みなさん、こんにちは。今回のテーマは『お客』の英語表現です。日本語で『お客』と聞くと、どのようなイメージを思い浮かべるでしょうか?
お客というからには、買い物客? ホテルの宿泊客? レストランの利用者もそうかも、、。常連客も大切なお客かな。日本に来る観光客もきっとお客に違いない。イベントやスポーツ観戦の入場者もお客と呼ぶかも、、。
みなさんが想像されたイメージは、おそらく全て『お客』です。ではそれらを英語で正確に表現するとなると、正しい使い分けができているでしょうか? レストランのお客とコンサートのお客はもしかすると、英語表現が違うかも知れません。 今日はそれらを明確に表現するべく、みなさんと一緒に正しい使い方を徹底的に学んで行きたいと思います。
- Guest
- Guestには、ちょっと面白い使い方もある
- Invitee
- Audience
- 謁見としての使い方もある
- Spectator
- Visitor
- Sightseer
- Caller
- Customer
- Shopper
- Client
- Passenger
- Prospect
- まとめ
Guest
『Guest』のお客としての英語の意味は、
・ホテルに滞在している人
・会員制のクラブやウェブサイトなどで、会員ではないけれども利用を許可された人
・テレビやラジオ、ポッドキャストなどに出演したり、公演やコンサートなどを手伝ったりするために招かれた芸能人や著名人
あなたがもし友人宅に招かれたとすると、あなたはその家のguestとなります。あなたが友人を食事に招待したとなると、その友人はguestとしてやってきます。ホテルの宿泊客はホテルにとってguestです。もてなしを受けるというイメージですね。
私たちはあなたをゲストとして食事に招きたいのだけど、来てくれるかな?
今日は授賞式だね。トムは今夜のゲストだよ。
Guestには、ちょっと面白い使い方もある
・望まれない場所に住んでいる動物などの生き物などを表現するとき
Unwanted Guest / Uninvited Guest
腐った牛乳には雑菌が繁殖して、好ましくないお客さんだ。
surprise guest 予期せぬ驚きのゲスト、サプライズゲスト
unexpected guest 予期せぬ客、想定外のお客
welcome guest ゲストを歓迎する、ウェルカムゲスト
他にも、ゲスト出演、ゲスト出演枠、セレブリティーゲスト、ゲストベッドルーム、などいろんな名詞とペアで使われています。
ところで、予期せぬ、想定外、という意味で使われるunexpectedですが、guestだけではなくいろんな言葉の前に付けても便利に使えますので、下記の記事もぜひ参考になさって下さい。
「想定外!!」そんな時に使える英語表現とフレーズをご紹介します!
https://nativecamp.net/blog/20221219-unexpected
Invitee
『Invitee』のお客としての英語の意味は、何かに招待された人を表す英語表現で、イメージはguestと似ています。名詞です。
私はベルサイユ宮殿の招待客なんだよ。
マシューは授賞式の招待客なんだ。
他にも、パーティーに招待客は誰も来なかった、彼はあなたの招待客なの? 彼は誰の招待客でもなかった、招待客リストは現在作成中です、などというイメージでinviteeを使います。
招待したいときに使える英語表現!友達や同僚を招待してみよう!
https://nativecamp.net/blog/20230119-invitation
Audience
『Audience』のお客としての英語の意味は、演劇や映画、コンサートなどを見たり聞いたりするために、一つの場所に集まった人々を表す英語表現です。名詞です。
数万人の観客がコンサート会場を埋めた。
昨日のイベントに、観客は満足していた。
他にも、コンサート会場は満員の観客だった、昨日のイベントの観客の入りはいつもより少なかった、というようなイメージで使われます。
diverse audience 多様な観客
enthusiastic audience 熱狂的な観客
ビジネス英語では、特定のテレビ番組やラジオ番組、ポッドキャストなどを見たり聞いたり、特定の本を読んだり、特定のウェブサイトにアクセスしたりする人の数を意味する英語表現としても使われています。
謁見としての使い方もある
・謁見と表現される、重要な人物との公式な面会
皇太子との謁見があります。
女王との謁見が予定されています。
Spectator
『Spectator』のお客としての英語の意味は、
・公共の行事などを、参加せずに見守る人
を表す英語表現で、イメージとしてはaudienceと似ています。参加者は含まれません。分類は、名詞です。
会場には1万人をこえる観客があつまった。
信じられないほどの熱狂的な観客が会場にいた。
ワールドカップはいつも熱狂的な観客がいる。
Visitor
『Visitor』のお客としての英語の意味は、
・インターネットのウェブサイトを見る人
Visitor toやvisitor fromは、行き先を表すために文章の中でよく使われます。
キャサリンはよくインドネシアを訪れている。
マユミは定期的にフィリピンを訪れる。
今年は東京スカイツリーにたくさんの来訪者があった。
regular visitor 常連客
occasional visitor たまに来る人
seasonal visitor 季節訪問客
rare visitor 稀な訪問者
casual visitor 気軽な訪問者
potential visitor 将来の見込み客
prospective visitor 将来の見込み客
北海道のトマムには、冬の間季節訪問客がたくさん訪れる。
訪問者、歓迎します。
彼らは訪問客をあたたかく迎えた。
Sightseer
『Sightseer』のお客としての英語の意味は、旅行者、観光客を表す英語表現です。名詞です。
京都は、たくさんの観光客を魅了している。
浅草寺にはたくさんの観光客が訪れます。
今年もたくさんの観光客が来ればいいな。
馴染みのある言葉で、sightseeingという英語の名詞がありますが、こちらは観光という意味で使います。Spotという英語の言葉をセットにして、 sightseeing spot=観光地としてもよく使われます。Goという動詞をセットにして、go sightseeingとして使うととても便利に使えます。
キャサリンと真由美は昨年沖縄に観光に行ったよ。とても良い観光スポットを見つけたんだって。
私、コロンビアに観光に行く予定なんだけど、おすすめの場所はあるかな?
青森はなんて素晴らしい観光地なんだ!
東北には他にも素晴らしい観光地がいっぱいあるよ。
Caller
『Caller』の英語の意味は、
・テレホンアポイントメントなど、誰かに電話をかける人
・電話をかける人
今日はレストランはすごく混雑していて、電話をかけた人は15分も待たされた。
今日、会社に電話をかけてきた人はいた?
Callerには訪問者という意味もあります。
Customer
『Customer』のお客としての英語の意味は、
・製品やサービスを購入する個人または組織
「お客様」は英語で?Customerとclientの違いも一緒に解説
https://nativecamp.net/blog/20230120-client
customer support カスタマーサポート
important customer 大切なお客様
current customer 現在の顧客
big customer 大口のお客様
彼は我々の最大の顧客の一人だ。
カスタマーサービスは、会社の大切な業務の一つです。
Shopper
『Shopper』のお客としての英語の意味は、
・買うものを探している人
休日、スーパーマーケットは多くの買い物客で賑わっています。
お土産屋さんは買い物客に人気だ。
パンデミックの間、どこのお店にも買い物客を見かけませんでした。
ところでshopperというと、カナダにshoppersという名前のお店があることを思い浮かべます。Shoppersは現地の人だけでなく、観光客も留学生も必ずといっていいほど使うことになるとても有名なドラッグストアです。
このお店はshoppersとsがついていますから、『お客さんたち』というイメージですね。カナダ全土に1000店舗以上あって、薬を中心にシャンプーやリンスなどの日用品、お菓子、飲み物、化粧品、香水、ハッピーバースディなどのカード類、ラッピング用品、そしてドライヤーなどの電化製品まで売っています。奥にはだいたいCanada Postという郵便局が併設されていて、荷物を送ったり、解約したwi-fiの端末を返送したり、みなさん日常的にとても便利に使っています。まさに『shoppers』『お客さんたち』の店、というイメージです。
Client
『Client』のお客としての英語の意味は、
・特に、弁護士などアドバイスを与えることのできる人からサービスを受ける人
弁護士、会計士のような専門的なスキルを持つ組織や個人と契約し、サービスを受けるというイメージです。他にも、広告代理店に広告を依頼したり、税理士に確定申告や書類作成を依頼したりする場合などにも使います。クライアントですが、サービスを受ける一度きりの関係というよりは、長きに渡ってサービスを受けるというニュアンスです。
ビジネス英語では、企業や組織から専門的なサービスを受ける人を意味する英語表現としても使われています。
法律事務所Aはたくさんの顧客を抱えている。
レストランBは、彼の新しいクライアントになった。
Passenger
『Passenger』の英語の意味は、飛行機、船、車などの乗り物に乗って移動している人を表す英語表現です。その乗り物を運転したり、その乗り物で従業員として働いたりしている人は含まれません。
Prospect
『Prospect』の英語の意味は、将来何かが起こる可能性、特に良いことが起こる可能性を意味する英語表現です。この言葉を使って将来顧客になる見込みという、将来の可能性や展望について表現することもできます。
このお店には、将来顧客がつく可能性がある。
あのスタッフには近いうち顧客がつく可能性があるね。
まとめ
今回は、サービスを受けるお客、乗客、観光客、訪問客、常連客、買い物客、宿泊客、参加者、クライアント、ホテル、レストラン、イベント、スポーツ観戦、などなど、さまざまな場面でどのように『お客』を英語で表現するのかを、具体的な例を挙げながら学びました。
何かのイベントにもし参加することがあれば、自分は何の『お客』なのか、相手はどんな『お客』なのか、今回の記事を参考にしながらぜひ英語でイメージしてみて下さい。

◇留学経験
・イギリス ロンドン
・カナダ トロント
これまで、イギリス・ロンドンのWimbledon School of Englishとカナダ・トロントのiLSC Language Schoolで、文法やアカデミックライティング、国際的な社会問題、ジャーナリズムなどのコースを選択し、2年間にわたり徹底的に学びました。
これらの学びを通じて英語のスキルを高めるとともに、国際的な視野を広げる貴重な機会を得ることができました。特に、アカデミックライティングのコースでは、論理的な構成や明確な主張の展開、信頼できる証拠を基にした議論の方法を学び、映画をテーマに議論するコースでは、さまざまな文化的背景を持つクラスメイトたちと積極的に意見を交わしながら、異なる視点から物事を考える力を養いました。
◇海外渡航経験、渡航先での経験内容(仕事、留学、旅行など)
これまでに滞在した国や島:イギリス、ドイツ、スペイン、オーストリア、スイス、フランス、イタリア、インドネシア、バリ、タイ、ランカウイ、プーケット、ハワイ、グアム、サイパン、アメリカ、オーストラリア、カナダ、パンコールラウ、香港、マレーシア、シンガポール、メキシコなどです。
◇自己紹介
これまでいろんな国を旅して来て、たくさんの人々と知り合い数多くの得難い思い出があります。世界各地に友人ができ、やはり共通の言語は英語なので、今では日常的に英語を使っています。また、イギリスやカナダに滞在し、家を借りたり銀行口座を開設したり、現地の学校の申し込みをしたりした経験から、正確な英語を使う必要性を感じました。
英語のスキルでは、リスニングが得意です。また、COLLOCATIONと呼ばれる、英語の言葉が何とペアになっているかに関しての専門的なコースを取ったこともあり、皆様に少しでも有益な情報をお届けしたいと思っています。どうぞよろしくお願いします。
◇留学への思い
これまでの留学経験を通じて、さまざまな国の人々と出会い、共通の言語として英語が必要不可欠であることを実感しました。現在では日常的に英語を使い、世界中の友人とコミュニケーションを取っています。
異なる母国語を持つ人々と円滑に意思疎通を図るためには、英語は欠かせないツールです。英語は単なる言語にとどまらず、異文化への理解や国際的な問題に対する深い洞察を得るための重要な鍵であることを強く感じています。
留学では、学業以外の思い出も、留学生活をさらに思い出深いものにしてくれました。ロンドンでは、クラスメイトとフランスやイタリアを訪れ欧州の文化を体験したり、週末にロンドンの地下鉄「チューブ」に乗りピカデリーでミュージカルを楽しんだりと、充実した時間を過ごしました。
トロントでは、ワールドカップ期間中にキャンパスのロビーに設置された大きなテレビの前で、世界中の学生たちと共に相手や自分の国の試合を応援し、にぎやかなひとときを楽しみました。
これからも、みなさんに有益な情報をお届けできるようつとめていきたいと思っています。どうぞよろしくお願いします。

I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.