英語で「がっかりする」と言いたいときに、どのような表現が思い浮かびますか?英語学習を続けている方であれば、「disappoint」という単語は聞いたことがあるでしょう。
しかし、「がっかりする」の英語表現は他にもたくさんあります。一般的な言い回しからカジュアルな響き、スラングまであるので、シーンによって使い分けることが重要です。
そこで今回は、「disappoint」以外に「がっかりする」を英語で表現する方法を徹底解説していきます。日常生活でも使える例文も載せているので、ぜひ最後まで読んで参考にしてください!
「がっかりする」の英語表現
「がっかりする」の英語表現は複数あります。
ここでは、以下に挙げる6つの表現に絞って紹介していきます。
①gutted
②let 〜 down
③somebody’s heart sinks
④upsetting
⑤That sucks
⑥discourage
gutted
「gutted」は「gut(はらわたを抜く)」の過去分詞形です。
「はらわたをえぐられる」という意味が派生して、「がっかりする」というニュアンスが生まれています。
主にイギリス英語で使用され、がっかりや落胆、失望、嘆き悲しみの感情を表現できるのがポイント。例えば、サッカーの試合でチームが負けたときや、大事な仕事やイベントがうまくいかなかった、といったシーンで使えます。
また、感情が強く出る言い回しなので、怒りや悲しみを表現する場合に使われることも。どちらかというとスラングなので、シーンを考えて使いましょう。
(例文)
I'm gutted that I failed the test.
テストに落ちたのでがっかりしています。
I was gutted to hear that the live show was canceled.
ライブが中止になったと聞いてがっかりしました。
I was gutted when my boyfriend didn't show up in time.
私の彼氏が時間通りに現れなかったのでがっかりしました。
I was gutted that I missed the last train.
終電に乗り遅れてがっかりしました。
I was gutted when I mistakenly deleted the important file.
重要なファイルを誤って削除してしまってがっかりしました。
let 人 down
「let 人 down」は、「〜をがっかりさせる」という意味の表現です。
「let」は「〜させる」という意味の使役動詞、「down」は「がっかり、落ち込んだ状態」を表す役割をします。
約束や期待を裏切ったり、何かが達成されなかったりなど、誰かが期待していることを果たせなかった場合に使われるのが特徴です。
例えば、友達との約束を突然キャンセルしてしまった場合。「友達をがっかりさせてしまった」と言いたいときには、「let 人 down」が使えます。
(例文)
I promised to meet my girlfriend at the park, but I overslept. I let her down.
公園で彼女に会う約束をしたのに、寝坊してしまいました。彼女をがっかりさせてしまいました。
I promised to help my parents clean up the house, but I didn't do that. I really let them down.
私は親に家の掃除を手伝う約束をしましたが、しませんでした。本当に彼らをがっかりさせてしまいました。
I was supposed to bring snacks for the class party, but I forgot. I let my classmates down.
クラスのパーティーのためにおやつを持ってくるはずだったのに、忘れてしまいました。クラスメイトたちをがっかりさせてしまいました。
somebody’s heart sinks
「somebody's heart sinks」 は、がっかりした人を「somebody」に入れて使う表現です。
「sink」は沈むという意味の動詞で、「〜の心が沈む」という直訳、つまりがっかりしている様子を表せます。
簡単だと思っていたテストがうまくいかなかったり、ドタキャンされたりなど、予期しなかったことが起きてがっかりしたときの言い回しとして便利です。
ちなみに「sink」の過去形は「sank」なので覚えておきましょう。
(例文)
When I saw the test results, my heart sank. It was probably the worst score in my life.
試験の結果を見たとき、がっかりしてしまいました。おそらく人生で最低点です。
The rainy weather made her heart sink as she had planned a picnic.
彼女はピクニックに行く予定だったので、雨天は彼女をがっかりさせてしまいました。
When I found out her favorite band broke up, my heart sank.
お気に入りのバンドが解散したことを知ったとき、私はがっかりしました。
The news of my friend's accident made my heart sink.
友達の事故のニュースを聞いて、私はがっかりしました。
upsetting
「upsetting」は、悲しみや不快感、怒りなどを感じるような状況・出来事を指す単語。「がっかりさせるような」という意味の形容詞として使われます。
何か悪いことが起こり、心を乱すような出来事や状況に対する、感情的な反応を表すのがポイントです。
なお、動詞は「upset」で、意味は「心配させる」や「動転させる」。同じ形で「気が動転して」という形容詞としてもよく使われます。
(例文)
It was really upsetting when my best friend broke the promise we made.
親友が私たちの約束を破ったときとてもがっかりしました。
It was upsetting when my phone got stolen.
携帯電話を盗まれたとき、本当にがっかりしました。
It’s upsetting when I can’t style my hair as I want to.
思ったように髪の毛をセットできないときはがっかりします。
I was so upset when my soccer team lost the game.
私のサッカーチームが試合に負けたので、がっかりしました。
I was upset when my parents said we couldn't go to the amusement park.
親が遊園地に行けないと言ったとき、がっかりしました。
That sucks
「suck」は「吸い込む」という意味の動詞。「That sucks.」を直訳すると、「それは吸い込むようなこと」になり、ややわかりにくいですよね。
というのも、「That sucks.」は「がっかりする」、という意味のスラング的なフレーズとして広く使われています。
不幸な出来事や状況に対して使用される俗語的な表現で、失望や怒り、不満といったネガティブな感情を吐き出すように使うのが一般的です。
カジュアルなシチュエーションで使用される場合が多く、ビジネスやフォーマルな場面では基本的に使うのを避けるのが無難です。ビジネスであれば、クライアントや上司の前で使うのは失礼になる可能性が高いです。
(例文)
I was really looking forward to the concert, but it got canceled. That sucks.
コンサートを楽しみにしていたけど中止になってしまいました。がっかりです。
I lost my wallet on the way to school. That sucks.
学校に向かう途中で財布をなくしてしまいました。がっかりです。
I caught a cold and failed the exam. That sucks.
風邪をひいて、試験に落ちてしまいました。がっかりです。
I was planning to go camping this weekend, but it's going to rain. That sucks.
今週末はキャンプに行く予定だったけど、雨になるらしいです。がっかりです。
discourage
「discourage」は、「落胆させる」や「がっかりさせる」という意味の動詞です。
「〜をがっかりさせる」であれば、「discourage 人」。また、「(〜に)がっかりさせられる」のように受動態にする場合は、「be動詞 / get discouraged (by 〜)」という形にして使います。
また主語が物事で、「〜 is discouraging」という形にすると、「がっかりさせるような」という形容詞的な使い方も可能です。
(例文)
I got discouraged by the negative feedback from my boss.
上司からのネガティブなフィードバックでがっかりしてしまいました。
I’m not trying to discourage you, but I think it’s not for you.
あなたをがっかりさせようとしているわけではないですが、あなたはそれには向いていないと思います。
Her parents discouraged her from pursuing her dream.
彼女の両親は彼女が夢を追いかけるやる気をなくさせてしまいました。
The sales of our new album were discouraging. We need to come up with a different way to make money.
私たちの新作アルバムの売れ行きはがっかりさせるようなものでした。私たちは稼ぐために別の方法を考える必要があります。
まとめ
最後に本記事のまとめです!
gutted:イギリスのスラング
let 〜 down:人をがっかりさせる
somebody’s heart sinks:心が沈む
upsetting:悲しみや不快感、怒り
That sucks:吐き捨てるようなスラング
discourage:落胆させる
今回は「disappoint」以外の「がっかりする」の英語表現を紹介していきました。たくさんあるので、ぜひバリエーションを楽しんでください。
また「disappoint」の使い方が不安な方は、辞書検索したり、以下の記事を参考にしたりしましょう。
がっかりする を英語で教えて!
https://nativecamp.net/heync/question/17575
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◇経歴
・コールセンターでの日英バイリンガルオペレーター(3年)
・外資系企業(製薬業界)でのテクニカルサポート(2年)
・副業でオンライン英会話の講師(2年)
・東京にて通学型の英会話スクール経営(4年)
・英会話スクールをオンラインに切り替えて運営(現在で約4年)
・英会話講師歴は合計で10年
◇資格
・英検1級
・TOEIC990点
◇海外渡航経験
・イギリス(3ヶ月、短期留学)
・タイ(6ヶ月)、マレーシア(3ヶ月)、台湾(3ヶ月)の滞在歴あり(海外ノマド)
・海外旅行:韓国、マルタ、ベトナム、インドネシア、アメリカ
◇自己紹介
バイリンガル英会話コーチのBobです!ほぼ日本国内で英語を習得してバイリンガルになりました。たまたま始めたオンライン英会話講師の仕事が天職だと悟り、自らの英会話スクールを開校。これまでに200人以上の英語学習者に教えてきました。多くの人たちに英語を好きになってもらい、思いっきり英会話を楽しんでもらえるよう日々活動しています!

I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.