フィリピン・マニラに来たなら夜市に行ってみませんか?
フィリピンといえば、マリンスポーツやグルメ、スパなどが日本では有名です。ジンベイザメツアーは多くのツアー会社が宣伝していますね。しかし、それ以外のディープな楽しみ方があるのはご存じでしょうか?
それが「夜市」です。
夜市とはその名の通り、夜中に開かれるマーケットのことです。食べ物をふるまう屋台や雑貨屋、アクセサリー屋などが通りにびっしりと立ち並び、現地の人も観光客もごちゃ混ぜになってにぎわいます。今回の記事では、そんな夜市をはじめとしたマニラの夜の楽しみ方を紹介します。ちょっと上級者の楽しみ方を見つけてみてください。
マニラの夜市
マニラには大きな夜市が開かれる場所が2つあります。「ウッグボストリート」と「グリーンフィールド」です。
それぞれに独特の雰囲気があり、違った楽しみ方ができるはずです。これら2つのマーケットは電車やバスを使えば2時間ほどで行き来できるので、何日間かかけて2つを比べてみるのも面白いのではないでしょうか?
ウッグボストリート
マニラの夜市の代表格が「ウッグボ」です。ウッグボは、マニラ市の「トンド」という場所にある50メートルほどの通りの名前です。雰囲気はちょうど台湾の夜市に近く、様々な料理をふるまう屋台が立ち並んでいます。
路地の真ん中で大きな鍋を揺らす料理人の姿は迫力満点で、フィリピン国内からも観光客が集まるほどです。「ストリートフードは食べるのに抵抗がある」という人でも、その雰囲気だけでも十分に楽しめるでしょう。
ほとんどの屋台がキャッシュオンリーなので、十分な現金を持っていきましょう。細かい紙幣がたくさんあると安心です。また、スリには十分に注意しましょう。ウッグボのにぎやかさに圧倒されている観光客は、スリにとって格好の獲物です。
グリーンフィールド
マンダルーヨンにあるグリーンフィールドもおすすめです。正式な呼び名は「グリーンフィールド・ウィークエンド・マーケット」です。
週末の夜に開かれるナイトマーケットで、食事やお酒はもちろんのこと、雑貨や古着を売っているお店もあり、ショッピングを楽しむこともできます。ショッピングモールなどでは、出会えない掘り出し物に出会えるかもしれませんね。
また、グリーンフィールドが人気の理由は音楽です。ポップスやジャズなどを中心としたライブ演奏が行われ、音楽を聴きながら食事やショッピングを楽しむことができるのです。ガイドブックには載っていない「ツウ」な楽しみができるでしょう。
夜市は実は違法?
公共の道路の上に店を出し商売をするフィリピンの夜市は、実は公式に認められていないものが多いです。ウッグボストリートにも、正式に許可が下りていないお店が多くあるそう。
大きなトラブルが起きていないから黙認しているという状態なのです。いつか全国的に禁止になってしまう可能性もあるので、今のうちに楽しんでおきたいですね。
マニラの夜の楽しみ方
マニラの夜のお楽しみは夜市だけではありません。様々な場所で、いろいろな楽しみ方ができます。そのほかの夜の定番スポットを見てみましょう。
カジノ
フィリピンではカジノは合法なので、堂々と楽しむことができます。
21歳以上であり、それを証明するものがあれば誰でもギャンブルを楽しむことができるので、マニラを訪れた際はカジノに行ってみてもいいかもしれません。「賭け事はちょっと…」という方は見るだけでも大丈夫です。
バー
大人の夜の楽しみの定番はバーですよね。
マニラにはカラオケバーや、高層ビルの屋上にあるルーフトップバー、バンドの生演奏が楽しめるミュージックバーなど、おしゃれなバーがたくさんあります。観光の後に、お酒を飲みながらゆっくりと過ごすのもいいでしょう。
マニラの治安
マニラの夜は華やかで楽しいですが、治安は気にしなければいけません。実際、多くのガイドブックには、「夜にむやみにでかけないこと」といった注意書きが載っています。マニラの治安情報をしっかりと頭に入れておき、責任をもって危機管理をしましょう。
世界基準で見たフィリピンの治安
フィリピンの治安は、世界基準でみると「悪い」です。2022年の国別の治安ランキングでは125位と、かなり下位にランクインしています。
アメリカやブラジルと大きな差がありません。同ランキングでは日本は10位にランクインしているので、大きなギャップを感じるでしょう。
参考資料:World Population Review
https://worldpopulationreview.com/country-rankings/safest-countries-in-asia
マニラでありがちな犯罪
スリ
スリは日常的に起こる犯罪です。人混みに紛れてポケットやカバンの中に手を入れ、スマホや財布などを抜き取ります。
中には「服が汚れているよ。きれいにしてあげるからじっとしてて。」などと理由を付けて近づいてきて、こちらが戸惑っているうちにポケットからものを抜き取るといった手口もあります。
置き引き
屋台やカフェなどで食事をしていてトイレに立つとき、日本ではカバンは置きっぱなしにすることがあります。これはフィリピンではNGです。「盗んでください」と言っているようなものですね。
ひったくり
有無を言わさずに力づくで物を奪い取るひったくりもよく起こります。
その中でもよくあるのがスマホのひったくり。調べごとをしようとスマホをいじっていたら、サッと奪い取られてバイクで逃げられてしまった、という被害は多いです。スマホはカバンのようにしっかりとは持っていないですし、操作に集中しているため奪い取りやすいのです。
犯罪に巻きこまれないためには?
このようなことはあまり大きな声で言いたくはないのですが、まず周りにいる人を疑いましょう。「いつ、どこでスリやひったくりに出会うかわからない」と用心しながら行動することです。
カバンのチャックを常に閉めて、むやみに人混みに近づかないようにするのがよいでしょう。今回紹介したような夜市には、最低限の現金のみ持っていくことをおすすめします。パスポートやクレジットカード、高価なアクセサリーなどはホテルに置いておくべきです。
犯罪に巻き込まれてしまったときの対処法
フィリピンの交通事情
夜の街を行き来するには公共交通機関を使わなければなりません。当然ですが、日本のものとは全く違います。よく知らないで闇雲に利用してしまうとトラブルになりかねません。フィリピンの交通事情について知っておきましょう。
主な交通手段
Grabタクシー
フィリピンでもっともおすすめの交通手段です。Grabタクシーは東南アジアを中心に使われているタクシーアプリで、安全性と利便性ではNo.1です。
事前にダウンロードしておいたアプリから目的地を入力すれば、その場所に行くためのタクシーが現在地までやってきてくれるのです。アプリの操作ですべて完結するため、言語によるコミュニケーションのトラブルもないし、ぼったくられる心配もありません。
ジプニー
ジプニーはJeepのような形をしたバスです。それぞれのジプニーが決まった区間を行き来しており、乗客はそれぞれの目的地で降ります。10ペソ程度で乗れるので安く移動ができます。しかし、他人と密着する場合もあるのでスリには注意です。
バス
大型のバスも走っています。長距離の移動では、バスがもっともコスパがよいでしょう。長距離のバスに乗る際には、事前にチケットカウンターでチケットを購入しなければなりません。売り切れの場合もあるので、余裕をもって購入しておきましょう。
トライシクル
トライシクルはバイク型のタクシーです。大型のバイクに3~4人の人が乗れる荷台がついています。ちょっとした移動であれば格安で乗せてもらえるので、街中を動き回るにはもってこいです。ただ、ぼったくりなどのトラブルが多いので注意しましょう。
電車
マニラは都会なので電車が走っています。10~15ペソほどで乗れるので、安く長距離を移動したいのなら最適でしょう。しかし、日本の鉄道ほど整備されていないので、時間通りに来ないこともあります。急いでいるときには、別の交通手段を使った方がいいかもしれません。
交通機関を使う際に気を付けること
ぼったくり
観光客は特に、実際の値段以上の金額を請求されることが多いです。タクシーなどではメーターを隠して、実際に走った距離をわからなくする人もいます。個人タクシーやトライシクルは特に気を付けましょう。
スリ
バスやジプニーは、スリにとっては格好の稼ぎ場です。慣れていなかったり、浮かれていたりする観光客は、すぐに目につくので狙われやすいのです。また、フィリピンでは運転が荒い人が多く車体がよく揺れるので、体が自然にぶつかり合います。それを利用されることもしばしばあるのです。
置き引き
タクシーも油断できません。遊び疲れて、車の中で眠ってしまったら、運転手は盗りたい放題です。アプリで手配した車でなければ、どの運転手の車に乗ったかを特定することは困難で、泣き寝入りすることになります。基本的に、海外では公の場所で眠るのはNGです。
まとめ
マリンスポーツ、ショッピング、スパ、グルメ、カフェ巡りなど、マニラには無数の楽しみ方があります。フィリピンの旅に慣れてきた人は、「夜の遊び」もリストに加えてみてはいかがでしょうか?今までにない表情のマニラを発見することができるかもしれません。
夜のマニラは、昼のマニラよりも危険であることは十分に確認しておきましょう。何も知らないまま行ってしまうと、悪質な商売人やスリ、ぼったくりことをお勧めします。
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◇経歴
・アメリカ、オクラホマ州の四年制大学を卒業
・英語学習に関するブログを中心に、英語ライター・翻訳家として活動(現在)
◇資格
・TOEFL503点(大学入学時)
・Bachelor of Arts(文学士号)
◇留学経験
渡航先:アメリカ、オクラホマ州タレクア
留学期間:2012〜2017(5年)
学校名:Northeastern States University
◇海外渡航経験
・高校卒業後に、アメリカのオクラホマ州にあるNortheastern州立大学へ5年間の正規留学を経験
◇自己紹介
高校時代にアメリカの音楽文化に興味を持ち、アメリカへの大学留学を決意したことが、英語学習を本格的に始めることになったきっかけです。渡米後に3ヶ月の語学研修とTOEFL試験をクリアし、正規入学を果たしました。音楽学部にてJazz Studiesを専攻し、複数のバンドでギタリスト・ベーシストとして活動したことは一生の財産です。言葉はその人の価値観を定義付け、語学の習得は世界の見え方を変えます。自分が今も現在進行形で経験している、言語の魅力を発信するために、日々、英語・語学に関する情報発信をしています。