韓国語は今では学習者数が英語に次いで多い人気の外国語です。日本にいると外国語をなかなか使う機会がありません。ですが、韓国語はK-POPや韓国ドラマなどのエンタメが人気で、ファンミーティングで推しと話したい、また韓国はお隣の国で旅行しやすいことから会話の機会も英語より多いという人もいるでしょう。
また、韓国語は日本語と似ている点が多いため日本人には習得がしやすいメリットもあります。とは言え、外国語スキルを身に付けることは容易ではありません。もちろん、自分で勉強して会話ができるようになる人もいますが、独学で始めてみたもののなかなか成果が出ずレッスンを受けている人も多くいます。
今では、従来通り韓国語教室に通って講師と対面で習うレッスンだけではなく、オンラインレッスンやオンライン講座もあります。また、レッスンもマンツーマンレッスンもあればグループレッスンもあるなどレッスン方法も様々です。
これらのレッスンですが、習い始めて数年になるのに思ったような成果が出ず、やめてしまう人もいます。その理由のひとつが、レッスン選びに問題があることが挙げられます。
今回の記事では、レッスン選びが重要な理由と選んではいけないレッスンの特徴について説明します。
なぜレッスン選びが重要なのか?
ここからは、まずレッスン選びが重要な理由について説明します。
理由1.レッスン選びを間違えると成果が出ない
これは当たり前の話ですが、レッスン選びを間違えると成果が出ないからです。冒頭で触れた通り、韓国語を習うと言っても、韓国語レッスンは生徒のニーズや条件によってさまざまなレッスン方法やコースがあります。
また今では韓国語教育を提供するサービス自体が多くなり、数多くのサービスの中から自分に一番合ったものを選ぶことが難しくなっています。
そのため、選択基準を誤って自分に合ったものを見極められないと習っているのに思うような成果が出ないことになります。
理由2.惰性で受講を続けて時間とお金の無駄になる
韓国語など外国語のスキル習得には正しい学習法や練習法を実践した場合でも、少なくとも数年という長い時間がかかります。
学習をしていても、ある程度の期間継続しないと大きな成果が出ないのがスキル習得です。
これは、レッスンを受けて学ぶ場合でも同じことが言えます。
このように、ある一定の目に見えた成果を感じられるまで時間がかかるために、実際には自分に合っていない、成果が出ないレッスンを受けている場合でも気づかないことがあります。
「習っていればそのうち話せるようになるだろう」といった感覚で、惰性で受講を続けてしまう学習者が一定数います。その結果、時間とお金を無駄にしてしまうことになります。
理由3.万年初級のままか挫折する
これは先の項目で挙げた状態を続けた場合に起こることです。「習っていればそのうち話せるようになるだろう」と数年から5年、長い場合には10年近く習っているのに旅行会話もできない、簡単な韓国語の聞き取りさえもできない万年初級という人が多いのが実態です。
習っても話せるようにならないレッスンは受けても意味がない、とやめて独学をしてみても結局うまくいかず挫折してしまう学習者もいます。実際、私のところにご相談に来られる学習者の方々もこのような経過になっている方がほぼ全員です。
選んではいけないレッスンの特徴
ここからは、選んではいけないレッスンの特徴について説明します。
特徴1. 受講料が安いことだけを売りにしている
既に触れた通り今では多くの韓国語教育サービス、コースがあります。習う側はいろいろな条件から習うサービス、コースを選択すると思いますが、その時に必ずチェックする条件が受講料だと思います。
習う側からすると、受講料はなるべく安く抑えたいというのが本音ですが、受講料が安いことだけを売りにしているレッスンは要注意です。
韓国語に限らずですが、人に何かを教える講師という仕事は、専門知識や指導経験を問われる専門職です。そのため、クオリティの高いレッスンを提供するためには質の高い講師を採用しそれに見合った報酬を支払う必要があります。
受講料があまりにも安いレッスンは、学生のバイトや韓国語を話せるだけの韓国人など韓国語のネイティブスピーカーではあっても、教えることに関しては全くのド素人を安く採用していることも考えられ講師の質が低い可能性があります。
特徴2.「楽してすぐに簡単に」できるようなことを言う
韓国語習得や会話が、さも簡単にできるようなことを言っているレッスンは要注意です。
スキルの習得は何であれそんな簡単にはできません。
複数のレッスン方法やコースがある場合は、韓国語習得やそれらに関してのメリットとデメリットをきちんと伝えてくれた上で、学習者が受講するかしないかの適正な判断をさせてくれるようなレッスンを選ぶべきです。
特徴3.生徒の実力やレベルに合わないレッスンをしている
これはグループレッスンの場合は、同じ状態でレッスンを始めても個々に差が出てきてしまうため、ある程度は仕方がないです。また、習う側もその点がグループレッスンのデメリットである点を理解した上で受講を検討すべきです。
問題はマンツーマンレッスンの場合です。マンツーマンレッスンの場合は、先生と生徒が一対一でするレッスンであるため、生徒の実力やレベルを教える側が見極めレッスンを提供できます。
ですが、実際にはそれができていない講師もいます。例えば、生徒が学んだ内容を理解できていないのに先に進める、初級者でほとんど話せないのにいきなりフリートーキングをさせる、といったレッスンは生徒の実力やレベルに合わせたレッスンとは言えません。
このようなレッスンを受けても、自宅学習の課題や宿題の難易度が高すぎて余計な時間を使うことになったり、その割に成果が出ない無駄な学習になることがあります。
特徴4.講師、指導法が良く変わる
個人が提供するレッスンではなくスクールの場合、通常、講師が複数名います。
その場合に、スクール側の事情で講師が変わったり、それによって指導法が変わるということはあり得ます。ですが、それが1度や2度ではなく何度もあるような場合はあまり良いレッスンとは言えません。
その理由は、習う側からすると一度習い始めた講師や指導法に慣れたのに、講師が変わることでまた別の講師と指導法に慣れることは負担になるからです。それが原因で学習に対するモチベーションが下がってしまった、というお悩みも実際に聞きます。
習う側が、ある講師から習ってみたものの合わないと感じて変更してもらうのであれば、それは自分の選択なので良いです。ですが、一方的にスクール側の事情で変更をされるとか、それが複数回あるような場合は注意が必要です。
特徴5.勉強法を教えられない
レッスンを受けたい韓国語学習者は、韓国語の単語や文法など韓国語そのものの知識を自分で学ぶことが難しいと感じています。そのため、それをレッスンで講師から学びたいということが一番の目的です。
ですが、それに加えて韓国語をどうやったら習得できるのか、単語や文法の具体的な学習方法、忘れずに覚えて知識として定着させる方法など、勉強法が分からない学習者がほぼ全員と言っても過言ではありません。
その理由は、レッスンを受けているか独学かに関係なく、多くの学習者が思うように習得ができていないことが実態としてあるからです。
習得がなかなかできない根本原因は、レッスンや独学で学んだ韓国語を理解できないことではなく、学んだことをしっかりと定着させられないためです。
実際に、韓国語の勉強法が分からないというご相談が多いです。そして、勉強法の情報を探しては試す、の繰り返しになっている人が少なからずいるように思います。
そのため、レッスン料を払って習っているのであれば、勉強法についても習うべきです。ですが、勉強法を教えられない講師もいます。
勉強法が分からないという講師に習っても初級者の場合は特に習得が難しいです。その理由は、勉強の仕方が自己流になってしまうことで、それが効果的ではない場合、いくら韓国語を習ってもそれを定着させられないからです。
特徴6.学習サポートがない
韓国語習得をする上で学ぶ側は、思うように成果が出ない、学習のモチベーションがキープできない、学習の習慣化がなかなかできない、のように韓国語学習そのものとは別の悩みが出てきます。
これらは、韓国語習得に成功するためには必ず解決しなければならない必須事項であり、解決できないと韓国語学習の効果が上がらず成果にも繋がりません。
独学している人が挫折してしまう原因も韓国語学習そのものとは別の悩みが自己解決できないからです。
レッスンを受けるメリットは、独学では解決ができないことがレッスンを受けることでサポートを受けながら解決できることにあります。韓国語の単語や文法を習うこともその中のひとつであり、既存のレッスンの多くではそれが一番の価値提供になっています。
ですが、それだけでは学ぶ側が成果を出すためには不十分です。韓国語に限ったことではありませんが、教える側の役割は知識を教えるだけではなく、学ぶ側が望む成果が出るようにサポートすることも含まれます。
これができる講師かどうかも講師のクオリティを測る基準のひとつになります。この部分のサポートがなく、学ぶ側の自己責任にするレッスンは良いとは言えません。
まとめ
ここまで、レッスン選びが重要な理由と選んではいけないレッスンの特徴について説明してきました。今回の内容は、私が英語と韓国語のレッスンを受け、私自身も教えている実経験からお伝えしました。
韓国語レッスンは多くあり自分に合ったものを探すことは困難です。ですが、レッスンを選ぶ時は、今回の特徴に当てはまっていないか確認をしてください。
◇経歴
日本、韓国の企業で通訳・翻訳、アシスタントとして勤務
日本にて韓国語講師として5年勤務
フィリピンにてフリーの通訳として英語、韓国語、日本語の3言語の通訳を担当
◇資格
韓国語能力試験(TOPIK)6級
延世大学校韓国語教員養成課程修了
◇海外渡航経験
ワーキングホリデーにてソウルの企業数社で通訳・翻訳、セールス、マーケティングを担当
韓国語習得のための留学5回(一般韓国語、ビジネス韓国語)
延世大学校にて韓国人と共に韓国語教育について学ぶ
◇自己紹介
韓国語学習コンサルタント
韓国語講師
講座構築コンサルタント
オンラインで韓国語学習に悩みを持つ学習者の問題解決をする韓国語学習コンサルタント、韓国語講師として韓国語習得に成功する学習法や練習法も指導しています。
また、英語と韓国語習得に成功した経験とカリキュラム構築、教材作成の経験を活かし講座構築の方法をあらゆるジャンルのプロに指導するコンサルタントとしても活動しています。
海外就職でフィリピンのセブに移住して5年半在住、現在はタイのチェンマイに住んでいます。
外国語に興味があり、英語、韓国語(ビジネスレベル)、中国語(中級)、現在はタイ語習得を目標に勉強しています。
I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.