯罪も目立ちます。
また、観光客や留学生を狙った犯罪も横行しているため、マニラを訪れる際は十分な注意が必要です。日本人は危機管理能力が低いと思われているため、特に狙われやすいのです。
マニラでよくある犯罪
スリ
日本人観光客や留学生がもっとも被害にあいやすいのが、スリです。バスや電車などの密集した空間で、ポケットやカバンの中に手を入れ、貴重品を奪っていきます。
置き引き
日本では、カフェやレストランなどでお手洗いに行くために席を立つとき、荷物を置きっぱなしにすることがあります。これをフィリピンでやってしまうと、「どうぞ盗んでください」と言っているようなものです。
高級なレストランなどでも置き引きの被害はあるので、どんな場所でも油断してはいけません。
ひったくり
堂々とものを奪って走り去っていくひったくりも、よくある犯罪です。ひったくり犯が狙うのは、しっかりと抱えているカバンなどではなく、スマホです。
スマホは片手で持っていることが多いし、操作に集中しているため、奪いやすいのです。また、連絡手段を奪ってしまうので、すぐに警察に通報されることもありません。
ボッタくり
ボッタくりも日本人が遭遇しやすい犯罪です。ボッタくり被害がもっとも多い場所が、タクシーです。
タクシーに乗車する際メーターを隠しておき、目的地に着いたら実際の倍以上の値段を請求されることがあります。メーターの不正を立証することは難しく、泣き寝入りしてしまう人がほとんどです。
また、飲食店でもボッタくりは発生します。現地の人間ではないとわかると、実際の値段よりはるかに高い値段を提示し、あたかも「いつもこの値段ですよ」という顔で請求をしてきます。
犯罪に巻き込まれないためには
これらの犯罪に巻き込まれないようにするには、第一に持ち物に細心の注意を払うことです。人混みはなるべく避け、持ち物が常にすべてあるかを意識しておきましょう。
あとは、治安の悪い地域には近づかないようにするべきです。マニラの中でも、安全な場所と危ない場所に分かれています。インターネットで調べたり、旅行会社の人に聞いておいたりして、危ない地域を把握しておくことです。
また、不安ならばガイドやツアーを利用し、慣れている人と一緒に移動をしてもらいましょう。そして慣れてきたら1人で、という流れでもいいでしょう。
まとめ
マニラでの移動は、慣れている人でも少し手間取ることです。しかし、それもマニラ旅行の醍醐味といえるでしょう。
「こんな移動手段があるのか」
「え、こんな運転の仕方ありなの?」
「トライシクルって意外と乗り心地いいかも」
「なんか全然違うところに来てしまった…」
身の安全さえ確保できれば、こんなこともいい土産話になるでしょう。ぜひいろいろな移動手段にチャレンジしてみてください。
ちなみにフィリピンでは、ほとんど公用語くらいに英語が話されています。実際に、非英語圏でもっとも英語力が高い国はフィリピンなのです。そのため、十分な英語力があれば、多くの危険を回避することができます。
ネイティブキャンプでは、多数のフィリピン出身の講師が在籍しています。フィリピンを訪れる際に気を付けることや、おすすめの観光スポットなどを、英語のレッスンを通して教えてもらうことも可能です。無料体験レッスンも行っているので、ぜひネイティブキャンプをチェックしてみてください。
◇経歴
・アメリカ、オクラホマ州の四年制大学を卒業
・英語学習に関するブログを中心に、英語ライター・翻訳家として活動(現在)
◇資格
・TOEFL503点(大学入学時)
・Bachelor of Arts(文学士号)
◇海外渡航経験
・高校卒業後に、アメリカのオクラホマ州にあるNortheastern州立大学へ5年間の正規留学を経験
◇自己紹介
高校時代にアメリカの音楽文化に興味を持ち、アメリカへの大学留学を決意したことが、英語学習を本格的に始めることになったきっかけです。渡米後に3ヶ月の語学研修とTOEFL試験をクリアし、正規入学を果たしました。音楽学部にてJazz Studiesを専攻し、複数のバンドでギタリスト・ベーシストとして活動したことは一生の財産です。言葉はその人の価値観を定義付け、語学の習得は世界の見え方を変えます。自分が今も現在進行形で経験している、言語の魅力を発信するために、日々、英語・語学に関する情報発信をしています。
I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.