真実・事実を表すtruthとfactの違いとは?正しく使い分けよう!

truth, fact, オンライン英会話, ネイティブキャンプ

「あの事件の真実を知りたい」「まずは事実確認が大切だ」「真実を話してくれませんか?」など、真実・事実という言葉は意外と使う場面も多いのではないでしょうか?

そんな真実・事実を表す英単語には「truth」と「fact」がありますが、みなさんはこれらの違いを知っていますか?日本語では似たように訳されるからこそ、正しい使い分けがわかりにくい単語でもあります。

そこで、今回の記事では、「truth」と「fact」の違いを丁寧に解説していきます。また、あわせて関連表現についてもご紹介します。

それぞれ、例文とともに詳しく解説していきますので、ぜひその例文を何度も口に出して練習してみてくださいね。

TruthとFactの違い

「Truth」と「fact」は似たような意味がありますが、大きな違いがあります。それぞれの単語が持つ意味を確認しながら、その違いをチェックしていきましょう!

Truthの意味と使い方

「Truth」は名詞で、「真実」や「真実性」という意味を持っています。重要な点は、「その人が本当だと信じていること」というニュアンスがあり、個人的(主観的)な真実を表すというところです。そのため、何を「truth」と考えるかは、人によって異なります。

また、「実際に起こっていなくても嘘偽りのない正しいこと」も意味します。

「Truth」は、個人的な信念や視点の影響を受けることがあります。また、より広い概念や信念を説明するために使用することもできます。さらに、「truth」は目に見えないものの「真実」を表すため、次にご紹介する「fact」のように常に実際に検証することができるとは限りません。

例文

The police were satisfied that the man was telling the truth.

(警察は、男が真実を語っていることに満足しました。)

Policepeopleやteamのように集合名詞ですので、複数扱いになります。動詞・be動詞の形にも注意してくださいね。The police is~は誤りとなります。

Do you think she is telling the truth?

(彼女は真実を語っていると思いますか?)

The old man refuses to face the truth.

(その年老いた男性は真実を直視しようとしていません。)

The whole truth was never told.

(すべての真実は語られることはありませんでした。)

Her explanation came closer to the truth.

(彼女の説明は真実に近かったです。)

Factの意味と使い方

「Fact」は名詞で「事実」という意味があります。「Truth」が主観的・ 個人的な真実を表していたのに対して、「fact」は客観的な事実を指します。後から検証・証明可能なもの、科学的に証明されたもの、実際に起きたこと、中立的なものなどを表現することができます。

例文

I will tell you a surprising fact.

(驚くべき事実をお伝えしましょう。)

The movie is based on facts.

(その映画は事実に基づいています。)

The detective found the important facts during the investigation.

(その刑事は調査中に重要な事実を発見しました。)

This is a well-known fact.

(これはよく知られた事実です。)

Fact is stranger than fiction.

(事実は小説よりも奇なり)

※英語のことわざです。

それぞれのフレーズ

「Truth」「主観的・個人的に真実だと思っていること」を表し、「fact」「客観的・実際に起きた事実」を表すことがわかりました。

「Truth」も「fact」も決まった英語のフレーズがありますので、ここからはそれをいくつかご紹介していきます。会話でもよく出てくるものばかりですので、ぜひ覚えてみてくださいね。

まず、「truth」を使った代表的なフレーズとして、「To tell the truth」、「To tell you the truth」があります。どちらも「本当のことを言うと・実を言うと・実は」という同じ意味を持ち、「you」の部分は省略可能です。また、「The truth is~(実は)」もよく使われます。

さらに、上記のフレーズより使用頻度は低くなりますが、「half truth(一部だけが真実の話、半端な真実)」という言葉もあります。非難されるのを避けたり、欺くために都合の悪い事実を省いた話のことを指します。

また、「stretch the truth(真実を誇張する、都合よく大げさに言う)」というフレーズもあります。「Stretch」は「伸ばす」という意味ですから、イメージしやすいのではないでしょうか。

次に、「fact」を含む代表的なフレーズには、「in fact(実際は、実際のところ、それどころか、というより)」があります。前に言ったことを強調したり、訂正したりする場合に使います。

また、「as a matter of fact(実を言うと、実は、実のところ)」もよく使われます。

「In fact」と同じ意味を持ち、「in fact」より日常会話で使われる頻度は低いです。長いフレーズですので、インターネット上などではそれぞれの単語の頭文字を取って「AAMOF」と略して書かれることもあります。

例文

To tell the truth, I wasn't there.

(本当のことを言うと、私はそこにいなかったんです。)

To tell you the truth, I didn't like him.

(実を言うと、彼が好きではありませんでした。)

The truth is, I don't think this is the right decision.

(実は、これが正しい決断だとは思わないんです。)

I think that her story is only a half-truth.

(彼女の話は半分だけ真実だと思います。)

Don't try to stretch the truth.

(真実を大げさに言おうとしないで。)

I think people tend to stretch the truth on the Internet.

(インターネット上では、人々は真実を大げさに言う傾向があると思います。)

In fact, my dad can't swim well.

(実際、父はうまく泳げないんです。)

The man and I were in the same cafe, as a matter of fact.

(実を言うと、その男と私は同じカフェにいました。)

As a matter of factは文末に置くこともできます。

関連表現

ここからは、「truth」や「fact」の関連表現をご紹介します。

Reality

「Reality」は不可算名詞で「現実(性)、真実性、実在」、可算名詞で「真実、事実」という意味があります。

例文

She wanted to make the dream a reality.

(彼女はその夢を現実にしたかったのです。)

You should distinguish between fantasy and reality.

(あなたは空想と現実を区別すべきです。)

His worst nightmare has become a reality.

(彼の最悪の悪夢が現実となりました。)

This is the harsh reality that the crime rate is rising in this town.

(これが、この町で犯罪率が上昇しているという厳しい現実である。)

The reality is that we can't afford to travel.

(現実には、私たちには旅行する余裕がないんです。)

I know it's hard for you, but it's time to face reality.

(辛いのは分かりますが、現実を直視する時です。)

Case

「Case」は一語でさまざまな意味を持ちますが、「the」をつけて「the case」とすると、「事実、現実、真相、実情」という意味になります。

例文

I thought that would be the case.

(そうだろうと思いました。)

まとめ

いかがでしたか?

今回の記事では、「truth」と「fact」という似ている意味を持つ英語表現について、ニュアンスや使い方の違い、具体的な使用例、さらに関連表現などをご紹介しました。今回ご紹介したように、「truth」と「fact」は日本語で似たように訳されるからこそ、実際の場面でどのように使っていけばよいか迷いやすい表現です。

今回ご紹介した「truth」と「fact」を適切に使えるようになれば、より英語でのコミュニケーションがスムーズに進むはずです。ぜひ、この記事でご紹介した例文を何度も口に出して練習し、覚えて使ってみてくださいね。

今回ご紹介した「truth」と「fact」をそれぞれ適切なシーンで使うことができれば、より自分の英語での表現の幅が広がりますし、ネイティブスピーカーからも「お!この人はいろんな単語やフレーズを知っているんだな」と思ってもらえるのではないでしょうか。

また、今回学んだ「truth」と「fact」について、「もっと詳しく学習したい」「ネイティブスピーカーはどのようなときにtruthとfact、その他の関連表現を使っているのか知りたい」という方は、ぜひネイティブキャンプのオンライン英会話レッスンを試してみてください!レッスンでは、ネイティブスピーカーの講師とマンツーマンで話すことができます。今回ご紹介した「truth」と「fact」に関する英語表現をさらに練習しても良いですし、他にもたくさんある似ていて意味が分かりにくい英語表現について講師とディスカッションするのも良いのではないでしょうか。ぜひ、みなさんの英語学習にレッスンをフル活用してくださいね。

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