「料理を作る時間がなかったから、ファストフードをテイクアウトしました」「お店で食べるより、テイクアウトする方が好きです」「お昼ごはんは、テイクアウトにしない?」など、「テイクアウト」という単語はみなさんが日常的によく使うものではないでしょうか?
日本では一般的に幅広く使われている「テイクアウト」という言葉ですが、英語でも同じように使えるか、疑問に思ったことはないでしょうか?
そこで、今回の記事では、「テイクアウト」がそのまま英語として通じるのか、そもそも英語で「take out」といった場合にはどのような意味になるのか、飲食店で使える「お持ち帰り」の英語表現などをわかりやすく解説していきます。また、あわせて食事の注文に使えるフレーズについてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
それぞれ例文とともに詳しくご紹介していきますので、ぜひその例文を何度も口に出して練習してみてくださいね。
「Take out」ってどんな意味?
英語には「take out」という表現があります。「take out」は使うシチュエーションや文脈によって、さまざまな意味になります。
まずは、「物を取り出したり、出したりする」ときに「take out」が使われます。かばんなど、何かの中に入っているものを外に取り出すイメージです。
また、「take someone out」の形で、「(人)を食事やデートに連れていく」という意味になります。話している相手によって、「食事に行ってごちそうする」のか「デートに行く」のかが変わります。食事に限った話ではありませんが、ここでのポイントは「誘った側が代金を支払う」という点です。
ほかにも「take out money」または「take money out」の形で「お金を引き出す・引き落とす」という意味になります。「withdraw」と同じ意味になりますが、「withdraw」の方がフォーマルで、「take out money」または「take money out」はカジュアルな口語表現になります。また、関連して「ローンを組む」ことは「take out a loan」といいます。
例文
She took out her mobile phone.
(彼女は携帯電話を取り出しました。)
※「mobile phone」はイギリス英語の言い方です。アメリカ英語では「cell phone」といいます。
I will take out some money for the weekend.
(私は週末のためにお金を引き出します。)
My husband took out some money from his bank account yesterday.
(私の夫は、昨日、彼の銀行口座からお金を引き出しました。)
I will take my girlfriend out on a date on this weekend.
(私は今週末、彼女をデートに連れていきます。)
I had to take my car out of the garage.
(ガレージから車を出さなければなりませんでした。)
「Take out」は使えない?
では、レストランやカフェなどで「お持ち帰り」をする際に、「take out」は使えないのでしょうか?
答えは、「アメリカでは「お持ち帰り」の意味で「take out」が使われることもあるが、あまり使われない」となります。また、イギリス英語圏ではほかの表現が一般的です。
飲食店での「お持ち帰り」の英語表現は?
飲食店での「お持ち帰り」の英語表現ですが、アメリカでは「to go」が最もよく使われます。飲食店で使われる場合、「(店の外に持って)行くための」という意味になります。
イギリスでは「take away」という表現が使われます。takeは「取る」、awayは「離れて」という意味があり、「take away」は「(お店から)取って離れたところへ持っていく」というイメージです。
また、「店内でお召し上がりですか、お持ち帰りですか?」と聞く場合は、アメリカでは「for here, or to go?」、イギリスでは「eat in, or take away?」と表現されることが多いです。それぞれ、「for here」と「eat in」が「店内でお召し上がり」の意味になります。
店員さんから上記のように聞かれた際には、「To go please.(お持ち帰りでお願いします)」「Take away please.(お持ち帰りでお願いします)」のように回答しましょう。丁寧な印象になりますので、いずれも「please」をつけるのをおすすめします。
それぞれ、例文で確認しましょう!
例文
For here, or to go?
(店内でお召し上がりですか、お持ち帰りですか?)
To go please.
(お持ち帰りでお願いします)
Can I order this for takeout?
(テイクアウトできますか?)
Can I have this to go, please?
(持ち帰りでお願いできますか?)
For here, please.
(ここで(店内で)食べます。)
I would like to have it to go.
(持ち帰りでお願いします。)
食事の注文に使えるフレーズ
英語の「take out」という表現が持つさまざまな意味、そして飲食店で「お持ち帰り」をお願いしたいときの表現がわかりましたね。最後にここでは、飲食店で食事を注文するときに使える便利なフレーズをご紹介します。
まず、席について注文したい料理が決まったら、店員さんを呼びましょう。ウエイター・ウエイトレスさんが遠くにいた場合でも、大きい声で呼ぶのはマナーとしてあまり好ましくありません。手を挙げて気付いてもらうのを待つか、近くに来た際に目くばせする、もしくは「Excuse me, I'd like to order, please?(すみません、注文をしたいのですが)」と声をかけましょう。「I'm ready for (to) order.(注文する準備ができています)」と言うこともできます。
料理を注文する際には、「I'd like料理名・飲み物名」や「I'll have 料理名・飲み物名」のように表現します。
注文に迷ってしまった場合は「What do you recommend?」や「Do you have any recommendations?」で「おすすめは何ですか?/おすすめはありますか?」と聞くこともできます。また、店員さんが注文を聞きにきたときにまだ決まっておらず、もう少し時間がほしい場合は「Let me see the menu for a while.(しばらくメニューを見せてください)」や「We haven't decided yet, can you come back in~mins please?(まだ決まっていないので、~分後に戻ってきてくれますか?)」のように言ってみましょう。
他の人と同じものを頼むときには「I'll have the same one.(同じものをお願いします)」というフレーズも便利です。
注文がすべて終わったら「That's it/That's all, thank you.(以上です、ありがとう)」と言いましょう。
例文
A:Excuse me, I'd like to order, please?
(すみません、注文をしたいのですが。)
B:What can I get for you?
(ご注文は何にしますか?)
I'll have a spaghetti Bolognese, please.
(スパゲッティボロネーゼをお願いします。)
I would like a beer, please.
(ビールをお願いします。)
Oh, sorry I haven't decided yet, can you come back in three mins please?
(あ、すみません。私はまだ決めていないので、3分後にまた来てくれますか?)
Would you like anything else?
(他にご注文はありますか?)
That's it, thank you.
(以上です、ありがとう)
テイクアウト 英語 まとめ
いかがでしたか?
今回の記事では、「テイクアウト」がそのまま英語として通じるのか、そもそも英語で「take out」といった場合にはどのような意味になるのか、飲食店で使える「お持ち帰り」の英語表現などをわかりやすく解説しました。また、あわせて食事の注文に使えるフレーズについてもご紹介しました。
日本では「テイクアウト」という言葉が幅広く使われていますが、英語では、「お持ち帰り」という意味もある一方で、他にもさまざまな意味があったり、イギリス英語では「お持ち帰り」を異なる言い方で表現することがわかりましたね。
海外旅行や留学、移住した際、カフェやファストフードなどに行く機会があるでしょう。そのようなときに、ぜひ今回の記事でご紹介した内容を思い出してそれぞれのフレーズを使ってみてくださいね。
今回ご紹介したフレーズを自然に使えるようになれば、より英語でのコミュニケーションがスムーズに進むはずです。ぜひ、この記事でご紹介した例文を何度も口に出して練習し、覚えて使ってみてくださいね。
また、今回学んだ「お持ち帰り」をするときに使える英語表現について、「もっと詳しく学習したい」「ネイティブスピーカーはどのように使ってているのか、感覚を聞いてみたい」という方は、ぜひネイティブキャンプのオンライン英会話レッスンを試してみてください!レッスンでは、ネイティブスピーカーの講師とマンツーマンで話すことができます。
今回ご紹介した「お持ち帰り」をするときに使える英語表現をさらに練習しても良いですし、飲食店で起こりそうなシチュエーションを想定して会話の練習をしても良いでしょう。また、日本と海外における飲食店の違いなどを講師とディスカッションするのも良いのではないでしょうか。ぜひ、みなさんの英語学習にレッスンをフル活用してくださいね。

◇経歴
新卒入社した会社ではオーストラリア人上司のもと働いた経験があります。
海外クライアントとのメールや電話でのやりとりは日常茶飯事でした。
現在はWebライターのほか、英日翻訳者としても仕事をしています。
◇資格
TOEIC、TOEFL、IELTSなどの受験経験あり
◇留学経験
学生時代、イギリスのハル大学に1か月半語学留学をしました。
◇海外渡航経験
学生時代にイギリス留学を経験したほか、アジアを中心にさまざまな国に旅行に行ったり、フィールドワークをしたりしました。
フィールドワークでは英語を使ってインタビューをした経験もあります。
2019年よりイギリス在住で、現在は毎日英語を使っています。
◇自己紹介
子どものころはアメリカ人の先生の英会話教室に通い、大学ではイギリス留学を経験、新卒入社した会社ではオーストラリア人上司を持つなど、英語とは色々な接点を持ってきました。
英語はもっぱらリーディングが得意で、毎日洋書を読んでいます。大学で経験したイギリス留学では、語学クラスでさまざまな国の留学生と交流しました。また、英語で大学の歴史の講義を受けたり、現地の小学校でのボランティア活動も行いました。
よろしくお願いします!

I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.