「Spill the tea」ってどういう意味?ネイティブがよく使うスラングの使い方

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みなさんは「spill the tea」という表現を聞いたことがあるでしょうか。これはネイティブスピーカーがよく使う英語スラングの一つで、特にアメリカのネイティブスピーカーの人同士の会話ではよく使われている表現です。

字面的に、お茶に関係のある英語かな?と思う人もいるかもしれませんが、実はこの表現、全くお茶には関係ない意味を持っているんですよ。

そこでこの記事では、「spill the tea」の意味や使い方、そして類似表現をご紹介します。英語表現の幅を広げて英会話に役立てたい人も、スラングを覚えたい人も、ぜひ参考にして使ってみてくださいね。

「Spill the tea」の意味とは?使う時の注意点やその語源

まずは「spill the tea」が何を意味するのか、その基本的な部分から解説します。

「Spill the tea」をそのまま直訳すると「お茶をこぼす」という意味になります。日常会話の中で、本当に紅茶などがこぼれてしまった時、spill the teaという表現を使うことはあるでしょう。

しかしその場に全くお茶がない時などに不意に会話中で「spill the tea」という表現が出てくる場合もあります。その場合は、「噂話をする」「ゴシップをする」という意味になるのです。

ちなみに「spill the tea」を噂話をするという意味で使っている場合、「tea」はその「話」の部分にあたり、それ単体で使われることもあります。

文章で説明するのは難しいので、とてもシンプルな例文をみてみましょう。

A: Do you have any tea?

B: Yeah, I’ve wanted to spill the tea!

(訳)

A: 何か噂話(面白い話)ある?

B: うん、話したいと思ってた噂話があるんだ!

この翻訳はspill the teaのニュアンスを掴みつつ、自然な日本語になるように訳しています。

なんとなく、使い方がわかったでしょうか。

ちなみにこの表現は、「ゴシップ」「噂話」と訳されることが多いですが「ぶっちゃけ話」という感じでも使えます。その話が本当のことなのか、ただのゴシップなのかに関わらず、ぶっちゃけ話をしたい時に使うと覚えておくと、ニュアンスがうまく掴めるのではないでしょうか。

「Spill the tea」を使う時の注意点

この表現は確かにネイティブスピーカーの間でよく使われる表現ですが、実は使っている人がとても限定されています。あなたがもし男性だったら、この表現は使わないように気をつけた方が良いでしょう。

何故かと言うと、この表現は女性やゲイの男性しか使わない表現だからです。典型的な女言葉なんですね。ネイティブスピーカーの男性の中には、こんな表現があることを知らない人もいるくらいなんですよ。

ただ、「spill the tea」という表現は海外ドラマや映画で出てくることもあるので、意味を知っておけばさらにドラマや映画を楽しめるようになるでしょう。

また女性の場合も、使い方に慣れていないうちは、使いどころを間違ってしまって意味が通じない可能性があります。ですから、相手が使ってきた時だけ使うようにしたりなど注意が必要です。

なぜ「噂話(ゴシップ)する」を「spill the tea」と言うの?

噂話やゴシップにあたる英語表現はあるのに、「spill the tea」という表現が使われていることを不思議に思う人もいるのではないでしょうか。

「Spill the tea」がゴシップをすることを意味するようになったのは、一説によるとティータイムに女性がゴシップをしているようなイメージから来ているようですよ。お茶を囲んで近所の人の噂話……なんていうと、私たち日本人でもイメージしやすいでしょう。

噂話を暴露する感じとお茶がこぼれたイメージがリンクして、このような表現になったのかもしれませんね。

英語のスラングやイディオムでは、こうした本来の意味とは離れた表現がたくさんあります。そのすべてを覚えるのは大変ですが、自分が会話で使いそうな表現はマスターしておきたいですね。

「Spill the tea」を使ったフレーズで使い方を覚えよう!

ここからは、もう少し「spill the tea」を使ったフレーズをご紹介していきます。会話文でご紹介するので、これを参考にして使い方やニュアンスを掴みましょう。

(例文1A)

A: I’ll spill the tea but only to you! So don’t tell anyone.

B: Ok. What’s the tea?

A: Apparently, Mari and John have already broken up.

(和訳1A)

A:ゴシップがあるんだけど、あなただけに教えるわ!だから誰にも言わないでね。

B:わかった。その話って何?

A:どうやら、マリとジョンはもう別れてしまったみたいなの。

このように「今からゴシップをするよ」「ゴシップ話があるの」なんて時には、「I’ll spill the tea」なんて言い方ができます。

ちなみにこの表現は下記のような場合にも使えます。

(例文1B)

A: I’ll spill the tea but only to you! So don’t tell anyone.

B: Ok. What’s the tea?

A: I started dating John.

(和訳1B)

A:ゴシップがあるんだけど、あなただけに教えるわ!だから誰にも言わないでね。

B:わかった。その話って何?

A:ジョンと付き合い始めたの。

こちらは自分自身の話なので、噂話ではなく「ぶっちゃけ話」という意味で使われる場合の表現です。英語ではどちらでも同じ意味なのですが、日本語に翻訳する時に自然な表現になるよう、「ゴシップ」になったり「ぶっちゃけ話」になったりしているわけですね。

(例文2)

A: I’m fed up with talking to Anna.

B: What’s happened?

A: She likes spilling the tea on people’s relationship too much!

(和訳)

A: アンナと話すのにうんざりしてるの。

B: どうしたの?

A: 彼女は人の恋愛に関してゴシップするのが好きすぎるよ。

「~についてゴシップする」としたい時には「spill the tea on XXX」という風に言います。この例文では、恋愛関係という意味で「relationship」を使っていますが、お金のことでも良いですし、人の生活なんて表現もできるでしょう。

まとめ

今回はちょっと変わったスラング表現「spill the tea」の意味や使い方について解説しましたが、ニュアンスを掴むことはできたでしょうか。

文中でも触れているとおり、この表現は海外ドラマや映画でもよく出てきているので、覚えておけば正確に意味がわかるようになるでしょう。もしドラマや映画で出てきているのを見たいなら、アメリカの女性たちの生活・ライフスタイルなんかにフォーカスした作品や、若者向けのドラマなんかがおすすめです。

女性の場合は、ネイティブスピーカーの女性と話している時なんかにこの表現を使うと、ちょっと英語に慣れてきた感じがするかもしれませんね。

このほかにも英語にはパッと見では正確な意味がわからないようなスラングやイディオムがたくさんあります。「Spill the tea」のように日常会話でもよく使われる表現から、少しずつ覚えていきましょう。

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