一言で日本語に訳せない難しい英語表現6選

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「日本語に訳そうと思うと少し難しい…」そのような英語独特の表現には様々なものがあります。

今回の記事ではそんな「一言では日本語に訳せない英語表現」をご紹介。

知っていると洋画や海外ドラマを観る時に理解がしやすくなったり、日本語では上手く伝えられないニュアンスを英語でスッキリ伝えられるようになったりと、より英語力が上がるはず。早速チェックしていきましょう!

一言で日本語に訳せない英語表現を例文付きで解説

​​早速、一言では日本語に訳せない難しい英語表現を例文付きで解説していきます。

1.Judge

“Judge”は日本語訳で「判定する・判断する」という意味を持つ動詞です。また、名詞として「裁判官」や「審査員」という意味もある単語です。

日本語でも「審査員がジャッジする」という使われ方をしますが、英語の場合はこのような裁判や審査の場面だけではなく、日常的な場面で「偏見を持って決めつける」という意味で使われることが多い英単語です。

相手の外見や言動の一部を見て「こういう人だ」と決めつける時など、ネガティブな意味合いで使われることが多いです。

People try to judge one’s personality from their appearance.
人は外見だけで性格を判断しようとする。

Don’t judge me!
決めつけないでよ!

It’s not a good idea to judge by his looks. Personality is more important than his appearance.
彼の顔で判断するのはよくないよ。外見より性格が大事だよ。

また、「決めつけないで聞いて欲しいんだけど…」「これを言っても引かないでほしいんだけど…」といった意味合いで”I hope you don’t judge me but〜”という表現もネイティブスピーカーの会話でよく出てきます。

物事をなんでもかんでも主観で決めつける人を形容詞”judgemental”を使って表すことができます。「あの人は◯◯だから、〜〜に違いない」など、見た目や表面的な言動だけで決めつける人に対して使うことが多い表現です。

She is so judgemental. I’m sick of listening to her.
彼女ってすごく決めつける。彼女の話を聞くのに疲れちゃった。

Why are you being so judgemental?
なんでそんなにすぐ決めつけるの?

Don’t be judgemental. He is a good person.
決めつけないで。彼はいい人だよ。

また、英語には”Don’t judge a book by its cover.”ということわざがあります。直訳すると「本の表紙で本の中身を判断してはいけない」という意味になり、日本語の「見かけで判断してはいけない」という言葉と同じ意味を持つ表現です。

2.Classic

”Classic”も日本語に訳すのが少し難しい英単語の1つです。

日本語では「クラシック音楽」や「クラシックカー」など、物に対して「古典的な」という意味合いで使うことが多い単語ですが、英語の場合は物だけではなく人に対して使うことも多いです。

人に対して使う時は「マイクらしいね」など、「〜らしいね/〜っぽいね」や「(普段の言動から)それをしてもおかしくないね」という意味合いで使われます。

例えば、普段よく遅刻をする友達(Naomi)が、寝坊して飛行機の搭乗時間に待ち合わなかった、というエピソードを聞いた時に、”That’s classic Naomi.(ナオミらしいね。)”と表現することができます。

He started a new business again. That’s classic Nick.
彼、また新しい事業を始めたんだね。ニックらしいよ。

また、物事に対して「典型的な〜」「定番の〜」という意味合いで使うこともできます。

That is a classic example of Japanese-English.
それはカタカナ英語の典型的な例です。

The aquarium is a classic date location.
あの水族館は定番のデートスポットだよ。

Sushi is a genuine classic Japanese food.
寿司は日本食の定番中の定番です。

3.Jaywalk

”Jaywalk”は、「交通規則や信号を無視して道路を横切る」という意味の動詞です。

「渡るのが危険な場所で道路を渡る」や「近くに横断歩道があるのに利用しない」「斜め横断をする」など、危険に道路を渡る行為を指します。“jay”は「愚かな人」を表す名詞で、「歩く」を意味する”walk”と繋がって”jaywalk”という言葉が生まれました。

Jaywalking is dangerous. Please don’t do that.
ジェイウォーキングは危険です。やめてください。

Many people jaywalk in New York.
ニューヨークでは多くの人がジェイウォークをしています。

Pedestrians opt to jaywalk rather than use the crosswalk.
多くの歩行者が横断歩道を渡るよりジェイウォークを選択します。

4.Grin

”Grin”は「歯を見せて笑う・ニヤッと笑う」と言いたい時に使える表現です。

英語には「笑う」という意味を持つ単語がたくさんありますが、どのような「笑い」「笑顔」かによって表現が異なります。

一般的に「笑う」と表現したい時は”Laugh”を使いますが、悪巧みをしていて「歯を見せてにやっと笑う」ような様子を表す時は”Grin”、「上品にそっと笑う・控えめに笑う」様子を表す時は”Giggle”、「ゲラゲラ笑う・爆笑する」と言いたい時は”Guffaw”を使います。

他にも、笑っていて鼻が鳴ってしまう様子を表す”Snort”や、人を小馬鹿にして笑う時に使う”Sneer”など、「笑う」のニュアンスによって様々な表現があります。

That anime character is always grinning.
そのアニメキャラクターはいつもニヤッと笑っている。

The girls were giggling at the back of the classroom.
女子たちは教室の後ろでクスクス笑っていた。

5.Dare

“Dare”には「あえて〜する」や「思い切って〜する」という何かに挑戦するという意味で使われる単語です。

何か難しいことや目標にチャレンジすることも「挑戦」に含まれますが、”dare”はそのような場合には使わず「挑発にのって挑戦する」という意味合いが強い表現です。

誰かが「これをやってみろ」と挑発した時に、それに応じて挑戦するようなシチュエーションで使われます。“How dare you!”は「よくそんなことできるね!」という意味を持つ定番フレーズです。

Dare you go to the haunted house?
あのお化け屋敷に行く勇気ある?

I dare you to tell her the truth.
思い切って彼女に真相を話した。

How dare you say such a thing!
よくそんなこと言えるね!

6.pout

“pout”は「拗ねる」を意味する動詞です。

「拗ねる」を意味する単語には他にも”sulk”という表現がありますが、”pout”は「口を尖らす」表情をしながら拗ねている状態を表します。

また、「口を尖らす」という意味から、自撮りの時に口を尖らすポーズ「アヒル口」を”pouty look”と言うことがあります。(アヒルを意味する”duck”を使って“duck face”とも表現します。)

「ポゥト」と発音したくなりますが、「パゥト」と発音するので注意が必要です。

Enough! Stop pouting!
拗ねるのはいい加減やめなさい!

She always pouts in her photos.
彼女はいつも唇を尖らせて写真に写っている。

一言で英語に訳せない日本語表現

一言で日本語に訳せない英語があるように「英語訳が難しい日本語」にも様々な表現があります。

今回はその一部をご紹介。ぜひあわせて覚えてみてくださいね。

頑張れ

日本語で「頑張れ」は多くの人が日常会話でよく使う表現ですが、英語には「頑張れ」に直訳できるフレーズはありません。

代わりに、”Good luck.(幸運を)”や”You can do it!(君ならできるよ!)”といった表現をシチュエーションに合わせて使います。

ネイティブキャンプの過去記事でも「頑張れ」の英語表現について詳しく解説しているので、ぜひあわせて参考にしてみてください。

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お世話になっております

ビジネスシーンで定番の「お世話になっております」という表現も、英語にはないフレーズの1つです。

英語の場合、メールの書き出しなどは”How are you?(お元気ですか?)"や”I hope everything goes well with you.(全て好調であることを願います。)"など、相手の調子を伺ったり、上手くいっていることを願う気持ちを挨拶として入れるのが一般的です。

よろしくお願いします

「よろしくお願いします」も英語に直訳するのが難しいフレーズです。

日本語では初対面の人に挨拶する時に使ったり、仕事を依頼する時に使ったりと様々なシチュエーションで使うことのできるフレーズですが、英語の場合は状況によって使い分けが必要です。

初対面の人に挨拶として伝える「よろしくお願いします」は”Nice to meet you.”ですが、ビジネスシーンでの「よろしくお願いします」は表現の仕方が異なります。

何か仕事を依頼する時は”Please〜(お願いします。)”を使ったり、「期待しています。引き続きよろしくお願いします」は”I’m counting on you.”という表現を使ったりするのが一般的です。

メールで「よろしくお願いします」を伝える時は”Best Regards”で締めくくることが多く、日本語の「敬具」に相当する決まり文句です。

英語独特の表現を覚えて会話の幅を広げよう!

いかがでしたか?

今回紹介した「日本語に訳せない英語表現」を覚えることで、英語を使ったコミュニケーション力をアップさせることができます。

また同様に、「英語に直訳するのが難しい日本語」も多数存在します。「実は英語には存在しない日本語の表現」については、ネイティブキャンプのこちらの過去記事でも解説をしているので、ぜひあわせて参考にしてみてください。

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今回紹介した表現はどれもネイティブが日常会話でよく使うものばかりなので、ぜひ覚えて使ってみてくださいね!

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