お料理に使ったり、食べるときにテーブルで好みの味にするために欠かせないのが調味料の「ソース」ですね。
しかし、ソースと言っても数々の種類があります。皆さんはそれぞれのソースを英語で表現できますか?
この記事では、英語「ソース」について、ウスターソース、トマトソース、マヨネーズやパスタソースなど美味しいソースを例文とともに紹介します。特に、ご自分のお気に入りのソースは外国人との英会話で使えるようにしていきましょう。
ソースについて
海外への旅行で現地の食事を楽しむことについて、多くの人が大きな関心を持っています。
フランスに行けば本場のフレンチを食べたいと考え、ワインとともにベシャメルソース(ホワイトソースの一つ)やドミグラスソースの味を堪能、なんて素晴らしい時間でしょう。
まず、このようなソースがどのようにできたのか、簡単にみていきませんか?
ソースの誕生
“SAL”という言葉があります。SALはソースの語源であり、ラテン語のサラリウムに関連した用語で”塩の供給”という意味を持ちます。ゆえに、ソースとは食塩を使い作られた液状の調理料ということになります。
先にでたベシャメルソースやドミグラスソースなどはブルボン王朝の時代(1589~1830年)には完成されていたという話があります。
ヨーロッパのソース
ヨーロッパ各地でも地方、またはそれぞれの家庭で好みの味に応じてスパイスや調味料を使ってソースが作られていました。
そして、筆者の住むイギリスでウスターソースが誕生します。19世紀中ごろのことでした。
このソースは明治時代の初めに日本にも入ってきました。洋食にソースをかけて食べることが人気になった時代です。このウスターソースについては、また後ほどソースの種類の説明で紹介しましょう。
ソースの英語表現sauce
ここからはソースを英語でどう表現するのかに話を移していきます。
語源“SAL”からできたsauce
ソースの語源は“SAL”であることを紹介しました。これがソースの英語sauceになります。
それでは、改めて単語sauceの日本語としての意味を辞書で調べてみましょう。
- 味を添えるもの・面白味・刺激を与えるもの
- 生意気(な言葉)
- たれ
以上は名詞としての意味であり、動詞になると「(~に)ソースをかける」になります。
さらに、Cambridge Dictionaryでsauceの定義を確認します。
=風味を加えるために、食べ物と一緒に食べる濃厚な液体のこと
このように説明すると大げさな感じがしないでもありませんが(笑)、ソースは食べ物にフレーバーをつけるためのリキッド、ということですね。
sauceのスラング表現
またソースは、スラングとして「アルコール・酒・ビール」のことを表すことがあります。このときはShe’s been on the sauceのようなパターンで使います。
さらに、ネット用語としてのソースには、ニュースまたは情報の発信源や引用元としての意味があります。しかし、こちらのソースはsourceとスペリングが異なる単語ですので間違いのないようにしましょう。
次からはそれぞれの種類のソースの英語表現を紹介します。Chilli sauceやsweet sauceのように使っていきます。
<ウスターソース類>の英語表現
ソースのひとつ目は代表的なソースである”ウスターソース”の紹介です。
ブラウン系のウスターソース類には、ウスターソース・中濃ソース・濃厚ソースなどがあります。皆さんもお好みでいくつかご家庭で用意されているのではないでしょうか?
Worcestershire sauce
ウスターソースの英語表現はWorcestershire sauceです。中濃ソースなどと比べウスターソースはコクやスパイシーな辛味が欲しいとき使います。
牡蠣フライにウスターソースとマスタードをつけました。
ソースを加えるにはこの例文のように”put(ソース)on ◯◯“のパターンで表しましょう。Onのコアイメージは触れるというもの、牡蠣の上に直接ソースをかけますね。
また、putはaddに置き換えることもできます。
お料理にはウスターソースか、塩こしょうかどちらがお好みですか?
同じお料理でも、好みは人それぞれ。ソースではなく塩胡椒というようなシンプルな味付けを好む場合があります。
さて、そもそもWorcestershireにはどのような意味があるのでしょう。Worcestershire sauceを使えるようになるためにもその背景について簡単に紹介します。
Worcestershireはソースが誕生した場所名だった
ウスターソースの英語名Worcestershireは、実はイギリス・西ミッドランズにあるウスターシャー(Worcestershire)から取られました。この地でウスターソースが誕生したからです。
ある主婦が余った野菜や果物などの食材を壷に入れ、唐辛子などの香辛料をかけ、また腐らないように塩や酢を加えて保存しました。数ヶ月して見てみると液状に、それがお料理によく合ったとことから近所の家庭でも作り出した、これがウスターソース誕生だと言われています。
中濃ソース
中濃ソースは英語でmedium thick sauceです。ウスターソースと濃厚ソースの中間(medium)の濃さというイメージができますし、また、thicken worcestershire sauceとする場合もあります。Thickenには”濃く・濃くなる・とろみをつける”といった意味があるからです。
私はウスターソースよりもお好み焼きソースのような中濃ソースのほうが甘くって好きなんです。
多くの外国人はとんかつソースと一緒にトンカツを楽しみます。
このように、日本のとんかつソースやお好み焼きソースなども中濃ソースの仲間と言えます。中濃ソースはとろみがあり、揚げ物や粉物に欠かせないソースですね。筆者もお好み焼きソースはいつも買うようにしています。
デミグラスソース
次は、子牛などのストック、赤ワインやハーブなどが加わった濃厚なデミグラスソース。様々なお肉料理のソースとして使われることが多いですね。
デミグラスソースは英語でdemi-glace sauceです。フランス語でデミは”半分”、グラスは鏡を意味し”艶”を意味しています。
このビーフシチューのデミグラスソース、とっても美味しい!
<トマトソース類>の英語表現
ふたつ目のソースは、子どもから大人まで大好きなトマトソースです。英語でトマトソースはtomato sauceで、トマトをベースにしたソース全般を指します。
ケチャップ
トマトソースのなかでも定番と言えるのがケチャップでしょう。ハンバーガー、オムライス、チップス(フライドポテト)につけたりと、ケチャラーにとってはケチャップ無しは考えられないメニューがたくさんです。
その始まりにはいくつかの節があり、東インド、中国などで魚醤(魚から作った醤油)だった、アメリカ発祥などです。国産トマトケチャップは1896年、清水興助氏によって製造されたと言われています。
さて、ケチャップは英語でketchupです。日本やアメリカでは間違いなくketchup、イギリスではtomato sauceと呼ぶこともあります。
息子はフライドポテトにもっとケチャップを欲しがりました。
日本人はケチャップが大好きな人のことを”ケチャラー”と呼びます。
チリソース
トマトに香辛料、食酢や砂糖などを加えたスパイシーが魅力のチリソース、英語ではchilli sauceになります。Chilliにはチリペッパー、チリパウダーなどの意味があるからです。
ちなみに、タバスコ(tabasco)は辛味の強い唐辛子、食塩や食酢を混ぜて発酵させています。
このチリソースはかなりマイルド、だけど私はもっとスパイシーな味のほうが好き。
<マヨネーズ・ドレッシング類>の英語表現
どの家庭の冷蔵庫にも1本や2本はあるかもしれないのがマヨネーズやドレッシング類です。これらの英語表現もしっかり言えるようにしていきましょう。
マヨネーズ
ケチャラーに対して、マヨネーズloveの人達がマヨラーです。卵・油・酢から作られるマヨネーズの英語はmayonnaiseです。発音はカタカナの言い方のようにマヨネーズ、またメイヤネイズに言うときもあります。日本語では略してマヨなんて呼ぶこともありますね。
娘はマヨネーズが大好きで、マグロの刺身にもマヨネーズを使いますよ。
人によってはお餅、おでん、辛子明太子などなど、マヨを意外な食べ物に使っているようです。
サラダドレッシング
ブロッコリー、きゅうり、ペッパーなどで作るフレッシュなサラダ。ドレッシングを何種類か用意すれば、味の変化を楽しめますね。英語でサラダドレッシングはsalad dressingです。
例えば、フレンチドレッシングならFrench dressing、ヨーグルトやマヨネーズなどを合わせたランチドレッシングはranch dressing、他にもthousand island, blue cheese, classic vinaigrette, Italian, honey mustard dressingなどなどあります。
私のお気に入りはハニーマスタードドレッシング。自分で作る場合は蜂蜜とマスタードを3対1の割合で作るのがおすすめだそうよ。
3 to 1 ratio of honey to mustardで”蜂蜜とマスタードを3対1の割合”と表します。
<パスタソース類>の英語表現
サラダからガラリと変わって、最後は暖かいパスタソースの紹介です。ペペロンチーノなどオイル系もありますが、気分によって選びたいソース系には、ミートソースやクリーム系のソース、バジルソース、それに上で紹介したトマトソースも人気ですね。
パスタソースの総称はpasta sauceで表します。
ミートソース
ミートソースと言えば、spaghetti with meat sauceやspaghetti BologneseでしょうspaghettiもBologneseもイタリア語がそのまま使われています。食べる直前にパルメザンチーズをたっぷりかければ最高ですね。
ロンドンのイタリアンレストランでスパゲティミートソースと白ワインをいただきました。
クリームソース
カルボナーラやサーモンのクリームパスタなども美味しいですね。食べるときはカロリーを気にせず、罪悪感を持つことなく食べたいですね。逆にクリーム系は苦手という人もいます。クリームソースはcream sauceで伝わります。
基本のパスタクリームソースに必要な材料はクリーム、おろしたてのパルメザンチーズ、そして塩ひとつまみの3つだけです。
私は和風スパゲティが好き、絶対ボンゴレという読者の皆さんもきっといることでしょう。ぜひ、それらの英語フレーズを調べてみることをおすすめします。
食卓に欠かせない【ソース】の英語まとめ
様々な種類のあるソースの英語表現は「sauce」です。そう言えば、お醤油も英語でsoy sauceでしたね!このようにソースと言ってもウスターソースだけでなく、マヨネーズやパスタソースなど多くの種類がありますから、やはりsauceを使えるようになっておくべきでしょう。
まずは、ご自分の好きなソースの英語から覚えたり、外国人に人気のお好み焼きソースなど英会話に使えるようにしていくことがおすすめです。
イギリスであっという間に18年目、英語を使って生活中。 外資系製薬会社勤務や各国への旅行で英語を使ってきたものの、南ロンドンでの生活は人生にもコミュニケーション力アップにも貴重な経験に。暮らしの英語はもちろん、イギリス人夫と運営する剣道道場のメンバー達とのやりとりをメインに、日本文化を紹介する地元グループ代表として行政とのやりとりなど幅広く活動しています。 息子がUK大学に入学、イングランド西部の世界遺産の街にある大学寮生活が始まったものの、英国代表として剣道をする彼のサポートはエンドレス。ヨーロッパ各国に飛ぶこともある口だけ八段の道場おかみの夢は日本・イギリス完全2拠点生活。いずれにしても、英語はコミュニケーションで大いに役に立つ言語であることは間違い無し!です。
I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.