今回は、日常会話でもよく使われる表現、「噂をすれば、、」を英語でどう言うのか解説していきます!
名詞としての「噂」について、そして他の関連表現についてもご紹介していきますので、オンライン英会話や海外旅行の際に実際に使って練習してみてくださいね。
<「噂をすれば」の英語表現
では早速、「噂をすれば」を英語でなんと言うのか、定番表現を以下で見ていきましょう。
決まり文句のようなものなので、丸っと暗記してしまうとスムーズに会話ができます。口語でよく使う表現ですが、小説などにチャレンジするのであればスペルもセットで覚えることをおすすめします。
Speak of the devil
「噂をすれば」は、英語でSpeak of the devilと言います。
噂といえばrumourではないの?と疑問に思った方もいるかもしれませんね。Speak of the devilという表現には、英語で「噂」という名詞がどこにも入っていません。それどころか、まったく関係ないようなdevil「悪魔」という名詞があります。
Speak of the devilは、直訳すると「悪魔の話をすると」です。これがなぜ「噂をすれば」と訳されるのか。それは、Speak of the devilの続きを見てみるとわかります。
悪魔の話をすると、その悪魔が現れる
全体を見れば、悪魔の噂話をしていると、本当にその悪魔が現れるという意味だとわかりますね。なぜ悪魔の噂をしているのかはわかりませんが、省略されている部分を知っているとSpeak of the devilの意味に納得できるでしょう。
では、Speak of the devilを使った例文を見てみましょう。
エマが昨日誕生日プレゼントをくれたんだ。噂をすれば・・・やあエマ!
日本語でも「噂をすれば」は文頭につけるように、英語も文頭につけることが多いです。文法に関係なく、Speak of the devilという塊をポンと文頭に置けば良いだけなので、扱い方は簡単ですね。
他にも、Speak of the devilを少し変形してこんな文を作ることもできます。
噂をすれば彼女だよ。彼女が満点を取ったんだ
どちらを使っても問題ないので、両方使いこなせるように口に出して練習しましょう。
ちなみに、皆さんは「噂」と言えば英語でどんな単語を思い浮かべますか?Speak of the devilの中には「噂」という名詞が使われていなかったので、どんな単語になるか知っておきましょう。
gossip
日本語にもなっていて覚えやすいのがgossipですね。
gossipのニュアンスは、噂の中でも信憑性が高い話です。また、日本語では芸能人や有名人の噂を表しますが、英語でも同じです。ですから、芸能界で起きた不祥事や、世界のセレブの不倫話などはgossipと言います。
今朝そのゴシップを聞いたよ。信じられない
rumour
先ほど少し出しましたが、「噂」というとrumourが一番初めに思いつく方も多いのではないでしょうか。
rumourは、gossipと違い信憑性のない話について使われます。人づてに聞いたソースがよくわからない話や、都市伝説なんかもrumourですね。
ナンシーが新しい家を買うっていう噂知ってる?
gossipとrumourの違いが分かっていれば、上記のような例文ではその噂の信憑性がどのくらいのものか想像ができますよね。
gossipもrumourもすべて「噂」と訳されてしまうと英語ならではのニュアンスがわかりませんから、日本語としての理解だけでなく英語としての理解を重視しなければなりません。
backbiting
backbitingという単語はあまり知られていませんが、こちらも「噂」という単語です。しかし、悪い噂について使われるので、文脈によっては「陰口」と訳しても良いでしょう。
bitingには「かみつく」「痛烈な」などの意味があります。よって、backbitingは直訳すると「後ろを噛む」です。
本人がいないところや、本人がわからない後ろ側から話をするという意味となり、悪い噂というニュアンスになります。
陰口が好きな人たちが理解できない
ちなみに、日本語では間違った噂のことをデマと言いますが、この由来は英語です。カタカナですから外来語かなと思っていた方も多いのではないでしょうか。
しかし、デマはdemagogueという言葉が元になっているもので、省略形になります。
demagogueは「扇動者」という意味ですが、「扇動」という言葉はふいに言われると意味を説明できないかもしれません。そこで、国語辞典を引いてみました。
[名](スル)気持ちをあおり、ある行動を起こすようにしむけること。アジテーション。「大衆を―する」
出典:デジタル大辞泉(小学館)
デマはその由来となった本来の単語の意味とは少し方向性が違うかもしれませんが、由来となるには十分のようですね。
その他の関連表現
ここからは、「噂」に関するその他の英語表現をご紹介していきます。
似た意味の言葉はセットで覚えた方が効率的ですから、語彙力を増やすためにも暗記を頑張ってみましょう!
まずは、ネイティブスピーカーと会話しているシチュエーションを思い浮かべながら日常で起きたことを口に出してみてください。
噂によると、、、
「噂によると、、、」は英語でいろいろな言い方がありますが、according to what people sayがスタンダードな言い方です。
according to は「~によると」という熟語です。what people sayは「人々が言うこと」と訳します。ですから、直訳は「人々が言っていることによると」ですね。
whatは疑問詞ですが、ここでは疑問文ではなく「~なこと」と、ものを表しています。疑問詞のあとが疑問文の形になっておらず、肯定文になっていることに注意しましょう。主語のあとに動詞が来ていますよね。
噂によると、彼女は来月転校するらしいよ
文頭に置き、そのあとの文章は主語から普通に続ければ問題ありません。
誰にもいわないでね
噂を聞いたとき、内緒の話をしているとき、その人の他には話を広めたくない場合もありますよね。そんなときに便利なフレーズが、Don’t tell anyone.です。
フレーズというには一般的な文章で、命令文の否定形になります。ただ、命令文だけでは少々きつい言い回しとなってしまうため、以下のように少しやんわり言うようにすると丁寧です。
This is private, please don’t tell anyone.
Pleaseをつけることによって、命令文がやんわりとします。また、This is privateと付け加えることにより、秘密だから誰にも言わないでねと伝えることができます。
オックスフォード大学を受けたいんだよね。おっと!まだ秘密だから誰にも言わないでね
Don’t tell anyone.だけならフレーズを知らなくても言えるかもしれませんが、より丁寧なThis is private, please don’t tell anyone.は知っていないと使うのはちょっと難しいですね。
ここだけの話
噂話をここだけの話にしておきたい場合は、between you and meやbetween usを使いましょう。これにより、「私とあなただけの話」と強調できます。
betweenは、「~の間の」という意味です。中学生のときに出てくる単語ですが、主に道案内のときに使うものとして習うため、物理的距離を表すイメージが強いかもしれません。
between you and meやbetween usは、私とあなたという人の物理的距離ではなく、距離を抽象的に表したものとなります。こういった表現でもbetweenが使えるのですね。
ここだけの話なんだけど、私チーフマネージャーに指名されたんだ
まとめ
「噂をすれば、、、」という言い回しは、日常会話でもよく出てくるものです。英語力を上げるためには知識量もものを言うので、英会話フレーズは積極的に学習していきましょう。
うわさに関する英語表現を豊かにし、相手が言っても聞き取れ、自分からも言える状態を常に作れることが理想です。
◇経歴
英語科高校卒
外国語学部英米学科卒
学習塾で英語を教えている
◇資格
・IELTS6.5
◇海外渡航経験
高校時代にオックスフォードの語学学校へ留学
大学時代にエディンバラ大学へ1年交換留学
◇自己紹介
ハリー・ポッターがきっかけで英語に目覚め、高校・大学とイギリスに留学したイギリスマニア。学校はアメリカ英語なので自己流でイギリス英語を習得。発音、スペル、すべてにおいてクイーンズ・イングリッシュを使い英語の先生にバツをくらうもめげず。生まれも育ちも日本で、海外に繋がりがなかったため留学が夢となった。アルバイトで全資金を稼ぎ渡英すると、勝手な高い理想を上回るほどの素晴らしさを目の当たりにし更に虜に。
I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.